前科者のレビュー・感想・評価
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欲を言えば
「前科者」と呼ばれてしまう人たちと、彼らの更生を助ける人たち。それぞれの過去と現在を繋いで描かれるストーリーに引きこまれました。サスペンス風味の人間ドラマです。
作品紹介で、刑務所から出所した人を描いた作品と知り
1年前の「すばらしき世界」が頭に浮かびつつ鑑賞しました。
主人公(=有村架純)の仕事は「保護司」。
いや、正確にはコンビニで働きながら
ボランティアとして「保護司」の活動をしている。
そして保護司とは。
「保護司は,犯罪や非行をした人の立ち直りを
地域で支える民間のボランティアです。」
(法務省サイトより引用)
毎日の暮らしの中で
何人かの元受刑者を定期的に訪ね面会する日々。
そんな彼女が受け持った中に
もう少しで正式に刑期を終える男。
そんな中、警官襲撃事件が発生。
盗まれる拳銃。
そして起きる複数の殺人事件…。 きゃー
刑期を終える男 その弟 憎悪
保護司の女 昔の恋人 後悔
それぞれの過去が明かされながら
哀しいドラマが展開します。
そして最後は…
◇
いや~
すごく見応えのあるお話でした。
観て良かった。
満足です。
※まだ上映2週目なのに
上映枠が減ってきているようです。
これから観る予定の方、お急ぎくださいね。
◇あれこれ
窓ガラス
上映開始早々に有村架純がたたき割ったアレ
弁償したのかな… ドキドキ
コンビニのバイト収入しか無いのなら
そんな気軽に割っちゃダメでしょ (← ってお金があっても無くても)
猫の手
ちょくちょくバイトを抜ける架純チャン。
戦力補強でコンビニ店長がスカウトしたのがネコ様。
話しかけるとちゃんと返事をしてましたね (にゃぁ)
時給いくらなのかが気になります。 (ちゅーる?)
ひよっこ
有村架純と磯村勇斗の組み合わせ。
NHK朝ドラ以来で懐かしさが。
磯村勇斗くん。
前回見た作品では半グレで、今作では警察官。
もっと色々な役柄がこなせそう。
◇最後に
地下アイドルたちの女社長(彼女も前科もの)
有村架純が図書館に本を返しにいく場面で
「どうして私をここに連れてきたの?」
「友達だから」
「…」
うーん そうきたか。 (※ここに繋がる伏線もあります)
こういう終わらせ方
なんかいい感じがしました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
コンビニ店長だってシフトの穴埋めが大変
森田剛はかつて『人間失格』(2009)で中原中也を演じたことがあったという意外性。調べてみると、宮本亜門の舞台『金閣寺』では主役の溝口も演じているという。どちらも阿川佳代(有村架純)の自宅の本棚や中学時代の図書館で登場してくる書だ。「殺す、殺す」「お前はなぜ生きてるんだ」と走り書きがしてあった中原中也詩集が妙にインパクトがあったのです。ちなみに彼女の本棚には志賀直哉全集が収められていたり、その下段の「星の王子さま」の隣に江戸川乱歩の「怪奇四十面相」!!何か意味があるに違いない。
全国で52500人と定められた保護司の仲でで20代女性とは珍しい。しかもコンビニ店員というユニークなところが面白いドラマ。wowowドラマ版では概ね3人の元受刑者の物語があり、最初に登場する斉藤みどり(石橋静河)が更生し、そのまま3番目の薬物中毒の田村多実子のエピソードでも活躍する。対象者には必ず「おかえりなさい」と出迎え、心に寄り添う保護司として活躍するのですが、特に田村パートは泣けたなぁ。石橋静河がとにかく最高!
