ジャズ・ロフト
劇場公開日:2021年10月15日
解説
1950年代半ば、マンハッタンのとあるロフトで気鋭のジャズミュージシャンたちが繰り広げた伝説のセッションを、写真家ユージン・スミスが記録した録音テープと写真をもとに構成したドキュメンタリー。戦場カメラマンとして活動後、雑誌「ライフ」などで意欲的な作品を多数発表、70年代には水俣病患者を捉えた写真集で世界に衝撃を与えたユージン・スミス。彼が50年代半ばから住んでいたマンハッタンのロフトには、当時絶頂期にあったセロニアス・モンクやまだ名を馳せる前のカーラ・ブレイら多くのジャズミュージシャンが出入りし、連日連夜ジャムセッションを繰り広げていた。スミスは彼らの自由奔放な演奏をつぶさに録音し、何千枚もの写真を撮影。約8年間にわたって続いたというユニークなコラボの様子を余すことなく伝え、ミュージシャンたちの圧倒的存在感と刹那的な生き様を浮き彫りにする。さらに、ユーモアと気難しさを併せ持つスミスの複雑なパーソナリティが多くの証言者によって明かされる。
2015年製作/87分/G/アメリカ
原題:The Jazz Loft According to W. Eugene Smith
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
スタッフ・キャスト
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2022年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
水俣病を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスと彼が愛したジャズアーティスト達との痕跡を巡る作品
なお今作ではユージン・スミスが残した写真や音源を元に、当時ロフトでセッションして(あるいは住んで)いた人々による証言を元に構成されている
この映画、なかなか主題が分かりにくく、さっきまでユージン・スミスの写真の撮り方にスポットを当てていたと思ったら、彼の周囲にいたジャズアーティストの話を始めたりする
結局本題は何よ?と思ったが、恐らく最高の写真を撮るために戦場で負傷した(なお周囲は止めていた)スミスも、最高の音楽を作るために毎日薬漬けになっていたジャズアーティスト達もみんな一緒に狂人だった、ってことなんでしょうか
似た者同士が住んでいたロフトは、今も残っているそうです
ジャズのBGMを聴きながらスミスの写真が観られるという点では、贅沢な映画でした
2021年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
- 1950年代半ば、マンハッタンの粗末なロフトで気鋭のジャズミュージシャン達は夜な夜な熱きセッションを繰り返していた。
推測だが、ユージン・スミスは彼らの姿からアーティストの熱意を感じ、自らの創作活動のエネルギーにしていたのではないだろうか・・-
◆感想
・ロフトには、当時絶頂期だったセロニアス・モンクや、ピアニスト、カーラ・ブレイ等か連日連夜出入りしていた。
驚くのは、その様子をユージン・スミスが8年に亘り何千枚もの写真を撮り、彼らの演奏や会話を録音していた事である。
<この後、ユージン・スミスは水俣病患者の実態を世界に写真で発表し、第一線の写真家として、再度世界に認められる事になるのであるが、きっとユージン・スミスは若きジャズミュージシャン達からアーティストとしての表現力を呼び起こされたのであろうな、と思った貴重なドキュメンタリー作品である。>
<2021年12月25日 刈谷日劇にて鑑賞>
2021年11月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
W Eugene Smith (1918 -1978)
1950年代半ばから住んでいたマンハッタンのロフトには、連日連夜様々なジャズミュージシャンが出入りし、セッションを繰り広げていた。
「ライフ」編集部との軋轢や家族の不和を抱え、逃げるようにこの地へ移り住んだスミスは、ただ純粋に音楽を楽しむためだけに集まった彼らの自由奔放な演奏をつぶさに録音し、シャッターを切ることに没頭する。
8年間にわたったユニークなコラボ。
単なる記録の域を超えて浮き彫りとなるのはミュージシャンたちの圧倒的な存在感、刹那的な生き様、そして彼らとの交流を通して、人生の岐路に立たされていたひとりの写真家が抱く新たな決意。
また歴史的な報道写真の数々を生み出してきた暗室での孤独な作業やユーモアと気難しさを併せ持つスミスの複雑なパーソナリティが多くの証言者によって明かされる。
のちにタウンホールでの名演として結実するモンクとオーヴァトンのリハーサルや打ち合わせ風景など、公になることのなかった貴重なやりとりも。
まさに今その場で起こる奇跡に立ち会っているかのような臨場感を存分に堪能できる
〚THE JAZZ LOFT公式HPより〛
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ユージン•スミスの声と
彼が録音したジャズセッションの音と写真
そして
当時を知る人々が語る
このロフト生活を終え暫くしてから
ユージンは水俣を撮影した
1950年代半ば
NYのロフトという文化にも触れられる
ドキュメンタリー作品
2021年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ちょっと違う角度から。
あのロフトに集う連中は、みんな薬漬けだったり、とにかく夜が明けるまで音楽に没頭する。陽が昇ると束の間の睡眠。
ああいう生き様の可能な場所は、少なくとも東京にもニューヨークにももうないんだろうなと思う。
でもそんな連中だからこそ、いい音楽を、ジャズを奏でることができた。議論しあいながらお互いが高め合う。
今そんなことはできない。ポリティカルコレクトネス。できている場所もあるかもしれないが、バレたら社会的に抹殺されてしまう。
法律があるんだから仕方ないのかもしれないが、そういう破天荒な日常があって人を魅了する音楽が生まれてた側面も
あるような気がする。今は、楽器が弾けなくてもiPhoneがあれば作曲もでき、メジャーデビューもできてしまう。でも、
人を魅了するような音楽が生まれているか。。。。
でも、パンフ売り切れ、版元も在庫なし、は残念だったなあ。