機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのレビュー・感想・評価
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細かいことを気にしなければ普通に面白いが、それにも限度があろう
さて、ガンダムSEEDと言えば所謂「アナザーガンダム」の中でも五本の指に入る人気を誇るシリーズだ。その人気については否定のしようがないことを、まずは書いておきたい。
それを踏まえて……本作は「細かいことを気にしなければ、まあ面白い」を地で行った初代SEEDを更に荒唐無稽に、「細かいことはいいんだよ!」というノリでもって作り上げた怪作だったと感じた。
とにかくモビルスーツを派手に動かす。
とにかく物語に起伏を持たせる。
何だよく分からないが盛り上がり、主人公側の完全勝利で終わる。
そういった点に力を入れて、他はどうでもいいという割り切った作りになっている。
翻って、細かい設定や登場人物の心の動きの描き方が「雑」だ。
「心を読む」どころかキラの視界ジャックまでも実現する敵の超能力。これに対して、キラ達はどう対策し戦うのか? という点に注目したが、結果は脱力。
アスランはやらしい妄想をしつつリモート操縦で他人に戦わせ(あの距離でラグ無く操作できる超技術は何?)、シンは「何も考えてない」というあまりに酷い扱い。
他のキャラについては対策について言及すらなく、視界を操られたキラに至っては何の対策もなく、また敵も何故かキラへの精神攻撃らしきものを使わなかった。
敵方の行動原理も不明で、コーディネータや彼ら「特別な人間」による世界を実現すると言いながらもその具体的ビジョンは見えず、彼らの戦略は穴だらけでとても「短期間で国家を繁栄させた優秀な組織」には見えない。
感情の赴くままに好き勝手やっているだけであり、追い詰められたらすぐに雑魚っぽい台詞を吐いて、無能な部分をさらけ出し自滅するだけだった。
「そんな古い機体で~」のような台詞があり、たかだか数年でモビルスーツの性能が圧倒的に向上する設定であることが明示されているのに、シンやムウ、アスラン、ルナマリアが駆るのは(多少の改修はしているだろうが)旧世代マシンだ。しかし、それでも結局敵を圧倒している。
逆に主人公たるキラは謎の弱体化を見せ、最後は「平和維持目的に必要なのか?」と思わせる大量破壊兵器搭載のモビルスーツで相手を惨殺し、勝利。
殺さずの誓いはどこへやら。
アスランのズゴック外装に至っては「何の意味が……?」となった。
地上では偽装として有効だったのだろうが、ずっとあの姿でいる意味はない。
というか、あの形状の中に「中身」が収まっていたはずはないのだが……。コズミックイラ驚異のテクノロジーの産物だろうか。
近年のガンダムでは、本筋には絡まないものの、文化や産業、統治機構がどのようになっているのかという、その世界の設定部分をきちんと組み立てているものが多い。
本来はSEEDもシリーズもきちんとした設定が横たわる世界だったのだが……テレビシリーズの時点でそういった設定と矛盾する描写が多く、本作においてはそのテレビシリーズで更新された設定からも乖離してしまっている。
特に、スーパーコーディネーターとしてのキラの設定が上書きされてしまったのは、なんとも脚本の都合にしか感じない。
為政者たちの言はテロリストの親玉レベルの詭弁が多く、また国家の産業や統治体制などが見えてこず、物語の添え物でしかない点も残念だった。
堅牢な世界設定を基に最後は他の知的生命体との和解までを描いた00。
大人達に利用され滅びゆく少年達の悲劇を描いた鉄血。
冷徹なSF世界を構築しつつも、人間ドラマに徹した水星の魔女。
それら近年のガンダム作品の良さを知っていると、どうしても本作を手放しで絶賛することは出来なかった。
適切な例えかどうかは不明だが、80年代のジャンプ漫画を大人になってから読み返した時に生じた違和感のようなしっくりしない感触が、最後まで残ってしまった。
酷かった
シン雑魚扱いされすぎ。
アスラン何であの機体で来た?
催眠術みたいな防ぎよう無い精神攻撃を、アスランぐらいしかまともに対策してないのに何で勝てた?
機体性能だけじゃ無いとか言いながら、ラクスドッキングからチートで勝ったり、シンはシンでジャスティスだから前は負けたとか言い出すし。
ムウの機体相変わらず何の素材で作られてんねん!過去の感動薄れるから変にオマージュらせんといてほしかった。
後、無駄なギャグ要素の詰め合わせら誰が求めてんねん。
ツッコミだしたらキリ無いぐらいまだまだ有る。
こんな事なら何も続き無いまま、想像でこんな未来になっててほしいなとか自分なりに考えて楽しむ方がまだ良かった。
TVアニメ版好きな人であればある程、こんなんじゃ無いやったり、SEEDで無くていいやん感は強く感じると思う。
胃もたれする
待ちに待ったSEEDの劇場版。
映画館に見に行って、何だこれは?となり、サブスク配信で改めて見ても何だこれは?以上にはならなかったので、レビューします。
SEEDは小、中学生の時にリアタイしていて、SEEDがきっかけとなり宇宙世紀もほぼ全て履修しています。
Destinyは一度見たきりでほとんど見ていませんが、SEEDは大人になってかも何度も見直しています。
そんな思い出補正があって尚、何だこれは?です。
冒頭は本当にワクワクして、令和にSEEDの続編が見られることに対し涙まで出そうになりました(笑)
宇宙世紀は大人向けで題材が戦争に重きを置いているかと思いますが、SEEDは戦争の中での人間関係や恋愛要素にスポットを当て、そこが魅力の一つと感じています。ただ、今作は振り切りすぎです。
内容と言えば、議長の思想を継いだ者たちのデスティニープランを再度否定しただけ。核を撃ったり従わなければレクイエム乱射したり、やりすぎ!なレベルなのに、着地点がDestinyで既にやったことと同じ。デスティニープランを望んだ人々もいた中でどう折り合いをつけていくのか、そういったところに進展があるのかと思いましたが、特になかったような印象です。これでは確かに永遠に戦争は終わらない。
加えて、それぞれが個人的な願望とか動機で動きすぎでは?と思いました。もっともらしく言っても、結局は惚れた腫れたの話で...まあ主人公たちも人間なので、それが普通なのかもしれません。
それでも前半まではまだ良かったです。
アコードの能力も、ニュータイプのように考えれば何とかかんとか見れなくもない...と思っていましたが、アスランがズゴックに乗ってきたあたりからギャグのように見えてきてしまってダメでした。
脚本変わったのだと思いますが、後半はもう、言わずもがなで。
詳細意図不明ですがズゴックからジャスティス出てきたり、シンの分身(残像どころではない)やら、アカツキ単機でレクイエム跳ね返したり、ステラの怨念とアスランの妄想でやられるアコードたち...前半のやられ具合は何だったのかという雑な退場のさせ方と急展開に困惑しました。
国や組織の宰相や総裁といった立場にありながら、オルフェとキラとラクスはずっと愛だのなんだのの話をしているし(そしてそのまま終わった)、アグネスとルナマリアも戦いながら一貫して男の話しかしてない。あなた方、軍人ですよね?
