復讐者たちのレビュー・感想・評価
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復讐したい気持ち
初めから終わりまで うとうとしてしもた。内容は そら重い重い。被害受けたらし返したい気持ちに。しかし なにかが違う。因果の繰り返し繰り返し。時間作ってお金はろて映画館に足を運ぶほどでは…。
復讐計画の存在を初めて知る
もし自分の家族など大切な人が惨く死に追いやられたのなら…。こんな復讐計画があったことは、不思議ではない。
「自分たちが幸せに暮らすことが、いちばんの復讐である」
その境地に行き着くまでに、いったいどれほどの人が様々な葛藤を乗り越えてきたのか。目には目を、その負の連鎖は、現在も収まらぬ世界の戦争を見ても、不毛な戦いであるのは明らかだ。その当事者には是非観て欲しい映画だ。
また、史実の重みに脚本が若干弱い感があるものの、オリンピック辞職問題の最中だからこそ、一般の方も観る価値はあると思う。
最後に出演した3人の方は、映画のなかの主要メンバーなのか、組織の一員だったのか、説明がなかったのでわかりません。どなたかご存知でしょうか?
この映画を鑑賞し、変わって欲しい。
この映画は、「実話に基づいた映画」です。
原題「PLAN A」は、ユダヤ人たちがドイツ人たちを大量毒殺する計画のことです。
邦題「復讐者たち」は、ドイツ人に復讐するユダヤ人たちのことです。
「NAKAM(ナカム)」は、ヘブライ語で「復讐」という意味です。
ユダヤ人は、ヘブライ語を公用語としています。
「PLAN A」の首謀者は、アッパ・コブナーで実在の人物です。
アッパ・コブナー以外の登場人物は、実在した人々から想像して、作り上げられた人物です。
冒頭と最後に、もし、あなたが、何の罪もない兄弟、姉妹、親、子供たちが殺されたらどうするか、
自問してほしいと問いかけられます。
「二度と繰り返してはならない」という言葉で終わります。
東京オリンピックの開催中でも、戦争をしていて、何の罪もない兄弟、姉妹、親、子供たちが殺されます。
映画を鑑賞する前は、相手を殺害することで復讐すると答えるということです。
映画を鑑賞する後は、いい人生を送り、新しい家族を作り、恐怖を知らない子供を育てることで復讐すると答えるように変わるということです。
日本人にとって、ホロコーストは遠い昔、遥か彼方のヨーロッパでのことなので理解しにくいと思います。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所やイスラエルの建国についての知識がないと理解できません。
1942年1月25日、ヒトラーは、ユダヤ人をドイツ占領地のポーランド南部オシフィエンチム市にある
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所への移送を命令しました。
ナチス・ドイツは、強制収容所で、600万人ものユダヤ人を虐殺しました。
1945年1月27日、ソ連軍がアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を解放しました。
1945年4月30日、ヒトラーは、総督官邸の地下壕で自殺しました。
1945年5月2日、ソ連は、ベルリンを占領しました。
1945年5月8日、ドイツは、降伏しました。
1945年8月15日、日本は、昭和天皇による玉音放送をもって、ポツダム宣言受諾
を全国民と全軍に表明し、連合国に降伏しました。
1948年5月14日、ユダヤ人たちは、イスラエル独立宣言を行いました。
ユダヤ人マックスは、ドイツ人に密告され、妻と息子と引き離されて、アウシュヴィッツ=ビルケナウ
強制収容所に収容され、住んでいた家を密告したドイツ人に奪われ、ゾンダーコマンドとして働き、
開放されました。
強制収容所とゾンダーコマンドについては、「ヒトラーと戦った22日間」を鑑賞すると理解できます。
マックスは、住んでいた家に戻りますが、ドイツ人が住んでいて、追い返されます。
マックスは、アブラハムというユダヤ人が話しかけてきて、行動を共にして、英国軍隊のユダヤ旅団に保護され、
避難所にたどり着きます。
マックスは、妻と息子の似顔絵を描いて、避難所で妻と息子に関する情報提供を呼びかけ、ドイツ人に殺されたことを知らされます。
マックスは、イスラエルを建国するためにイスラエルに向かうアブラハムと別れ、死を閉じ込めた開けてはならない袋を受け取り、
英国軍隊のユダヤ旅団の兵士ミハイルに参加を願い出て、認められ、ドイツ人に復讐を始めます。
目には目をは正しい復讐なのか?
