わたしは最悪。のレビュー・感想・評価
全138件中、81~100件目を表示
最悪なあなたを受け入れます。
スウェーデンでもフィンランドでもデンマークでもないノルウェーらしさなのか気骨ある独特のヴァイキング文化を感じさせる様な野太さや荒々しさが映画の構成要素の至るところに出ていたようで、この感性は目まぐるしく変化する日照時間に追いたてられる高緯度地域の暮らしならではなのかしら。
やっちまったの繰り返し
晩年孤独になりそう
鑑賞からほぼ丸一日経っても感想がまとまりません。
この映画の主人公とシンクロする部分が少しでもあれば共感しやすいのでしょうが、個人的には最後の最後まで異世界の方だったので、そっか良かったね程度で終わってしまいました。
最初は家庭より仕事タイプの女性の話かなと思いましたが、主人公の特性上多分それではないでしょう。次の波が来たら、今の仕事も手放す可能性ありますし。
なら、旬で生きることを楽しむ今どきタイプの人かなとも考えましたが、それにしては対人感情が淡白すぎる。
全般的に相手の男性含めて双方お互い様感はありましたが、他人の気持ちがわからないどころの話じゃねえなこれ、とちょっと引いた目線で観てしまいました。
結論としては『自分の今一番のものを守るためには絶対に妥協出来ないタイプ』なんだろうなと。
ここで主人公に減点要素が付きました。
なら、加点要素は何かと言えば、ストレートに言って美人でスタイルが良いという点でしょうね。まあこれは才能です。ここに無邪気さが加わっているので、敵なしです。男なら惚れますね。仕方ありません。
ただ、です。
もし彼女が10年後に同じ行動を取ったとしたら、一体どう思われるか。
これは別に女性というだけでなく、男性も同じことですね。つまりは心身ともいつまで若作りしてんだ、ということです。
そんな未来のことを考えて、こんな主人公でもどこかでブレーキがかかることはあるんだろうか、とまるで親目線で心配になってしまいました。
なんか晩年孤独になりそうだな。この人。
最悪?
どこがそんなに最悪なんだろう。自己評価が最悪ってことかな?もう頬づえはつかないみたいな映画だなと思ってたが、後半の展開も頬づえっぽかった。日本映画でよくあるタイプの映画だけれど、日本映画でもっと良いのあるような気がする。賞レースでかなり評価されたらしいけれど、ハイプかな?父親という面でみるともっと評価できるのか。反フェミ的な展開が評価されているのかと思ったが大した議論には思えない。もっと煮詰めてほしい。終わったあと老夫婦のじいさんがつまんねぇとこぼしてたが私もそう思う。同じぐらいの年齢の人として何者かになりたいとかはさすがにもう遅い。何者かになりたいっていう悩みはだいたい、カッコつけてオシャレな肩書きが欲しいとか、文化人の恋人になりたいとかそんなの私は興味ない。観るのも興味がない。
パーティーで、医師を偽り子供とのスキンシップは非科学的であると吹き込んで、してやったりな顔をしているが、そんなどこぞのヤブ医者の意見なんて対しても母親に影響を与えないだろう。だけれど、こんなこと吹き込んで潰してやったぜなんて思ってるのは虚しい。この虚しさが最悪部分ですかね。
さらにこのわたしは最悪というタイトルは、顔の良い男の子が酒飲みながら、俺ってクズなんですよとよく言っているがそのトーンかな?へーそーなんだやすごいですねと適当に受け答えるしかない。
PTAのリコリスピザと比較したくなる。
ドロドロしそうな話を映像で美しく、脚本でスタイリッシュに
前週に観た「リコリスピザ」が、青臭い年代の話で、これは大人の、と言っても20代の感覚から30代への階段を登るみたいな感覚でした。
「パリ13区」ほど、生活をリアルに描いてないが、それなりにスタイリッシュである。タバコの回し飲みはエロい。時間を止めて走る感覚はわかる。
ドロドロするようにも撮れる展開。
しかし、オスロの夕景(夜景、朝景?)と女優の組み合わせが綺麗で、男性陣も爽やかで、良い作品でした。
若い頃の悩み、感覚か、合理か、惰性か、女優の表情が心に響き、共感出来る。
他のコメントにあったが原題は、「やっちゃった」みたいな慣用句らしい。原題からかけ離れた題名もいかがと思うが、これは何か邦題をつけた方が良い。
いろいろ書きましたが最終的に、
生き方が自由な現代の、生き方の選択の悩みを描いた映画ということかな?
