そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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結局のところ、予備知識なしの方が、一番楽しめそうな映画。
本作については、展開に無理を感じる箇所が割と多いと思います。
ただ、それの多くの部分については、「そうならざるを得ない理由」があります。
この「そうならざるを得ない理由」というのは、まさにネタバレにつながる箇所なので、結局のところ、あまり深読みをせずに、素直に見るのが一番楽しめそうです。
最初に、みぃたん、優子、梨花の紹介から始まります。
そして、全体として様々な伏線がはられていて、終盤につながっていく、という構成です。
そのため、中盤までは、展開に無理を感じる箇所がありつつも、たんたんと物語は進みます。
メインとなる永野芽郁が演じる優子、田中圭が演じる森宮さん、石原さとみが演じる梨花さんは、それぞれが個性的なキャラクターですが、まさにこの3人がピッタリと思えるくらい、3人の普段から醸し出す雰囲気そのまま、という感じで「ハマり役」と言えるでしょう。
ピアノが本作のキーアイテムの1つになっていて、永野芽郁と岡田健史は撮影前は初心者ながらも、永野芽郁は3か月間、岡田健史は6か月にもわたるレッスンの結果、かなり自然に役柄になりきれる腕前に成長しているのは、役者の凄さを実感できると思います。
素敵な境遇
私も主人公と
同じレベルで親が離婚と再婚を繰り返し父親が4人います。母が実母だけですが…素敵なお父様たちの愛情たっぷり受けて成長した主人公の後半からラストは涙が流れっぱなしでした。石原さとみの演技のすごさと娘を思う気持ちが強くあった事を後半で知り母性溢れる演技も圧巻でした。個性溢れる父親の愛情を一身に受けて重いストーリーなのに明るく元気に過ごす主人公に少し違和感も覚えたけど、それだけさみしい思いをせずに過ごせたのかな…と感じました。展開に少し無理を感じるシーンもあったけど見応えのある映画でした。原作も本で読み終えてましたが、映画の脚色は異なり原作読まなくても楽しめると思います。
ほっこり作品
石原さとみさんが男に寄生したり、恋愛大好き女子したり、あざとい女子をしたりする姿はものすごーくイメージ通りで、それも今までの役柄だったり、あの外見から来るものなのかなぁと思ってましたが、今作でもバッチリイメージ通りのママ役でした。
ただ、終盤にそのママからの愛情が溢れ出てくるのですが、それがまぁ〜なんとも。
自由奔放で、己の人生の為に必要なものは、きっちり自分で掴みにいきますみたいなママのように見えて、その心の奥底には娘への計り知れない想いがあったと。。。
まぁ、それはそれ。
真実を知らずに、ひたすら自由なママと過ごす娘、みぃたん。良くぞグレずに、まっすぐ優しく温かい心を持って成長したなぁ。
全ては、悲しいことや辛いことがあったときこそ、笑顔。笑顔でいるとラッキーが転がり込むよとすてきな笑顔を絶やさなかったママの言葉をそのまま素直に実践したからなのかな。
3人のパパはそれぞれとってもこれまた良き!
田中圭はまぁーズルいよなー。東大出身のエリートのわりに、弱いところが可愛くできてて、こう言う役をやらすとピカイチやと思う。結婚式での新婦入場の泣きのシーンは田中圭の十八番やと思うし(笑)
「そして、バトンは渡された」の意味の理由が森宮さんのセリフでしっかり明らかにされる。いや〜良かったなぁ。
涙、涙と、前評判で聞いていたけれど、一滴も涙はでませんでした。。。残念!