ドラマから引き続き、牛丼とラーメンは使われてましたね。人とのコミュニケーションで何かといい触媒となる食事。しかし、阿川佳代の過去が映し出される度にラーメンはかなりきつい思い出となっていた。保護観察対象者にとっては聖母のような存在ともなる若い保護司。成長物語ともとれるドラマ版から、彼女の苦悩と生きがいを感じる出来映えとなっていました。
人を生き返らせると佳代が言う「更生」。うまくいかないときは「あ”ーーっ」と叫びながら走る佳代。低音から優しい高音までを使い分ける有村架純の演技はこれまでの作品の中でも最高峰ではないのか?と思わせてくれた。それはまた強さと弱さの二面性をバランス良く表現している。弱さがあるからこそ元受刑者が頼ることができる・・・
容疑者となってしまった工藤誠の物語だけではないのも魅力の一つ。佳代の初恋と、凄惨な過去。自分を生かせてくれた人にどう償えば良いのか。人は強い動物じゃないのだ。どんな職業を選んだところで必ずピンチは来るものだ。自分の信念・使命によって足を踏ん張って立ち向かうことが必要となることを教えてくれる。命をもらった恩人に対しても、犯人を更生させていたら死なずに済んだこと。だから、保護司になって誰も死なせない!贖罪とも思えるほどの天職となった佳代ではあったが、初恋の相手でもある刑事(磯村)との関係がまたややこしい。体を許すことだけじゃ償えない。それでも落書きを消したことで、ある意味救われていたのだ。第四の殺人を阻止したこと。弁護士(木村多江)にも気持ちが伝わったこと。全てがその確執を消し去ったのだと信じたいラストだ。感涙。
TVドラマ『真犯人フラグ真相編』ではヅラ疑惑を明らかにした正名僕蔵でしたが、それもやっぱり詐欺行為でした・・・よね。で、気になってドラマ版の本棚シーンを見直してみたのですが、「怪奇四十面相」は見当たらなかった。やっぱり獄中からの手紙とか、そんな意味が含まれていたのかも。
重いなあ
始まってすぐ、あ、この映画、重いなあと思いました。でも重い映画は苦手じゃありません。「楽園」とか「一夜」とか。
ただ、今なんか明るい映画を観たがっていたのでそう思いました。
とは言っても、うかうかすると最近すぐ上映が終わってしまうので観てよかったと思います。
有村架純と森田剛が好きなので絶対観ようと思ってました。
映画はいろいろなことを教えてくれます。俺の上司も保護司をしてました。この映画を観るまで手当て、報酬が少しは出ているのかと思ってました。
そうか、上司は自腹で北海道にその子の家財道具を送ったのか。忙しい中無報酬で彼と会話し見守っていたのか。
日本はボランティアに甘えていると思います。自治会役員、交通指導員…。そのうち立ちいかなくなるんじゃないか。
中でも犯罪を犯した人間に寄り添い守るなんて。報酬があるからやるというものでもないけど善意に甘えて任せたままというのは無理があると思う。
有村架純も言っていたけど人にはそれぞれいろいろな過去がある。その過去の影響で進む道も変わってくる場合がある。
幸い俺はそんなことが何もなく過ごしてしまっているけど、一つ違えば重い過去を引きずる人生を歩まなければいけなかったかもしれない。
森田剛、ヒメアノールのような強烈な個性を出す場面はありませんでした。
でもあの自分の気持ちを爆発させることができない工藤誠のもどかしさを森田剛なりに表現していたんだと思います。
今後もいろいろな役で森田剛を観てみたいと思いました。
寄り添うということ
森田さん、若葉さんを見る作品
仕方ないのですが、スーパーマン物は苦手です。普通に仕事して生活してる中でのやるせなさ、絶望、不条理、ほんの少しの救いがあるからドラマとなり、人間のゲス部分も光も見えるもんだと思ってるので、職業スーパーマンが出てくると一気にエンタメ色が強まって気持ちが引くのです。え?そこまでできるの?ってか、やっていいことなの?って。だから、僕は邦画の大規模商業映画が、苦手なんだろうな。冷めた目で見ちゃうひねくれモンですよ。
さて、本作は森田さんと若葉さんで成り立ってましたね。彼らが本作に説得力を生んでくれたと思ってます。原作の漫画(かな?)は未見です。原作通りかどうかはわかりませんが、本作は保護司にフォーカス当たってましたが、紛れもなく森田さん、若葉さん演じる前科者の葛藤がメイン。見事に演じきっていたかなーって思ってます。ですが、お話の内容が兄弟の葛藤が軸になっていてもおかしく無いのに、保護司の葛藤や成長、スーパーマンぶりをメインにしてしまったため、一気に薄い物語になってしまっていると思います。それをメインにしている割に、保護司の描き方が薄い。過去の経験の上に保護司の今があるのでしょうが、闇と葛藤の深さが半端ない兄弟と相対する熱情がどのように作られたのか?が見えてこないのです。「ごっこ」から「本物」への移ろいの理由が見えないのです。申し訳ないですが彼女がただ、ただ、能天気。自己満足女子にしか見えなかったのです。「あんたみたいな人が〜」のセリフの「あんたみたいな人」がようわからんのです。ただ感動させたいがためのセリフにしか聞こえないのです。もっと知りたかった。彼女の闇を。光を求めなければならなかった理由を。そこが十分に描かれていないからクライマックスのやりとりも軽く見えてしまう。
