劇場公開日 2022年12月2日

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泣いたり笑ったりのレビュー・感想・評価

全19件を表示

3.5おかしくも温かい家族の絆と愛の形が、しっかりと心に届く

2022年11月30日
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本作はイタリア産コメディならではの愛をめぐる感情表現の豊かさが際立つが、かと思えば、それと同じくらい繊細でしっとりとした展開をも併せ持つ。

元来、海辺とは何かが終わり、始まっていく場所だ。この映画では2つの家族が潮風香る別荘で唐突に顔を合わせ、両家のシングルファーザーたちは意を決して「実は・・・僕たち結婚します!」と打ち明ける。当然、皆はびっくり仰天。様々な思いを抱えつつ、荒波を乗り越え、あるべきハッピーなかたちを模索しようとするのだが・・・。

メインの恋人どうし(父親たち)が素敵だ。片やダンディーで、片やワイルド。タイプは全く違うが、それゆえお互いの欠けた部分を絶妙な愛で補い合っている感じがする。そこを核として、照りつける太陽の下、子や孫までもが各々の価値観、人間性を添えて人間模様を紡ぎ上げていく。その清々しさ。おおらかさ。こちらも泣いたり笑ったりしながら、実に開かれた気持ちになれる良作だ。

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牛津厚信

4.0さわやかな観了感

2024年3月4日
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鑑賞方法:その他

笑える

幸せ

普通のことなんだよね。
誰を好きになるかは自由なんだよね。

頭で分かっていても気持ちがついていかない。
誰だってそうでしょう。

自分の周りには該当する方々がいないため、実感が湧かないまま映画は終わってしまった。

でも、さわやかな気分。
多分、この映画が明るいからなんだろうな。

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まーさん

5.0G7で唯一、同性婚を認めない国

2023年3月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい映画でした。
年配の父親のまさかのカミングアウト。
それがあれよあれよと言う間に漁師の男との結婚式に至るのであるから、確かにこの映画、心の準備などなかった家族にとっては驚天動地だったでしょうね(笑)

思い出すのは、
ユアン・マクレガーの「人生はビギナーズ」です。お父さん(クリストファー・プラマー)が、自身のがんの余命宣言に上乗せして「同性のステディの存在」を息子ユアンに打ち明けるというダブル・ショック。
映画界の“旬”は 「同性の」、「年の差の」、そして「シニアの恋愛」に、移ってきているようです。

本作品、息子サンドロと娘ペネロペの嘘のない演技が、この映画をがっちりと支える土台でした。主役たちを食うほどにあの二人が本当に輝いていました。

・・・・・・・・・・・・・

再来月の5月には日本でG7サミットが開かれます。
日本はG7の構成国で唯一、同性婚を認めない国。
ホストの岸田首相は大慌てでサミット開会までに同性婚を認めたいと言っているようですが、党内は揉めてますね。

岸田さん、LGBTへのヘイト発言をした自分の片腕の審議官を、目前に迫るサミットの手前からかな? 即座に更迭をしたのだけれど・・この流れで彼は国会審議も突っ走るのか?

この
【「同性婚」や「夫婦別姓」の容認って、実は日本国の天皇制と真っ向から対立する概念】なんですからね。

EUも含むG7加盟国では、王室を持つ国は日本を含めて8カ国。エリザベス女王の死去で一減したものの、デンマーク女王のほか次の代替りに「女」王が決まっている国家がスウェーデン、オランダ、ベルギー、スペインなどと目白押し。その理由は「性別に関わらず長子=王位継承者」の国だからです。

対して我が国。何がなんでも男子以外の即位を認めない日本は、家父長制度の頂点にその象徴としての皇室制度を君臨させ、男系のみを神格化しています。
誰が産んだのかは一切不問で誰が父親であるか、それだけがあの家を支える。
戸籍・皇統譜・家系図は、天皇制護持のためには聖域であり不可侵。

そこへ「同性婚」や「夫婦別姓」を導入するってことは家系図の相対化なんですよ。
男女の対等の宣言です。
もしも立法化されれば「天皇制」の憲法内矛盾や違和感が今後さらに際立ち、いずれそれを瓦解させてしまいますが。
僕は「やれー!やれー!」の立場ですが。

