ノイズのレビュー・感想・評価
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それなりなんだけど、もっと面白くなった気はする
原作マンガは未読。島民全員で活性化を目指している島という舞台設定が絶妙。閉鎖的で仲間意識が強く、犯罪のない、穏やかな島にノイズが混じりこんだというお話なのだが、悪いことを何も考えていないというのはとても胡散臭い。だから、殺人が起きてからの島民の反応は、普段の穏やかな印象とのギャップで少し笑えるものだった。町長の変わりようとその後の展開はこの作品のクライマックスかも。
それでも話がキチンと絡み合って、少し驚きの展開もあって、最後にはちゃんとオチがついていて、それなりのサスペンスにはなっていたと思う。ただ、つまらなくはないのだが、ラストでそうだったのか!という驚きがあまり感じられなかった。最後にもう1つ何かの秘密が明かされるのかと思っていたから物足りなさを感じたのも正直な感想。あの娘の絵日記にもあまり意味は感じられなかったし。ちょっと残念な気持ちになる。もっと面白くなった気がするだけにもったいない。
原作マンガはどうなんだろう。読んでみたくはなる。
原作知らないけど、多分内容省略しすぎて分からなくなってる
短い時間で島の若者の殺人という極限状態を物語にしたかったのだろうということは分かるが、通常の精神状態ではない時にどのような思考になるかは、その背景に島の将来があろうがなかろうが同じではないかなぁ。過度の期待、嫉妬とか、犯罪など正直題材としてはありきたりで、特に人間の嫉妬などどこにでもありすぎて何も考えさせられるところがない。。
だいたい描写を省略しすぎてるから、受刑者の更正のために奔走していた序盤で殺された老人が、島の働き手募集に勝手に飛び付いて半ば強引に島まで押し掛けたようにもみえて、そうするとこのストーリーで起こったことは全部これが原因ということになる。役場やいずみ農園には問い合わせて確認してはいるだろうけど、この部分が雑過ぎてほんとのところはよく分からない。島とか田舎とかではコロナに感染しただけで大騒ぎになるのに、働き手を求めてても受刑者を受け入れるわけないと思う。だいたい保護観察できないような場所に斡旋するもんなんだろうか?
素晴らしい役者さん揃えてるのに物語雑で自体がもったいなすぎる。
結局誰が幸せになったの?
週末連日邦画2作目。
いつもは絶対見ないタイプの映画。予告編は興味をそそられたな。だけど…
情が絡むからそもそも地元の交番勤務にならないばす。ほらねーって感じになってしまった。余さんの怪演が、脳裏にこびり付く。ラストの面会の時の涙の理由が謎で終わった。
何となくわかると言うことは。
最後までダレることなく面白かった。
小さな村落に住んだ事は無いけれど、
隠蔽に迷う気持ちはわかる。
村落を企業に置き換えれば、尚更理解しやすい。
日本人だからだろうか。
元々、サラリーマンとして隠蔽気質があるから
だろうか。
自分はどの様な行動をしただろう。
リスク管理…
何もなく時が過ぎるのを期待した行動…
邦画として、
少々やり切れなさを残した悲劇として
最後まで、面白かった。
万人受けとしての仕事を全うする廣木隆一監督、キャストの映えも贅沢
一瞬の油断を許さないリードに回収不可避な悲劇たち。もう少し終盤の描き方はあったと思うけど、雰囲気と永瀬正敏さんの使い方は上手いので満足感はある。
もともと原作漫画があって、実写化に当たって結構宣伝を打っていた今作。サスペンスの緊張感がずっと続いて、何処でどう姿や形を変えるのか…というドキドキが続く。結構テンポも安定していて見応えもあった。島民の気持ち悪い団結ぶりや内包的な雰囲気を感じさせつつ、隠し通そうとする神経の使いぶりに参る。ネタバレ厳禁を謳うだけあり、転ずる気味悪さが程よい。エンタメに少し重荷を置いてはいると思うから、映画好きからすれば賛否あるところかも。あと気になったのは、保護司が主役の映画が同日にやっている中、殺されちゃう皮肉は偶然とはいえ、ねぇ…。笑