あと、大規模商業映画だから仕方ないのでしょうが、気に入らない展開があり引いてしまいました。微妙にちょっと踏み込んだラブシーンいる?いらないでしょ?売上上げたいためだけのカットなんじゃない?不自然だし。さらに、涙欲しいだけのフラッシュバック映像のダダ流しもやめてほしいです。同じく冷めていってしまうんですよね。
森田さん、若葉さんの熱演でプラス1の3.0です。
可愛さを封印した有村架純さん
切ない話
森田剛観たくて
久々の邦画。
「ミッドナイト・スワン」以来。
何と言っても森田剛が観たかった‼️
「ヒメアノ〜ル」(いつもヒメノアールと間違える)で魅せられて彼のファンになりました😊
あの狂った殺人鬼😱素晴らしかった‼️
いつか、岡田准一と共演して欲しいものです。
坂本くんも上手いと思うけど、
彼も森田同様舞台が多いみたいで、
元V6での映画を期待したい🙏
しかし今作は、前作の様な森田剛は影を潜め、
只管に静かな前科者でした。
ちょっと残念😰
それでもラストは良かったよ😭
そこを補って余りある有村架純‼️
彼女をテレビとかでちゃんと観た事無かったですが、
ここまで泣かされるとは思いませんでした😭
保護司は何かのドラマ(家裁の人かな❓)で知ってました。
概ね淑女の方が演じる事が多いのに、
有村架純ほどの年端もいかない女子が演じるのは少し疑問符でしたが、
逆にその弱さがグリップになっている事に感嘆👏
コンビニ前での石橋静河のセリフ、
「弱いから良いんだよ」
「隣にいるとホッとする」
惚れたよ♥️😭
常々、他者からアドバイスを求められる事の多い自分で、故にどこか強さを見せていないといけないと背伸びをしているのも自覚してますが、
ありのままの自分を見せられる人の「強さ」をマザマザと知らされました😰
磯村は有村を庇って森田に刺される、
というラストを妄想してましたが、
救われるラストで良かったです😃
ただ、あのキスシーンと
詩集の書き殴りが合致しません🤔
あの時の傷が深かったのは磯村ではなく、
有村だった事も、
磯村は分かっていたのか❓
それでも諦めなかった佳代ちゃん、
惚れてまうやろ😍
★追記
鑑賞のその日に、アマプラで6話一気に観ました。
5.6話は映画と遜色無い‼️
そして、有村、石橋のバディ感パネー‼️
コレはまだまだ続きが観たいです。
★★追記2
ドラマ観たら、
佳代ちゃんとみどりが愛おしくなって、
再度鑑賞✌️
より泣けました😭
とてもよかった
森田剛の暗い佇まいが魅力的だ。もくもくと自動車整備をしている様子がいい。
弟の暮らすスラムみたいな薄暗い物件が、本当に雰囲気悪くて具合悪くなりそうだ。
ストーリーがどこに転がるのか予想がつかなくてとても面白かったのだけど、終盤はラストシーンかなと思うとダラダラ続く場面が何度もある。
刺されて人が死にすぎではないだろうか。弟が一撃必殺で凄腕なのは、精神の病で通常時よりプレッシャーがないからだろうか。特に自転車で移動する人を一発で射殺するのがすごい。
有村架純が3回くらい叫ぶ場面がある。大変な状況だし立場なのだけど、精神が心配だ。
前科者が前向きに社会復帰しようとすると、前科者への差別や事件で無闇に犯人扱いされ、本人が自暴自棄になり、有村架純が抱きしめて彼の濡れ衣を晴らそうとする話を想像していたら、そんな安い話じゃなくてよかった。
………またしても
刺さらないなぁ😅
悪くはないんだけど、なんか嘘くさく感じてしまう……
有村架純は阿川さんというより「コントが始まる」の延長な感じだし、磯村勇斗と唐突なラブシーンもわけわからんし、森田剛の鼻水ぴろろろ〜んが気になってしまってシリアスになり切れないし(;´∀`)
でも悪いことばかりぢゃない。
石橋静河はんは本人と気付かないほど上手く化けてるし、普段の演技のイメージを完全払拭!
大好きな北村有起哉さんは最近多いヤクザもんの対極にあるような役で見応えあり。
マキタスポーツ氏の小太り激走はほっこりキュート💕
順番的にはドラマのあとの映画なのか……
そのうえ映画の方が評価高そうだなー。
先に映画観ちゃってそこまで良いと感じなかった自分にとってドラマ観賞をチャレンジすべきか否か悩むところだわ〜
原作
原作がとても好きなので、観たいと思って鑑賞。
原作とはテイストも重心も異なる作品でした。
有村架純さんが、マリアであり、哲学者であり、堕天使であり……、ある意味スーパーウーマンで……
それはよしとしても。
小さな違和感(砂浜に寝転がると砂がたくさんつくから、寝転がらないんではない?久しぶりに会ったのに、いきなりため口とか、心電図モニターをしている状態で、ペン先で痛いことしたら頻脈になるので、普通は看護婦さんが部屋にとんでくるとか(詰所にも普通は電波がとんでいるので)、点滴の場面では空気が入っていたし、ラストの病室のシーン、普通はあんなに長く話せないと思うし……、等々)詳細の違和感が積み重なって、大きな解離になりストーリーに寄り添えなくなった。原作の浮遊感、何も解決できない感、を期待してました。
『ひょっこ』の二人も、森田さんも素敵なだけに。
ラスト近くにやっと江ノ島が出てきてほっとした。
有村架純のための映画?
