そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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結局のところ、予備知識なしの方が、一番楽しめそうな映画。
本作については、展開に無理を感じる箇所が割と多いと思います。
ただ、それの多くの部分については、「そうならざるを得ない理由」があります。
この「そうならざるを得ない理由」というのは、まさにネタバレにつながる箇所なので、結局のところ、あまり深読みをせずに、素直に見るのが一番楽しめそうです。
最初に、みぃたん、優子、梨花の紹介から始まります。
そして、全体として様々な伏線がはられていて、終盤につながっていく、という構成です。
そのため、中盤までは、展開に無理を感じる箇所がありつつも、たんたんと物語は進みます。
メインとなる永野芽郁が演じる優子、田中圭が演じる森宮さん、石原さとみが演じる梨花さんは、それぞれが個性的なキャラクターですが、まさにこの3人がピッタリと思えるくらい、3人の普段から醸し出す雰囲気そのまま、という感じで「ハマり役」と言えるでしょう。
ピアノが本作のキーアイテムの1つになっていて、永野芽郁と岡田健史は撮影前は初心者ながらも、永野芽郁は3か月間、岡田健史は6か月にもわたるレッスンの結果、かなり自然に役柄になりきれる腕前に成長しているのは、役者の凄さを実感できると思います。
石原さとみの演技に脱帽!
今、世間を賑わせているニュースを見て、「そういえばこの映画見たかったなぁ」と思い出し、アマプラで鑑賞。
それはそれ、映画は映画。
そうでなければ、映画がかわいそう。
正直、石原さとみさんはあまり好きではなかったので、映画で見ることは少なかった。
ドラマで見ても同じタイプの役柄が多い感じがして、演技より見た目の魅力が上回ってる気が、、、。
美しすぎるねたみなのか?笑
でも、この映画での石原さんの演技には本当に脱帽。
「目的のためには手段を選ばない女」
でもそれは自分の為ではなく、100%大切な娘のため。
母親よりも母親で、全力でその軸をぶらさずに生きるまっすぐな彼女の生き方は、とても尊いと感じた。
その生き方に、彼女をとりまく男性陣は惹かれたのですね✨
本編も素晴らしく、話の展開ではどんどんひっくり返されて、点と点が繋がっていく後半はたくさんの愛に涙します。
愛って与えられる側だけではなく、与える側にも大きな力になるんですね。
だから、遠慮なんてせずに思いっきり愛されて、思いっきり愛せば良いのだと思いました。
個人的には、みーたんと りかが狭い部屋に2人で生活してるシーンが大好きです。
親子だけど、友達みたいで全力で愛情を注ぎ合う。お金はないけど本当に幸せそうだった。
梨花の愛とは
梨花は「欲しいものは手段を選ばない」という通り、子供が欲しいために水戸と結婚。
みぃたんを手に入れるも、食事はいつも冷凍食品やレトルト。最後には金欠になりパンの耳をもらってくる始末。ここに大きな違和感を覚えた。
愛とは…?
自分やみぃたんの粉飾品は買う。
子育てとは子供の機嫌を取るだけでは成立しない。見てくれだけではない。親の所有物ではない。
そしてみぃたんにピアノを習わせたいがために立派なピアノを持つ泉ヶ原と結婚。安直すぎる。
みぃたんや、水戸の気持ちは?
