すべてうまくいきますようにのレビュー・感想・評価
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いまいちよくわからない、私小説的映画。お客は結構入ってた。尊厳死...
いまいちよくわからない、私小説的映画。お客は結構入ってた。尊厳死への興味なのか? むしろ、尊厳死問題批判かと思うほど、主人公はデタラメ感がある。子どもたちに甘えきってるし。フランス人っぽくもるのか。マルソーの頑張りは自分を思い出させてしまい、世界中で同じなんだろうと思うけど、あんまり気持ち良くない。こんな風な関係になってしまうのだ。
自ら決断
フランソワ・オゾン監督なので鑑賞
日本には馴染みがない
安楽死の話
頑固な父親に2人の姉妹の翻弄劇
裕福な父親が
貧しければ、安楽死もできない
可哀想だと言うセリフがある
果たしてそうだろうか、、、
安楽死と自殺と何が違うのか
父がベッドで漏らしてしまい看護婦が片付けるシーン
自分の母も闘病中に、薬の副作用せいでパンツを汚してしまい。私はもうパンツ捨てても良いと話したが、母に洗ってと言われて洗ったことを思い出した。
その時、自分が赤ちゃんの時は母にパンツとか洗ってもらっていて、ある程度大人になると逆転するのだなぁと思った事を思い出していた。
母は6年前に霊山に旅立った。
私は、どんな状況でも最後まで辛くても生きたい。
死を選びたくない。
自然に死を受け入れたい。
娘も絶対父に生きていてほしいとおもっていた。
私もそうだ。
大好きな家族が、生きていてほしいと思うのは、エゴだろうか?
見ていて色々な感情がふつふつと出てくる、考えさせられる、そんな映画だ。
そして結局通報したのは誰なんだろ
一瞬、姉妹のどちらかが通報したのかなぁと思ったが、ジゴロだったのか、はたまた、奥さんだったのでは、
そこは観客に委ねられている
父と娘、尊厳死のリアル。
かつては殺したいほど憎んだ父親、実業家として長けてはいたが年頃の娘にとっては最悪の父親だった。 年頃の娘に対して散々無神経な言葉を投げつける。母親は長男を死産で失ってから長きにわたりうつ病で実質父子家庭。 父親を憎みながらも実業家としてはリスペクトしていた。そんな父が脳梗塞に。自分の思う通りに生きれない現状を嘆いて父は娘に尊厳死を持ち掛ける。 最初は一時的な感情かと思ったが父の意思は硬い。それを頼まれた娘は苦悩する。かつて殺したいほど憎んだ父、そんな父が殺してくれと懇願する。自分は父を殺したいのか、それとも思いとどまらせたいのか。娘の葛藤が丁寧に描かれる。この難しい役を演じたソフィーマルソーはさすがだった。 能天気に死を望む父とは対照的に苦悩する姉妹。フランス映画ならでは、ある部分とても能天気に見えて、ある部分とてもリアル。 自身が娘たちと同世代だけに要所要所で自分と照らし合わせずにはいられない。とてもリアルな体験が出来た稀有な作品だった。 後半は一種尊厳死をめぐるドタバタ劇の様相、しかし結末はやはりドラマチックではなく、現実を突きつけられる。 最後まで身勝手な父だった、娘たちがどんなに苦悩したことか。だが、最後の最後娘たちは親孝行ができたのだと信じたい。
安楽死するためのトリセツ
脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、 安楽死を望む父親に翻弄される娘の葛藤を描いた人間ドラマにみえるが、 これは合法的な安楽死を支援するスイスの協会活用へ尊厳死や自由死をするための、すべてうまく行くための注意事項と活用マニュアルか? それはフランスでのジャン=リュック・ゴダール監督への自殺の幇助か尊厳死か安楽死か判定への混乱の回答かも知れない。 あれだけのキャストを使いながらうわ滑っているように感じた。
さて、あなたならどうしますか?
