決戦は日曜日のレビュー・感想・評価
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出たい人より出したい人
大笑いを取る作品ではなかったが、クスクス笑える作品であった。正月に上映するに相応しい映画だ。
宮沢りえの魅力的なこと。こんな候補がいたら、私も投票したい。彼女の言動は正直で嘘がない。おまけに言っていることは正論だ。忖度することがない。楽しめる映画だった。
バタバタと騒いでいるだけ
選挙を題材にした社会派コメディですが大声でバタバタと騒いでいるだけで内容は薄い印象。前半はまだ面白みもあったが後半はグダグダな展開でメリハリもなく面白みに欠ける。主演である窪田正孝と宮沢りえを鑑賞するための映画でしょうか。
2022-4
このシステムは簡単には壊れない
現実問題として、長い時間をかけて出来上がった政治の世界のシステムはとてつもなく根が深く、どこからどう手をつけても、何も変わらない。
秘書や事務所の人間という当事者の立場にいると、全体としてこのままでいいとは思っていなくても、まず目先のさまざまなことに対処することだけで力を使い果たしてしまう。
監督は、そういう現状について、たぶん消極的に肯定しているのだと思います。
地方議員や後援会の重鎮たちも、映画をとおして客観的に描かれると、浅ましさと滑稽さしか見えない。
そんな世界のさまざまな調整作業にエネルギーを使うことの馬鹿らしさと虚しさはよく分かるけど、ずっと当事者にいることで、いつの間にか、その馬鹿馬鹿しいけどガッチリと出来上がったシステムの側の強力な守護者になっていく。
だけど、その守護者たちをいったい誰が批判できるのですか?
政治の世界がマトリックスだったら、窪田正孝さんは最強のエージェントのひとりとしてモーフィアスたち改革志向の連中を蹴散らかしてしまいそうです。
宮沢りえさんがネオになれますように。
選挙戦の舞台裏、選挙事務所の日頃の様子がわかって面白かったです。選...
選挙戦の舞台裏、選挙事務所の日頃の様子がわかって面白かったです。選挙に行こう!と改めて思いました。宮沢りえさんがハマり役でした。個人的には小市慢太郎さんのなんともいえない笑みが良かったです。
まずまず
議員というのは地元や後援者に利益をもたらすカネの成る木であり、あくまでも「顔」であり「神輿」。
その陰で、調整役や繋ぎ役として時に泥にまみれた仕事をするのが秘書。
それを象徴するのが冒頭の体育館裏のぬかるみでのおんぶのシーン。
まあ、分かり易いのだが、逆に言えば裏テーマを持った小難しいストーリーではなく、見る側の想定を逸脱しない範囲で展開していきますよ、という宣言のようにも見え少し押し付けがましく感じた。
その後も、「この仕事、子供をあやすようなところがあるから」という中堅秘書(内田慈)の言葉を強調するかのように自棄になった候補者(宮沢りえ)の飛び降りをアシストしたりするなど直球過ぎる脚本は、ある意味コメディとしての本分を踏み外さなかったとも言え、鑑賞後には妙な安心感を覚えた。
予告編を見るとおバカ一辺倒のコメディだが、配給元がクロックワークスということもあって、「世の中にはこんな非生産的なことをやってる職業もあるんですよ」というちょっと斜めから見た視点の入った作品。
ただ、選挙を題材にするのなら、娘が父の後継になることを決意する過程も描いても良かったのでは? というのは率直に思った。
個人的にはお気に入りの俳優の一人である音尾琢真が途中で退場してしまったのが残念。
事務所の番頭役を演じた小市慢太郎も好きな役者さん。
この人はクセが無く、どんな役もサラっとこなすので安心して見ていられる。
笑いの中に現実が織り込まれていた
2世議員(候補)のトンチンカンさとそれに振り回される周囲、という構図以上に、選挙における構造上のしがらみがとんでもなく本人を雁字搦めにしていて、作中でさらっと言われてることでもそらおそろしくなった。
他の映画よりリアル。左思想の方は見るべからず
非常にリアル。もちろん実際と多少違うところはあるが、他の映画に比べて細部までリアル。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、事務員?の女性が最後の方に秘書に話しかけたちょっとした内容も、リアルだなと感じた。
感動はあまりない。選挙って、秘書って、こういうものなんだ!というのをひたすら見る映画。候補者の葛藤も大げさだが結構リアリティがある。実際何も知らない人が候補者になるとそうなる。
保守党をモチーフにしていて左の方が見ると気分を害するのでご注意ください。
宮沢りえさん久々ですが良い味出してますね 窪田くんはだいぶ地味でし...
