スパイラル ソウ オールリセットのレビュー・感想・評価
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ダーレン・リン・バウズマン監督
悪徳警官に裁きを下していくジグソウの模倣犯が出現。署内で煙たがられる正義漢ジークがその時丁度相棒となった新人とその難事件に挑んでいく...
ダーレン・リン・バウズマン監督は「ソウ2」~「ソウ4」に始まり「11:11:11」「デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森」「ホーンテッド・サイト」と、神と人...教祖と信者...親と子...の関係性に焦点を当て、その両者を結ぶ信仰とその有様を当初の印象からの反転を以て半ば揶揄するカタチで問う作風をメインとしており、今作の主人公ジークにも公私共に父親の存在が大きく影を落としている姿が見て取れる。
今作が他作品の例に洩れぬならば、彼の父に対する信仰が覆える未来が見据えられていることになり、それを為し得る存在こそが犯人ということになる。それが可能となるのは彼と同様の動機を持ち得る存在なわけだが、その対象となる人物が唯一独りだけしか浮かび上がってこないにも関わらず、その人物はというとそれをひけらかしながらも明らかにそれを直接的に描くことを避け“られ”ておりおいおいおいまさかまさか・・・嘘だと言ってくれええええええorz
ターゲットが悪徳警官と当初から判明してしまっていることに加え、連続殺人事件の中で1つの事件だけ犯人と警察の両者共にアプローチが異なることもハチャメチャだし、その都度挿まれる主人公の回想シーンが彼の与り知らぬ所まで描かれてしまっており彼にとっての真実の形成ではなく作品の都合上創り上げたい真実の形成になってしまっているのもイイカゲンすぎる。
ジグソウを引き合いに出すほどゲーム性は伴っていないし、またこの作風と動機から行けば伴っていたとしても意味を為さないしで、謎解き要素を意図して排除しているようにすら感じるがいったいどういった狙いがあったのだろうか。
オリジナルの「ソウ」を引き継いだ監督であることと、ダーレン・リン・バウズマン監督の作家性とを鑑みれば、リブートのしかも2番手に抜擢されてのこの作品の在り様は得心が行くっちゃ行く。しかしその条件が揃ってこそ為し得たはずの作品にも関わらず、両者の親和性が壊滅的だったのはなんたる皮肉だろうか。
「ソウ」シリーズとしてではなく全くの別作品として描いた方が、最悪パチもんとして、さらに最悪邦題やジャケットで勝手に「ソウ」にあやかった方が話題になったんじゃないかとも思える(さすがにそれはないだろうが)出来栄えはちょっと悲しくなってしまった。
「背徳の囁き」(1990)...「プレデター2」(1990)...「セブン」(1995)...「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」(2000)...「ブラックサイト」(2008)...「マローダーズ 襲撃者」(2016)...「ミュージアム」(2016)...「ハングマン」(2017)...「ライリー・ノース 復讐の女神」(2018)...「サスペクト 薄氷の狂気」(2019)...
リセットして欲しい。
これはもう「ソウ」ではない!!コピーキャットだ!
似て非なるコピー映画ですね。
テイストが違う。
かなりエグいです。怖いのが観たいだけなら
良いかもしれないけれど、
「ソウ」の精神は何処にもない。
R15+。
警察官に恨みを持つ犯行。
手口は残酷を極めます。
ジグソウは死んでる訳ですからもちろん模倣犯。
後継者です。
復讐の仕掛けのバリエーション!の多さに、
恐れ入ります。
2021年(アメリカ)
「SAW」の大ファンのクリス・ロック主演。
監督は「ソウ2と4」のダーレン・リン・バウズマン。
雰囲気は様変わりしているので、
これを「ソウ」と認めるのは難しい。
ジクソウのストイック感が丸でない。
ラストで仕掛けを見せ過ぎです。
説明過剰です。
「ソウ」のシリーズと思わず、
犯人のサイコぶりを、呆れて見るも良しか?