世界には自殺幇助を認める国が10ヵ国以上ある。 ネットで調べたらそう書いてありました。 心臓移植を海外で受けることができるように(億単位の高額ではありますが)、日本人でもそれらの国で法的にクリアできれば、認められるのでしょうか。 でも、移送費や色々な準備の手間ひまを考えると、極めてハードルは高い。 いや、この映画でそういうことを考えるのはお門違いか。 人権という概念や医療技術が現代ほど発達していない時代は(先進国ですら、二つの世界大戦前は、大半の人が栄養不足で、肥満や成人病になるなんてかなり限定的な現象だったはずです)、カロリーを確保(食糧の調達)するのも困難で今安楽死を望むような状態の人は、たぶん放っておかれたし、どれほど心身の痛みを抱えていようが、安楽死を望むかどうかなんて誰からも関心を持たれないまま、そう長くは生きられなかった。 生きる権利が、基本的人権のひとつならば、死ぬ権利だって同様に認められるのが、筋ではないか。 という論理立ては、一見真っ当なように見えるが、生きることは極めて自発的な行為であるのに対し、自殺幇助は〝殺してあげる〟〝殺してもらう〟ことであり、極めて他者からの能動的行為となる。当然、能動的行為には、責任や妥当性や社会的要請(世間的に認知されること)の有無などの検証が必要だが、そこに殺意や犯罪的な意図の介在が可能であることが、問題を複雑にしている。 『金の国 水の国』のように、人間の資質の基本がほとんど善意で成り立っているのなら、法的解釈としてはそれほど難しくはないと思うのだが(手を下すことへの罪悪感や心のケアについては、死刑執行に携わる方などにお聞きしながら整理する必要はあると思います)、残念ながら現実は違います。 正解のない堂々巡りの問題ではありますが、 さて、あなたが当事者になったらどうしますか? ということを突きつけられる映画です。 同時に、ソフィー・マルソーの成熟した大人の魅力だけでも、十分に見応えのある素晴らしい作品でもあります。
死ぬ権利を認めたい
フランソワ・オゾン監督が、何度か手を組んだ脚本家のエマニュエル・ベルンエイム(故人)が書いた自伝的小説を映画化した作品。 小説家の長女が、脳卒中で倒れ右半身に麻痺が残る父の看病をするうち、安楽死させてくれと頼まれる。一度言い出したらきかない父の思いを叶えるべく、スイスの協会に連絡し手続きを進めるが……。 内容は重いが、描写はコミカルな部分もあり楽しめるた。なによりソフィー・マルソーが素晴らしい。父親を演じたアンドレ・デュソリエの演技もすごかった。 国によって制度が異なるが、日本は基本的にNG。そろそろ真剣に考えてくれないかな。
淡々と
尊厳死(安楽死)に進もうとする奔放な父親とそれに振り回される家族。 娘、妻、それぞれの思いと思惑違いの結末。 そういう意味では「葛藤」は描かれるが、ドラマチックな展開は特に無し。 劇中の父親のセリフ「生かされる事と生きる事は違う」刺さります。 昨年見た「PLAN75」とはまた違った「老い」と「長寿」についての映画。 話し変わりますが、年齢的に「ラ・ブーム」のソフィー・マルソー世代。 素敵に年を重ねてますね。
とっても『だらしない』
人類の半数くらいは『だらしない』と思うけど。 上映直前に、着席してる私の前を、 私のポップコーンを倒して通った奴がいたので、 憤慨してしまって。 それが無ければ、感想は若干違っていたのかも 知れない。 とにかく『だらしない』 病気で心が病んでいることを考慮したとしても、 安楽死を望む父親の姿は、 あまりにも『だらしなく』て 辟易した。 いや、 現在の私が、健康なので、 病に冒された、身体の自由を奪われた人を 『見たくない』と思っているだけなのかも 知れないけど。 大半の人間は、 本質は『だらしない』ものだろうと思うけど。 『だらしなく』て『わがまま』で、 『美しくはない』のだろうとは思うけど。 生きていく、生き抜く、って、 とてもドロドロと、 『美しくは無い』ものなんだろうなぁ、と。 安楽死、尊厳死、そういうものを考えて、 『涙する』ことを期待して見に行くと、 『ちょっと違う』切り口の作品だった。
歳を重ねたソフィーマルソーの演技も素敵!
年老いた父親が安楽死を求める物語。振り回される子どもたる姉妹に対し、なんと父親の自由な我儘ぶりよ。。 自分も、主人公と同じ年代に差し掛かかろうとしているところ。親といえども、仲良しではいられないけど、でも、嫌いなわけではない。家族ならではの、なんともやりきれない感じと、正直な気持ちをぶつける感じが身に沁みました。 安楽死という、重たいテーマでしたが、重すぎず、軽すぎず、でも暖かい映画に仕上がっていたのは、素晴らしい。後味は悪くない。 短い人生、みんなが少しでも笑顔で過ごせますようにと祈りたくなる映画でした。。
【地獄の沙汰も金次第⁉︎】
何故だか自分でもびっくりするぐらい感情移入出来なかった…脳卒中で半身不随になった裕福な実業家の父親は自尊心が強く、不自由な身体で生きるぐらいなら安楽死を希望、娘たちは感情の起伏に襲われながらも父親の意思を尊重し合法的安楽死の段取りをするストーリー。
父親は成功を収めた実業家、母親は著名な彫刻家、娘である姉は小説家、妹は音楽関係の仕事、父親の従妹はNY在住の恵まれた環境ととりあえず登場人物全員が金持ち。
孫のクラリネット演奏会を観るため安楽死の日程を延期し、娘夫婦と最後の晩餐と称してお気に入りの高級レストランで美食を楽しむ。自他共に満ち足りた人生だったと宣う父親が最期も望み通りになってまぁ良かったねという感想。
全く経済的な不安無く、インテリジェンスが高い家族に囲まれ、介護などは無論施設任せで、安楽死にだけストレートに向き合えるある意味贅沢な話である、と思わず庶民の妬みが出てしまった⁉︎庶民は敷居が高くて安楽死なんぞなかなか出来ません。
相変わらず可憐なソフィー・マルソーを拝めたんで★1つ追加。
人生って、そう簡単に割り切れるものかな?