宮沢りえさん久々ですが良い味出してますね
窪田くんはだいぶ地味でしたね笑
議員秘書の絶望を描いてますが、もしホントにあんな感じなら現場から誰もいなくなりそうですね。。
後半からは
前半は、宮沢りえが歳とったな、わがままでハチャメチャだな、と正直、面白くない映画だなあと思ってましたが、
後半からは、宮沢りえが良い方向に向かい、政治の世界の表も裏も知った窪田正孝が困難と知りつつも、宮沢りえの意思を尊重するようあれこれ画策したり、しかしやっぱり、そうは思い通りにはならない虚しさを感じつつも、最後は腹をくくってあきらめずにやってみようというところが良く、面白かったです。
窪田正孝だけでなく、内田慈や小市慢太郎、音尾琢真もいい味を出してたと思います。
期待し過ぎて見たら期待外れに終わると思いますが、期待せずに見たらそこそこ面白いと思います。
神風が吹いた
まず感想。非常に面白かった
病に倒れた大物政治家である父の代わりに出馬した娘を支える秘書の苦難を描いたコメディなんだけど…それだけでは終わらないのが面白い
最初は業界に無知な上に我の強い川島ゆみに振り回される秘書達の達観ぶりが面白いのだが次第にゆみの言ってる事の方がマトモに思えてくる。そこから政治社会の暗部や汚さの表現がとても面白く上手いなぁと思った
本当にあんなかんじなんでしょうか
個人的な感想としては川島ゆみはそのうちに総理大臣になるのではないかと思う。上に立つ人間とは本人や周りが何をしようと考えようとその人があるべき場所に押し上げられることがあるのだと思う。今回も選挙期間中に何度も神風が吹いた。川島ゆみと谷村の行動、言動に関わらずきっとあるべき場所へ押し上げられていくのだろう
そう思うとなんともゾクゾクする話であった
現実社会でも圧倒的リーダーシップをもつ人間に出てきて欲しいものだ!!と凡人はそう思いました
どのベクトルで見るかによって評価は大きく変わるかな…。
今年7本目(合計284本目/今月7本目)。
映画で扱われているのはもう公開情報ですが、選挙。日本の選挙には(一部の例外を除いて)公職選挙法が適用されます。行政書士試験ではこの法を直接問うことはまれですが、それこそ選挙のいわゆる「一票の格差」の裁判でこの法がよく登場しますので、合格者でも(リアル立候補しなくても)概要程度はつかんでいるくらいの感じです。
で、多くの方が書いているように、お正月からコメディものと見るか、政治が入った多少は「こういうことも考える必要がありますよ」という軽い問題提起型の映画と見るかによって評価はかなり違うと思います。私は後者の立場で見に行きました。うーむ…。
日本は映画に出てくるような選挙って想定していないんだろうな…とは思います。というのも、この映画には一切出てこない概念があり、それと組み合わせると破綻をきたすからです。今は便利に使われている「期日前投票」のルールです。
このルールがあるため、各陣営とも政治に対する思いなどは最初から最後まで一致していないといけないんです(そうでないと、期日前投票のルールが意味をなさなくなる)。
ただ、この映画はそうはなっておらず、ドタバタ劇を優先したために、「期日前投票がある」という観点から見ると、かなりの「迷惑な立候補者」な事案なように思います。いきなりリアル隣国(韓国/北朝鮮。便宜上、国扱い)に対する思想を言い始めたり等ですね。
公職選挙法の期日前投票のルールは何度か「緩いほうへ」改正され、当日仕事でなくてもレジャー等でも投票できるようになりました。そのため天気にもよりますが投票率は上がったと言われます。ただ、こういう「迷惑な投票者」には期日前投票のルールは合いません。選挙の時には選挙管理委員会等も「選挙の公平性」を重視して何も言わないことがリアルでは多いですが、実際、映画で出るような内容まであっちこっち政策思想やらが変わったりスキャンダルがどうだのとなると、期日前投票のルールを形骸化させることになります(要は、当日まで待ったほうが良い、ということになってしまう)。
もっとも、「期日前投票」に焦点は何もあたっていないのですが、「公職選挙法」という語は出ますし、そのことを考えると一切触れていないが実は「多くの人が被害を被ったともいえうるような選挙ごっこ」は、これは(リアルの世界で起きたら)どうなんだろう…とは思いますね。