冒頭と最後に、もし兄弟、親、子供が殺されたらどうするか?と同じ問いかけが2回あるのだが、映画を観る前と後で答えは変わりましたよねという意味になるのだろうか。
実話が元ということだが、意思に反しプランAは阻止されたものの、もし予定通り実行したとしても600万人の命を背負い生きていけるわけがなく、主人公は死人同然の人生を送っていただろう。
それにしてもホロコーストの事実は永遠と語り続けないといけないという風潮は同じ敗戦国としてドイツ人の気持ちを慮ると複雑なものがある。
解放されてもなお解放されないユダヤの人々
せっかく生き延びて家に帰っても、すでにそこには勝手に他人が入り込んで住んでいる、自分達を密告しておいて、のうのうと普通に生活し続けるドイツ人達がいる。
ドイツだけではなく、フランスでもイタリアでもポーランドでも同じようなことがあったことは過去の映画を見ても明らかだ。
折しも昨日、東京五輪の開会式演出家による過去のネタのことが大きな波紋をよんで開会式当日を迎えてなお物議が収まらないが、仕方がない。
話を戻すが、生き延びて良かったね、じゃないということを改めて考えさせられ、そういえば日本だって戦後戦地から戻った兵の人々は大変だったんだと思い出したり、色々頭の中がグルグルしながらの鑑賞になった。
イギリス軍の中にユダヤ旅団という秘密の組織があって、私刑として収容所でユダヤ人迫害加担者を探しては処刑していく。
それとは別に、ドイツ国の一般人をもターゲットにした目には目を、600万人には600万人をという組織がある。
話は、この組織がドイツ人だけではなく、それを止めようとするユダヤ人旅団からも狙われているという複雑な話。
そこからは幸せが見えて来ないってわかるけど、確かに隣人に密告されたりしたからこその被害者600万人な訳で、一般市民も十分加害者で仕返ししたくなる気持ちもわかりすぎる。
なんだったら、水道に毒を混ぜるなんて、収容所で苦しみ抜いて無くなっていったことに比べたら生温いとも言える(すみません、過激なことを言いました)。
最後の結論に至るには、何度も何度も湧いてくる心痛や暴力的復讐心との葛藤が必要だろう。
幸せになって見返すとは自分の幸せではなく、次の世代へバトンを引き継ぐ長い平和の道なんだろうな。
こういう映画をドイツがイスラエルと作成するといことは復讐が叶ってるのかな。
恨み心で恨みは消えない。
恨み心で恨みは消えない。
ヒトラー、ナチスが繰り広げたユダヤ人虐殺への恨みが、ドイツ人全体へと向けられていく。
主人公マックスは、人間としての迷いを心に抱きつつ、家族を殺された恨みを晴らすため、ユダヤ人組織「メナム」へと合流する。
そこにいたアンナも子供を救えなかった自分を攻め続け、夜も夢の中でうなされ続ける。
水道に毒薬を混入させ、ドイツ人を大量に殺害する「プランA」は、着実に進められていく。
実行段階に移り、アンナは罪のない子供達が殺されてしまうことに、自分の子供を殺されたことを重ね合わせ、「子供達を殺せない」と涙を流し、組織を去っていく。
アンナの「一緒に来て」という言葉を振り切り、組織に残ったマックスは、「プランA」の最後のピースとなる毒薬の到着を、仲間と一緒に待ち続ける。
「プランA」は“成就“されるのか?マックスの最後の選択は?
この映画は、憎しみを憎しみで返すのか、それとも憎しみを愛の思いで乗り越えていくのか、あなたに問いかける。
映画の中の話ではない。あなたが、もし家族を殺されたとして、その家族を殺した人間を、あなたは許すことができるのか、この映画は問いかける。
この日本では、その問いかけさえも空虚に響く。平和な日本は、いつまで続くのか?
すべては、あなたが選挙で選んだ“ヒトラー”次第なのかもしれない…。
幸せに生きる事こそが最大の復讐
主人公のユダヤ人マックスが敗戦によりナチスから解放されたところ物語は始まる。
当初は収容所から離れ離れになった妻子を探していたが彼女達が殺された事実を知る。
保護されたイギリス兵のナチスの官僚達を殺害する現場に居合わせた事から復讐心に火がつき保護から離れた後にも同志達を集めナチス人大量殺害の計画を企て実行を成功させようという実話作品である。
もちろん冒頭に実話に基づいたという説明がある以上このような計画が行われた事実がない事は歴史を振り返っても分かることである。
その為裏ではどういう計画が行われていたのか。そして復讐心に駆られる程の彼らの苦しみはどれほどのものだったのかこの辺りに注目しながら楽しませてもらった。
想像していたよりかはリアルさを追求したようには感じる事ができず終始復讐計画の描写が続きあまり大きな展開が待っているわけではない為少しウトウトしてしまった。
楽しむ事はできるがこのタイプのユダヤ系の映画の過去作と比較して特別感はあまり感じられなかったか。
ただ最後の幸せに生きる事が彼らにとって復讐だと信じてるというシーンは非常に強く共感を覚える。
今を生きる我々だって悔しい事や納得がいかない事、理不尽なことに遭遇する事は誰しもがあるだろう。
時には復讐心が芽生えてしまう事もあるかもしれない。そういう時に相手に攻撃して復讐心を満たすのではなく自分が幸せである事で復讐心を満たす事は何より自分自身にとって幸せなそして大切な選択してとなる。
ちょうどタイムリーに五輪開閉式の責任者の過去のユダヤ人をバカにするコントを過去にしていた事が発覚し解任される。
解任の是非について問うつもりはないが、こういう作品を見ると過去といえどそもそもバカにする発想がなぜできるのか理解に苦しむ。
こういう作品を鑑賞することにおいて風化させない気持ちを持ち続ける事が大切なんだと改めて感じながら劇場を後にする事ができた。
ユダヤ人の復讐劇
家族を奪われた恨みを仕返し計画。
終始暗い内容に暗いスクリーン。
内容もちょっと難しく、把握出来たら夢中に、出来たなかったら眠くなる、2つに分かれそう。
私は後者に近い中間。
観客は年齢層高かったです。
「復讐=正義」なのか?
ユダヤ人によるナチスドイツ殺害と聞けば、真っ先に思いつくのがタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』や、そのタランティーノがリスペクトを捧げた『追想』があるけど、本作は実在したナチ残党暗殺に動いていたユダヤ人旅団や、さらに過激な集団「ナカム(ヘブライ語で「復讐」の意)」を描く。
暗殺する上でも、ある種のルールに則って行動する旅団に対し、ナカムは一般のドイツ人さえも無差別に殺そうとする。かつてナチが無差別にユダヤ人を殺したように。
当初は旅団側のスパイとしてナカムに潜入した主人公も、ナチに妻子を殺された恨みをたぎらせ…というあたりが本作のキーポイント。
復讐は「正義」とイコールになるのか?それは観る者の判断に委ねられるが、主人公を含む旅団やナカムたちが最終的にたどり着く、ナチスへの最大の復讐方法に注目。
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