主演はデスノートの2人。だから、というより、2人とも深みのある演技を最近映像で感じていたので、そこを楽しみに。結構そういう意味では期待通りで、油断ならない感じが映える。黒木華はもう少し出番あれば良かったんだけど、使い方的には勿体ない感じ。また、永瀬正敏さんのアウトローさはテンプレっぽいけど映える。ちょっと『ファンシー』っぽい臭みもあって良かった。確証だけあるが、あと一歩届かないもどかしさが滲む。総じて考えるとキャストはハマっているが、少し欲張りすぎたかも。
シネコンの顔の廣木隆一監督って感じで棘も少なめ。だから凄く万人受けする雰囲気は否めない。だが、終盤の脚本を持ってしてもそれなりにまとめられている点、やはり上手いんだな…と感じる。
ちょっと残念
原作にあった畠山刑事と殺人鬼・小御坂の因縁がすっぽり抜け落ちている。細かい設定はともかく、この部分が省かれてしまうと、物語の質感が全く変わってきてしまう。
全体的に島の閉鎖性を描くことに注力されていて原作の味付けから少し変わってしまっている。
ちなみに本作のモデルの愛知県西尾市(旧一色町)の佐久島は本土との往来も多く、こんなに住民同士で強固に繋がった閉鎖的な島ではない。
余談だが、劇中では住民のクルマは名古屋ナンバーになっているが、実際は三河ナンバー。
評価が難しい、、、けど
まず序盤はいきなり変態不審者登場で最高にゾクゾクしました。この不審者を演じた役者さん(誰か分かりませんでした)リアルに不気味で怖かったです。そしてテンポ良くストーリーは進み中盤まではとても良かったと思います。が、しかし後半からはん?え?が増え突っ込み所多々あり。肝心なラストも物足りなさすぎでした。勿体ないなー。ストーリー自体はとても良いのに残念。
松山ケンイチさんはこのタイプの役は本当にピッタリ。上手いですね、あの目つきにやられます。永瀬さんも良かったです、貫禄の演技でした。
ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛
島に生きる人達にとって、ノイズとは…
とか、真面目に考察する気満々でした。観る前までは。
思い返せばこの作品、豪華キャストの割にあんま話題になってなかった気がします。言及があるとしてデスノコンビ再びとか。…松ケン氏、演技うまくなったよね(何様)。
てなわけで、そこそこ楽しみにしてましたこの映画。
ど う し て こ う な っ た。
まずはキャスト。
メイン3名がよくクローズアップされてましたが、脇を固めるのは黒木華氏に伊藤歩氏、柄本オトンに寺島進氏と永瀬正敏氏。そして余貴美子氏。
主役級しかいないでやんの。
これはヤバいことになりそうだな…と嫌な予感がしていたら案の定。突然暴走し始める上記のうち2名。
てなわけでストーリー。
元々、本自体がそうだったのかどうかはわかりません。
ですがストレートに言うと、ぶっちゃけ吉本です(困惑)。
物凄くテンポが良い。場面と登場人物の回転率が良すぎて完全にコントと化してます。
特に2日目の夜以降の怒濤の展開は目が離せません。瞬きしてる間にご遺体増殖。そんな感じです。
この辺から神木さんの唖然とした表情が目立ち始めますが、観ているこちらもおんなじような顔してました。何これ。
舞台。
名古屋の領土下にある絶賛過疎化中の孤島のようです。
町って言ってましたけど、多分人口規模的には村に近いです。なお言語は標準語です。机つったりしません。
特産品は黒いちじくです。カイジが育ててます。むしろカイジ専売のようです。
まとめ。
面白いか面白くないかで言うと、面白いです。ネタ的な意味で。
個人的に2日目の夜とラスト付近の温室討ち入りのシーンはお気に入りです。コロナ禍の映画館で込み上げる笑いを押し殺すのがあんなに大変だなんて、思ってもみませんでした。
ただ、その辺に楽しみを見出せない方には苦痛かもしれません。
テーマは良いのに勿体ない