アニメシリーズに続き、MSだけでなく母艦の戦いがしっかり描かれているところは良かったです。やはり迫力ありますね。
それと、イザークがかなり成長したなと思いました。株を上げたのは彼だけでは?
あと個人的には30分延びてもいいから、アスランとカガリのDestiny後の関係の変化を描いて欲しかった。いろいろ事情があるのは察しますが。
総じて胃もたれしました。
でも、どうあれ劇場版の完成にこぎつけてくれて、感謝しています。
ヘイト管理が絶望的にダメな作品
敵方が好き放題やりまくるストレスフルな作品。
JSOの活動家みたいにガンギマリで勝手な主張を述べたくる奴らがレクイエムを乱射しまくるわ、雑魚キャラまでが主人公を遠隔洗脳出来るクソチート持ちだったり、ガンダムシリーズ悪しき伝統の色恋系裏切り女が出たりと、とにかく視聴者に不快感を与えるのが目的と言わんばかりの序〜終盤始めまでが酷すぎて、都合よく形勢逆転する最終局面が酷く陳腐に感じられる。あんな簡単にひっくり返せるなら、全編通してもっとバランス考えろと言いたい。ガンダムブランドに胡座をかいて、稚拙なご都合主義一辺倒の残念な作品です。
複雑な気持ちになった笑
他の人達が多くの不満を書いている気持ちがわかる。
分かりやすい敵にしかならないキャラ(バカ、不快、ガキ、信念がない等々)が出てきて、主人公のキラを揺さぶって…という感じで。主人公含めて綺麗事をいって人を簡単に殺すし、今回の敵は大義を語りながら安易に大量虐殺もする。成長もないし、感情移入出来る事は一つもなかった。
ちょっとズレたお色気要素もいらなかった。
キラとラクスは肉体関係がすでにある、という事を言いたいなら、もっとスマートに描写してほしかった。さすがに最後のシーンは笑ってしまったが。
まぁ、一本で尺がないのは分かるし、今更ガンダムSEEDでどれだけの人が来るかも分からず、映画を何本も作れるという状況で無かったのかもしれない。
映像とか、演技とか、そう言う所は素晴らしかった。
シンはラッキースケベの鈍感真っ直ぐバカといった感じで滑稽だった。トンデモ兵器じゃんけんが、すぎた攻防も滑稽。
でもそんなズレたシーンの一つ一つが、この映画を笑って最後まで観させてくれた。その反面、真面目に愛だの正義だの語ってるシーンは飛ばし飛ばしにしてしまった。
ネタがいいだけ勿体無いとは思う。
ガンダムの中で最も年齢層が広く、男女の隔ても少なく、多くの人に素晴らしい作品を届ける事ができたろうに。その結果が今回の高いらしい興行収入になるのだろうけど。消費されちゃったなぁ、という感じ。
懐かしい作品をありがとうって思っちゃうのは、どうしても思い出が勝ってしまうのだった。
ユーザーレビューの高さを真に受けてはいけない
レビューは作品に対してのみ付けるべきで、観客を批判してはいけない。
が、今回だけは非礼を承知で一言申し上げたい。
本作は思春期の刷り込みが抜けない20年来のファンによる深すぎる愛、盲目的な愛に支えられていて、
そうじゃない人間にとっては呆れるくらいデタラメで幼稚な映画だ。
「お祭り映画」という表現を聞くが、あまりにも内に閉じすぎ。
決して『トップガン』や『マッドマックス』のような広く万人が楽しめるエンタメ作品ではないと言っておく。
少し思い出語りをさせてもらうと自分はSEED放送時高校1年生。一応リアルタイム世代に含まれると思う。(田舎暮らしの身としては実際TVで初めて見たガンダムだった)
当初はそれなりに楽しく番組を見ていたものの、御託を並べるだけで歯切れの悪い終盤の展開に徐々に萎えていき、結局自分にとっては数多あるコンテンツと一緒に消費してゆくだけの存在だった。
で、本作がどうだったかというと基本的には中学生の妄想を書き殴ったような内容。
年端も行かぬ少年少女(といっても設定的には20歳前後?)が為政者・調停者となり世界の紛争を解決しようとするのだが
話はどんどん色恋沙汰の方向に流れていく。パッと出の悪役と主人公が痴話喧嘩をして、最後は愛の尊さを語りながら敵は容赦なく殺すという偽善的なオチ。
終盤の戦闘シーンはギャグとしか言いようがなく、エロ妄想と謎パワーで勝つという悪ノリが過ぎる展開。
全てが散漫で、無軌道で、一時的な感情の発露に留まり、軸が全く無い。
ここまで書いといてナンだけど、元々これはそんな真面目に見るような映画ではなく
『翔んで埼玉』とか『銀魂』とかと同種の作品だと思えば全く楽しめないことはないのかもしれない。
00年代アキバ文化で見られた露骨な性的描写とか、ポリコレが叫ばれる時代にこんな下品なものを出してきたのはある意味肝が据わっている。
これらは全て制作スタッフの意図通りであり、それでファンは大満足しているのだから外野がとやかく言うのは不粋なんだろう。
そもそもこの映画は「愛が世界を救う」と言いたいわけではなくて
戦争とか世界の問題とか全部ブン投げて、主人公が私的な愛に生きる道を選ぶという物語。
なるほどそう思えば結構画期的かもしれない。
続編を望む声も多いようだが、改めてガンダムの業の深さを感じる。
この結末を見せられても尚ファンは無邪気に「戦争が永遠に続くこと」を望んでるんだから。
機動戦士コードギアス 復活のFREEDOM
seed は高校生の頃に仲間内でめちゃくちゃ流行って、ゲーセンで連ザにハマってましたw
seedは面白かったです。destinyはイマイチな印象でした。劇場版が出るのでは?とかなり前から言われていましたが、ようやくストーリーの補完がされるのか!とワクワク感を持って映画館で観てきました。
この時はレビュー書く気も起きませんでした。
冷静になってアマプラで再視聴。
レビュー…書けない。
