MINAMATA ミナマタのレビュー・感想・評価
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うーん、公害をテーマにした作品について厳しいコメントしにくい
水俣病を語る際に出てくる有名な写真を撮った方の物語です。
その入浴させる写真は見たことがありますが、外国の方が撮ったと初めて知りました。
水俣病はチッソという会社が原因の公害病ですが、原因を特定するまで長い時間が必要であり患者・家族の方が苦しんだと聞いています(工場廃液は公害の原因ではないと主張した東大の偉い学者先生がいたそうです)。
また、患者・家族は同じ地域に住む住民からも、①原因企業の従業員・取引先といった関係者から敵対視されたり、②水俣市に悪評がたったことで発症していない住民からも差別されたりといった、言葉で言い表しにくいことがあったそうです(さらには、お金が給付されるとなると差別していた人も自分も支給対象に加えろと言ったりしたとか・・)。
水俣市が映画に非協力的と聞きましたが過去の暗部をさらけ出されるのを恥じたのでしょうかね・・
映画に関して厳しいコメントはしにくいのですが、少なくとも助手となるアイリーンさんについては描き方が不十分かと思います。
なぜ、彼女が取材に積極的に取り組んだのか描かれておらず、親族・知人がいるからかなと勝手に自分の頭の中で脳内補完をしましたが、確認するとそうではないようです。
(ついでに言えば、彼女はさらに△△になりますが結局□□します)。
主役のジョーニーデップは製作にもかかわっています。エンドロールにはいろいろな企業公害の例が流れます。環境保護活動のイメージがかなり強く感じられてちょっと鼻にツキました。
あくまで有名な写真を撮った写真家の物語として描いた方がよかったと感じました。
ユージンよりMINAMATAメイン、当然か…
環境問題について考えよう
ジョニー・デップが伝説の写真家の遺志を継ぎ、水俣病を題材にして製作した伝記ドラマ。現在も絶えず発生し続けている環境問題を鋭い切り口で表現している。一人でも多くの方に環境問題について考えるきっかけになれば嬉しいと感じます。但し一本の映画として観た場合は物足りない印象を受けた。
2021-141
魔力
舐められていますね
ジョニー・デップと美波の熱演に、不覚にも涙を流しながら見てしまったが、真田広之が演じる住民運動のリーダーの子供が白人だったのに少し興ざめ。事情によるのだろうけど、ロケ地も日本じゃなくて、違和感だらけ。
「史実に基づく」とはあったけど、日本の「水俣病」とはあんまり関係ないお話だな。
映画に出来ること。
なんかタイムリー
すごく良い映画でジョニーの出てた作品でもトップクラスの出来です
とても良い作品で感動しました。ジョニーや真田さんの演技も素晴らしかったです。どうしてジョニーがこの映画を作りたかったのかこの映画を観ると彼のこの作品への情熱が伝わります。
内容が内容だけに彼しか作れなかったと思いますが彼は水俣で起った悲劇が今でも似たような事が世界中で起こってると言ってます。それが問題だと。。。
映像もすごく綺麗で良かったですが子供が純日本人でなかったりと少し違和感もありますがそこはあまり重要でないと思いました。方言もちゃんと熊本弁?になってました。
これは若い世代の日本人に見てもらいたいと思いました。
水俣ではなくてMINAMATAという別の町
映画の最初に「史実にもとづいたフィクション」と断られてしまっているので仕方ないのかも知れないが、日本の描写がおかしい。
写真家ユージン・スミス氏の物語とすれば優れた作品だと思うけど、いったいMINAMATAとはどこのことなのだろうかと思ってしまいます。
水俣市でロケすることは難しいだろとは思います。それは理解できますが、ロケ地は最初の鉄道のシーン(これも突っ込みどころ満載ですが、止めておきます)以外は日本ではありませんよね。「水俣」は記録映画の画面の中だけですよね。
建物も中はセットで日本風にしても、外観は日本的ではないし、せっかく古い車を用意して日本のナンバー風に取り替えても左ハンドル。警察官があんなに威圧的であることは、あの時代でもなかったはずです。「史実に基づいた」とありますが、病院の資料を盗むところは本当に「史実」でしょうか。他にも挙げればいくらでも出てきますが、ネタバレになるので止めておきます。
アメリカ映画です。アメリカのMINAMATAと言う町での企業による公害事件を、カメラマンを通して描いたと言うことであれば、なかなか良い作品です。
アメリカでは評価が高いかも知れませんが、私は評価しません。
水俣病の歴史を学べる良い映画
4日連続映画館
秀作でもなければ凡作でもない。せいぜい佳作といったところか?