なんとなく感じていた悩みに共感したので、良い作品だと思ったのかも。
うー、自分の感想に自信がない。
ただ、本能のままに突き進んだだけ……それって最悪ですか?
「わたしは最悪。」というタイトルを聞いて、どんな最悪な人間の物語かと思うかもしれないが、ただ自由に、自分の思う方向に突き進んだ女性の物語である。
男性の場合は、自由に生きることは許される社会なのに、女性が自由に生きようとすると、結婚して子育てしないで生きることが、最悪とまでは言わないかもしれないが、イレギュラーな人間と思われてしまう風潮にある。
これも必ずしもそうとは限らないが、風潮的だったり、社会からの目的なことをいえば、浮気であっても男性り場合は許されるのに、女性の場合は許されない。
ただ本能のままに、ただ自由に生きただけなのに……そんな社会からの女性の見え方、見られ方を捉えた邦題となっている。
人生の中の選択によって、それなりの幸せな生活ができたかもしれない。家族が作れたチャンスもあった。しかし、彼女は自分の本能と直感を信じ、素直に生きただけ。結果的なそれが誰かを傷つけ、不幸になる人がいたとしても。
人間というのは、群れる生き物でもありなら、同時に個々の生き物でもある。他社のことを考えないで自分のために突き進むことが、果たして「最悪」なことなのだろうか……。
そんな究極の問いを、全編を通して訴えかけてくる。だからこそ、観る人にとっては身勝手な女性だと思うかもしれないし、一方では自由に生きて何が悪いと思うかもしれない。
観る人にとって、価値観が真っ二つに分かれるだろうが、それこそが人間というもの。すごくシンプルな物語でもあるのだ。
最悪とは思わないが、興味がすぐ変わるわがままな三十路女
30歳になったユリヤは、医学部に通ってた学生だったが興味が無くなり、心理学に変えたがこれも続かず、カメラマンになったり、書店で働いたり、と仕事を決めれずにいた。40過ぎの恋人アクセルは漫画家として成功し、最近結婚願望を口にするようになった。ある夜、招待されていないパーティに入ったユリヤは、若く魅力的なアイヴィンに出会った。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋人と同棲する様になったユリヤは、妊娠し、そして・・・てな話。
頭も良くて何をやってもそつなくこなすユリヤだからこそ、興味がすぐ変わり、自分がしたいことしかせず、男も次々と変え、みたいな、可愛いけど全く共感出来ない女性だった。
悩めるアラサーの物語だったのかな?
母は、祖母は、曽祖母は、なんてさかのぼるシーンが有るが、みんな悩みながらも子作りしたんだよ、ユリヤも・・・という事?