※ 選挙に出るには、いわゆる「売名行為」を防ぐため、一定の供託金が必要ですが(法定の票数集まれば落選でも返金される)、供託金を高くしすぎると立候補の自由(憲法上は明文規定はないが「あるとするのが当然の解釈」というのが最高裁判例)が阻害されるので、実際も低く設定されており、大阪府知事や東京都知事といった選挙では30人とか40人とか出るというのはリアルでも発生しています。
ただ、この映画で描かれている「いわゆる、有名政党と思われる新人が好き勝手やって大混乱させる」というケースだと、「期日前投票した人がなぜか損をする」という状況が起きてしまいかねないのであり、「選挙をおもちゃにしてはいけない」という点は強く思いました(リアルでも真似をする人が出るため)。
ということで採点です。
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(減点1.2) 正直、「お正月ドタバタ劇場」という筋で見るなら4.8とか5.0になるんだろうとは思います。実際、(ギャグ映画+政治映画)÷2 みたいな感じでしたし。ただ、「内容は少なめでも問題提起型の映画」と取ることも可能で、そうすると、映画内では一語も出ないが当然実施されている「期日前投票」をした人はこのドタバタに巻き込まれているも同じであり、配慮が足りなさすぎる(こういう描き方をすると、期日前投票をやめようとかという人がいても仕方がない。まぁ、一映画をどこまで反映させるかは人によります)かなという印象です。
正直なところ、ここまでは書くつもりはなかったのですが、うーん…。どうなんだろう…(映画内で出ないだけで、当然に期日前投票の人をしている人に対する配慮がなさ過ぎなブレブレ内容。正直、そのブレブレが限界の度合いを超える)という感じでため息しか出ないです。
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それでも変えないと
前半が特に面白いよ。
政治の素人の宮沢りえがしきたりに翻弄されて、政治のプロ達はまさに「大人の対応」で丸め込んでくるの。プロ達の淡々とした対応がいいの。
想田和弘監督の《選挙》でも思ったんだけど、政治家本人より後援会が醜悪なんだよね。表に出てこない奴らがなに偉そうに言ってんのっていう。でも後援会ないと選挙に勝てないんだよね。この辺を変えないと。
後半は「地方議員の言いなりになるぐらいなら落選する」と頑張る宮沢りえと窪田正孝の策が奏功せず「あれえ?」って話だけど、そこまで面白くないのと、カタルシスが来ないのね。
政治の世界は絶望的にシステムができあがっていて、そこで新入りがまともなことを言うと「正論なんですけどね」と言われてしまう。
父の疑惑を秘書のせいにするときに宮沢りえだけが「おかしいよね」と言うんだけど、他の人間はスルーするんだよね。こういう状況は、仕事でたまにある。まともなこと言ってるのに、誰も聞かないのは恐い。
宮沢りえが「飛び降りる」っていうときも、淡々と処理されるんだけど、恐らく政治の世界では、一人の命に重みがないんだね。それも恐かった。
ラストは絶望的な状況を前に、それでもやろうとなって終わり。少しずつでも、やっていくしかないね。
宮沢りえは演技うまかったな。自分の主張だけを言うキャラクターが良く出てた。ビシッと固めた脇役に全く引けを取らない。
女性政治家というとみんな小池百合子都知事がモデルになっちゃってたけど、違うタイプで良かった。
政治ネタを入れ込んだ脚本も良かった。宮沢りえが主演するっていうと、このレベルの脚本がくるんだなと思ったよ。
窪田正孝のペコペコ秘書が良かった
ある地方都市で地盤を持つ衆議院議員・川島昌平の事務所で秘書として働く谷村勉は、川島をサポートする仕事に満足していた。ところが、川島が病に倒れてしまい、次の選挙で川島の娘・有美が候補者として擁立された。漢字が苦手で自由奔放だが熱意だけはある有美に振り回されながらも、彼女を当選に導くべく奔走する谷村だったが、途中から有美の落選したいという意思を尊重してやりたい様にやらせ、スキャンダルをネットに書き込んだりした。さてどう決戦の結果はいかに、という話。