仕事にも家庭にも行き詰まった有名な写真家ユージン・スミスが再び再生する物語だ。アルコールが手放せない主人公が、再び写真に情熱を取り戻す肝心な場面が良く描かれていない。水俣病患者の若者に写真の手ほどきをすることで意欲を取り戻すみたいだが、そこをもっと描がいて欲しかった。
チッソ会社の社長を演ずる國村隼が、口には出せない苦悩を出して、好感が持てた。
スミス渾身の1枚の写真は、イエス・キリストを抱く聖母マリアのアングルを使っている。
キリスト教徒にとっては、衝撃の写真だ。
あまりに重い現実
色々不自然な点は確かに目につく。ヨーロッパでロケしたので水俣の漁師の家が石造りになってるとか、出てくる子役が明らかに日本人の顔ではない、とか。
しかしそういう欠点は水俣病という、おそらく世界の公害病の中でも最も悲惨な病、の前ではほとんど問題にはならない。ユージンスミスの最も有名な水俣の写真、胎児性水俣病の娘を風呂に入れる母親、が冒頭と最後に出てくる。圧倒的なシーン。
僕は胎児性水俣病の人達と同年代で、家も裕福ではない漁師の家に生まれた。生まれ場所が水俣だったら僕も病気になっていたかもしれない。
この映画が日本「水俣)で撮影出来なかった現実は水俣病が未だに終わっていないということをはっきりと表しているように思う。この映画を作ってくれたジョニーデップには感謝しかない。
世界中の人に観て欲しいと心の底から思う。
リタイヤ寸前のカメラマンをジョニー・デップ、被害者の代表を真田広之。普通の人を演じるの久しぶりに観れた。
1971年、通訳のアイリーンに教えられて、日本の水俣病に興味を持ち、半ば強引に日本に取材に出向くジジイ。そこで実際に触れ合う事になった被害者家族達。とにかく悲惨、可哀想すぎる被害者達。プロのカメラマンは感情に流されてはいけない。と、分かっていても目の前の人達に感情移入してしまうジジイ。
この映画、悪人はいません。問題の元凶のチッソの社長さんの考え方も理解できる。自分の会社が科学や法律的に悪い事をしていると証明されてないし、まさかウチが原因だなんて信じたくないもん。お金あげるから、もう抗議運動やめてよ〜ってね。社長以外にも、チッソに味方して放火した奴も、最後は主人公に謝罪。日本人の性善説を見せられているようだった。
エンドロールで見せられる世界の環境汚染被害。多分こんなもんじゃないんだろうな。福島の汚染水放出も心配。自然と科学物資、相性悪いもんね。
なんか、オープニングからジジイに共感しちゃって、最初から最後までウルウルしっぱなしでした。
あ、最後に1つ。熊本弁を聴き取るのが、ちょっと厄介だった。わし、岡山出身じゃけん熊本弁は、よう分からんけん、微妙なニュアンスを聴き逃しとると思う。日本語字幕つけて欲しかったわ。
企業の社会的責任
水俣の外面と写真家の心理
ジョニー・デップ、真田広之さん、浅野忠信さん等の実力派俳優出演に惹...
ジョニー・デップ、真田広之さん、浅野忠信さん等の実力派俳優出演に惹かれて見に行こうと思い、どうせ社会派ドキュメンタリーだと高をくくっていました。
先ずは挿入されているアメリカンテイストの音楽のカッコよさに引き込まれ、ジョニー・デップ演じるユージン・スミスの人柄、俳優人たちの迫力ある演技に引き込まれて行きました。
エンドロールの作りも素晴らしく、音楽に坂本龍一さんの名前が出てきたことにも驚きました。
後半は涙が自然と流れ落ち、公害問題の悲惨さを全面に押し出す環境映画ではなく、人の営みも丁寧に描き出し、見終わったあとは家族愛を見た感が強く残りました。
久しぶりに映画らしい映画を見ました。
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