わたしは最悪。のレビュー・感想・評価
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最悪とは思わないが、興味がすぐ変わるわがままな三十路女
30歳になったユリヤは、医学部に通ってた学生だったが興味が無くなり、心理学に変えたがこれも続かず、カメラマンになったり、書店で働いたり、と仕事を決めれずにいた。40過ぎの恋人アクセルは漫画家として成功し、最近結婚願望を口にするようになった。ある夜、招待されていないパーティに入ったユリヤは、若く魅力的なアイヴィンに出会った。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋人と同棲する様になったユリヤは、妊娠し、そして・・・てな話。
頭も良くて何をやってもそつなくこなすユリヤだからこそ、興味がすぐ変わり、自分がしたいことしかせず、男も次々と変え、みたいな、可愛いけど全く共感出来ない女性だった。
悩めるアラサーの物語だったのかな?
母は、祖母は、曽祖母は、なんてさかのぼるシーンが有るが、みんな悩みながらも子作りしたんだよ、ユリヤも・・・という事?
何を訴えたかったんだろう。よくわからなかった。
人生は選択。。
予告編で、時間の止まったオスロの街を疾走する映像を観て、観たい!と思った映画。本編でも、このシーン、良かったー。あと、マジックマッシュルームのシーンや、アクセルがエアドラムするシーンとか、とても印象的なシーンが散りばめられてました。章立てになっている構成も良かった。
仕事や、恋愛や、結婚や、いろんな場面でユリアに共感しました。人生の選択、後悔もあるし、人を傷つけたり、自分も傷つけたり‥切なくて愛おしい。
しかし、ユリア役の女優さん、いろんな表情を見せて、すごく魅力的だったなあー!
切ない気持ちになった
突然気が変わったり、100年の恋も覚めちゃうみたいな瞬間ってよくわかる。
そんな瞬間の表情がスクリーンに映し出されるたびに、切ない気持ちになる。
悲しいかな、どこまで行けども人間って孤独なものだってわかっていても切ないものだ。
1人が清々しくもあり、でも心を求めたり。
わたしは最悪ってよりも、わたしは厄介って方がしっくりくる。
それくらい特別なことでもない気がした。
後悔したくないです、人生は。したくないですけどねぇ・・・
やりたいようにできない。いや、なんやかんや理由をこじつけて「しないだけ」なのかもしれません。自分がやりたいようにやっている人は自分勝手、エゴイストなどなど言われちゃいますよね。相手からみたら、こちらの事情を加味してもらえないような行動をされたら憎しみしか持たれないかもしれません。自分以外の人(相手または第三者)には悪かもしれないけど、自身の心のままに、自身でたどり着いた判断と答えに従って生きることは自分自身にとってどれほど誠実か?1人で生きているわけではないこの人生でどれだけ自分自身に誠実でいられるだろうか?少しでも相手や環境、事象のため、、、、という判断基準があったとき、後悔なく死ねるのだろうか?なんて思っちゃいました。
ユリヤは無軌道で自分勝手、はたまたワガママみたいに映りますが、彼女なりの論理があってこそなんですよね。そして、彼女の言動・行動は自分自身に正直でありたいけど、できない人々の願望の具現化ではないでしょうか?しがらみから解き放たれる時のユリアの表情は最高にいい笑顔ですし、多くの方がこんな解放感を味わいたいはずです。
本作で描かれるのはユリヤの選択。彼女が自分に誠実に選択して、自分の足で歩いていく人生のお話。「自分らしく生きる」できるようでなかなかできないと思われるその生き方をときどきユーモラスな場面を差し込みつつ、軽やかに描いてくれています。人生って無数の選択肢とゴールがあると思います。その結果のエピローグでのユリア。彼女がどう見えるか?は人によって変わると思います。多分歩んできた人生の違いで捉え方が変わるような気がします。いろんな人の意見を聞いて見たいです。僕は「彼女の潔さが作った幸せ」を感じましたよ。「私はこれ"が"いい」って言っているようでした。こんな格好良い生き方憧れます。
