シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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父よ、母よ、妹よ
ダブルタイフーン、命のベルト。とはいえ、私が見た仮面ライダーは、精々アマゾンライダーをチラ見したぐらいでしょうか。なので、仮面ライダーはどうあるべきなのかは私が語れることでは無いかもしれません。
でも、実際に素手で殴りつけ、直に脚で蹴り倒し、それが敵を殺傷するほどのものであるならば、どのようなことになるものか。それは映像の話ばかりで無く、ライダーの心を蝕むところから始まる。それが仮面ライダーを突き詰めるべき「シン」シリーズの作品なのかな、と感じました。
様々な場面で当時の特撮らしいサウンドがサービス精神っぽく用いられていますが、なにより、主演のぎこちない口調がなんだか好きです。これこそが正しく当時の特撮っぽくて良いですね。
そして当時の主題歌の流れるスタッフロール、いったい幾つ庵野監督の名前が登場するのかと、数えるのもご一興ですね。頑張ってるなあ、庵野さん。そして最後の「終」ロゴでビシッと締めます。有り難うございました。
客層からは漏れていると思うが、惚れ惚れはする。
困っている。庵野秀明というひとが作る以上、度を越したマニアックな要素が入ってくるだろうし、世代的にはちょい後追いなので、その意図をすべて汲めるとは思っていなかったものの、思っていた以上の難物がきた。ライダーの造形、美しいトランポリンアクションなど昭和特撮に馴染んだ身にはたまらない要素が詰め込まれている一方で、ハニメーションを彷彿とさせるアニメ風アクションが混ざってきたりして、作品のバランスが掴めずに翻弄されるのだが、確かにどれもこれも濃厚に庵野秀明であって、強烈な作家性がモロ出しになっている作品だとは思う。
じゃあ面白いかというと、面白くはない。もう庵野的なものの先を見せてほしいというこちらの勝手な気持ちもあれば、予算のせいなのかそもそもオリジナルへのリスペクトからきた意図的なものなのか、にじみ出るチープさに心から乗っかれないもどかしさもある。この映画や物語が、どうしても切羽詰まったなにかに刃を突きつけているようには感じられず、形式や作法がいちいち空虚に思えてしまったからかもしれない(空虚さは庵野作品にはつきものとは思うが)。
さりとて思い出すのはライダーのカッコいいジャンプだったり宙返りだったり、やたらとカッコいい瞬間ばかりが脳裏に焼き付いている。それは動き、構図、画調といったさまざまな要素が組み合わさっているからで、それはそれでいい映画じゃないかと思えてくる。でも見直したらやはり、面白くはない、と思うんだろうし、それでも魅了される瞬間がときおり表れては、つい惚れ惚れとしてしまうんだろう。
初見では理解しきれぬ難解さが魅力であり難点でもある、怪作
劇場公開中に観て、最近またストリーミング配信で再観賞し、思うところがあったので今更ながらレビューを書きたいと思う。
初見での本作品は戸惑いの連続だった。
初代ライダーの序盤を思わせる、どこか内省的で薄暗い物語とキャラクター、CG感むき出しのアクションシーン、誇張に誇張を重ねたアングルの数々。
物語の終盤に向けたカタルシスが素晴らしく、ネガティブな印象こそ受けなかったものの、「難しい作品だな」というのがその時点での評価だった。
だが、再視聴し、また数々の制作秘話を聞いた後では、「自分はなんて理解が浅かったのだろうか」と思わされる結果になった。
上で「CG感むき出し」と書いたが、実は本作、実写と世間で思われている部分にもCGが多用されている。つまり、CG感むき出しは「あえて」だった訳だ。
やろうと思えば実写と錯誤するようなアクションシーンも出来ただろうに、それをやらなかったのは何故か?