NATO、SDGs、LGBTと横文字を連呼する若き総理大臣=岸田文雄さんという人は、思慮が深いとは見えない思いつき発言や、時流・流行りをスイスイと取り込んでしまおうとする“新人類気質”のお人なのかもしれない。
安倍さんたち歴代総理と違って皇室とは縁戚でもありませんしね、
外様大名の気楽さがあるんでしょう。

で、劇中、イタリア人たちの早口はまったくお見事。
ほとばしる生の感情の応酬は、テンポが早くて中だるみは無し。
「反対はしたが自分は父を尊敬している。陰で妨害はしたくないのだ!」と七転八倒のパニックのあとで息子サンドロにそう言わしめた、家族愛の勝利で幕でした。

ヨーロッパでも、そして我が国日本でも、
「同性愛、別にいいんじゃないの」
「長男じゃなくて愛子さまが天皇でなぜいけないの」の大合唱。
老人政治家たちはほぞを嚼んでいるでしょうが、この風潮になるまでに至ったことはホント感慨深いです。

さて果たして今国会で、あるいは5月のサミットまでに、どれだけ生身の言葉で激論が出来るかですよね、見ものですよね。

イタリアの海辺での家族の愛の物語。
海と陽光と人間たちが美しくて、いい日曜日になりました。

きょうの東座の支配人は映画に会わせて? セルリアンブルーのカーディガンでしたよ、やっぱりねー。

うちですか?
はい。弟が素敵なゲイです。教師をしています。彼氏は我が家の家族旅行にはいつも一緒です。
家族愛があれば乗り越えられないことはありません。

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きりん

4.5オレの好きな映画!

2023年2月16日
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こういうコメディが好きだ!
でも、愛の映画。

こんな映画、岸田と新井は見ないかなぁ?
何も変わらず、みんな幸せになるだけの映画なのに。

もったいないよね、この映画見ないのは。

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かし

3.0実は普遍的な家族の物語。

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館
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ゆめ

3.5良い意味で人間臭い、リアルな家族の描かれ方

2023年1月12日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

とても胸に響くメッセージ性があるわけではない。でも、家族ってこんな感じだよな…と親近感を抱ける。
身分が異なれば、価値観も異なるし、老齢の父親の再婚なら複雑な気持ちになるし、
全てが全て丸く収まるわけがないんだけど、ぶつかり合って、離れて、また元に戻って、あぁこうやって人生って進んでいくんだな
家族ゆえに辛い、家族ゆえに幸せ、家族ゆえに受け入れがたい、家族ゆえに大切、家族ゆえに面倒くさい、家族ゆえに…
色んな感情がごちゃごちゃに混ざって、それでも途切れないのが家族

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スクラ

4.5とーっても良かったー。

2023年1月2日
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鑑賞方法:映画館

年配の人の第二の人生、それも同性婚。
若めの人たちの若干ドロっとしたのはあるけども、
イタリアの風土なのか、なんだか陽気なのよねー。

とにかく、主役のトニとカルロがステキなのよ。
トニの自由人なゆとりのある雰囲気と物腰の柔らかさと可愛いさ、
漁師であるカルロの男気と真っ直ぐさ。
ふたりに惚れちゃうわ~。

ペネロペのファザコン具合もウザイの一歩手前で踏みとどまったし、
カルロの長男もカッコいいし。

泣いたり笑ったり、良いタイトルですね。
まさに、人生いろいろあるから楽しい!
嬉し泣き多めで笑っていられるのがいいね!!
2022年、ラストの一本にふさわしく、前向きになれる作品でした!!!

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hkr21

4.5ある意味、「怒ったり騒いだり」になってる…。

2023年1月1日
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今年1本目(合計654本目/今月(2023年1月度)1本目)。

 ※ 私事になりますが、資格試験にチャレンジする関係で映画を見に行く本数が3割くらい減る見込みです。

 さて、こちらの映画。この前みたイタリア映画といい、イタリア映画って、フランス映画と違って放映されているところも少ないし、大阪市では専門に扱っていたテアトル梅田さんもなくなってしまったため、一応系列のシネリーブル梅田さんでみました。