永野芽郁ちゃんとの最近のスキャンダルが出た後に見たお陰で、余計なイメージが頭の中を通り過ぎたことだけが、マジで作品に申し訳なくなってしまいましたけどね。
面白いストーリー展開、永野芽衣の今後の活躍に期待もさせられた
前田哲監督による2021年製作(137分/G)日本映画、配給:ワーナー・ブラザース映画、
劇場公開日:2021年10月29日。
今話題の作品ということで視聴。さすが、瀬尾まいこの同名ベストセラーが原作ということで、主人公のお父さんが3人存在するというストーリーはとても面白かった。
永野芽郁主演の映画は初めて見るが、ほぼ出ずっぱりながら華もあって演技も悪くなく、とても良い女優じゃんとの印象。彼女の継母役の石原さとみも、重病を隠しながら天真爛漫に夫をとっかえていく役を、見事に演じていて感心させられた。今回のスキャンダルを糧に、清純派を脱皮した姿を近未来に是非見てみたい女優だと感じた。
実の父親役が大森南郎、ピアノのある環境を求めての2番目の父親が市村正親、東大出の商社マンで現在の父親役が田中圭で、3人揃っての結婚式がなかなかに胸熱。
高校の同級生で結婚相手となるのが岡田健史だが、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の役では良かったが、この映画ではあまり印象に残らなかった。ただ音大へ進学する天才ピアニストと設定ということで、半年間みっちりピアノの指導を受けてたらしい。
監督前田哲、原作瀬尾まいこ、脚本橋本裕志、製作高橋雅美、 池田宏之 、沢桂一 、堀義貴 、中部嘉人、 高津英泰、 弓矢政法、 渡辺章仁、 細野義朗、工グゼクティブプロデューサ下枝奨 、伊藤響、 菅井敦、プロデューサー田口生己、 飯沼伸之 、白石裕菜、アソシ工イトプロデューサー古林茉莉、撮影山本英夫、照明小野晃、音響白取貢、美術倉本愛子、装飾西尾共未、衣装宮本茉莉、へアメイク百瀬広美、音響効果北田雅也、編集高橋幸一、音楽富貴晴美、音楽プロデューサー千陽崇之、インスパイアソングSHE’S、助監督山下久義、記録井手希美、VFXスーパーバイザー諸星勲、キャスティング田端利江、 山下葉子、ラインプロデューサー伊藤学、制作担当白石治。
出演
優子永野芽郁、森宮さん田中圭、早瀬くん岡田健史、みぃたん稲垣来泉、朝比奈彩、安藤裕子、戸田菜穂、木野花、梨花石原さとみ、水戸さん大森南朋、泉ヶ原さん市村正親。
後半からジーン
前半は石原さとみが
我を通すために再婚を繰り返すエキセントリックな母親っぽくて
見方によっては毒親かも、、と思っていたが
後半でその理由が明かされる
ちょっとジーンときたのは
3人の父親の思いが泣ける。特に2番目の父、市村正親。
3番目の父、田中圭の元にもどれない石原さとみを財力と包容力で支える市村正親。
金持ちの余裕、老境の余裕、泣ける。
(石原さとみがどんな思いで、エキセントリックに見える行動をとっていたのか、
っていうことは意外と響かなかった。難しい役どころではあるが。)
1番目の父、大森尚朋はいつの間にか、うだつの上がらない男の役が定着したように思う。
少し影のある感じがカッコよかったのに(ヴァイブレーターの時とか)
太ったから?
永野芽郁、めちゃくちゃいい子でみんなから愛される役で
確かにこの無条件で愛される感じで鼻につかないのは
永野芽郁以外はちょっと思いつかない
永野芽郁というバトンを結婚する夫に渡される、というキレイなまとめで終わる
前半は斜に構えて観てたけど
後半はなかなかよかった
無いわぁ
原作未読。今、話題の映画なので・・・・(公開時より話題?)
実の父親がブラジル行くと独断で決めて、後妻の梨花が「嫌」と言うのは分かる。相談も無いんかい!と。でっ、結局、娘を残してブラジル行く・・・いや・・・行くとしても、親権は普通に実の父親になるよねぇ。裁判とかなって無いみたいなんで、その辺の事情は分からんが。
シングルマザーでパート生活、米も無いのに服を買う?
でっ、娘がピアノ弾きたいからって、豪邸ピアノ付きの男・泉ヶ原を見つけて来て再婚。ここが突然過ぎて、何処で調達して来たのかも分からず、しかも、何か裏有るんじゃね?って位に良い人過ぎる。創作なので、当たり前と言えばそうなんだけども、前後を繋げる為に都合の良いキャラ作りました感が強すぎる。
終盤、梨花の行動の理由が分かるけど・・・・分かるけども、無いわぁ。石原さとみだから、はまり役では有るんだけど、それ故にリアルで余計に無いわぁ。
娘、良くグレなかったよなぁ。と言うより、ある種諦めの境地なんだろうなぁと感じる程。
三番目の旦那・森宮にも何も言わずに姿を消す。娘が中学生の頃に姿を消した様で・・・・いや、年頃の娘を血の繋がらない男のところに置いて消えるか?
ひたすらツッコミながらの視聴。
血の繋がったお母さんの存在
物語の構成、演出、演技、どれを取っても心が揺さぶられる素晴らしい作品でした。
親が何人いても、家族の形がどうであっても「愛されてきた実感」があれば、
それが“ちゃんとした家族”だと教えてくれる、優しい映画です。
でも、どうしても言いたいことがある。
ラストの集合写真で、優子を産んだ母親の写真だけが「ない」ことに強い違和感と悲しさを感じました。
2番目のお父さんは亡くなった梨花の写真をしっかり持っていたのに、
血の繋がったお母さんの写真は誰も持っていなかった。
血の繋がったお父さんはちゃんと写っていたのに、“命をかけて産んだ母親”だけがいないのはあまりに寂しすぎます。
「命をくれた人」の存在をなかったことにして、笑顔で写真に収まるって……それ、本当に全ての“バトン”が繋がったって言えるんでしょうか?
