クライシスのレビュー・感想・評価
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実話を元にした秀作!!(医療用麻薬オキシコドン)
予備知識なしで観ました。
かなり面白かったです。
オピオイドクライシスはアメリカで1999年ごろから問題にされてきました。
わたくし事なんですが、オキシコドンは今年(2022年)6月から10月まで毎日服用していたので映画の内容がかなり身近に感じました。
詳しくは分かりませんが、服用していたオキシコドンには依存性は全くありませんでした。
主治医からもオピオイドクライシスの話はありませんでした。
豪華キャストで面白みが増しました。
少しトラフィックに似ていますね。
違法薬物に係る群像劇。
少し取り留めのなさを感じる作品ですね。
組織に潜入する捜査官。
息子を麻薬で亡くし、その真相を突き止めようとする母親。
そして、新薬の危険性を訴える化学者。
彼等の、夫々の闘いが緊迫感を持って描かれています。
比較的淡々と描かれる演出は、極めて私好みで物語に引き込まれていきます。
ただ、結局「化学者」のルートが物語に交わらないのは、映画としては拍子抜けの印象を強く持ちます。
また、ラスボスを法で裁けないことで、カタルシスを大きく減じてしまっているようで、その点も残念なところです。
評価は標準にしました。"
恐ろしい現実…
痛みを抑える鎮静剤なんだが、その中毒で多くの人々が亡くなっている。日本ではあまり知られていないが、ラストの死者数がアメリカの現状を垣間見ることができる。囮捜査官のアーミー・ハマー、自分が研究した薬に中毒性があることを知るが、大学や支援者である製薬会社から、目をつぶり、そのまま商品化することを脅されるゲーリー・オールドマン、息子を薬物により殺され、元締めに復讐しようとするエヴァンジェリン・リリー。それぞれが葛藤しながらも、戦う姿勢を静かに描いており、緊張感あって見れた。
げにおそろしき
ゲーリーオールドマン、アーミーハマー主演。
麻薬と製薬会社の薬を扱ったドラマ。オピオイド系の薬が毎年新薬が発売され、若者が死んで行く事実。アメリカ腐ってんな。辻褄合わん事も有るけど見応えはあった
米国の薬物中毒の現状を知らないと、クライシス(危機)は伝わってこない。
映画の題名は「クライシス」だが、内容は「オピオイド・クライシス」。
合成鎮痛剤オピオイドのフェンタニルを中心に、薬物密輸の捜査官・息子が薬物中毒死した母親・製薬会社からオピオイド新薬の安全性を依頼された大学教授の3人で物語が進んでいくが、3人の接点はほとんどないままに物語は終わる。
この映画は、米国の薬物中毒の現状を知らないと、クライシス(危機)は伝わってこない。
フェンタニルはモルヒネやヘロインの50倍以上の強さといわれている。
米国の薬物といえば、日本人は、ヘロインやコカイン(大麻は米国では薬物でない)などを思い浮かべる。ヘロインやコカイン中毒者は100万人程度だが、オピオイド関係の中毒者は1100万人程度いるといわれている。オピオイド中毒者は米国の東海岸に多いので、映画の舞台もカナダのモントリオールに近い東海岸のある町になっている。
米国の2020年の薬物中毒死者数は前年より30%増の93,000人以上になった。そのうち約75%がオピオイド関連の死者といわれている。交通事故死者数はもとより、最近ではコロナ死者数より多い。
オピオイド系の鎮痛剤で、古くはマイケルジャクソン、最近ではプリンスが死亡している。
また、米国の大都市の一部を記録した「Streets of Philadelphia, Kensington Ave Story, What happened Today」(ユーチューブ)を見てください。
このような最低限の知識がないと、この映画は全く面白くないでしょう。
また、日本でも、若者の「オーバードーズ(鎮痛剤の大量摂取)」が問題になっている。
オピオイド
捨てる神あれば拾う神あり。
正直者が馬鹿を見る世の中はおかしい。
オピオイドの知られざる事実を知ることが出来た。
ソセゴンやトラムセットなど日常的に使われている鎮痛薬もオピオイド系であることを忘れてはいけない。
安易に痛みから逃れたいがために使うと、依存性に苦しむ可能性はある。
観てよかった
こういう題材を取り上げる映画につまらないものはないだろうと思って借り、大正解でした。
本当に見応えのある社会派ドラマです。
3人がほとんど絡むことなく話が進むので、主人公を誰か一人に絞ってくれと思う人もいるかもしれませんが、そうなると都合のいいヒーローが出来上がってしまって陳腐な内容になりそうなので、この構成で大正解だと私は思います。真実味が増しています。
もっと評価されるべきだと思います。
厚みのあるゲイリーオールドマンの円熟演技が素晴らしい
豪華キャストですね。特に厚みのある円熟演技を見せるゲイリーオールドマンが素晴らしい。
評判はあまり良くないみたいですが、私は好きでした。
エヴァンジェリンリリー、アーミーハマーも素晴らしい。アーミーハマーは良い俳優なのに本当にもったいない。
単なるアクション、サスペンスにとどまらず、全編に込められたしっかりとしたメッセージを受け取りました。
オピオイド、恐ろしいですね。
精神病、鬱に関わる薬も中毒性があり危険なようです。
私は過激な反ワクチン派ではないし、人を止めはしませんが、見ながら、コロナワクチンを思いました。
評価があまり高くないのは、日本人があまりこうした薬の副作用に関する知識がないからでしょうか。
エンタメとしても社会派ドラマとしても良くできています。
画面に釘付けになりました。
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