そして、父となる知らないおじさんとお手伝いさんの元数ヶ月も姿をくらます。ママ大好きなみぃたんの事を考えると胸が苦しくなった。
例え入院していたとしても、泉ヶ原の元で暮らす選択肢はないのでは。。
病気の自分を隠すより残酷なような気がする
捨てられた感覚に陥ると思う。
最後は若くて、お金に余裕がある森宮と結婚。結婚式までみぃたんの存在を隠していた。
無理がありすぎる。色んな保護者がいる事に慣れっこになりつつあるみぃたんの涙が切なかった。
梨花はみぃたんのためと言うだろうが、みぃたんはママに振り回されているだけという印象。
ぐれずに真っ直ぐに育っている優子も不自然だった
梨花なりの最大の愛ではあったとは思うが
愛とは?と考えさせられた。
あと石原さとみさんが綺麗で若すぎて、永野芽郁ちゃんの年代の母親には無理があった
姉妹くらいにしか見えなかった。
個人的に高岡さきさん松嶋菜々子さんくらいのご年齢で、雰囲気があられる俳優さんなどが適役だったかなぁとふと思いました
愛情は子育ての最重要項目。
家族を題材にした、人間模様を描くヒューマンドラマ系の映画。
2つの家族の物語を縦軸にし、平行して交互に見せつつ、あ、そういう事かと、
一つ一つ伏線回収しながら、真相が分かっていく進み方で、
中盤辺りから怒涛の如く話が展開、互いの縦軸が1つにまとまり、、、みたいな話。
展開力が凄まじい映画だった。
主として、娘(永野芽郁)と継母(石原さとみ)の半生、生き様を、ダイナミックに描き、
どんどん話にのめり込んで行く展開で、
物語の見せ方がとても良かったなあと思った。
一癖も二癖もある父親たちが、次々に出てくる、
複雑な家庭事情を抱える主人公なのだけれども、
比較的重めの環境下の割に、主人公は歪むどころかスクスクと育つ。
クセ強パパなんだけど、みんな優しくて、寛容で、愛がある。
愛情ってやっぱ、子育ての最重要項目なんだなあって思える映画。
あとやっぱり、石原さとみの継母エピソードが抜群にいい。
序盤から自由奔放、身勝手の極意みたいな感じの継母として描かれ、
なんだか嫌だなあって思わせといて、、、
まるでこの継母、「猫」だなあ。
動物でいうなら猫。猫の魅力そのまんまで、自由奔放さも猫だし、
人生の最後まで猫っぽい幕の下ろし方。
犬好き派はハマらないかもしれないが、猫好き派ならわかるんじゃないかなあ。
親子愛、家族愛、血縁じゃない繋がりや絆の話でもあるので、
最終的には隣人愛、人間愛にまで到達するような、
尻上がりに没入感が増していくストーリー。泣けるクライマックス。
前田哲監督作品の中でも、1番か2番の代表作って感じだった。
良かった演者
石原さとみ
永野芽郁
中盤から号泣でした
あり得ないかも+再鑑賞
稲垣来泉ちゃん、さりげな〜く石原さとみさんと仲良し親子してて、成長して永野芽郁で義父が田中圭。石原さとみさんはどこ行った?
初めのうちは義父の田中圭さんとの接点が理解できず?が頭を飛び交う状態。
だんだんとわかって来ましたが、石原さとみさんは?
石原さとみさん演ずる梨花が来泉ちゃん演ずるみぃたんを心底愛して愛してやまない様子に
ここまでできるのか、と思っていたら、最後でさらに梨花の本当に海より深い愛の真の姿を見るわけです。疑った自分が恥ずかしいぐらい。
ただ、自分のことよりみぃたんのことをこんなにも愛せるのか疑問に思いました。それは幼いながら強く生きてなおかつ笑顔を絶やさず可愛さ満点だからでしょうか、いえ、それ以上に血が繋がってなくとも親子の愛が生まれていたからだと思うのですが。
三人のお父さん達の優子(みぃたん)への愛情もい
いなぁ、と思いました。
森宮さん(田中圭)泉ヶ原さん(市村正親)水戸さん(大森南朋)の役者さんも選んでるかなぁ、と感じました。皆さん、色々な役をこなされますが、
一見ほわっとした雰囲気、市村正親さんは、最近のプライベートニュースで私の中での評価爆上がりでして、お金に糸目をつけずみぃたんを可愛がる様子が父のようでも祖父のようでもありとにかく愛する眼差しで見守っていました。
こうして三人の父親のもとから嫁いでいくのですが、梨花を失った悲しみよりも梨花の深い愛情を知ることとなりその喜びの方が大きいのでしょうか、幸せいっぱいのラストとなっています。
再鑑賞
やっぱり出て来るお父さん、皆人良すぎ。
あの手紙の箱を送って来たのは、自分の命がもうダメだとわかったからですね。
今観ても頭をスカーフや帽子で隠していたということですね。
だけど、気づいたことが、泉ケ原さんの家に梨花の祭壇組んでいてよく見ると棺もまだあるのに、誰も一度も
拝顔しようとしない、不思議。顔見たいだろうに。
式での田中圭の父としての言葉にもウルウル来ます🥲
最後のエンドクレジットも良かった。
本当の思い出写真みたい💕姓も何回も変わってた。
1度目観た時はサッパリでしたが、2度目で何となく分かり(読んでない...
