「好きよキャプテン」ストーリー・オブ・マイ・ワイフ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
好きよキャプテン
1940年に発表された1920年代が舞台のハンガリーの小説の映画化。
男盛りの貨物船の船長がマルタ島のカフェで悪徳商人の友人に口からでまかせ気味に言った「次にこの店に入ってきた女と結婚する」をすぐさま実行することから始まる苦悩に満ちたお話し。老いた料理番に「体の不調の原因は結婚していないから。永年の不摂生がたたったせいだ」と言われたのが気になったからか。特別待遇を受ける船長の食事はカラダに良さそうだったけど。
レア・セドゥのは謎の女。
1920年代にしてはレア・セドゥは垢抜け過ぎていて、レトロな感覚には浸れませんでした。
一方、なかなか渋い船長は経験も豊富で仕事は一流。地位もある。しかし、いい歳して?いい歳だから?大博打に出た。がらんとした新居のフロアーにマットレス一枚で始まった新婚生活。うまく出航したにみえたが、女の舵取りは難しかった。しょっぱい結果に。
「しょっぱい海を越えて」の歌唱がなかなか素晴らしく、よかったです。エンディングにも流れたし、テーマなんですね。
デダン役の俳優さん、オフィサーアンドスパイ(ドリュフス事件の映画)で主役だったけど、眼鏡のあるなしで印象が全然違った。細川俊之をうんと濃くしたような感じだった。年がバレるね。
歳の離れた嫁さんを貰ったはいいが、残業でなかなか帰れない中間管理職がやっとウチに帰ったら、知らないブランドハンドバックがたくさんあって、嫁は若い男をあげていたたみたいな悲哀を感じてしまいました。しょっぱい話で、帰る足どりも重かった。
上演回数がどんどん減って、早めに打ち切りになりそうなので、慌てて見ました。
豪華客船のメイドのうぶな彼女にしときゃ良かったのにね。
わたしはレア・セドゥはタイプじゃありません。でも、フランスの女優さんで背中のセクシーな人はタイプです。