複雑な気持ちで感想文提出します。
良かった点
・冒頭シーンのFREEDOMは神曲で、ヌルヌル動くMSも格好良かったです。格闘アクションは高速で何やってるかわかんない場面も多かったけど、格好良かったのでセーフ。
・アークエンジェルが沈むシーンは、不沈艦と呼ばれていた戦艦が遂に沈むのか…と良い意味で驚きました。それだけにムウさんの「お前らー!!」にも感情移入出来た。※ってかストーリー的にはここまでが【まともに見られる範囲】です。
・イモジャが撃墜されて、脱出したシンを握り潰そうとブラックナイツが迫ってくるシーン。めちゃくちゃ良かった。コイツらならそうするよな、って納得できたし、見せ方として新しさがあった。
・ディアッカ、イザークの成長が素晴らしい。民間船撃墜しちゃったり、「ナチュラルがぁ!!」とか叫んでた面影はなく、大人になりつつある姿はとても良かった。
(本編です)
悪かった点
・敵国の理念が理解できない
→一貫してアコードによる統治(≒デスティニープランの運用)だけを目標にしてくれてれば良かったのに、宰相くんは途中寝取り方向に変わるし、ブラックナイツ(笑)も戦闘に愉悦を感じてるような人格破綻者ばっかり。騎士っぽくない。ただの社会不適合者って感じ。(シュラくんは除く)一人一人のストーリーを深堀できないのは上映時間もあるから仕方ないが、彼等が戦う理由があまりにも薄過ぎるので、全く感情移入出来ないまま散っていった。これならクルーゼとかデュランダル議長のクローンとか出してくれた方がストーリー的には良かったと感じる。「ほらキラ君。やっぱり何も変わってないでしょ?どうすんの?」って焚き付けて欲しかった。
・ストーリー展開のギャップが酷い(マジでひどい。)
→前半はシリアスパート。先述の通りアークエンジェルが撃沈されるまでは見れる。ライジングフリーダムが串刺しになったりするのも良い意味でびっくりする。そこから殴り合って理解し合ってファウンデーションと再戦するんですが、後半は味方も新機体に乗ったり、ボス機体が出てくるバトルパートなんですよね。なのに「分身はこうやるんだー!」とか「こいつの闇は深すぎるゥゥゥゥー!」とか「カガリ…」とかマジでなんなん?って思った。やめて。マジ。期待してた分、観てて恥ずかしくなった。冷え冷えですわ。マイティフリーダム、ビジュアルは格好良かったけどバリア?みたいので攻撃防いだり、プラズマでミサイル撃ち落としたり(既視感が…あぁ。。蜃気楼やんけ…って思った)ガバガバ承認のディスラプターとかやりたい放題だなぁって印象が拭えない。実体刀はビームを無効にするFT装甲への対処として開発してたのはストーリー的には理解できました。
・ラクス総裁の高度な煽り
→ぴちぴちパイロットスーツもファンサなのか知らないがコイツは真面目に総裁をやる気があるのか?と疑うレベル。ってか恥ずかしくなった。そのエロ要素は今のシーンにはいらなくない?って感じ。
宰相くんも複座式のMSだったから、「あぁこれは対比するんだろうなぁ」とは予想してたけど、ドッキング後にしれっとマイティの肩に乗ってるのはなんでなの?一緒に戦うぞ!みたいな決意表明なの?こんなの対面にいたら宰相くんもブチ切れますわ。これで真面目に「愛は〜」とか語られても全く伝わりません。そんで結果的には殺しちゃう。で、ラクス総裁が「これからの世界はこういう方向で進んでいきますわ!」ってのが表明されることもなく、デスティニープランに対する代替案も何も提示される事なく浜辺でロマンティクス(物理)して終了。なるほど、世界の大局よりも愛という抽象的な概念に包まれた個人の欲望優先なのか、よくこれでGO出したなっていうのが率直な感想。(それかそもそもテーマなんかない映画だったのか?そう思う方が楽には観れるよ)これじゃ無限ループです。明日には戦争起きてます。やはり、デュランダル議長は正しい。
・アスランってそんな事言う?
→アスランが一番好きなキャラでした。遠隔操作であーだこーだは技術革新が速い世界観だから良しとして。
アスランって味方(ましてや恋人)に「使えないな」とか言う人だっけ?性格変わった?殴り合いのシーンで「ラクスは変わったんだな〜」のくだりがあったけど「お前じゃい!!」って感じ。seed.destinyでは迷ってる事が多かったけど、劇場版では迷ってなかったからこその発言だったのか?とまぁ破廉恥妄想やらこの発言やらで興ざめ。「君は俺が守る」ってイケメンだった頃を返してほしい。
・この作品が面白過ぎて〇〇回見た!って感想が予想以上に多い事
→批判は覚悟して書きます。個人の感じ方は個人の自由なので、それ自体を否定はしません。わたしもMSデザインはとても格好良かったと感じてるし、一部のキャラクターの成長は嬉しさがありました。特に冒頭10分のワクワク感はハンパなかったです。
ただ、映画作品として観たときの稚拙さはとてもじゃないけど受け入れられません。これは昔好きだった作品だからこそ許せない、とか、演出に納得できない!とか、そうした意味合いではなく、作品テーマに一貫性がなく、メッセージは何も受け取れなかった事が問題だと思っています。更に言えばTV版の補完もない。だったらいっそ別の時間軸で作り直す方がマシだったかなーと感じる。
プラモデルを売りたいから映画を作った。お祭り映像として何も考えずに盛り上がれば良い。【そういうモノ】と理解した上で観る分には良いと思います。
かなり数字が取れてるので世間評価は高くなってしまうのですが、一つの映画作品として評価するなら鑑賞中に「これはキツい」って思ってしまった時点で私の中ではフツーに駄作です。
ガンダム作品最高興行収入おめでとう!