裏金渡したり、違法献金を強要したりと、実際に有るだろう裏事情がリアルっぽく描かれてて面白かった。
宮沢りえのカクカクには笑ってしまった。
窪田正孝のペコペコ秘書ぶりが特に良かった。
真剣なのか、コメディなのか
『老後の資金がありません』のような笑いとは違い、若干失笑でした。社会問題をコメディにする点は同じなのに凄い差がある映画。
真面目なのか、笑いを欲しかったのか。
途中ウトウトも、、、
イマイチでしたー
前半はコメディ、後半は現実に寄せている映画
2022年は参議院があるので
政治をテーマにした映画を多く見ようかなという理由で
本作を見ました
この映画は予告編を見ると
世間知らずの二代目政治家に秘書たちが振り回される政治コメディ映画だと
思ったのですが
それは途中までで後半は
金権政治をやっている自分たちの陣営に不満をもち
それを覆すために谷村と結託して
自分たちの落選運動を行う話になっている
まとめサイトをつくられたり
わざと過激な発言をして、コアな支持者がついたり
ネットの動画のSNSでの使い方は
本当に現実でありそうだと思った
あとは、スキャンダルで与党が不利になると
偶然に北朝鮮がミサイル発射をして
うやむやなるというのも日本でありがちだなと思った
落選運動のきっかけはおそらく
前の衆議院議員である川島の父親の不祥事で
その責任をすべて秘書に押し付けることが
納得できなかったことだと思うが
そのとき責任をとる秘書は
「お世話になっていたので、覚悟はできています」
と潔い態度だった
現実でも不祥事を秘書に責任をとらせるというのはあるので
そのときも潔く受け入れるものなのだろうかと考えてしまった
選挙結果は落選運動もむなしく
当選をしてしまった
これからは政治家として変えていくということになり
そして、この映画は終わる
役者の演技は全体的にかなり良かったと思う
ただ、映画で描かれている金権政治の部分が露骨すぎるので
現実に近づけると
ちょっと、ここらへんは本当なのかなと感じてしまう
話が進むにつれて
コメディっぽさがなくなってしまうので
ちょっと、予告編のイメージでくると
消化不良に感じてしまうと思う
笑えず泣けずハラハラせず、ウトウト。
宮沢りえと窪田正孝で政治コメディ。予告編を観て面白そうだなと、期待して着席。
政治家の父親が病気で引退、地盤を引き継ぎ衆議院議員選挙に出ることになった有美と、サポートすることになった事務所の私設秘書の谷村のお話。
この映画、何が言いたかったのか全く分からなかった。
だって有美は政治に興味がないんだもん。嘘が嫌いとか本音を喋るとか、どうでもいいわ。喋りまくる後援会の親父達。みんな自分達の保守の為だけに論争を繰り返す。どうでもいいわ。
後半は選挙に負ける為に頑張る2人。でも当選しちゃう。なんじゃこりゃ。
最初から最後まで、メリハリ無しの上っ面トーク。気持ちよくうたた寝できました。
う〜ん
コメディーなら
コメディーに徹して欲しい感が
ありました。
予告編の方が本編より
おもしろい
宮沢りえさんは
素晴らしい、
地方議員や後援会の
おじさん達もそれっぽいし
迫力があります。
窪田さんの
なにがやりたいんだか
わからない感じもリアルといえばリアル
脚本でしょうか
落選目指してやる事が
裏目裏目に出て逆に支持率が
上がっていく展開の部分
描写が足りないというか
もっとコメディー感があっていいのでは
ないかと、期待して鑑賞しただけに
不完全燃焼です。
でも、
僕らの7日間戦争の
あの宮沢りえさんが
と思うと
感慨深いものがあります。
深く考えずに
7本目。
タイトル見ると、一瞬ドリカム?と思ってしまうのは年のせいか。
向こうは、金曜日だけど。
メッチャクチャテンポ良くて、あっと言う間に終わってしまった。
コメディではあるけど、深堀してないからね。
個人的には、そこ掘下げてとは思うけど、そしたら方向性が変わってしまうからな。
この作品にも、あのシーンがあったけど、思っている以上にあるんだなと、ちょっと複雑。
でも映画が先に撮ってるから、そこは仕様がないんだけどね。
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