泣いたり笑ったり

劇場公開日:

泣いたり笑ったり

解説

イタリアの美しい景色を背景に、2組の家族の父親同士の再婚が巻き起こす騒動を描いたコメディドラマ。

イタリアの海辺の別荘へバカンスにやって来た、裕福なカステルヴェッキオ家と労働者階級のペターニャ家。価値観も家族観も異なる2つの家族を待ち受けていたのは、両家の父親トニとカルロが再婚するという思いがけない知らせだった。両家族は大混乱に陥り、元妻や娘、息子、さらに孫まで巻き込んで、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

亡き妻を深く愛し息子から尊敬される海の男カルロを「盗まれたカラヴァッジョ」のアレッサンドロ・ガスマン、身勝手な行動で元妻や娘を泣かせてきたインテリ紳士トニを「人間の値打ち」のファブリッツィオ・ベンティボリオ、2人の仲を引き裂こうとするトニの娘を「息子の部屋」のジャスミン・トリンカが演じた。

2019年製作/100分/イタリア
原題または英題:Croce e delizia
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2022年12月2日

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(C)2019 Warner Bros. Entertainment Italia S.r.l. - Picomedia S.r.l. - Groenlandia S.r.l.

映画レビュー

3.5おかしくも温かい家族の絆と愛の形が、しっかりと心に届く

2022年11月30日
PCから投稿

本作はイタリア産コメディならではの愛をめぐる感情表現の豊かさが際立つが、かと思えば、それと同じくらい繊細でしっとりとした展開をも併せ持つ。 元来、海辺とは何かが終わり、始まっていく場所だ。この映画では2つの家族が潮風香る別荘で唐突に顔を合わせ、両家のシングルファーザーたちは意を決して「実は・・・僕たち結婚します!」と打ち明ける。当然、皆はびっくり仰天。様々な思いを抱えつつ、荒波を乗り越え、あるべきハッピーなかたちを模索しようとするのだが・・・。 メインの恋人どうし(父親たち)が素敵だ。片やダンディーで、片やワイルド。タイプは全く違うが、それゆえお互いの欠けた部分を絶妙な愛で補い合っている感じがする。そこを核として、照りつける太陽の下、子や孫までもが各々の価値観、人間性を添えて人間模様を紡ぎ上げていく。その清々しさ。おおらかさ。こちらも泣いたり笑ったりしながら、実に開かれた気持ちになれる良作だ。

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牛津厚信

3.5珍しいイタリアのイケメンオジのゲイ映画。

2024年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

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みったん

4.0さわやかな観了感

2024年3月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:その他

笑える

幸せ

普通のことなんだよね。 誰を好きになるかは自由なんだよね。 頭で分かっていても気持ちがついていかない。 誰だってそうでしょう。 自分の周りには該当する方々がいないため、実感が湧かないまま映画は終わってしまった。 でも、さわやかな気分。 多分、この映画が明るいからなんだろうな。

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まーさん

5.0G7で唯一、同性婚を認めない国

2023年3月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい映画でした。 年配の父親のまさかのカミングアウト。 それがあれよあれよと言う間に漁師の男との結婚式に至るのであるから、確かにこの映画、心の準備などなかった家族にとっては驚天動地だったでしょうね(笑) 思い出すのは、 ユアン・マクレガーの「人生はビギナーズ」です。お父さん(クリストファー・プラマー)が、自身のがんの余命宣言に上乗せして「同性のステディの存在」を息子ユアンに打ち明けるというダブル・ショック。 映画界の“旬”は 「同性の」、「年の差の」、そして「シニアの恋愛」に、移ってきているようです。 本作品、息子サンドロと娘ペネロペの嘘のない演技が、この映画をがっちりと支える土台でした。主役たちを食うほどにあの二人が本当に輝いていました。 ・・・・・・・・・・・・・ 再来月の5月には日本でG7サミットが開かれます。 日本はG7の構成国で唯一、同性婚を認めない国。 ホストの岸田首相は大慌てでサミット開会までに同性婚を認めたいと言っているようですが、党内は揉めてますね。 岸田さん、LGBTへのヘイト発言をした自分の片腕の審議官を、目前に迫るサミットの手前からかな? 即座に更迭をしたのだけれど・・この流れで彼は国会審議も突っ走るのか? この 【「同性婚」や「夫婦別姓」の容認って、実は日本国の天皇制と真っ向から対立する概念】なんですからね。 EUも含むG7加盟国では、王室を持つ国は日本を含めて8カ国。エリザベス女王の死去で一減したものの、デンマーク女王のほか次の代替りに「女」王が決まっている国家がスウェーデン、オランダ、ベルギー、スペインなどと目白押し。その理由は「性別に関わらず長子=王位継承者」の国だからです。 対して我が国。何がなんでも男子以外の即位を認めない日本は、家父長制度の頂点にその象徴としての皇室制度を君臨させ、男系のみを神格化しています。 誰が産んだのかは一切不問で誰が父親であるか、それだけがあの家を支える。 戸籍・皇統譜・家系図は、天皇制護持のためには聖域であり不可侵。 そこへ「同性婚」や「夫婦別姓」を導入するってことは家系図の相対化なんですよ。 男女の対等の宣言です。 もしも立法化されれば「天皇制」の憲法内矛盾や違和感が今後さらに際立ち、いずれそれを瓦解させてしまいますが。 僕は「やれー!やれー!」の立場ですが。 NATO、SDGs、LGBTと横文字を連呼する若き総理大臣=岸田文雄さんという人は、思慮が深いとは見えない思いつき発言や、時流・流行りをスイスイと取り込んでしまおうとする“新人類気質”のお人なのかもしれない。 安倍さんたち歴代総理と違って皇室とは縁戚でもありませんしね、 外様大名の気楽さがあるんでしょう。 で、劇中、イタリア人たちの早口はまったくお見事。 ほとばしる生の感情の応酬は、テンポが早くて中だるみは無し。 「反対はしたが自分は父を尊敬している。陰で妨害はしたくないのだ!」と七転八倒のパニックのあとで息子サンドロにそう言わしめた、家族愛の勝利で幕でした。 ヨーロッパでも、そして我が国日本でも、 「同性愛、別にいいんじゃないの」 「長男じゃなくて愛子さまが天皇でなぜいけないの」の大合唱。 老人政治家たちはほぞを嚼んでいるでしょうが、この風潮になるまでに至ったことはホント感慨深いです。 さて果たして今国会で、あるいは5月のサミットまでに、どれだけ生身の言葉で激論が出来るかですよね、見ものですよね。 イタリアの海辺での家族の愛の物語。 海と陽光と人間たちが美しくて、いい日曜日になりました。 きょうの東座の支配人は映画に会わせて? セルリアンブルーのカーディガンでしたよ、やっぱりねー。 うちですか? はい。弟が素敵なゲイです。教師をしています。彼氏は我が家の家族旅行にはいつも一緒です。 家族愛があれば乗り越えられないことはありません。

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きりん