大好きなガンダム作品が世間に認知され嬉しい限りです。
小学生のころの夏休み?にZガンダムの再放送に触れてから三十余年、ガンダム作品に親しみと懐かしさをもって接してきました。
機動武闘伝で離れ、ユニコーンで再度興味を持ち、オリジンで復活。
SEEDはリアタイでは見ておらず、リバイブ版HGCEのストフリを買ってからレンタルで見た作品でした。
最初はキャラクターの尖った顎と大きなキラキラした瞳が馴染めず、我慢して物語をトレースする鑑賞スタイルでした。
しかし物語を構成する背景、設定がしっかりしており、関わるキャラクターたちの個性もストーリーの重要な場面に反映されていてとても良い作品でした。
当然SEED DESTINYも鑑賞済みでこの映画に臨みました。
前置きはこの辺にして本作のレビューです。
1.作画やMSデザイン
キャラクターの作画については前文の通り相変わらずの苦手なタイプ。
まあ同じ作品なので大きく変更はできませんよね。
当時は先進的な絵を採用したガンダムだなぁと思いましたが今となっては古臭いなと。
時代の変化、技術の進歩は表現方法、作画技術で発揮されていたのでそこは良かったです。
またモビルスーツの作画、動的表現は過去作の中でも満点です。素晴らしい!
つやっつやの装甲、ぬるぬる動く肢体、スラスターの推進表現、ビーム兵器の出力表現、、、見ていて爽快感あります。
FREEDOM関連のプラモが品薄になるの分かります。
2.設定や背景、各勢力相関図
最初の放送はもう20年以上前ですので、本編前にしっかり復習してから鑑賞しました。
各勢力の現状、関係性は特に違和感なく鑑賞できましたが、ファウンデーションの背景が???が多くすっきりしませんでした。
女王を守るブラックナイトスコード、かっこいい!
但し、時間の制約は理解しますが女王を守る精鋭部隊としての彼らの行動指針や信念など、もう少し深堀してほしかった。
↑この点についてはその他メディアでスピンオフを創作するサンライズの手法は理解しているので、今後のファウンデーション、ナイトスコードの展開?に期待します。
3.主人公?勢力コンパスについて
平和監視の名目で三勢力が作った金と権力の象徴。
現場で働く理想の高いパイロットと、祭上げられただけのかわいい総帥。
キラが危惧する終戦が見えない事態は、この平和監視組織がある限りずっと続くのでしょう。
表に出てくるキャラクターたちの思いや行動とは裏腹に、三国官僚、機構幹部による意図を改めてスピンオフで拝読、拝見してみたいと思いました。
総評
だらだらと思ったことや妄想を書いてきましたが総評です。
昨年公開が決定してからSEED、DESTINYとおさらいして臨みました。
残念ながら映画館では見られませんでしたが、サブスクで公開日0:00を楽しみに当日鑑賞しました。
批判を恐れずはっきり言うと『気持ち悪いアニメ映画』です。
*気持ち悪いとはグロい、目が回るなどの意味ではなくポピュリズム的、迎合的という意味で捉えていただくと有り難いです。
・ファウンデーションの背景が見えないことで勧善懲悪になってしまった。
・ファースト世代への媚びが見え透いた旧モビルスーツのおかしな登場シーン。
↑これに関してはSEED時代からなので仕方なし。但し水中戦特化のMSを空に飛ばすのはいかがなものか。ハリボテにした意味も。
・心に傷を負いそれでも戦争に身を置く人物の洒落にならない冗談。
・過去作の重要キャラの下品な茶化し。
・女性キャラの露骨なボディーライン演出。
・無駄な操縦オペレーション。
・連呼しすぎて薄っぺらくなった愛。
・雑な敵勢力の描写。
書いていたらきりがないですが私が感じたことの一部を並べました。
世間、レビューではかなり肯定的な意見が多く、こちらのレビューでも高評価をしておられる諸兄も多数おられます。
私が所属するとあるチャットにおいても肯定的な意見しかなく、ここに記載(吐き出した)ことを発信しようものなら袋叩きにされるでしょう。
『興行成績が良い』映画は『良い映画』。その通りだと思います。
私もこの映画に係る仕事をしていたら胸を張って『良い映画です!』と周囲に発信することでしょう。
しかし何かが足りない、何か余計なものが多い、そんなちぐはぐな感情が映画を見てから脳内から拭えずモヤモヤしてます。
勿論今回の作品が完結編ではないので、勝手にモヤモヤしている私が悪いのですが。
前後のストーリーを理解せずFREEDOM単発で見れば各シーンとも絵はきれい、迫力もある、メカニックデザイン最高!の良い映画だったのかなと。
あのシーンのあのキャラってなに?くらいで見た後に軽く検索して『ふーん』って理解する、これくらいの軽い気持ちで見ればよかったと後悔しています。
良かった点は前半レビューで書いた通り。
あとはアグネスの発言や行動は良い意味でガキ感、ビッ〇感が出ていて良かったです。
人に嫌われないように気を使いながら生活、仕事していかなければならない現代において、アグネスのような自意識過剰、自己中心的、自己破滅的行動は名作『男はつらいよ』を彷彿とさせ、見ていて気持ちよかったです笑
二時間キッチリ『映画版・アグネスはつらいよ』でも楽しめそうなキャラクターでした。
何年後かわかりませんが次回作、スピンオフ作、期待してます。
粗すぎるという印象
SEEDと言えば痴話喧嘩。
痴話喧嘩と言えばSEED。
高校生の頃にテレビシリーズが放映されていたが、年齢的に魔法にはかからなかった世代である。
無印よりも運命の脚本のひどさがよくやり玉に挙げられるが、無印で32話まで延々と痴話喧嘩された時点で唖然としていた。なんとなくかっこいいシーンやセリフが入るだけで、各キャラクターの思考言動は矛盾だらけで意味不明。全くいい印象のないガンダムだった。(良心たるニコルが死んだのは、場当たり的な感動友情エピで不義を働いたアスランのせいだ…)
