劇場公開日 2021年10月8日

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「小野田寛郎さんは「強い人間」「負けず嫌い」「過去を振り返らない」を描いて欲しかった」ONODA 一万夜を越えて 運だぜ!アートさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5小野田寛郎さんは「強い人間」「負けず嫌い」「過去を振り返らない」を描いて欲しかった

2021年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本映画はフィクションとして観ることをオススメします。実際の小野田さんたちの生活とはかけ離れている描写があると思います。小野田さんは誇り高い軍人です。彼の29年間のジャングル生活はとても充実していたようです。「負けず嫌い」「妥協しない」「過去を振り返らない」「目的があれば挫折しない」などの名言がNHK番組で語られています。投降しなかった理由に「現地住民に殺される」ことを恐れてとありますが、小野田さんはそんな恐怖心は持っていなかったようです。「戦争とは殺し合うもの」との理由です。そして実際に投降する時は「殺される覚悟」で、軍刀を握りしめての決意だったそうです。本映画はフランス人監督が作っています。ですから人間・小野田さんについての深い造詣描写はありません。逆に日本人監督が海外の戦争映画を撮ると、逆の印象を与えてしまう可能性があると痛切に感じました。この映画を機に、小野田さんの著作を読んで、「答え合わせ」することをおすすめします。

『運だぜ!アート』のluckygenderでした

『運だぜ!アート』