(それにしても、仕掛けが大き過ぎて、犯人が複数でなければ、
あり得ない)
(イリュージョンの世界です)
終始消化不良の原作レイプ作品
前作?と呼んでいいのか「JIGSAW」の方がはるかにマシだった。
SAWの魅力とは、"薄汚い廃屋で行われるデスゲーム""ゲームの被験者は裁きを免れた悪人""最後の口あんぐりなどんでん返し"などが挙げられるが、本作はそれらをネットで確認し、原作を見ることなく片手間に作った言わば「同人作品」みたいなもの。
ストーリーはまだ良かった。まぁ復讐物の犯人が発端の事件の被害者の息子なんて擦られた設定を持って来た時点で、この映画はもはやミステリーでは無いが。
何が酷いって、これまでの作品では絶対無かった禁忌「結局犯人がジグソウの模倣犯」をやってしまった事。
これまでのゲーム支配人はあくまでジグソウの後継者や弟子、一部暴走した者もいたが、結局は後継者が後に立った。
まぁ続編なりなんなりで、もしかしたら今作の犯人は実はジグソウの弟子だった…的な後付けが行われるかもしれないが、本編中にその解説は無し。
言ってしまえば、警察に恨みを持った犯人がジグソウを真似て、腐った警察官をデスゲームに誘った。ただそれだけの作品。SAWシリーズに含む必要がまるでない。
※本作のタイトルからして、恐らく制作側もSAWシリーズのスピンオフ的な立ち位置で制作したのかもしれないが、ならば尚更模倣犯はダメ。原作の設定がまるで活きていない。
スピンオフ作品は、メインの作品と切って考えられがちだが、それはあくまでメインと設定を共有している場合。
本作から「SAW」の設定を取っ払った所で、映画としては何の影響もない。
それって"SAW"の名を冠する意味ありますか?
後は、ビックリするくらい犯人が予想通りだったこと。
あの時点で裏切ったら意外で、しかも死に方が不自然な人なんて一人しかいない。
しかも署への配属が例の事件発生間際で、主役に従順。そんな人が捜査で殉職、しかし遺体は誰の物か分からない。こんなのバカでも犯人が分かる。
それを最終局面で惜しげもなく例の名曲にのせて披露されても、何にも驚かない。
推理のし甲斐も意外性も何にもない、ただの犯人発表。
SAWを超える犯人発表が出来るとは到底思えないが、それならもっと容疑者を増やしてほしかった。
肝心のゲームの内容だが、何とも評価しがたい…ギリ及第点?
指のヤツは良かったが、最初の舌のヤツとあつあつ蝋の脊椎のヤツは、クリア条件満たしても致死率が高すぎて、あまりにも救いが無い様に思えた。
そして何より評価を下げているのが、最後の操り人形。
あの状況だから何とも言えないが、被験者の意識がある中であの仕掛けはダメじゃないか?
もし元所長の知り合いがSWATの隊員にいたら?元所長がもうろうとする意識の中で助けを求めたら?
中盤の伏線回収をしたかったのだろうが、もはや設定先行の派手さ&シメの重要さを欠いたゲームに思えた。
総評としては、もしSAWシリーズでオススメ作品を列挙しろと言われても、頭の隅にも浮かばない、サミュエル・L・ジャクソンファンにもオススメできない何もかも中途半端な駄作。
どうしてもSAWシリーズ制覇したい…と言う人にも微妙。だって徹頭徹尾全くジグソウの影も形も無いんだから。
凡庸だけど面白い
リセットしたとして
このシリーズが続くなら期待値は低いと思う。
問題点は2個あって
シネマとしてのルックがダサすぎるのと
仕掛けにちょっと、ムリがありすぎる。
映画の冒頭のカラーがチープすぎてこれから起こる事への期待値が低い。
カラーマネジメントに統一性がない。
やってることは既視感の塊なので、映像はより重厚な方が良い。
そして、仕掛けは実際にムリでしょ
というのが、ありすぎる。
特に地下のシーンは現場検証成立しないでしょ?
最後も、変な2択迫られた上に
謎の長考が挟まる。そのせいで新ジグソウ逃がしてるし。
アホすぎんだろ。
あんなもん、的撃って、ジグソウぶん殴れば1分で終わるっしょ。
でも、別に面白いからOK!!