そうそう、キッチンのスイッチ「パチンッ!」からの時間よ止まれ演出はサイコーでした。
僕は昔、付き合っていた彼女に青天の霹靂のような一言を唐突に言われたことがあるのですが、このシーンを見たら、「あぁ、そっかそーいうことだったのか!」って納得できましたww
このシーンだけで評点は+0.5です。見事なシーンでした。
リアリティとロマンティシズムとファンタジックの見事な融合
優秀であるが故に自身の活かし方を見つけあぐね、理想とは遠い現状に焦りを感じつつも甘んじているアラサーのユリヤの、最後の自分探しの顛末。
物語の中で一貫しているのは、ユリヤが自分の気持ちを最優先に決断をしていること。
歳の差に躊躇する男に積極的にアピールして交際を始めたり、仕事で成功している彼に劣等感を感じたら酔った勢いで気のあった優しいだけが取り柄の男に乗り換えたり。
30歳になってもまだ自分探しの真っ只中。どうにか自分が自分の人生の主人公になりたいと足掻く彼女に、運命はあまりに手厳しい現実を突きつけ、結果それが彼女に待ち望んだ転機を与える。
物語は序章と12の章、終章の14の章で構成され、それぞれが彼女の人生の小さな転機であったり終わりだったり始まりだったりして、それぞれのユリヤの葛藤や希望や後悔を演じ分けるレナーテ・レインスベの躍動感とリアリティが素晴らしい。
監督の前作「テルマ」では終始不穏な空気が漂っていたけど、今作ではコメディの軽いテイストでありながらどこか不安定な危うさが感じられた。そして変わらぬ映像美はさすがトリアー監督。今回はロマンチック且つファンタジックな演出も。
ラストシーン、人生の勉強代と言ってしまうにはちょっと手厳しい経験を経て、ユリヤが選び決断した現在に、小さくエールを送りたくなった。
なぜこのタイトル?
のびのびと自分の気持ちに正直に生きる姿は、観ていて気持ちがよかった。私にも主人公と似たところがあると感じた。
こういう生き方に対し、呆れる人もいるのかもしれないけれど、自分の人生を悔いなく生きることに私は共感した。
「わたしは最悪。」ではなく「自分らしく生きるのは最高!」というタイトルにしてほしかった位です。
人生って難しい
タイトル…、人生は選択。でもいいよね。
でも最悪なのに、笑顔で走ってるポスター見て、そのギャップにやられて、見たくなったから結果としてはオッケー?
みんなこれが正しい!と思って突き進むことなんてできてないと思うし、(私も迷いながらあーじゃない、こーじゃないと進んでいる。)みんな思うことは同じだと思う。
妥協しないって言ったらかっこいいけど、
その先に、後悔があるかもしれないって考えると、ついつい、楽な方を選んでしまうよね。
人生って難しい。
人生の分岐点でまた観たい映画のひとつ!
とりあえず、呼ばれてないパーティに飛び込みで参加する主人公の強気な姿勢は大好きだし笑、
そのポジティブさでなんとかなってるし、
色気のシーンの色気がはんぱなくて、こちらも照れながら見ました。
余談だと、元嫁のインスタ面白かった。
いいね押しちゃったやつも笑いました。
手遅れ感の表現かな?
すべてを失ってから、やっと「やるしかない」とキャリアが始まるのは、(重要性に気づかないまま死ぬ人間もいるので)いいんだけれども、「遅い」「手遅れ感」がすごいです。
そういった「失敗」を見せるのが目的ならば、成功した作品かもしれません。
軽く「なんかちがうな」だけで、仕事や恋人や家族を放り出して、自分探しに興じられるのは、恵まれた環境があるから。
許してくれる周囲の人間の存在や、社会福祉面の補助、金銭的に太い関係などが揃っているからで。
依存し甘ったれて、よりラクな方へ乗り換えしてるだけの人間は、幸せを目の前で逃がしていると言いたいのかな、と思いました。
行動力★5 忍耐力★1
行動力★5 忍耐力★1のユリア
幕開けから彼女の天真爛漫なペースに持ってかれて彼女に釘付けになる。
アイヴァントのパーティーでの秘密の言い合い。
勃つ前が好き。勃たせてあげられるのは私だから。
見られながら尿を出すのが好き?見るのが?