この答えは、アクションシーン全般に横たわる大味なアングルや手振れ映像と合わせると答えが見えてくるかもしれない。
近年、昭和の仮面ライダーシリーズがHDリマスターされテレビ放映されるなど、触れる機会が増えてきた。そうすると、どうだろうか。シン・仮面ライダーで描かれていた様々な「野暮ったい」部分に、ある種の「理(ことわり)」を感じるようになってきた。
本作の一つ一つのシーンが、説得力を持って観れるようになったのだ。
また、令和ライダーに詳しい友人に本作の評価を尋ねたところ、私が「CG臭さ」やその他野暮ったいと感じた部分をこそ、評価している方が多かった。曰く「最近の仮面ライダーの映像づくりを理解してるように感じた」そうだ。
そこでようやく、私の中で歯車がかみ合った。「ああ、本作は正しく仮面ライダーという存在のオマージュなのだな」と。新旧シリーズどころか、石ノ森版の様々な要素、果ては村枝賢一氏による「仮面ライダーSPIRITS」の要素までをも包含した、「シン・仮面ライダー」なのだと。
仮面ライダーに対する知識が多ければ多いほど、理解が深ければ深いほど、感じる部分が多い。本作はクモの巣のような、もがけばもがくほど面白味の淵へとはまり込んでいく作品なのだろう。
惜しむらくは、シン・ゴジラなどと違って、それをエンターテイメントのオブラートに包んでいないことだろうか。この点は、おそらくだがパッケージングするまでの時間が足りなかった、もしくは足りないことが予想されたので、潔くオミットしたのではないかと愚考する。
限られた時間と予算の中で、見せたい部分だけを割り切って作る。これも特撮作品の宿命と言え、もしかすると監督はそこまでもオマージュとして考えていたのでは……等と解釈するのは、さすがにほめ過ぎだろうか。
尤も、エンターテイメントというオブラートに包みこめなかった時点で、本作に低評価を下す方が多くなることも理解でき、痛しかゆしでもある。
仮面ライダーに詳しくない方で反りが合わなかったという方は、決して見る目がない訳ではなく、本作の特性と合わなかっただけであると思う。
本レビューはそう言った方々の審美眼にケチを付けているわけではないことを、ご理解いただければ幸い。
一方で、本作にがっかりしたという仮面ライダーファンは、一度ご自分の好きなライダー作品と向き合って、もう一度本作を観てみてほしい。きっと、クモの巣に絡めとられるから。
クモ怪人から始まる仮面ライダーという作品にふさわしい罠が、きっとあなたを待っている。
竹野内豊の正体
子供の頃、夢中になってライダーごっこをやった世代ですが、見ごたえのある重厚なストーリーに「さすが庵野秀明さん」という思いと同時に、「やはり日本映画ではここまでが限界か」とも思いました。マーベル映画が、いくつもの珠玉のアクションを結実させているのに日本のヒーロー映画は小手先の映像の印象がぬぐえません。
以前に、大野剣友会を引きずるアクションコーディネイターとの深い確執を密着したドキュメンタリーを見ましたが、作品作りに於いてこのくらいのぶつかり合いは当たり前のようにあるものだと思いました。お互いに真剣にやっている様子はよく分かりましたが、それを見て「映画館で見たい」とはならなかったのが残念でした。
満足度は高い完成度だと思いますが、ライダーの歴史を塗り替える映画とはならなかった印象です。
竹野内豊と、斎藤工が、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』を意識したエージェントを演じていたのがちょっと嬉しかったです。
庵野にアクションの才能はない!!
