ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)

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ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)

解説

「少年の君」が第93回アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたデレク・ツァン監督が、同作の前に手がけた単独監督デビュー作。「少年の君」にも主演したチョウ・ドンユイが今作でも主演を務め、中国の作家アニー・ベイビーによるネット小説を脚色して描いた青春映画。上海で穏やかな生活を送っていた安生(アンシェン)のもとに、人気のネット小説「七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」を映像化したいという映画会社から連絡が届く。小説の作者は七月(チーユエ)という名の女性で、「七月と安生」は彼女の自伝的要素が強い作品だった。しかし、チーユエの所在が不明のため、映画会社はもうひとりの主人公・安生のモデルと思われるアンシェンを捜し出し、コンタクトをとってきたのだ。そんな彼らに対し、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。だが本当は、アンシェンにとってチーユエは特別な存在であり、かつて2人はかけがえのない親友同士だった。やがて、小説に描かれた2人の物語に秘められた、驚きの真実が明らかになっていく。「ラヴソング」「最愛の子」などで知られるピーター・チャンがプロデューサーを務めている。

2016年製作/110分/G/中国・香港合作
原題または英題:七月與安生 Soulmate
配給:クロックワークス
劇場公開日:2021年6月25日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5「魂でつながる二人」

2024年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

 110分の上映時間が濃密で映画に引き込まれる自分がいた。13歳から親友となった七月と安生の27歳までの物語が描写される。二人の間にちょっとした溝ができる、それは七月が好きになった家明の存在だ。いつのまにか安生の三角関係になる手前で安生は、一人旅にでる。
 自由に奔放に生きる安生、地元に残り優等生タイプの七月。二人は文通で連絡をかかさない。しかし、やはり家明が原因で二人は別れる。そしてあることをきっかけに二人はまた一緒になる。この二人の心の揺らぎが繊細に描写され二人の運命を感じる。
 この映画の最大のポイントは、安生が小説を書いていることだ。それも七月名で。映像に映っているものは。現実世界のことなのか安生が書いている小説世界のことなのか、判別がつかなくなる。まさに現実世界と小説世界が交差されながら描写され、観ていて心地よい想像力の喚起をうながしてくれる。まるで息が詰まるほどに。
 親友二人の14年におよぶ物語は、安生役のチョウ・ドンユイ、七月役のマー・スーチュン、家明役のトビー・リーの役柄にぴったりとフィットしている演技、それを引き出したデレク・ツァン監督の演出の見事さ、そしてスタッフ・キャストの総合力がいかんなく発揮された魅力的な映画であった。

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かな

4.5複雑な女心と友情

2024年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

女性ならではの複雑な心境が描かれていた。本音と建前、駆け引き、本性隠して去る。気持ちは分かる部分もあるが、難しい。彼はそんな2人に振り回されたように思えるが、彼にも本音と建前があったように思える。とても複雑な人間模様だった。
最後ビックリだったのは、彼女の死。あのストーリーは親友が描いたものだったんだね。とても悲しい結末でした。

余談、この手の面白い脚本は中国映画の上手さです。

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ノブ様

4.0作品はよかったけど、後味はよくない。

2024年10月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

エンドロールで岩井俊二監督への感謝があったけど、なるほど、世界観が似てたなと見終わってから感じる。90〜00年頃のあのアンニュイな青春。

同じ男性を好きになった親友同士の七月と安生の青春を描いたドラマで、描き方が美しい。恋人ができることで変わる友情関係性は万国共通なのか、なんか共感できるし、若さゆえの寂しさや強がりもわかる。

女性を描いた作品だが、それにしても、蘇家明のダメさ加減に心が落ち着かない。

真面目に生きてきた七月の結末が切なく、でも現実もきっとこうなんだよなと思うと、なかなか後味はあまりよくなく、ズシンと重い。

主演女優の2名の演技が素晴らしく、またキャスティングもよい。

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Raita Maipen

4.0改めて素敵な作品

2024年5月20日
PCから投稿

採点4.2
ユーチエとアンション、二人の数奇な友情の物語。
リメイク版を最近観たので、今一度鑑賞してみました。
これが実に素晴らしい青春映画です。
デレク・ツァンの単独監督デビュー作でもあるんですね。
全篇を通し絵がものすごくきれいで、色々なシーンに目が奪われるようでした。
何といっても三人で祈祷に行った時の帰り。
自転車の故障から別々に帰るシーンがやはり素晴らしい。
二人を置いていく安生、それを追い抜いて置いていく七月達。
ここで小さくて深い溝ができるのが視覚で分かる、すごいシーンでした。
また後半では逆転していく二人の生き方にもリンクしており、本当見事な仕込みです。
脚本も見事でラストまで駆け抜けるような面白さ。
チョウ・ドンユィとマー・スーチュンの二人も本当に素晴らしいですね。
改めて素敵な作品でした。

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白波

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