少女漫画の方向性自体を否定するわけではないが、少女漫画に「なんとなくガンダムと戦争(圧倒的な武力と市民を巻き込む命のやりとり)を付け足す」と、組み合わせとして「最悪」になるというのが私の印象だ。
人を殺めるための兵器が、軍隊が、戦況が、出てくるキャラ出てくるキャラすべて小学校低学年相当の「感情」で動かされては、グロテスクに過ぎると思う。作品世界内でも判断力が水準未満とされる困った子供たちに、作中の大人たちが核ミサイル級のスイッチを配ってはいけない。もし手に渡ってしまったら、せめて作中で成長していかなければならない。SEEDにはそのリアリティラインが無いことをお約束としている。0年代前半、まさに主人公とヒロインの感情が世界を左右するセカイ系のガンダムなのだ。
本劇場版は、完成間近にして出したくなかった作品だろうなという印象を受ける。
それが、まさかここまで「一応アリ」と言われるとは奇跡が起きた、という所だろう。
そう考える根拠としては
・キャラデザが粗い
・作画や演出がひどく弱い箇所が多い
・ストーリーは生成AIレベルの、あってないようなもの
という、かなり「やってはみたが、なし崩し出すはめになりそう…」という、刑の執行を待つ囚人の気分が伺える内容に満ちているからだ。
ストーリーはSEEDのシリーズだから期待していないにしても、令和の劇場アニメとしては見せてはいけないぶちゃいく顔アップのシーンが多かったり、ゲームのカットインのような画面構成乱発というのは制作の苦しさが伺える。全体品質の印象としては、ガンダムNTのレベルに近い。
恐らく、地上波時に十代前半だった少年少女たちだけが、魔法がかかったままこの劇場版を楽しめているのではないか…と思う。自分にはリファインされたとかブラッシュアップされたという印象はなく、厳しいままだった。
ストーリーは褒め言葉として言いたいが、とにかくひどい。
SEEDと言えば痴話喧嘩だ!という因数分解と開き直りは、むしろいい。徹頭徹尾、小学校低学年が考えるような痴話喧嘩とえっちでやり通している。戦争の話なのに、軍人たちのプロ意識はセーラームーンよりもずっと低くメロドラマに満ちている。「これがSEEDなんだよ!」とちゃんと軸がブレないのはすごい。
ただどうしても褒められないのは、敵キャラがただのやられキャラで魅力がないのはさておいても、「心が読める敵キャラたち」「遠隔洗脳による転換点作り」である。ふんっといきなり出てきた超超コーディネーターたるアコードたちが念じると、痴話喧嘩で隙ができたラクスとキラが容易に洗脳できる。そんな痴話喧嘩の流れ弾で核ミサイルが起動してしまい、多すぎる無辜の民が焼死していくのは、前述の通り組み合わせとしてグロテスクに過ぎる。洗脳が解けたキラも、その点は全然気にしていない。
そして痴話喧嘩抜きにしても粗さを感じるのは、結局ラクスもキラも死んだ目の種割れパワーでラスボスを倒してしまった所だ。その描写では結局、ラスボスや故デュランダル議長が言った運命プラン(デザインチャイルド)の、天稟の力だ。敵の運命プランを否定しながら結局は運命プランの超コーディネーター先天性力ゴリ押しして勝ってしまっているのだから、否定しているようで肯定しておりまったくまとまっていない。せめて死んだ目から光のある目に変えて「デザインされた運命の力を超えて、二人の自由意志(二人が唱える運命を超えた愛)の力で、運命プランの頂点であるアコードを超えた」と演出するべきだっただろう。ダブル死んだ目で言葉の上だけいいことを言われても、絵としても弱いし解釈としても説得力がない。最後の最後の語り口上で目に光を入れて勝つだけでいいのに、なぜそうしなかったのか。
また、作中で正義のパワーと変換される愛の解釈も浅く、結局作中で語られる愛が「異性の性愛的なパートナーがいること」に限定した描写なのもなんだか残念。ラスボスの「なぜ愛されない!」に対するラクスの返答は「今ではない未来に、あなたを見てくれる人がいる(いつか君にも彼女できるよ)」であり、正義の自陣営の描写も彼氏彼女がチュッチュしているだけで、「彼氏や彼女がいない人間は愛されていない、愛を知らない」という、かなり古くて浅い恋愛観だと感じた。大量殺戮を行ったラスボスは、DVしていた女に実は愛されていたことを理解して死の救済を迎えたが…正直気持ち悪い。キラやラクスとしても、聞き分けが悪いから説得せずに殺した(偶然それが死の救済になった)だけである。
なんとなく、ストーリーの大筋は妄想力豊富な小学生女子が書き、各場面の詳細は元気な小学生男子が書いたようなバランスを感じる。全体を痴話喧嘩やえっちな駆け引きが覆い、所々の場面はヤケクソじみて元気いっぱいにおバカだ。
元気いっぱいな男子だなと感じたところ
・君たちが弱いから!
・使えないやつだな(嘲笑)
・心を読まれる対抗策が、恋人との情交シーンを思い出して読ませるカウンター
・本当に使えないやつだな
・こいつの心の闇は深すぎる~!
・分身ってのはこうやるんだよ!!!
・ラスボスは反省させずに説教した上で殺す
・ヌーディストでFREEDOMオチ
自分としては見続けるに堪えない☆1だったが、アスランズゴックの絵面と、先祖返りしたキラ(0年代なよなよセカイ系主人公)に対してちゃんとした大人の言葉でぶん殴りまくったアスランが良かったので☆2。だからこそ、その後のアスランの変態や性悪な雰囲気は抑えてほしかった。
賞賛の声に、思い出補正の凄さを感じる。
シリーズのファンだったが本作に辟易したという人がもしいたら、きっと作品が変わったからではなくて鑑賞者の内面が変わったからだろう。わりと「ちゃんとそのままの出来だった」印象だ。SEEDらしく完結。
オタクに媚び売りすぎ。SEEDで青春を送った俺たちの思い出を返せ!
