「始めからスカーレット・ウィッチの好きにさせてやれば良かったのでは?」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
始めからスカーレット・ウィッチの好きにさせてやれば良かったのでは?
アベンジャーズの一員であったスカーレット・ウィッチが、ヴィランにしてラスボスであることに、まず驚かされる。そして、遂にXメンやファンタスティック・フォーとの合流を果たすことになるイルミナティの登場や、ドクター・ストレンジのゾンビの活躍など、いつもながらのサービス精神に嬉しくなる。
何よりも、サム・ライミが、自らの好みのままに、楽しみなから本作を作っていることが、こちらにも伝わってくるのが良い。
ただし、結局、あのような形でケリが着くのであれば、最初から、ワンダの良心を信じて、彼女の望む通りにさせてやれば良かったのではないかという疑問は残る。そうすれば、あんなに多くの犠牲者が出ることも、関係のないユニバースがとばっちりを受けることもなかったはずである。
いずれにしても、アベンジャーズの中でも最強レベルであることが明らかになったスカーレット・ウィッチが、今回で見納めということになるのであれば、寂しい限りである。
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