劇場公開日 2021年7月30日

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「日本映画のスケール感と展望」ベイビーわるきゅーれ ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本映画のスケール感と展望

2023年10月29日
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鑑賞方法:VOD

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いわゆる邦画というジャンルに置いて、低予算ながらも爆発的破壊力を見せる作品が定期的に登場する。
もちろん、低予算とは言え、それぞれのレベルはピンキリだが、まあ要するに海外の作品と比べるとあらゆる面に置いて小規模になると言うことである。
2000年公開、北村龍平監督の「VERSUS」。
2009年公開、西冬彦監督の「ハイキックガール」。
2015年公開、小路紘史監督の「ケンとカズ」。
2017年公開、上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」。
個人的に好きな映画、というだけの括りだが、2017年のカメラを止めるな!は社会現象化したことも記憶に新しい。
そして、本作2021年公開、阪元裕吾監督の「ベイビーわるきゅーれ」である。
それこそ、殺し屋映画と言われると、ジョン・ウィックだのイコライザーだの、邦画でもザ・ファブルだのもの凄いアクション作品を想像してしまうのだが、本作はなんか脱力系コメディとでも言うべき、その真逆を売りにしている点が特徴的でもあり、魅力でもある。
もちろん、ハイキックガールのごとく、若い女子がマジ当てで繰り広げる豪快なアクションもさることながら、要は日本の日常に置けるそのスケール感が面白いのだ。
体感するアクションとは、実はこの日常こそがポイントなのではないだろか。

ヒックス伍長