モンタナの目撃者のレビュー・感想・評価
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等身大のアンジェリーナ・ジョリー
今まで意外とこういう役を演じていなかった、
アンジェリーナ・ジョリーがハマっている。
トラウマを抱えながらも少年を暗殺者から
守ろうとする姿が痛々しいが、いい味を出している。
アンジェリーナ・ジョリーのハンナ役もいいけど、
中でも印象に残ったのがアリソン。
とにかくカッコイイ。
こういう女性の描き方をしている作品はいい。
それにしても2人組の暗殺者って、誰に依頼されて
来たのかな、作中でFBIを装ってハンナ達に近づくけど。
そのままなのかな。
畏怖の演出の弱さ
個人評価:3.3
ウインド・リバーの様な重厚さと、自然に対する畏怖はかなり薄味の物語と演出。
炎の描写はよかったが、アクションの行動的辻褄がおかしい箇所が多く、興醒めになるのが残念。アンジーも悪くないが、テイラー・シェリダンの世界観には合わないと感じる。
緊迫感のある展開が見どころ
山火事×暗殺者、2つの脅威から目撃者の少年を守るサバイバルサスペンス。最大の見どころは絶体絶命の状況設定と緊迫感のある展開。アンジェリーナ・ジョリーの体を張った演技も注目すべきポイントで痛々しい姿が印象的。
山火事のような自然災害に対しても人間は火事が過ぎ去るのを待つしかなく人間の無力さを改めて実感した。
2021-183
四つの物語を絶妙に絡めながらずっしり重たい結末に導く、森林版『グロリア』
主人公は森林消防パラシュート降下部隊員のハンナ。森林火災でハイキングに来ていた少年達を救助出来なかったことがトラウマとなっている彼女は危険な任務で自分の命を危険に晒すことで自分の中にある罪の意識と向き合うことを避けている。そんな彼女の痛ましい様を元恋人の保安官イーサンは心配しているがハンナは胃に介さない。森の中にある見張り台での泊まり込み勤務となったハンナは一人の少年を発見する。その少年コナーはある秘密を抱えた会計士の父親が運転する車が銃撃され命からがら森の中を逃げてきたことを知ったハンナは彼を保護するが、その背後には謎の男達の影と森林火災が迫っていた。
一見森林版『グロリア』みたいな話ですが、何気に独特な筋書き。ハンナとコナーの逃避行と、静かな町に突然起こった殺人事件を静かに追うイーサンの姿が並行して描かれますが、そこにコナーを追う暗殺者達の微かな憂鬱とイーサンの身重の妻でサバイバルスキルの達人アリソンの活躍が足されていて、単純な勧善懲悪に着地しない展開も含めて非常に個性的な物語となっていて、この辺りはネイティブアメリカン居留区で発見された凍死体の謎を追う新米FBI捜査官と野生生物局のハンターが追う『ウィンド・リバー』の監督・脚本を手掛けたテイラー・シェリダンの作家性によるもの。
自暴自棄な行動に身をやつしていたハンナがコナーを助けることに命を賭ける様をアンジェリーナ・ジョリーが見事に体現していますが、本来ならチョイ役程度のはずであるアリソンの存在感が非常に大きいのが意外。普通のB級アクションならあっさり殺される役回りですが、サバイバルスキルのトレーナーなので妊娠中とは思えない俊敏さで森の中に姿を消し暗殺者達に対峙するタフさと夫であるイーサンを包み込む母性を発揮する女性で、むしろ『グロリア』的な存在は彼女が担っています。普段は悪役を演じることの多いジョン・バーンサルが心優しいイーサンを演じ、逆に甘いマスクで善人を演じることが多いニコラス・ホルトが冷酷ながら微かに優柔不断な暗殺者パトリックを演じているというのもなかなか異色。いかにもB級な味わいの地味な邦題が災いしたのか評判が全く聞こえて来ませんが、ずっしりと重い余韻を残す印象的なスリラーに仕上がっています。
ハラハラ
最初よく調べず見に行ったので、いきなり殺し屋があらわらて驚いた。
最初山火事に立ち向かうレスキュー隊員たちを描いた物語だと思っていたので、まさか追跡者からの逃走劇もあるとは。
物語はモンタナの森に入った頃から俄然面白くなる。
山火事という自然の脅威と追跡者との闘い。
これらが夜の闇の中で時に炎に明るく照らされながら繰り広げられる。
まさに手に汗を握る展開。
最後までどう決着がつくのかワクワクしながら見守った。
それにしてもあの山火事のシーンはどう撮影したのだろうか。
森があるという点では日本も負けていないので日本でリメイクしたら面白そうと思った。
アンジェリーナ・ジョリーが痛々しい!