難しいテーマに切り込んだ、勇気ある作品
原作未読、連続ドラマ版も見ていない状態で観賞。
描きたい方向性がはっきりしていて見ごたえのある作品に。
こういったトピックは立場や考え方によって意見が分かれてくる難しいところだと思うので、それをあえて映画のテーマに選んだ勇気に、原作の方含めまず拍手を送りたい。
また、俳優陣も安定感があって良かった。
主演の有村架純さんは、大声で怒鳴りつけるシーンに迫力があって "いつもの"「少しおとなしめの美人」役のイメージから少し抜け出た感じがして思わず嬉しくなったし、森田剛さんからは『俳優』として真剣に役に向き合う気持ちがスクリーンを通して伝わってきたように思う。
出演のお二人以外の役者さんもそれぞれがきっちり作品の雰囲気とストーリーを支えていた。
(個人的には捜査に面談で協力していた年配の内科医役の役者さんがめちゃくちゃうまいと思ったが他に何に出演されている方だろうか・・・。)
警察の捜査や逮捕のシーン、その他もろもろ、それは現実ではあり得ないだろう、と思われる部分はいくつかあったが、映画全体はとても良くまとまっている。
何より、今までぼんやりとしか知らなかった保護司という立場について知るきっかけ、深く考えるきっかけをくれた、それだけでも観る価値はあったと思う。
過去は変えられないけど、未来は変えられる❗️
久々の骨太邦画サスペンス。見応えありました。ドラマ見てないので、少し心配したけど全然問題なし。映画単体で成立してるストーリー。
兎にも角にも、有村架純の演技に引き込まれてあっという間に終わってしまった。「花束」を超えてきた感じ。過去にトラウマを抱えながら、保護司になった阿川(有村架純)。殺人を犯した工藤(森田剛)。刑事になった滝本(磯村勇斗)。この3人がこの作品の要。連続殺人が起こるなか、それぞれの過去と現在が交差する。阿川の保護司として一切ブレない芯の強さと人間くさい部分を演じ分けた有村架純は秀逸。同情したくなるほどひどい育ち方をしてきて、殺人を犯し前科者になった工藤を演じた森田剛もセリフは少ないが暗いオーラを背負った演技が圧巻。こういう役向いてるのかな。「ヒメアノ〜ル」からかなり役者として進化してると思う。刑事の滝本を演じた磯村勇斗も申し分ない存在感。工藤が出所して食べた吉野家の牛丼。阿川が出してくれた牛丼。工藤が死んだ母親と食べた思い出のラーメン。工藤の母親が殺される時に作ってたラーメン。そして、ラストシーンで阿川が工藤に言ったセリフ「ラーメン食べに行きましょう」。更生と食べ物は深い関係性があることを匂わす作品でした。
追記:ロケのコンビニはお馴染み「モンマートまつやま」。よく出ますね〜
2022年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️✨
ラスト、有村架純演じる保護司阿川佳代と、森田剛演じる保護観察中の工藤誠の会見場面に、恥ずかしげもなく、嗚咽してしまった。
挫折感を味わい卑屈になり、人生を中途半端に生きてきた自分は、劣等感と人間不信と、敵意と悪意の塊のように成りかけている…そんな自分に、これでもかと心に刺さり、心が震えた…。
いい映画を見せてもらった…感謝。
森田剛が良い・・☆
ドラマは見ていなくて、連載中の原作を少し読んだ程度の知識で鑑賞。
趣味の合う友人が、良かったとの感想だったので、期待して見に行ったのだが
少し物足りなかったかなぁ・・
有村架純はいつも通りだったので、安心して見れた。
森田剛は、ちゃんとした作品を見たことがなかったのだが、抑えた静かな
演技がすごく良かった。
物語は、有村架純演じる保護司の日々が描かれる。
他の方のコメントにもあるように、全くの無報酬ということは鑑賞するまで、
知らなかった。
・・って言うか、逆に無報酬じゃないと出来ない仕事なのかもしれない。
ここで描かれる保護司のように献身的に支える人ばかりではないかも
しれないが、どんな思いがあれば これだけ寄り添えるのか・・と思う。
有村架純演じる佳代が抱えている過去や森田剛演じる工藤の生い立ちなども
語られていくが、何か足らないような印象を抱いてしまった。
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