TITANE チタンのレビュー・感想・評価
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痛みを感じる衝撃作
全編にわたって「痛い映画」であり、衝撃作だった !!
予告編を見る限り「塚本晋也監督の『鉄男』みたいな映画かな?」などと思って観始めたら、想定のはるか斜め上をいく映画だった。
序盤、女性アレクシアが次から次へと男女かまわず殺しまくる物凄さ!
しかも、殺し方が異常に痛そうで、観ていて「ウワァ~!」という感じなのでホラーっぽい。
また、彼女が指名手配されたりするあたりはサスペンス映画っぽくもある。
更に彼女は長年にわたって行方不明となっている男になりすまして、息子を探していた父親と出会うあたりはホームドラマっぽくもあり、ジェンダーレス映画のようでもある。
しかも、女性アレクシアが妊娠しているのは、映画タイトルどおり「鉄?みたいな…」とSF映画みたいでもある。
本作を映画ジャンルにカテゴライズするのは困難であり、ジュリア・デュクルノー監督は「さまざまな映画要素を次々と詰め込んで、本作をジャンル分けさせるのを拒絶したような映画」として作り上げたかったのではなかろうか?
この映画では女性のヌード場面がけっこう描かれるのだが、まったく色っぽく見えない。
逆に、女性が服を着たまま踊る場面の方が艶っぽいのは不思議な感覚だった。
観ていて気持ち悪い映画の部類だと思うが、衝撃的な感覚が不思議な作品であった。
<映倫No.49185>
この発想を持ったところから知りたい、カオスすぎてついて行けない
シンプルに発想から何から気持ち悪いなーって思う。その、面白さとか描写における隠喩とかどうでもいい。割と論点も外れてくから何とも…。
まだ『ミッドサマー』的な一貫性があれば、かろうじてウケているポイントやメッセージ性は分かるんだけど、これはカオスすぎて言葉が出ない。シンプルに良くこんなの思いつくな…ってなる。こういう映画の多いフランスは、女性像的なものに神秘性と変態的な解釈を加える作品が多い気がする。しかも、それが評価されているのも不思議でしょうがない。どこに惹かれるんだか。
と言うのも無理はなく、『RAW』の監督と聞いたところでピンとくることもなく、初めて観たので驚きが強すぎる。経緯とか普通にふっ飛ばすし、凄いねぇ…。
アメ車って確かにサスペンションが柔らかくて、あんな風に遊ぶこともあるイメージだけど、あんなに興奮して揺れるかね…汗。凄い変態的な紳士を観た気分。
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