何を訴えたかったんだろう。よくわからなかった。
人生は選択。。
切ない気持ちになった
後悔したくないです、人生は。したくないですけどねぇ・・・
やりたいようにできない。いや、なんやかんや理由をこじつけて「しないだけ」なのかもしれません。自分がやりたいようにやっている人は自分勝手、エゴイストなどなど言われちゃいますよね。相手からみたら、こちらの事情を加味してもらえないような行動をされたら憎しみしか持たれないかもしれません。自分以外の人(相手または第三者)には悪かもしれないけど、自身の心のままに、自身でたどり着いた判断と答えに従って生きることは自分自身にとってどれほど誠実か?1人で生きているわけではないこの人生でどれだけ自分自身に誠実でいられるだろうか?少しでも相手や環境、事象のため、、、、という判断基準があったとき、後悔なく死ねるのだろうか?なんて思っちゃいました。
ユリヤは無軌道で自分勝手、はたまたワガママみたいに映りますが、彼女なりの論理があってこそなんですよね。そして、彼女の言動・行動は自分自身に正直でありたいけど、できない人々の願望の具現化ではないでしょうか?しがらみから解き放たれる時のユリアの表情は最高にいい笑顔ですし、多くの方がこんな解放感を味わいたいはずです。
本作で描かれるのはユリヤの選択。彼女が自分に誠実に選択して、自分の足で歩いていく人生のお話。「自分らしく生きる」できるようでなかなかできないと思われるその生き方をときどきユーモラスな場面を差し込みつつ、軽やかに描いてくれています。人生って無数の選択肢とゴールがあると思います。その結果のエピローグでのユリア。彼女がどう見えるか?は人によって変わると思います。多分歩んできた人生の違いで捉え方が変わるような気がします。いろんな人の意見を聞いて見たいです。僕は「彼女の潔さが作った幸せ」を感じましたよ。「私はこれ"が"いい」って言っているようでした。こんな格好良い生き方憧れます。
そうそう、キッチンのスイッチ「パチンッ!」からの時間よ止まれ演出はサイコーでした。
僕は昔、付き合っていた彼女に青天の霹靂のような一言を唐突に言われたことがあるのですが、このシーンを見たら、「あぁ、そっかそーいうことだったのか!」って納得できましたww
このシーンだけで評点は+0.5です。見事なシーンでした。
リアリティとロマンティシズムとファンタジックの見事な融合
優秀であるが故に自身の活かし方を見つけあぐね、理想とは遠い現状に焦りを感じつつも甘んじているアラサーのユリヤの、最後の自分探しの顛末。
物語の中で一貫しているのは、ユリヤが自分の気持ちを最優先に決断をしていること。
歳の差に躊躇する男に積極的にアピールして交際を始めたり、仕事で成功している彼に劣等感を感じたら酔った勢いで気のあった優しいだけが取り柄の男に乗り換えたり。
30歳になってもまだ自分探しの真っ只中。どうにか自分が自分の人生の主人公になりたいと足掻く彼女に、運命はあまりに手厳しい現実を突きつけ、結果それが彼女に待ち望んだ転機を与える。
物語は序章と12の章、終章の14の章で構成され、それぞれが彼女の人生の小さな転機であったり終わりだったり始まりだったりして、それぞれのユリヤの葛藤や希望や後悔を演じ分けるレナーテ・レインスベの躍動感とリアリティが素晴らしい。
監督の前作「テルマ」では終始不穏な空気が漂っていたけど、今作ではコメディの軽いテイストでありながらどこか不安定な危うさが感じられた。そして変わらぬ映像美はさすがトリアー監督。今回はロマンチック且つファンタジックな演出も。
ラストシーン、人生の勉強代と言ってしまうにはちょっと手厳しい経験を経て、ユリヤが選び決断した現在に、小さくエールを送りたくなった。
なぜこのタイトル?
人生って難しい
タイトル…、人生は選択。でもいいよね。
でも最悪なのに、笑顔で走ってるポスター見て、そのギャップにやられて、見たくなったから結果としてはオッケー?
みんなこれが正しい!と思って突き進むことなんてできてないと思うし、(私も迷いながらあーじゃない、こーじゃないと進んでいる。)みんな思うことは同じだと思う。
妥協しないって言ったらかっこいいけど、
その先に、後悔があるかもしれないって考えると、ついつい、楽な方を選んでしまうよね。
人生って難しい。
人生の分岐点でまた観たい映画のひとつ!
とりあえず、呼ばれてないパーティに飛び込みで参加する主人公の強気な姿勢は大好きだし笑、
そのポジティブさでなんとかなってるし、
色気のシーンの色気がはんぱなくて、こちらも照れながら見ました。
余談だと、元嫁のインスタ面白かった。
いいね押しちゃったやつも笑いました。
手遅れ感の表現かな?