といった楽しいことを何でもできるアイヴァン。
でも文学やアートについては話せない。それを話せるのはアクセル。
年齢が離れすぎると、人生のステージ違いすぎて求めるものが異なる。
身を固めて子供が欲しいアクセルと、いつかは欲しいけど今ではないユリア。
結局はないものねだり。自分の欲のままにいきるユリアが1番素敵。
30歳のリアルを描いていてとても共感できふ部分が多かったけど、結局なんで写真だったんだろってちょっと疑問。
あと、時間止めたり薬でラリってる非現実的なシーンもいいね。
最初の黒いドレスでタバコを吸って立っている姿が、美しくて、惹き込まれました。
聡明な女性良いね。
映画の良さより主人公の価値観への嫌悪が勝った
ユリヤの周りの人は包容力があって良い人ばかりだったから許されていたけど、自己中心的で人を裏切ったり傷つけたりしてる所が、自分の中にも少なからずある嫌な部分だと思って、だからこそ彼女に対して強い嫌悪感・不快感をおぼえた。アクセルは本当に人が良すぎてその分可哀想だったけど、彼の運命を思うとユリヤくらい図太く生きた方が、一度きりの人生楽しいのかもしれないなどと思った。
わたしは私
タイトルは最悪ですが、中身は生き生きとした女性の自立物語としては、最高点をあげたくなる。今までいろんなタイプの女性像を映画で観てきましたが、こんな共感できるヒロイン像を作り上げるとは、この監督はかなりの切れ者とみました。
職業を転々とする自分探しは、あくまでも軽やかにすっとばし、me tooや環境問題等々を絡め、男が望む女性の姿は自分にはしっくりこないと言い放つスタイル等、「最悪」とは思えない位の吹っ切れ方ではありませんかね!?
古くは私は好きだったんですが、「欲望という名の電車」のビビアン・リーが演じた主人公。「草原の輝き」のナタリー・ウッドが演じたヒロイン等、ほんとうの女性の姿が描かれていたのかはギモンかな???
映画的に観たらあの時代はあれがベストのドラマツルギーなのかもしれないけれど、今は違いますよね。監督もいいし、脚本も素晴らしい。もちろん主役の彼女はベストな役作りで魅力的でした。
新しい時代の新しいヒロイン誕生ですね!
主人公を反面教師として行きたい
周りが結婚し子供のいる家庭を望む
さらに出版が成功し夢に向かっている彼
その中で主人公は孤独を感じる
なんで自分は中途半端なのだろうかって
だからこそ自分と価値観の合う同じような人を見つけて
好きになる、安心する
と思ったら妊娠をきっかけに関係は破滅
現実逃避したい、そしてその刺激に耐えてる私カッコいいでしょ!!!?
そんな感じが伝わってきた
でも最後、
元彼がベビーカーを押し奥さんといる姿を見て
逃げてるのは自分だけだと気づいたんじゃないかな
それと同時に
あいつはそんなもんか、私はまだ自由でいたいわ
とか思ったのかもしれない
自分は自分らしく生きたい!
そう言ってるけどひたすらに甘えている主人公
こんな30歳にはなりたくない!