コミック原作の実写映画で出演者も実力派揃い。島という極狭の世界で暮らす人々の心理を軸に据えたサスペンスは、テーマ的にもとても興味深いものでした。
なのに、本作をイマイチ楽しめなかったのは、邦画の悪いところが出まくった演出が一番の原因…。行動原理をめちゃくちゃ丁寧に描くので、とてもクドい。心理描写も俳優の顔アップとか、極端な言動とか、凄く粗い。
なので展開が全部読めてしまうし、ハラハラしないし、驚きもなく、死者が複数出ているのに緊張感が持続せず、退屈に感じてしまいました。もちろん結末に意外性もありません…。
また、途中まで描かれていた村意識の気味の悪さも中途半端で最終的には個人の話になっていくし、警察との心理戦もめちゃくちゃ薄い。
もっと面白くなりそうなのに残念です。
『あなたの番です 劇場版』上位互換 25本目(再込28本目)
トリックの面でツッコミどころはあったけど、サスペンスとしては面白かった。
あな番は、登場人物いっぱい出してとりあえず怪しい動きさせときゃ良いだろ的な意図が見えてちょっと残念だったが、これはそんな事はなく、伏線と呼べるかわからないほど小さな伏線ではあるが、ちゃんと回収していたように思える。テンポも良く、退屈しなかった。
最初に述べたトリックの面でのツッコミというのは、指紋は脂分だから、死後時間が経つと付かなくなるとコナンで見た気がするし、携帯は電波で探せるでしょということ。
ただ、最後のネタバラシの動機は、コナンアニオリ版並みの動機だし、最初と最後の「ひまわり-みんなでアイスクリームを食べました」の伝えたい事が全くわからなかった。刑事2人の行動にもおかしなところがあり、男刑事はクールな感じだったのに人のスマホ壊すの普通に器物損壊だし、女刑事はなぜ駐在所で拳銃出したのかわからん。どう考えても出す必要ないだろと思った。
後半でチープさが露呈してしまった感は否めないが、ストーリーは面白かった。
目が離せない
早くも番宣等で予告が多く流れてきちゃうが、死体が増える展開は意外や意外な形でしたw
後半の流れは何となく予想着いたが、ラストこれで終わっちゃうの?って
その後どうなったのか?気になりました。
何にしても乗り込んできた犯罪者が悪いのに、切ない話しです。。
いろいろな点ではっきりしない作品だった
面白くないと言い切るほどの駄作とは思わないが、見終わった後のすっきりしない感覚にはそれなりの理由があるはずだ。この作品を成立させる前提として、「島の風土」への理解が必要だ。それなしに主人公たちの行動が理解されない。島に入った変質的な前科者を殺したと言うが、あれはもみ合ったときに弾みで死に至らしめたわけで殺人罪には問われないし、伏線を考えれば情状酌量の余地が十二分にある。それでも隠さなければならない「島の事情」が表現できているとは言いがたい。
その後の展開もややシリアスさに欠け、一本筋が通っていない感じがする。ちょっと失礼な言い方になってしまうかもしれないが、幅広い層の観客を拾い上げようとする意図があったのだろうか。
印象に残ったのは、個人的な好みだが、鶴田真由さんの母親役で、息子が自殺したところに駆けつけて泣き叫ぶシーンは心を打たれた。
大石吾郎さんはずいぶん久しぶりに見て大変懐かしかった。
最後に、私は柄本明さんを高く評価しているが、この映画の役ではもったいないと思った。
意味深なタイトル:ノイズ
主演のこの二人と言えば「デスノート」が思い出されます。もう16年も前の作品なんですね。感慨深いです。
さて、今作ノイズですが、何かに触れるとネタバレしそうな作品なので慎重にコメントしたいと思います。
過疎化が加速している離島で起きた事件によって島民の間に巻き起こる葛藤や連帯意識がテーマとなる一方、幼馴染の男女間の揺れを描いた作品でした。
人間の気持ちの根底にある歪みのようなものをノイズとして表現されたといった感じでしょうか?
感想は観る人によって大きく変わりそうな作品でした。
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