「アナーキー!」ディナー・イン・アメリカ 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
アナーキー!
なかなか尖った感じの作品で、引き込まれました。下品な描写も少なくなく、ちょっと引いてしまうところもなくはなかったのですが、そこが本作の魅力でもあって、コミカルよりの演出がよかったです。見終えてから何故かふと、最近観た「アノーラ」(24)のことを思い出しました。全然違う作品ですが、似ているのは、主人公の女性が報われない境遇にいて、そこに問題ありげの男が現れてっという設定でしょうか。どちらの女性も自らの人生を切り拓いていく物語ですが、アノーラは「現状」の否定から始まる話、本作のパティは「現状」を肯定していく話という、ある意味では対極的な物語だったので、思い出したのかもしれません。終盤にかけて、サイモン(カイル・ガルナー)の表情がどんどん変わっていくところ、とてもよかったです!
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