 …で、「いろいろな性のありかた」ということをテーマにしている「喜劇」に近いテイストなのかな…と思ってみていると、最後は確かにハッピーエンドにはなりますが、その「いろいろな「性」に対する考え方の違い」から全員が同じ考え方でもなく、描写的にもう明らかに「怒ったり言い争ったり」というような状態になっています。まぁ仕方がないですね…。ただまぁ、それでも全体にコメディによせたフシは感じられるし、お隣フランスの文化事情も出ます(これにともなって、フランス語で話されているところもある)。そのため、「同性愛がどうだの」ということで一部法律ワードが飛び交ったりと「見かけに反して」難易度は高いように見えるのですが、「泣いたり笑ったり、あるいは、怒ったり言い争ったり」なので(この映画、何らかの意味で1人だけのシーンというのが基本的にない…)、別に法律ワードが出ようがどうでもそれ以上の話に飛ばない(出てくるだけ)、し、「大人どうしの言い争い」なんて、あれ、お酒でも飲んでいるのか、もう「一応理解はできるけどなんでそんなマニアックな語句出すんだろう…」という、喧嘩をするのかしたくないのか、完全に「のんべえ」状態で「怒ったり喧嘩したり」なので、その意味では「うるさい枠」ともいえます(たぶん寝させてはくれない…。映画館はそういうところではないけど)。

ただ、イタリア映画特有の「全体的な軽やかさ、陽気さ」また、この映画が扱う真の話題である「いろいろな性に対する考え方」という点に関しては脱線はしていても、概ね正しく扱われていることまで考えると、他、特に減点要素が見出しにくいのでフルスコアにしています。

 今年は少し投稿が少なくなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
(それでも、憲法・行政法など、法律の色が感じられる映画は優先して見に行くつもりです)

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yukispica

4.0カッコ良すぎるイタリアのファミリア

2022年12月13日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

格差があっても、偏見があっても、悩んでも、陽気!

飲むは、歌うは、踊るはで、すべて解決しちゃうみたい。

ホントのところはよくわからないけど、イタリア人器質的な?
でも、それぞれの人たちがまっすぐな感じがする。

真っ直ぐがまっすぐとぶつかってる感じ。

み〜んなイイ男で、水おしゃれでキレイで、崖の上の別荘。あり得ない(笑)

最後はハッピー!
楽しかった〜

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ミツバチば~や

5.0性別なんてナンセンスだ

2022年12月8日
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鑑賞方法:映画館

2022/12/8 @恵比寿ガーデンシネマ

「性別なんてナンセンスだ」のセリフに救われる

全員が正論(差別は正論ではないが)を言ってるはずなのに全員が自分のことしか考えてないのがずるくてリアルだと思った
ほんとはみんな優しいからだれかの幸せを願っていた

バーベキューでのダンスシーンは一緒に踊りたくなる
ダンス上映会があればいいのにと思った

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すずかけ

3.5メインテーマが分散したような…

2022年12月4日
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鑑賞方法:映画館

どこをメインにしたかったのか…おおまかに家族ってでっかいくくりで描きたかった?父親同士の再婚ってだけでもメインになると思うが次女の生い立ちや歳が離れすぎた次男の設定やシャレ親父の恋愛観とか小ネタをばら撒きすぎて話がぼやけた感否めず。気楽に楽しめはしたけれど。

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peanuts

5.0コーダに負けないくらい、逆境を幸せに変えた作品

2022年12月4日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

この日はスラムダンクとマーベルの作品が公開して間もないため、みんなそちらに行っていたのか、すごく空いていた。

イタリア映画を映画館で観る機会はあまりないため、楽しみ半分、つまらなかったらどうしよう半分で席に座った。

予備知識をほとんど入れずに、父親同士が再婚する映画と言うことだけ知っていたが、まさか同性婚の話だとは思わず上映が始まってすぐ笑ってしまった。

家族と同じように戸惑いや不安な気持ちで観ていたが、結婚をしようとする父親同士がだんだん可愛らしく思えてきた。

まぁ結局、性別なんてものはどうでもいいんだな。

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酷評zero

4.0素敵な夢物語

2022年12月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

死を意識せざるを得なかった病院で知り合ったから、そして互いに長いこと人生を見て経験してきたから可能なのかもしれない。でなければ、あれだけ環境と家庭と趣味と知性と感性が異なっていたらかなり難しいと思う。とりわけヨーロッパでは。それからイタリア人のいいところだとも思うけれど、彼等の天真爛漫さ、別の言い方をすれば自分から何もしなくても神様がどうにかしてくれる的な子どもっぽさ、幼さをトニの娘のペネロペが体現していた。

