「アクションとコメディのバランスが絶妙」ベイビーわるきゅーれ LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションとコメディのバランスが絶妙
正直、好きという言うのに勇気がいるジャンルだが、コメディアクションとしてバランスが絶妙。殺されない殺し屋には、アクションに説得力が必須だが、スタントも兼ねる伊澤彩織(深川まひろ)がもたらす説得力が半端ない。一方で、髙石あかり(杉本ちさと)のルックスと屈託のなさは、他愛無い会話も飽きさせず、コメディパートを成立させている。この絶妙なバランスを実現した阪元裕吾・脚本・監督の手腕には感服する。
ただ、凄腕ゆえ些細な揉め事を暴力・殺人で解決する描写には辟易。コメディなのだから、倫理観のリアリティ・ラインを畜生以下に下げるべきなんだけど、「ファブル」のように無駄な殺人を行えない設定の方が安心して観れる。
最後に強調したいのは、本作が「リコリス・リコイル」を真似たかの様な誤解が散見される事。「リコリコ」の放送開始は2022年7月2日で、本作の公開日2021年7月30日のほぼ1年後で、「リコリコ」が本作に触発された可能性はあっても、本作が「リコリコ」を真似る事は物理的に無理。
コメントする