中学時代にガンダムSEEDを見ていた世代です。
元々ガンダム好きでしたが、新しいビジュアルのSEEDはあらゆるタイプのファンをかき集めた傑作だと思っています。
当時のガンダム描写も恋愛描写も新鮮でした。同じ世代でもSEEDの話題は尽きません。
このFREEDOMとはなにか。
当時の楽しんでいて、ゴリゴリのキモオタクに変貌したファンだけが楽しめる作品になっている。
物語の後付け感はよくあることなので問題ないのですが、ゴミ人間を集めたブラックナイツ、安っぽい愛の語り合いだったり、ラクスのボディラインに合わせたノーマルスーツとおっ○いプルプル描写はマジで許せない。
これを絶賛する人たちは、どこまで盲信しているのか。。。
CGベースの作画によりモビルスーツの動きは素晴らしいです。
SEEDのアニメ版は使い回しが多すぎて安っぽかったのですが、見事な戦闘シーンの描写だと思います。
アークエンジェルが木っ端微塵になるのも素晴らしい。
FREEDOMで新しく出たモビルスーツが全部撃破される脚本、描写も素晴らしい。
しかし、ガンダム世界はいつも敵役が魅力的なのですが、ただ統制の取れていないゴミ人間のブラックナイツはこの作品の魅力を落としている。
知性溢れた理想に燃えた理性的な敵役の方がはるかに良かった。
ラクスとキラのどうでもいい愛の語り合いもふざけるな。
ただ、キラの「ラクスに会いたい」という本音は新鮮でしたね。
キラはやっぱり強いけど、腑抜けだわ。その描写は救いようがある。
一番許せないのは、ラクスのボディライン。
ラクスは着物やドレスを着ることが一番の魅力なのに、肌だけじゃなくボディラインまで出すのは許せない。
細い体に分厚いノーマルスーツの方が絶対にかわいい。
挙げ句の果てにはフリーダムガンダムとドッキングだと!
最後はなんですっ○ん○んなんやねん。いらんわ。
以上、暇つぶしにはいいですが、もっとかっこいいSEEDが見たかった。
少し硬派で鉄のぶつかり合いが見たい。
AE5で作られたレクイレムの配信楽しみにしています。
玉置成実のRebornが聴きたかった!!
初見ですが、やはりファン向けに感じました。青を基調としたグラフィックと、各人が私怨というか主張をしながら殴り合う様に独自性を感じました。また、この世界は女性が平等のような気がします。宇宙が何か狭く感じます。玉置成実のRebornが好きで繰り返し聴いているのですが、本作では流れず西川貴教優遇で、がったりしました。
ガンダムって名乗って良いのだろうか。
劇場では未見です
SNSで情報は得ていたので
敢えて行きませんでした
動画配信サービスで視聴した感想です
このガンダム作品を待ち望んでそれがウケている層が一定数居るのは理解できますが
それが本当にガンダム劇場版としての評価なのでしょうか?
ガンダムを冠したファンムービーのように思えてしまいました。
製作陣のファンを意識した作品作りに嫌悪感を覚えましたね
愛ってそんなに薄っぺらい物なのでしょうか
戦争ってそんなにゲームみたいな物なのでしょうか
ガンダム劇場版の興行収入で歴代一位らしいですが
認めたく無いですね。
とにかくファンに媚びた作品だった印象です。
スーパーコーディネイターとは...?
一度しか見ていないので間違ってる部分あると思います。ご了承ください。
★良かったところ
①戦闘がぬるぬる
②笑えたりわくわく出来たところ
③シンが主人公みたいな活躍をしていたところ
☆悪かったところ
④インフレがやばいところ
⑤作中での年数が思ったより経っていない点
⑥スーパーコーディネイターが被弾しまくりで新機体を推すためのかませ犬にされていたところ
⑦デスティニープランに反対する理由がふわふわしていた点
①戦闘がぬるぬるでかっこいい!
シンがデスティニーに乗って光の翼で大暴れするシーンがとても良かった。
②ゾノ?ズゴック?に仏頂面アスランが乗ってるだけで楽しい。しかもジャスティスにしばらく乗せてもらえなかったり笑。
真面目なアスランがエロいこと想像して敵の思考に意表を突いたところとかが笑いました。
あとはシンが戦闘中なにもかんがえていないところとか笑笑
③シンが敵エース部隊相手に無双!
超かっこいい!デスティニーでの扱いのお詫び感はありましたが、とても好きなシーンでした。
ここからは嫌だった点など
④インフレやばい。
インフレやばくないですか?ただのフリーダムだったのかストライクフリーダムだったのかわかっていませんが、全作でほぼ被弾していなかったフリーダムが一年ちょっと後に出た機体にぼろぼろにされていたシーンがかなりの違和感でした。前作から一年ちょっとしか経っていない設定はコメントなどを見て知りましたが。
そしてそのインフレした機体をも寄せ付けないライジングフリーダム。ストフリ登場からたぶん2年も経っていないはずなのにあの性能は...なんかスーパーコーディネイターとフリーダムをかませ犬にさせた感がえぐいです。
⑤は④で書いた通りで1-2年でのインフレがとんでもないなと。あとは身長のインフレ笑
全作で170センチの設定のキラがシンたちと並んでる時にすごく背が高く見えるシーンがありました。作画もそうですが、設定も統一感出せていなかったのでは、と。
⑥も④でほとんど書いてしまいましたが、前作の戦争を終結に導いた圧倒的なスーパーコーディネイターがパッと出てきたキャラに次から次へ被弾していたシーンが納得できませんでした。せめてそれはシンやアスランからならまだ納得出来るのですが。一度は新キャラ達と対峙し、それでも堕とせないから例の超能力を使ってシンやアスランから撃墜される展開であれば納得出来ました。
⑦デスティニープランを完全に否定できる理由が薄いと思いました。
ここを明確に提示出来なかった点がこの映画の年数かけた割に何しているんだろう感。
個人が未来を選択出来る世界!自由!愛!新機体で無双!
