劇場公開日 2021年10月8日

  • 予告編を見る

「戦争ほど無意味な物はない」ONODA 一万夜を越えて 悠々同盟さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5戦争ほど無意味な物はない

2021年10月14日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

怖い

難しい

小野田さんが帰還した歳と同じ年齢の私は
20歳から今までの生い立ちを考えると
なんと長い時間を辛く過ごしたのだろうと

青年期から津田寛治に変わって
津田寛治の顔に滲む年月を感じた。

戦争映画では
お国の為に散ると言う教育を受けてる印象だけど
こんな風に死ぬ事も許されない部隊もあったんだな。

上官のイッセー尾形さんが迎えにきた時。
シャツをふわっと着用し、三十年平和の中で過ごした上官と過酷に生きてきた小野田の並んでる姿の違いが
心を揺さぶった。

どんな三十年だったのだろうと思うとともに
なぜ、途中で違う道を選択しなかったのか。

隊長として、別の道を選んでいたら兵隊をなくす事もなかっただろうに、
と、思ってしまうのだが
そんな選択も選ぶ余地がないほどに
任務遂行が最大優先だったのか

フィリピンの島の人達も巻き添えになり
いい事ひとつもない。

映画ではまだ綺麗に描かれていたが
もっと酷い状態だったんだろなぁ

恥ずかしながらと帰ってきた横井さんの事は知っていたがこちらの小野田さんの事は今回の映画で知りました。

この映画もたまたま上映してるのを知ってから
みなさんのレビューみたり、Wikipediaで調べたりで
興味が出たので観たのですが
こんな映画こそ戦争を知らない者たちが見るべきだと思いました。

津田寛治さん、すごい役者さんだけど
仮面ライダー龍騎出身って知らんかったなー
龍騎むちゃくちゃみてたのに。

青年期の役してた人も良かったな

仲野太賀くんは本当にいい味やわ

170分映画、約3時間ですが全く飽きる事なく
一気に最後まで観れました
途中一番の心配だったおトイレ事情も、
話しに集中してたので行くのも忘れるぐらいでした

悠々同盟