いい話
頭に?は残るけどよかった
あまりに奔放な行動をする石原さとみママには病を隠している悲壮感がなさ過ぎた。娘の前では隠していたという事だろうけど…
美談のようで、いろんな男性に助けを求めたり求婚できたのはあの美貌のおかげかなと思う。
かわいらしくて華やかな石原さとみさんは好きなんだけど、ちょっとママ感を感じなかった。
娘も男性たちも振り回されすぎだけど、みんなが善意の方でよかったね。娘がまっすぐに育ってよかった。
なんだかんだ、ラストは温かい気持ちで見終わりました。
愛すべき登場人物であったまる
そういう風に繋がるわけね。時代感を示すものを端折って、2つのお話をこう繋げたか。15年ぐらいの時代差を感じさせない手腕に拍手。計算されたパーツと、粋なせりふ回しが気に入った。これは原作かな。映像だと難しい時代差もあるからスタッフもよくやったかな。
永野芽郁さんは本当によかったね。ここまでの名演者とは思っていなかった。子役さんが良かったのでその繋がりもあるし。
石原さとみさんの役どころも良い。終盤の棺桶の中は空っぽで、ふっと登場するんじゃないかと思わせるような存在感。出演割合以上に強烈なインパクトだったな。
「楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ」がお気に入りの名セリフだ。
素直に泣かせてくれる良作
本作は何かの記事でとても評価されており、個人的にはあまり邦画は詳しくないながらも、ちょっと気になっていて鑑賞。
結論、素直に泣けた。期待をはるかに上回る出来ばえ。
主な出演者は皆、若手代表の名高い役者陣なのだが、個人的には本作で初めてその名優達の演技を観ることに。なるほど、絶大な人気があるのもじゅうぶんうなずける名演技の連続に感服。特に永野芽郁ちゃんの演技はイメージしていたより全然上手い。「みぃたんなのか」との問い掛けに対しての「わかるの…?」の表情声色は一瞬で感極まるほどの神演技。
ストーリーも細部にわたってとても凝っていて、トリック的な構成も絶妙なスパイスになっていたし、散りばめられた伏線を感動のもときれいに回収していくラストにつながる展開はまさにお見事。
本作は、とても良い涙が流せる良作だ。
卒業式は泣
名前の呼び方を統一することで、過去と現在がつながる卒業式が相当な名シーン。つながった瞬間にこの真面目な父親は一人で思春期の娘を育てたかと思うと、父親と同様にこみあげるものがある。
幼少期と青年期の行ったり来たりも、気になる部分で上手く切り替わり、クリフハンガー的な楽しみがある。真相が明らかになってからは冗長な気もして、実は母親も卒業式いたも父親のときに明らかにしてもよかったのではないかと思った。序盤のコミカルなキャラ紹介までも計算済みだったのかと思うほど、正統派な硬派なガチガチな傑作。
こんなに泣かされる映画やったんや(レビュー300本目です)
なんやねん、この映画。
訳のわからん始まりから人間関係が理解できたと思ったら伏線回収がはじまり、これでもかこれでもかと泣かされてしまう。
涙腺崩壊映画。
自己中でええかげんな梨花の本心がつかめない。
自分が幸せになるために子供を利用して次から次へと男を渡り歩くいやな奴でこんな奴に優子を育てられへん。
ホンマに優子が好きなんやろか?
いくつもの疑問を抱きながら物語は進んでいったがやっぱり新しい旦那と優子をほったらかしにしていなくなってしまった。
物語は優子を中心に森宮さんや早瀬君とのやりとりが続き結婚を迎える。
そこから梨花の伏線回収がはじまり・・・。
三人の旦那も梨花もみんなええ奴やん。
一つ一つのシーンにみんな意味があっったんや。
こうしてレビューを書いている今もウルウル。
梨花がいつも「笑顔でいればハッピーが転がってくる」と言っていたのに、視聴者を泣かせまくるのはいかがなものか?
私の中では久々、満点映画でした。
自由奔放ぉぉ
やられた!
原作小説を読んでから映画を観ました。
途中までは原作と同じで「これなら原作の方が面白かったな」と思いましたが、最後に原作と決定的に違う展開で唖然としました。
原作では生きている主人公の母「梨花」さんが死ぬのです。
これは原作にはない展開で度肝を抜かれました。
また実の父に会う話も原作になく、これまたビックリしました。
さらにはラストの「バトンは渡された」のセリフも映画オリジナルです。
原作も良かったのですが、映画はかなり原作よりブラッシュアップされています。
素晴らしかったです。
バトンて、そのことか…
伏線が幾つも張り巡らされ、ラストに綺麗に回収していく。全ては優子のために。悪い人が出てこない。現実考えたら、実の父親、水戸さんの当時の心境たるや、思いやられる。永野芽郁、田中圭の爽やかさ、石原さとみの天真爛漫さが本作の良さを包んでいるが、ある意味、人間ぽい情感が無い気もする。
全552件中、1~20件目を表示