そうではなく、デスティニープランはディストピアだし、デスティニープランが腐敗してしまった時に打開案が難しい等を挙げるべきだったと思います。
頭のキレるハズのスーパコーディネイターがうじうじとふわふわした反論しか出来ていなかったところが、あー、seedの悪いところでているなあ...と思いました。
主人公たちは前作でデスティニープランを否定し、世界平和への代替案をスーパーコーディネーター率いる自分たちが戦いに身を投じることで秩序を守ろうとしましたが、レクイエム修理放置はやばすぎる失態だと思いました。
こんな続編公開するべきではなかった
内容はもちろん、恋愛要素、キャラクターも気持ち悪いしレベル落としすぎ…
なんで、このレベルで公開する気になったのか、プロ意識は無いんでしょうか?
本編が好きだったから余計に残念です。
まず恋愛要素が無理やり詰め込みすぎて、ガンダムがついでみたいな内容になってます。
元々ガンダムseedには恋愛要素がありましたが、それはガンダム+αでした。
しかし、今回は恋愛要素がメインになって、ガンダムが+αです。
しかも、セリフが明らか過ぎて気持ち悪いし、キャラクターの考え方も気持ち悪くなってます(とくにキラ&ラクス)
でアスランの気持ち悪い妄想に、シンのかまってちゃん!
そのおかげで、内容がめちゃ薄くなり(まあ、映画の2時間の尺では仕方がないですが)
エスパーみたいな能力までついています。
敵キャラはめちゃめちゃ幼稚な、コーディネーターの改悪版(性格が気持ち悪くて見てられません)
そんでついでに画像もところどころ、無理やり進化させたせいか気持ち悪くなってました(とくに唇)
よくもまあ、映画を観に行かなかった事です。
お金をドブに捨てるようなものですからね。
とにかく、こんなもの続編とは認めません。
やるんなら、ガンダムseedをしっかりと作ってください。
恋愛映画なら別のタイトルでやってください。
僕は続編とは認めません。
なにこれ
SEEDが大好きでこれまでに何度も繰り返し見ています。
DESTINYもリアタイ時は「?」でしたが、時間をかけて繰り返し見て自分の中に落とし込むことで、今では結構好きです。
ただ、この映画がそうやって昇華できるものかと言われるとかなり難しい…
まず、ストーリーと設定があまりにもこれまでの世界観を逸脱しています。スパロボの世界線?なんでもあり?後付けの超能力設定で、作中のリアリティラインがぐっっっと下がって、戦争や人間関係の生々しさと真摯に向き合ってきたこれまでの作品とは別物になっています。辻褄合わせのために都合よく超能力を使うので、SEEDやDESTINYで描かれてきたことが陳腐化しており、既存作品のファンとしては辛かったです。ぶっちゃけ、超能力を使える人間を自由に生み出す技術や若返り技術があれば、コーディネイターの出生率問題も「調整」通りに生まれてこない問題も解決できると思うし、アル・ダ・フラガはクローンなんて作らなかったと思います。高校野球を見に球場に行って、超次元サッカーが始まるくらい世界観が変わっています。
また、キャラクターの「こんなやつだったか?」感がすごく強いです。演じてる方からそういうコメントが出るのだから手に負えないです。小説版も読みましたが、故人である脚本家の方と、監督と、映画脚本に携わっている小説家の方とで、キャラクターの解釈にズレがあり、しっかり擦り合わせが行われないまま、あるいはストーリー展開の都合で、勢いで押し切っている感があります。SNSで絶賛している感想を見ると、キャラクター同士のカップリングが好きな人たちばかりなので、キャラクターの恋愛にしか興味がない人にはいいのかもしれませんが、作中ではDESTINY後1年ほどしか経っていないのに、あまりにもこれまでのキャラクターと性格が変わっていて、戸惑うばかりです。
さらに、不必要なお色気シーンがまあ多い。昭和?平成初期?のような、時代錯誤の下品なサービスシーンが多く、なんだか恥ずかしく居た堪れない気持ちになります。監督がDプリンセスを意識したドレス、というようなコメントをしていましたが、D作品ちゃんと観たことあるのでしょうか?日曜朝の女児向けアニメの方がまだセンスがいいです。
褒められるところといえば、テレビシリーズで散々バンクアニメ、動かない、と揶揄され続けたアニメーションです。画面の端に小さく映っている背景のようなキャラまで、とにかく細かく動いています。唇の動きも、かなりセリフに合わせて動いていたんじゃないかとおもいます(そのせいで却って不自然に見えるところもありますが…)。MS戦はCGですが、迫力のある画になっていました。初めのカナジ戦は、本当に興奮しながら観れました。
作画の統一感のなさは、テレビシリーズを踏襲しているのか。キラが自宅に帰ったシーンまでは、キャラクターデザインの平井さんらしいとても綺麗な作画でしたが、中盤以降は個性的な作画が目立っていました。最近の上質な作画のアニメを見慣れていると気にはなりますが、「SEEDだなぁ」と"らしさ"を感じられて個人的には特に印象は悪くはなかったです。
音楽も個人的には良いなと思うものが多かったです。DESTINYを象徴する、大好きな「出撃!デスティニー」が流れるシーンは映画の中で数少ない好きなシーンです。ただ、おそらくファンの間でも神回と言われる「舞い降りる剣」をアップデートしたかったのか、ミーティアを流すシーンはあまりにも戦場にそぐわず、ギャグシーンにしか見えませんでした。初めて観た時も、呆気に取られてしまいました。このシーンの後の戦闘はおよそSEEDとは思えず、スパロボの世界線と思っています。戦争とはいえ、「人を殺す」ということを、あまりにもライトな演出で扱うので、これまでのシリーズとの温度差で困惑します。
この映画は故人の両澤氏が残したプロットに沿っているから、正統な続編、というコメントをみました。でも、プロットはあくまでプロットにすぎません。当初立てたプロットから、取捨選択、設定の見直し、辻褄合わせ、キャラクター間の関係性、シーンの繋がり等ブラッシュアップを重ねて、最終的な脚本が出来るものです。プロットと完成したものとで内容が大きく変わっていることは珍しくありません。プロットはプロット。脚本とは違います。根拠にはなりません。