続編を出すほどのものなのか
新生SAW
SAWのシリーズ後継作と知らずに視聴したが、飽きさせない展開にドキドキハラハラしながら見ることができた。
SAWシリーズ恒例の思わず目を瞑りたくなるような痛々しいシーンもあり、苦手な人にはオススメできない。
ただこれまでのジグゾウと違い、捨て身でゲームに挑んでも理不尽なトラブルにより生還できなかったりで、ゲームに公平性が欠けるように感じた。
ゲームに参加させられる被害者もそこまでの悪事を働いているかというとそうは思えず、ジグゾウというよりかは理不尽な愉快殺人鬼という印象を受けた。
テンポが良い。
ソウとは、違う、スパイラル。
SAWシリーズは、何度も観ていく中で、ジグソーが誕生する理由がわかりシリーズ物として非常に完成度が高かった。
今回、ソウ オール リセットとタイトルから気になり、スパイラルを鑑賞した。
ソウとは、違い。
一作で、きちんとストーリーの展開があり観やすかった。
ただ、オールリセットと言いながらも、
豚の被り物や手錠とノコギリ、ソウのオリジナルサウンドが流れるとリセットとは?と思ってしまった。
スパイラルのオリジナルサウンドを使用して欲しかった。
グロさは、ソウより過激に感じた。
スパイラルが、ラストで明かされる。
続編があるなら、観たいとは思うが、
犯人の動機がわかってしまった以上、ただ悪徳警官を狙うだけでは期待できない。
俳優としてのクリス・ロックを見直した
ちがうちがうちーがうソウじゃない
【注意】最初に言っておきますが犯人のコト書いてます。
残虐な映像に対して耐性がなくなってきているのか?
共感できる気持ちが強くなってきているのか?
今まで見てきたソウより怖い映像を見るのが辛かったな😅
今までのソウより主人公に近い存在が危機に面するためか
主人公の焦りが見ている側にも焦りとなって見ることができて
結構ハラハラしてみれた。
正直、ソウというタイトルである必要もないし、
犯人の思想が単に個人的な恨みになってしまっているのが
悪役としての魅力にはかけると思う。
そもそも最初から相棒が怪しすぎたし、
肉屋で解体されて死んだとされた相棒を見たとき
こりゃ犯人だわと確信してしまった。
謎解き部分は稚拙だったかな。
署内の腐敗をもう少し深堀して、ジークが孤立している部分を
もっと描いても良かったかもしれない。
ただ今までのシリーズの中ではストーリーがあったと思う。
残虐描写はその分少なかった。
緊迫感はあったがストーリーでもう少し練ることが出来れば
結構良いところまで行けたんじゃないだろうか?
またシリーズをやるのかもしれないのだろうけど、
犯人がアレだとちょっとインパクト弱いよね。
好きな方針転換
ソウが終わったから
悪人をこらしめるのが警官なら、悪徳警官をこらしめるのも警官しかいない。過剰な白人警察官による取締で黒人が殺された問題がありつくられたのだろうか。主人公がクリス・ロックというところも意図してなのか気になります。
「ソウが完結したけど、でもこのフォーマットは売れるし、次回作なんかできないかな?…あ!じゃリセットしてみよっか?」という動機ではなく、前述したこの社会問題をどういった切り口で世間に広められるだろうか…というテーマでもって、「あっ…ソウのフォーマットいいよね?あれだと一見理不尽な拷問にも見えるけど、筋の通ったジグソウの意見が共感を呼んだじゃない。殺人鬼が殺人を犯すという表面的な印象で展開していくんだけど、実際犯人はものすごい理不尽な目にあっていて、正義という名の報復でもって警官を殺害していくみたいなのどう?」という経緯も考えられる。
主人公が黒人警官、犯人が白人警官。殺されるのは白人警官。ただ、ラストで主人公の父親の元署長(サミュエル・L・ジャクソン)を殺すことで「白人だけを悪者にしてるんじゃないんですよー。間違ったことをした人間を悪者として、劇中で捌いている殺しているんですよー」と、ラストシーンで印象づけているので、反感を買いづらい映画としてもうまい見せ方だなと思いました。
所々演出に多少の古さやベタさを感じましたが、オチの編集のテンポが(ソウそのまんまじゃん)という遊びごころもあり、全体的には映画として楽しめた。デザインや演出には新進気鋭な人をいれたほうがいいかも。
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