優子が今ここにいるのは、育ててくれた人たちのおかげだけじゃない。最初に命を繋いでくれた人がいたからです。
だからこそ、あの場に写真の一枚でもいい、残してほしかった。
惜しい、本当に惜しい。
泣いたのに、最後の最後で「一人の存在」が無視されてしまったようで、胸がぎゅっと締め付けられました。
あの一枚があれば、きっと星5をつけてたと思います。
石原さとみの演技に脱帽!
今、世間を賑わせているニュースを見て、「そういえばこの映画見たかったなぁ」と思い出し、アマプラで鑑賞。
それはそれ、映画は映画。
そうでなければ、映画がかわいそう。
正直、石原さとみさんはあまり好きではなかったので、映画で見ることは少なかった。
ドラマで見ても同じタイプの役柄が多い感じがして、演技より見た目の魅力が上回ってる気が、、、。
美しすぎるねたみなのか?笑
でも、この映画での石原さんの演技には本当に脱帽。
「目的のためには手段を選ばない女」
でもそれは自分の為ではなく、100%大切な娘のため。
母親よりも母親で、全力でその軸をぶらさずに生きるまっすぐな彼女の生き方は、とても尊いと感じた。
その生き方に、彼女をとりまく男性陣は惹かれたのですね✨
本編も素晴らしく、話の展開ではどんどんひっくり返されて、点と点が繋がっていく後半はたくさんの愛に涙します。
愛って与えられる側だけではなく、与える側にも大きな力になるんですね。
だから、遠慮なんてせずに思いっきり愛されて、思いっきり愛せば良いのだと思いました。
個人的には、みーたんと りかが狭い部屋に2人で生活してるシーンが大好きです。
親子だけど、友達みたいで全力で愛情を注ぎ合う。お金はないけど本当に幸せそうだった。
梨花の愛とは
梨花は「欲しいものは手段を選ばない」という通り、子供が欲しいために水戸と結婚。
みぃたんを手に入れるも、食事はいつも冷凍食品やレトルト。最後には金欠になりパンの耳をもらってくる始末。ここに大きな違和感を覚えた。
愛とは…?
自分やみぃたんの粉飾品は買う。
子育てとは子供の機嫌を取るだけでは成立しない。見てくれだけではない。親の所有物ではない。
そしてみぃたんにピアノを習わせたいがために立派なピアノを持つ泉ヶ原と結婚。安直すぎる。
みぃたんや、水戸の気持ちは?
そして、父となる知らないおじさんとお手伝いさんの元数ヶ月も姿をくらます。ママ大好きなみぃたんの事を考えると胸が苦しくなった。
例え入院していたとしても、泉ヶ原の元で暮らす選択肢はないのでは。。
病気の自分を隠すより残酷なような気がする
捨てられた感覚に陥ると思う。
最後は若くて、お金に余裕がある森宮と結婚。結婚式までみぃたんの存在を隠していた。
無理がありすぎる。色んな保護者がいる事に慣れっこになりつつあるみぃたんの涙が切なかった。
梨花はみぃたんのためと言うだろうが、みぃたんはママに振り回されているだけという印象。
ぐれずに真っ直ぐに育っている優子も不自然だった
梨花なりの最大の愛ではあったとは思うが
愛とは?と考えさせられた。
あと石原さとみさんが綺麗で若すぎて、永野芽郁ちゃんの年代の母親には無理があった
姉妹くらいにしか見えなかった。
個人的に高岡さきさん松嶋菜々子さんくらいのご年齢で、雰囲気があられる俳優さんなどが適役だったかなぁとふと思いました
中盤から号泣でした
あり得ないかも+再鑑賞
稲垣来泉ちゃん、さりげな〜く石原さとみさんと仲良し親子してて、成長して永野芽郁で義父が田中圭。石原さとみさんはどこ行った?
初めのうちは義父の田中圭さんとの接点が理解できず?が頭を飛び交う状態。
だんだんとわかって来ましたが、石原さとみさんは?