すべてを失ってから、やっと「やるしかない」とキャリアが始まるのは、(重要性に気づかないまま死ぬ人間もいるので)いいんだけれども、「遅い」「手遅れ感」がすごいです。
そういった「失敗」を見せるのが目的ならば、成功した作品かもしれません。
軽く「なんかちがうな」だけで、仕事や恋人や家族を放り出して、自分探しに興じられるのは、恵まれた環境があるから。
許してくれる周囲の人間の存在や、社会福祉面の補助、金銭的に太い関係などが揃っているからで。
依存し甘ったれて、よりラクな方へ乗り換えしてるだけの人間は、幸せを目の前で逃がしていると言いたいのかな、と思いました。
行動力★5 忍耐力★1
行動力★5 忍耐力★1のユリア
幕開けから彼女の天真爛漫なペースに持ってかれて彼女に釘付けになる。
アイヴァントのパーティーでの秘密の言い合い。
勃つ前が好き。勃たせてあげられるのは私だから。
見られながら尿を出すのが好き?見るのが?
といった楽しいことを何でもできるアイヴァン。
でも文学やアートについては話せない。それを話せるのはアクセル。
年齢が離れすぎると、人生のステージ違いすぎて求めるものが異なる。
身を固めて子供が欲しいアクセルと、いつかは欲しいけど今ではないユリア。
結局はないものねだり。自分の欲のままにいきるユリアが1番素敵。
30歳のリアルを描いていてとても共感できふ部分が多かったけど、結局なんで写真だったんだろってちょっと疑問。
あと、時間止めたり薬でラリってる非現実的なシーンもいいね。
最初の黒いドレスでタバコを吸って立っている姿が、美しくて、惹き込まれました。
聡明な女性良いね。
映画の良さより主人公の価値観への嫌悪が勝った
わたしは私
タイトルは最悪ですが、中身は生き生きとした女性の自立物語としては、最高点をあげたくなる。今までいろんなタイプの女性像を映画で観てきましたが、こんな共感できるヒロイン像を作り上げるとは、この監督はかなりの切れ者とみました。
職業を転々とする自分探しは、あくまでも軽やかにすっとばし、me tooや環境問題等々を絡め、男が望む女性の姿は自分にはしっくりこないと言い放つスタイル等、「最悪」とは思えない位の吹っ切れ方ではありませんかね!?
古くは私は好きだったんですが、「欲望という名の電車」のビビアン・リーが演じた主人公。「草原の輝き」のナタリー・ウッドが演じたヒロイン等、ほんとうの女性の姿が描かれていたのかはギモンかな???
映画的に観たらあの時代はあれがベストのドラマツルギーなのかもしれないけれど、今は違いますよね。監督もいいし、脚本も素晴らしい。もちろん主役の彼女はベストな役作りで魅力的でした。
新しい時代の新しいヒロイン誕生ですね!
主人公を反面教師として行きたい
周りが結婚し子供のいる家庭を望む
さらに出版が成功し夢に向かっている彼
その中で主人公は孤独を感じる
なんで自分は中途半端なのだろうかって
だからこそ自分と価値観の合う同じような人を見つけて
好きになる、安心する
と思ったら妊娠をきっかけに関係は破滅
現実逃避したい、そしてその刺激に耐えてる私カッコいいでしょ!!!?
そんな感じが伝わってきた
でも最後、
元彼がベビーカーを押し奥さんといる姿を見て
逃げてるのは自分だけだと気づいたんじゃないかな
それと同時に
あいつはそんなもんか、私はまだ自由でいたいわ
とか思ったのかもしれない
自分は自分らしく生きたい!
そう言ってるけどひたすらに甘えている主人公
こんな30歳にはなりたくない!
でも
タバコの煙を吸い合うシーンすんごく美しかった…
痛みのない決断は無い
全138件中、81~100件目を表示










