劇場公開日 2021年10月8日

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「久々に面白いと思った日本人主演の映画」ONODA 一万夜を越えて う め てゃ !🐈🎈さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0久々に面白いと思った日本人主演の映画

2021年10月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

新宿の歌舞伎町TOHOシネマで見てきました。
劇場は小さいところで、それでも人がたくさん入っていてました。

劇場で見た久々に面白い日本人主演の映画でした。最近の邦画はお金がかけられないことやあまりいい監督が出てこないこともあり低迷しています。しかし、本作はフランスの監督が撮影し国際共同制作ということでとても面白い映画に仕上がっていると思いました。3時間弱の映画で長いですが、小野田少尉の30年を3時間に詰め込んだ分濃度が高いと思いました。
以前から小野田少尉の体験を映画化したら面白いだろうなと思っていました。実際に制作されて大変嬉しく思っています。
小野田少尉は30年の戦争生活のなかで、ルパング島の現地人を30人ほど殺害しているらしいですが、本作で現地人との戦闘シーンは隊員の生死がかかったところでしか描かれていないために少なめです。そして、劇中で小屋を立てて生活するシーンが続きますが史実だと横穴を掘っていたそうです。少々脚色はありましたがそれでもドキュメンタリー、人間ドラマとしての映画であるため人物の心情描写は文句無しに良かったと思います。

今の日本で小野田少尉の体験だけでなく戦争の記憶は薄くなってきています。だからこそこのような映画を作って後世に伝えていく必要があると思います。私はまだ学生ですか多くの戦争映画を見てきて学びがあるばかりです。
戦争を知らない子供たちにこそ見て欲しい映画作品だと思います。

う め てゃ !🐈🎈