石原さとみさん演ずる梨花が来泉ちゃん演ずるみぃたんを心底愛して愛してやまない様子に
ここまでできるのか、と思っていたら、最後でさらに梨花の本当に海より深い愛の真の姿を見るわけです。疑った自分が恥ずかしいぐらい。
ただ、自分のことよりみぃたんのことをこんなにも愛せるのか疑問に思いました。それは幼いながら強く生きてなおかつ笑顔を絶やさず可愛さ満点だからでしょうか、いえ、それ以上に血が繋がってなくとも親子の愛が生まれていたからだと思うのですが。
三人のお父さん達の優子(みぃたん)への愛情もい
いなぁ、と思いました。
森宮さん(田中圭)泉ヶ原さん(市村正親)水戸さん(大森南朋)の役者さんも選んでるかなぁ、と感じました。皆さん、色々な役をこなされますが、
一見ほわっとした雰囲気、市村正親さんは、最近のプライベートニュースで私の中での評価爆上がりでして、お金に糸目をつけずみぃたんを可愛がる様子が父のようでも祖父のようでもありとにかく愛する眼差しで見守っていました。
こうして三人の父親のもとから嫁いでいくのですが、梨花を失った悲しみよりも梨花の深い愛情を知ることとなりその喜びの方が大きいのでしょうか、幸せいっぱいのラストとなっています。
再鑑賞
やっぱり出て来るお父さん、皆人良すぎ。
あの手紙の箱を送って来たのは、自分の命がもうダメだとわかったからですね。
今観ても頭をスカーフや帽子で隠していたということですね。
だけど、気づいたことが、泉ケ原さんの家に梨花の祭壇組んでいてよく見ると棺もまだあるのに、誰も一度も
拝顔しようとしない、不思議。顔見たいだろうに。
式での田中圭の父としての言葉にもウルウル来ます🥲
最後のエンドクレジットも良かった。
本当の思い出写真みたい💕姓も何回も変わってた。
1度目観た時はサッパリでしたが、2度目で何となく分かり(読んでない...
いい話
頭に?は残るけどよかった
あまりに奔放な行動をする石原さとみママには病を隠している悲壮感がなさ過ぎた。娘の前では隠していたという事だろうけど…
美談のようで、いろんな男性に助けを求めたり求婚できたのはあの美貌のおかげかなと思う。
かわいらしくて華やかな石原さとみさんは好きなんだけど、ちょっとママ感を感じなかった。
娘も男性たちも振り回されすぎだけど、みんなが善意の方でよかったね。娘がまっすぐに育ってよかった。
なんだかんだ、ラストは温かい気持ちで見終わりました。
愛すべき登場人物であったまる
そういう風に繋がるわけね。時代感を示すものを端折って、2つのお話をこう繋げたか。15年ぐらいの時代差を感じさせない手腕に拍手。計算されたパーツと、粋なせりふ回しが気に入った。これは原作かな。映像だと難しい時代差もあるからスタッフもよくやったかな。
永野芽郁さんは本当によかったね。ここまでの名演者とは思っていなかった。子役さんが良かったのでその繋がりもあるし。
石原さとみさんの役どころも良い。終盤の棺桶の中は空っぽで、ふっと登場するんじゃないかと思わせるような存在感。出演割合以上に強烈なインパクトだったな。
「楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ」がお気に入りの名セリフだ。
素直に泣かせてくれる良作
本作は何かの記事でとても評価されており、個人的にはあまり邦画は詳しくないながらも、ちょっと気になっていて鑑賞。
結論、素直に泣けた。期待をはるかに上回る出来ばえ。
主な出演者は皆、若手代表の名高い役者陣なのだが、個人的には本作で初めてその名優達の演技を観ることに。なるほど、絶大な人気があるのもじゅうぶんうなずける名演技の連続に感服。特に永野芽郁ちゃんの演技はイメージしていたより全然上手い。「みぃたんなのか」との問い掛けに対しての「わかるの…?」の表情声色は一瞬で感極まるほどの神演技。
ストーリーも細部にわたってとても凝っていて、トリック的な構成も絶妙なスパイスになっていたし、散りばめられた伏線を感動のもときれいに回収していくラストにつながる展開はまさにお見事。
本作は、とても良い涙が流せる良作だ。
卒業式は泣
名前の呼び方を統一することで、過去と現在がつながる卒業式が相当な名シーン。つながった瞬間にこの真面目な父親は一人で思春期の娘を育てたかと思うと、父親と同様にこみあげるものがある。
幼少期と青年期の行ったり来たりも、気になる部分で上手く切り替わり、クリフハンガー的な楽しみがある。真相が明らかになってからは冗長な気もして、実は母親も卒業式いたも父親のときに明らかにしてもよかったのではないかと思った。序盤のコミカルなキャラ紹介までも計算済みだったのかと思うほど、正統派な硬派なガチガチな傑作。
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