自殺を美化するような内容はやはり個人的には受け入れ難いです。 多様性の時代とはいえ、あっさりアンドレが逝ってしまって、それでいいのかなと思ってしまう。 また、娘たちも、その取り巻きも少し冷たい印象が(パティックをせしめた奴を除く)・・・ 欧米人って、こんなもんかと言えばそれまでなんですけどね(死への寛容性が高い) 85歳だからね、もういいでしょうと考えなくもないが なんか腑に落ちないな
6h7minの先
脳卒中で倒れたことで安楽死を望む様になった親父と言い出したら聞かない親父に翻弄される娘達の話。 病院で自分に何か起こったことを知り、そしてICUと一般病棟を行き来し、自分の置かれた状況を理解して「終わらせてほしい」と言い出すストーリー。 彫刻家の嫁のことを大病と言ったり、娘と話す時はお前の母親と言ったり、嫁の話題だけ聞こえなくなったりwというおちゃらけがありつつ、面倒臭~いヤツに怯えたり、スイスのことを言い出した後も、その気はあるのだろうけれど、どこまで本気なのか、あれがしたいこれがしたい。 現状の自分とありたい姿の埋められないギャップだったり、そういう信念みたいなものに対するプライドですかね…。 娘2人の父親に対する愛情の深さは素晴らしかったし、楽しく哀しく、そして尊厳死について考えさせられた。
RRRの次にこれを観るか~(^^;
個人的に凄く染みわたる作品でした。 説明が少ない所が♫すごく良いです。 これは、尊厳死の作品、死という作品というよりも、 個人的な感想としては尊厳と個に焦点を当てている作品 だと感じています。 家族それぞれの愛のカタチ。つまりは感じ方と捉え方。 その表現方法。個性としての美意識。共通の知性に対する 共感とそれ以外に対する孤独。 色の表現、音楽、演技、顔の表情筋、全てに無駄が無い。 観る人によって評価は大きく別れる作品だとも感じます。
フランスは進んでいると思ってた
スイスに行かないと安楽死が出来ないのですね!
人は生まれる時も死ぬ時も自分では選べない。
病気になり重症でも生きないとならない。
残酷な事のように思えるし近い将来は法改正して欲しい。自分の意思で最期の時を選んだお父さんその気持ち何だか分かる様な気持ちでいっぱいでした。
そして薬を飲むだけで安らかに逝ってしまった。
最期のベッドのシーンはあまりにあっけなく簡単なようにも思えて死について考えさせられた。
観て良かった。
一喜一憂!
人間の終末期を迎える父親の姿が、人間性 溢れる作品でした。 ソフィー、マルソーが若い時代と変わらずに 魅力的に見えました。 車椅子に座る父親が亡くなる前の自分自身の 母の姿と重なりました。リューマチ、その他の 様々な病気と闘病していました。 全力を尽くしても悔いが残るものと感じました。共に笑って共に悲しんだ光景が見に浮かぶようです。
想像以上に笑えて涙して、色々と─
現代的でリアルな社会的ドラマを、シンプルにしっかりと、真摯に、自然に、分かりやすく作り上げられていて、非常に見入りました。役者全員のパフォーマンスも全て素晴らしくて、感情もかなり動かされました。笑いどころ満載だし、怒りや驚きも大いに感じたし、何度か涙するところも─。 人生というものを多面的に考えさせてくれたし、想像を超えた良作でした。
愛らしいクソ頑固親父
マルソー、ランプリングはもちろんわかりました!でも!エンドロールで椅子から転がり落ちそうになるほどびっくらこいたのは、あのスイスの担当女性がハンナ・シグラだったことです。顔つきに何となく親しみを感じていたのですが、まさか!!丸っこくなって優しく信頼できるいい役でした。 マニュはいつもブルーを纏っている。青、紺、藍、ターコイズ、それがとても似合っていた。たまに着る白。そしてパパお気に入りのソムリエがいるレストランでの食事では赤のVネックのセーター。確かに父親のお眼鏡にかなって誉められていた。昔は不細工だったが今は美しい、とよけいなことを言う父親。この父親・アンドレ役最高に素晴らしかった! こんなに笑ったり幸せな気持ちを観客に与えながら重いテーマの映画を作るオゾン監督ってすごいなあと思いました。知的で美的感覚鋭く、言いたいことも感情もダイレクトに表現してなおかつ行動力ある家族みんながとても気に入りました。 ナチス時代に壊されたいろんなことがまだまだ欧米では終わっていないことにも気づかされました。
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