一人になる　医師　小笠原登とハンセン病強制隔離政策

　京大の関係者からこんな先生がいたと聞いた事がある。なのでとても興味深く観た。外来でも感染の危険なく十分治療できるという信念は、実家のお寺での経験と知り感銘を受けた。

戦前も戦後も隔離が続き、特効薬での治療も隔離施設でしか受けられなかった。子どもを産んでも手元で育てられなかった。今も悲しい記憶を持つ大勢の人がいる。

自らの関わりを平凡と言い、生涯患者に寄り添っていた。

素晴らしい内容でした。　この映画を観るまでは，　戦後のハンセン病政策がどうであって，どのように「らい予防法」が廃止になり，　患者家族の訴訟が勝訴に至ったのかを全く知りませんでした。映画を観て，このような重要な事実がつい最近まで続いていたことについて，強烈な印象を与えられました。　コロナ禍の時期に上映されたことにも強い製作者の意思を感じました。是非広く上映機会が増やされることを願っています。