でもたくさん笑えて少し泣けて、歌「お家に帰りなよ」は良かったし、抜群の保養地で海は美しいし、カルロとサンドロはかっこいいしで幸せな気持ちになった。そしてイタリア人って本当に結婚式が好きなんだなあと思った。

おまけ
サンドロの身重の妻が言っていた:今度生まれてくる子どもの名前は「サシミ」!変だけどかわいい。

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talisman

2.0父親の結婚にビックリ!

2022年12月3日
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大騒ぎでした。
最後はゴールしました。

今年、400本目です。

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かん

3.5イタリア人っていいな って思った みんな可愛らしくて愛らしくて い...

2022年12月3日
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イタリア人っていいな

って思った

みんな可愛らしくて愛らしくて

いい人たちだった

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jung

3.5【"君は僕に自由を教えてくれた・・。"初老の子供、孫を持つ男性達の結婚を、両家(困惑したり、祝ったり・・。)の人々の姿と絡めて描いた作品。”幸せの形ってなんだろう”と思った作品でもある。】

2022年12月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

- 突然、父に"男性と結婚する。"と言われたら戸惑うよなあ。けれど、セレブな自由人トニの家族は、元妻を含めて"良いんじゃない?"と娘のペネロペ意外は寛容で(というか、性に寛容過ぎです!)あるが、漁師のカルロの一家は息子サンドロを含めて大反対。(そりゃ、そーだ!)結婚を阻止しようと、策略を図るが・・。

◆感想

・サンドロは尊敬する父の結婚に反対しつつも、何故か心が晴れないし、ペネロペにも長年、父に対する反発する想いがある。
- この辺りをコメディ要素を絡めながらもシリアスに描いている。-

・そして、サンドロとペネロペは、カルロの海の男らしい優しさや、トニの自由な生き方に、徐々に心を絆されて行く・・。
ー 明るい音楽の使い方が、絶妙に巧い。皆で、音楽に合わせて、踊る姿・・。-

<今作を観ていると、段々幸せのカタチってなんだろう、と思った作品である。出演者全員が善良な広い心を持っているので、鑑賞後は気持ち良く映画館を後に出来る作品です。
 欧米では、ゲイのカップルが普通に歩いている姿を、時折見かけるが(というか、可なりの高確率で。)日本では、見かけないよなあ・・。文化の違いなのかなあ・・。>

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NOBU

3.0不快に思うのは思った側の問題

2022年12月3日
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楽しい

幸せ

孫がいる2人の男同士のカップルの再婚話しとそれを邪魔しようとする子供たちの話。

海辺の家の離れを借りてのヴァカンスにやって来たカルロの家族達と、離れを貸したトニの誕生日を祝いに家族達が、レストランでバッティングし、思わぬ家族通しの面通しとなって巻き起こっていくストーリー。

突然のカミングアウトに戸惑う家族達だけど、ダドの家族はペニー以外ウエルカム。
ペニーとサントロの思惑と葛藤を孕みつつ、家族達の交流をドタバタっとコミカルにみせつつも、最近流行りの多様性がなんちゃらです。

訴えてくるメッセージについてはもう今更でどうでも良いけれど、そこからみえてくるそれぞれの本音はなかなか良かったし、ドドはイケメン過ぎる。
ペニーの粗相は見え見え過ぎるしそれ自体はただのトリガーだったけどw

コメディだけど、家族愛とどこかしらには共感出来そうな感じをしっかり抑えたヒューマンドラマでなかなか面白かった。

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Bacchus

3.5見終わった後さわやかな気分になれる映画

2022年12月1日
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鑑賞方法:試写会
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マスコミ試写

3.0イタリア本国で大ヒット

2022年11月24日
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鑑賞方法:試写会

2022年11月24日
映画 #泣いたり笑ったり (2019年)鑑賞

階級も生い立ちも性格も異なる男性二人が再婚することを突然知らされた両家族は大混乱に陥り・・・

イタリアの素敵な海辺の風景をバックにした大人のラブコメディです

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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とし