メンタル面で弱っているところに、相変わらずカラダ中がケガだらけで痛々しいアンジェリーナ・ジョリー...。迫りくる山火事は大迫力でした。ちなみに、保安官の妻が乗ってきた馬は山火事に巻き込まれてしまったのでしょうか?可哀相に。
モンタナ&ブラザーズ
モンタナって山や森林ばかりの自然豊かな州。人口よりも牛の数が多いとか、田舎のイメージが強い。でも、ロケ地がニューメキシコ州ってどういうことだ?山だけモンタナ?イメージにはあってるだけに、ニューメキシコ州の奥深さにも触れた気分・・・自分で何言ってるかわかんない。
とにかく山火事シーンが全部凄い!リアルに描いた『オンリー・ザ・グレイブ』よりも凄かったと思う。炎の中から熊が出てくるんじゃないかと思ったよ。そんな自然火災(とは言え、犯人ブラックウェル兄弟が放ったもの)と猛然と立ち向かう女性消防隊員ハンナとイーサン保安官。消防隊員たちも間に合わなかったみたいで、逃げの一手なんだけど。
冒頭から怪しげな男二人組(ニコラス・ホルトとエイダン・ギレン)。公務員を装われたら信じてしまうほど善人顔なので騙されちゃうよなぁ。巨大な組織の会計上の秘密を隠匿するために次から次へと証人を殺していくという設定でしたが、何やら日本でも似たようなことが起こってますよね・・・ほとんどが自殺を装ってますが。そんな二人組に狙われたのが会計士とその息子。崖から落とされ、息子コナーだけが助かり、逃亡。それをアンジェリーナ・ジョリーが助けるという展開だ。
落雷のため監視塔からの脱出シーンだとか、コナーとともに草原を走るところが最も緊張したシーン。雷やら火災やら殺人鬼やら、トラウマも抱えつつ必死の逃亡劇。一方では保安官と妊婦の妻も大活躍。この奥さんの過去のエピソードも知りたくなった。夫がハンナの元彼だし、銃の腕前は確かだし・・・
エンタメ側に振ったなー
ボーダーラインとウインドリバー作った人だからどうしてもハードル上がっちゃう。緊張感の持続や登場人物がお互いのトラウマを解消する必然性の表現は見事だったけど、やっぱ要所要所で都合良すぎる感。上2作品がホームランや逆転タイムリーとしたら、今作は内野安打くらいかな。ヒットはヒットなんだけど。
山火事の映像はすごかったけど・・・
最後のシーン、暴露により大元の逮捕者が出て欲しかったし、少年をアンジェリーナジョリーがもっと支えて欲しかった。などなど、見終わって消化不良を起こしたけど、やはり山火事の場面や自然のすごさは十分に感じとれました。
それにしても妊娠6ヶ月で馬に乗って大丈夫なの?
エイリアンのシガニーウィーバー以来、アメリカ映画においては女性の強さを感じさせらる映画が多いような気がするのは私だけでしょうか。
らしいが
監督・脚本のテイラー・シェリダンらしい、いつものヒリヒリとした緊張感…
なのだが、今作はどこかユルいところがある気がする。
アンジー演じる主人公のトラウマの比重が大きすぎるのかな。「ボーダーライン」や「ウィンドリバー」くらいの容赦無さをどうしても期待してしまうので、そう思ってしまうのかも。
でも、北米のキビしい自然の中で繰り広げられる物語はいつも美しい、どんなに容赦がなくとも…
テイラーシェリダンもっとできるはず!