でも
タバコの煙を吸い合うシーンすんごく美しかった…
痛みのない決断は無い
30歳という節目となる年齢の女性が主人公。
彼女のあらゆる決断を章立てた映像表現でいっしょに体験ができる作品。
そろそろ結婚しないと、子どももね
という周りからの声に対して、
あくまで自分自身の選択を尊重しようとする姿から
現実世界においての女性ならではの居心地の悪さがあるのだということに改めて気がつかされた。
男である私はこの女性の居心地の悪さについて今までに無い解像度で感じることができた。
作中、彼女があらゆる決断をするが
その決断は、自分の気持ちを尊重するためのものだが、必ず痛みは伴うものとなっている。
やはり痛みなくして前進はしないのだという
現実の厳しさを学んだ。
愛してるけど、愛してもいない。
基本自分大好き。感動している自分大好き。私はイケてる。
見た目は大人だけど頭は子供のような。
容姿が良く勉強もできるが世間知らず。
分からないことは否定する。苦手なことは認めようとしない。
向上心があるようで努力はしない。
相手を思いやるより自分の感情が1番最優先。
異性には積極的だが人には興味なし。
空気は読めるが気は利かない。
好き嫌いで選んでいる人生。
同じことを繰り返す成長しないタイプに見えてしまう。
できれば関わりたくないタイプだったりする。
こいう人いますよ身近に。好きにしてって感じ。
実は自分のことだったりする…
The worst person in the world
世界で一番最悪の人
なるほど…納得。
潔くて気持ち良い彼女の選択、経過を微笑ましく見れる不思議さ
言葉にするのが凄く難しい。けどなんかそれが凄く心地よい。分岐の前に現れた予感。高ぶって、後悔して…そうして一人の人間が出来ていくのかもしれない、なんて思ったり。
キャリア至上主義は世界共通で、それを壊しながら自分を作っていくヒロインもなかなか珍しい。そこに対してのアプローチがとにかく絶妙。高学歴や既婚者といったかつての理想を鮮やかに壊しつつ、幸せの本質を手繰っていく姿がなんとも微笑ましい。良くも悪くも彼女らしいと周りの人は感じていただろうし、何よりそれが生き生きしている。
この作品が他の作品と一線を画すのが、選択と結果を章付けされたプロットに組み込みながら照らしてくれる点だ。複雑に華やかに見せる訳ではなく、フィクションの力を借りながら選択を写し出し、よって起きた変化を1つの形として落とし込む。だから、同時に周りの彼らも歳を重ねていき、それによる変化を伴う。少し大人っぽい作品だと感じつつ、また見方が変わる頃に再鑑賞したいと感じた。
思い切りの良さが作品に拍車をかけ、形容し難い感情へと引き込んでいく。だから、恋も愛もセックスも仕事も皆鮮やかに見えちゃう。観た日も相まって、こうして2時間ちょっとで別世界に連れて行ってくれる映画を改めて有り難く思った。
タイトル通りだと思います。
色々ノミネートされてたので期待しすぎたのかも知れない。
自分軸が揺らいでしまう若い女性ありがちなフラフラ顔半端なく人生を重ねた者から見ると青すぎる😱
主人公が可愛いからまだ良かったけど途中まだ続くのかとため息がでそうになった。
映画館で見なくても良いかな。
わたしは最高。。
自分自身が最悪なのか、それとも自分の周りが最悪なのか、浮ついて将来や男もコロコロと変えながら決め兼ねる人生があっという間に若くもなく、でも嫌な女性に思えないし感じが悪いのは父親くらいか。
時が止まったり幻覚症状に陥る場面はヨアキム・トリアーらしい演出描写でありながら『母の残像』や『テルマ』と比べると清々しいロマンティック・コメディでありながらのダークな雰囲気はチラつく。
ポール・トーマス・アンダーソンの『リコリス・ピザ』とセットにみたいな?ジャック・オーディアールの『パリ13区』とのセットでも、確かに『フランシス・ハ』でもフランス映画の『プレイリスト』もミランダ・ジュライの『ザ・フューチャー』も良い。
漫画家の彼の件はロバート・クラムを参考にしているように『フリッツ・ザ・キャット』の映画化の話と似ているナイスな展開。
職場の本屋で女性の客を相手に再会する場面の演出に驚かされ、彼女の人生に於ける意味ありげな圧倒的映像に陰鬱さが醸し出される雰囲気とそれに相反するように街並みや空の色が綺麗で、そんな両極端で難解にも取れる世界観が印象的でもある。
彼女は最悪?
自己中で人を振り回すから最悪なのか?
それができる人間はそうやって生きていくのは問題ないと思う
許容範囲の迷惑でなければ
男女関係についてはヨーロッパ、特に北欧ではドライでくっついたり離れたりなので問題無いのだろう
普通、映画が進んでくると主人公が魅力的に見えてくるものですが、今回は違った
顔がだんだん丸くなってきたきた感があるが、それは意図したものなんだろうか?
それとも私が気持ち的にそう見えただけ?
それを正直に反映して星減です
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