…それでも、SEEDはわたしの青春でした。
ずっとずっと、待ち望んでいた映画でした。
期待を裏切られても、続きを作ってくれたことだけは感謝したい。そう思って、公開日から毎週映画館に通いました。正直なところ、特典目当て&意地で、4DXやDolbyを含め、30回、鑑賞しました。
円盤も、予約しました。
でも、観るかと言われると、、もう十分かな、という気持ちが強いです。できるなら、無かったことにしたい作品です。
2024.09.20追記
よせばいいのに特別版上映ということで再度劇場に足を運びましたが、久しぶりに観てびっくりするぐらい退屈に感じました。早く終わって欲しいとすら思ってしまいました…星を0.5減らしました。追加されたエピローグも、あまりにも幼稚でバカバカしく、正直気持ち悪かったです。福田監督が描く男女の関係は情緒的なものが一切感じられず、安直なため、両澤さんが大切に描いてきた人間関係の機微が完全に失われており、デスティニーまでのキャラクターのイメージを著しく損なう醜悪なものでしかありませんでした。
なかなか良かった
まずこの映画を見る前段階としてSEEDとSEEDデスティニーを見る必要があるのがなんとも
新規客は狙ってないなと思いましたまあそれは置いといて
この映画ギルバート議長死後 キラ准将はコンパスという組織に属しておりそこでガンダム00のソレスタルビーイングのような活動をしていたという話、そこで共同作戦をしていたら共同作戦していた国ファウンデーションがコンパスを悪者にしたてあげてユーラシア連邦攻撃する大義名分をあたえてしまう。
まずこの映画がすごいのはファウンデーションがディスティニープラン(選民思想)再発動すること
ファウンデーションは選民思想や〇〇〇主義の考えなんですがそのあとエンディング近くなると仏教みたいに「命にすぐれている劣っているはありません」「誰もが誰かにとって尊い存在なのです」の名言がすばらしかった
良かったのはMSくらい
こちらの状態として
SEEDは視聴済み、destinyは序盤だけあとは某ゲーム知識
内容のネタバレのおおよそはSNSで知ってからの視聴です。
一度しか見ていないため設定の認識間違い等あると思います。
元々過去作オマージュが強いシリーズとはいえ
キラ=アムロ、アグネス=クェスを彷彿とさせ
個人的にはラクスが監禁された際にも人物設定が違うとはいえ
ラクス=リリーナ、アウラ=マリーメイア、オルフェ=デキム
のイメージがものすごくチラつきました。
キラのみんなが弱いから発言やシンのジャスティスに乗ってたからダメ発言など聞き捨てならない台詞使ったのも状況がそうさせる台詞なのかもしれませんがなぜ起用したのか疑問しか浮かびません。
敵も罠に嵌めて一方的にやられたと思ったら、ちょっと対策して怯んだ隙にやられる始末
キャラの個性も何もありません。
シュラもただアスランの相手がいなかったからのかませ感すごいですし
アグネスもルナマリアの相手いなかったから寝返っただけ、なのにカガリの相手もいないのになんで宇宙に出てきたんだの中途半端感。
挙げ句の果てには殺戮国家だって罵っておきながら結果全員皆殺しで矛盾してませんか。
Hな要素もシンのラッキースケベくらいなら許容できましたけど
ルナマリアのシャワーシーンやラクスの意味不明なコックピットバックショットなどそのシーン入れる必要性あったかって思いながらのラストのキラとラクスの全裸浜辺シーン見て、もう呆れて笑わずにいられませんでした。シリアスなアニメにエロ要素入れられると流石に萎えます。
ネタバレ事前に見てもいいやと思って見たから映画に衝撃度がなかったのはありますが、昨今のガンダム映画と比較しても格段に評価は悪いです。
評価点としては1stガンダムの流用とはいえどれもMSの出来が良さそうなことと新キャラアルバートの有能さが面白かったことですね。
とにかく設定の粗さが目立って入り込めない
冒頭の宇宙から地上への参戦シーンがまずありえない、再突入からピンポイントで戦場に向かってますが再突入には決められたコースがあり、移動と現着にはよほど運が良くても十数時間はかかります。ウェイブライダーのみならまだしもバリュートを使っているゲルググとギャンは姿勢制御もできない。
ファーストで再突入時にシャアに数分絡まれただけでジャブローに降下するはずのホワイトベースが北米に降りてしまったのをみても解るはず。
そしてブルーコスモスを退けた後、停戦命令が出てるはずなのに暴れ続けるザフト兵も軍人として有り得なければそれをボコしたキラも御免じゃ済まない、双方とも大問題です。
そして戦術核ミサイル、アレ威力も扱いも明らかに戦略核です。戦略核の発射シーケンスはとてつもなく複雑で「誤射」や乗っ取りはありえません。ユーラシア連邦もファウンデーションもまともに国として機能してますから出所不明の戦略核なんて存在できません。北朝鮮じゃあるまいし
コーディネーターを超えたというアコード、全員自分の感情すらロクに制御できていません、ラクスレイプ未遂とかもう大型犬以下です。
なんでチビ女王はデュランダルに協力しないで死ぬまで待ったんでしょうか?
宰相様は何が何でもラクスの愛が欲しいみたいでしたけどそもそもラクスをいつ好きになったのかの描写が全くありません、2人で人類を統治するだけなら協力関係だけで良くないですか?
てかデスティニープランが発動したら愛とか必要なくなりますよね?
終盤のミレニアムの機動や艦首衝角での特攻、アレ中の人達ミートソースになりません?
こういう設定のアラを指摘すると「そもそも人型兵器自体フィクションなんだから細かいコト言うな」と言われますが現実と繋がる事象についてはちゃんと設定つめてもらえないと壮大な幼児向けアニメにしかみえませんし、アコード達が馬鹿なのは作中設定すら矛盾してます。
オマージュの名のもとにケバいクェスやファーストのモビルスーツ出してますけどこれ旧ガノタを煽る目的でやってません?軽く炎上したそうにしかみえませんでした。
アニメ自体は派手で出来が良かったんじゃないですかね。いわゆる信者向けのプラモ販促アニメです。
興行収入とプラモの売り上げは素直に素晴らしいと思います。
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