おもしろかった。
特にあの二人、ダークナイトのジョーカー的なつかみで非道さにいっきに惚れた。
テイラーシェリダン特有の悪さしてるやつも、良いやつも、その原因となる巨悪の全容がつかめてない感じもよかったし、粗暴なレスキューチームとアンジーとの絡みも良かった。
突っ込みどころとご都合主義も多く感じてしまったのは残念。発煙筒でそこまで?ってとことか。
トラウマ克服ってことも入っているなら、「風を読む」ことで敵を倒して助けて欲しかった。
子役の演技はとんでもなくうまかったし、
最近はやりの女性の活躍もかっこよく描かれていた。
テイラーシェリダンもっとうまい人かと勝手に思ってたけど実は魅力はそこじゃないのかも!
次回作も期待します。
チープな物語で入り込めず。
高評価だったので鑑賞しました。
アンジェリーナ・ジョリーも久しぶりです。楽しみでした。
ですが、、、残念ながら僕は楽しめませんでした。
物語のフリは良かったんですよねー。
オープニング、荒くれ者感と何かある感でのハンナ達の登場。
冷酷でハードな事件の勃発。おー、大きな闇が見えるぞぉ。
序盤は今後の展開に必要な伏線がバンバン張られていきます。
「おーーー!なんだぁ?新しいタッチのクライムサスペンス?」
「アンジーが見せてくれるのか?新たなアクションを!」
とワクワクが始まりました。
しかしですね・・・しかし。僕の期待はことごとく肩透かしを
食らっていくのです。
設定が活かされていないんだよなぁ・・・。って思っちゃいました。
ツッコミを書いちゃうとネタバレになっちゃうので書きませんが、
ハラハラしないし、舞台は大きいのに展開がミニマムすぎるし、
無理を感じてしまうし、主人公の精神的な状況変化も
なんだかいまいち伝わってこないし・・・。
予算の問題なのかなぁ?風呂敷を広げた割には・・・なんですよね。
演者さん達は良かったんだよなぁ。子役の男の子良かった。
でも、全体的にチグハグで。消防隊の設定、必要だったのかしら?
とにかく残念でした。
テイラー・シェリダンと期待し過ぎないで見るのが吉
腕の立つ脚本家としてブレークしたテイラー・シェリダンによる『ウィンドリバー』に続く監督二作目である本作、退屈しない出来であったが、時代だからかポリティカリーコレクトを意識したと伺わせる設定が少々気になった。
その設定故か、悪人たちの終盤の行動がちょっと弱っちい印象を与えていたのが残念な所か。
それにしても何故、ニコラス・ホルトは、この役を引き受けたのか謎だったね。
いまた、本作は、テイラー・シェリダンの得意なガン・アクションを中心にした無骨なものというイメージが強いが、本作はそれに山岳消防隊への活躍も入れ込まれている所が、普段の彼のストーリー・テリングと異なる印象だった。
そうは言いながら、アンジェリーナ・ジョリーの細身のボディと存在感も見所の一つで楽しめる作品だった。
地味によかった。
久しぶりにアンジーを見ました。
まだまだ主役を張れる存在感、さすがです。でもサスペンス映画としては切迫感やハラハラ感が薄かったような。
色々書くとネタばれに繋がりそうなので止めときます。
この映画でアンジー以上に勇敢に立ち向かった保安官の身重の奥さんがカッコ良くて潔かったです。
エンドロールの途中でおまけ映像が有るかと期待しましたがなくて残念でした。
それでもラストの少年とアンジーの会話に静かな感動がありました。
アメリカの自然の猛威に人が直面した時を描くテイラー・シェリダン監督の手腕
多重構造のパーソン・ハントであり、その中で登場人物達はそれぞれ自然の猛威の前に何かを悟らされるところは監督の前作「ウインドリバー」に通じるものがある。
主人公は元スモークジャンバー隊の指揮官。スモークジャンバーは連邦森林局の即応消防隊ですがその手法は草木の除去などによる防火帯設定や場合によっては先に燃やしてしまうという対応になる。この辺りは実在の森林消火隊ホットショットを描いた「オンリー・ザ・ブレイブ」を先に見ておくと分かりやすい。
モンタナ州は面積の多くが連邦所有地(全米州別で12位)、連邦のテリトリーが多い。そういう土地の連邦職員だった主人公が災害対応時の出来事からリタイアして防火塔の監視員をやっているというのが選定としてある。
本作は大変意外な人が凄まじい活躍をされるのですが、そのおかげで副保安官の方が守られる側の人に見えたところが今の時代を表していると思います。
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