映画館であまりの出来の酷さに怒りが止まらなくなってそれから暫く経って冷静に見れるかと思ったがやっぱり無理だった。
序盤のどこのブルース・リー?と思える今だともう古臭すぎて使われないアクションから1話オマージュのアクション・・・ここらへんはまぁオマージュとして受け止めたけど煩すぎてノイズと化してるコウモリ・・・そして全く微塵の欠片も面白くなかったサソリで思わず帰ろうか迷ったし、2回目も切ってやろうか本気で迷った。次の蜂女で少し持ち直したというかマシになったけど2号戦もCGばっかで生身が一個もねぇし、2号の初戦やショッカーライダー戦はともかく、ラストバトルが酷すぎる・・・てかアクション設計が無茶苦茶すぎてもう観てられない。
綺麗なロケーションのシーンもニチアサの石田監督や故人の長石監督は週一でそれに匹敵する綺麗な映像を見せてきてたから時間をかけてこのレベルかよとしか・・・マジで映像方面の全てニチアサ以下!!話もいつもの定番の庵野節で流石にシンシリーズも3回目になると慣れたけど慣れたせいで新鮮さ0!アクション滅茶苦茶、話の新鮮さ0、ロケーション微妙・・・どこに魅力があるんだよ
シンウルトラマンよりつまらない
シンゴジラが面白かったから期待してシンウルトラマンを見てガッカリして、シン仮面ライダーはこれより下になります。
最初の展開と、仮面ライダー1号、2号同士のバトルは面白かったけどラストで萎える。気分的にはエヴァンオンの最終話を見せられてる気分。
この作品に学ぶことがあるなら、厨二病は現実世界でやるとドン引きするということ。
この作品のターゲット層も謎。仮面ライダーのファン向けという感じでもなく、かと言って大人向けでもない。
シンシリーズはもうダメだと思う。でも山崎監督がゴジラ-1.0で返り咲いたように。日本の歴史的キャラクターに返り咲いて欲しい気持ちはある。
これはもう一つの仮面、真実が分かる時~ そして、バイクの爆音と共に去りぬ!
今日は今話題の「ツソ・仮面ライダー」を観に行きました。
エンディングで 久し振りに聴く 子門真人さんの歌声!!
迫る~ショッカ~地獄の軍団~ 最高ですわ。
” レッツゴー!! ライダーキック ”
少年時代に一気に戻った気にさせてくれる。そこは楽しめたかな。
3曲もラスト流れてて、ど忘れした歌も なんとなく
脳裏の片隅で 有ったなぁってそう思えた懐かしさ。
子供時代は 気が狂ったお子様かと思えるくらい
あちこっちで ガキんちょ達が公園で歌ってたな~。
今作ですが、監督が力み過ぎて? 全編暗さを感じちゃう。
まるで陰キャの集会が漂ってて そこは残念っす。
なぜか苦悩を引きずってる。設定ミスかともとれる。
浜辺さん出てるんで、そこは興味あったかな。
ーーー
(mc)
本郷猛 :池松壮亮さん
緑川ルリ子:浜辺美波さん
一文字隼人:柄本佑さん
(地獄の軍団)
・クモオーグ
・コウモリオーグ
・サソリオーグ
・ハチオーグ /ヒロミ
・カマキリ・カメレオンオーグ
・チョウオーグ
・ケイ
・SHOCKER(持続可能な幸福を目指す愛の秘密結社)
ーーー
(思った事)
・やっぱ、仮面ライダ-1号:本郷猛は 藤岡弘さんが一番。
そして 仮面ライダ-2号:一文字隼人は 佐々木剛さん。
そして 仮面ライダーV3:風見志郎は 宮内洋さん
僕はやっぱりV3が一番スキだったかな。
今作の 柄本さんや、池松さんではイメ-ジ弱いと思うね。
・仮面1号死んで、2号へ引き継ぎ。
ホントは次のV3に興味あったのだが。
彼も登場させて欲しかった。
・ショッカ-出てくるけど 人数少な過ぎじゃないかな。
皆 ” イ- ” って言って無かったぞ。なんでかな。
なんか横一列並びで、コレ違う感あり。整列ってどういう事さ。
・出だしのダンプとバイクのチェイスシーン。
まあまあ良かったが、
なんやろ 崖落ちするダンプが 急にプラモですよと丸見え。
折角の掴みのアクションなのに・・・とっても惜しいよ。
ショボく見えて残念だわ。笑わなしゃ-ないね。
お金かけられ無かったんだね。
・小屋の爆破は めっちゃカッコ良かったで!
爽快な破壊、ふっ飛びが観れて快感。そう思えた。
あんなんスキやわ。ついでにバイクで脱出して欲しかった。
・走行しながらの バイク変身シーン。
いいねぇ 痺れるわ~。軽い脳梗塞に成りそうだよ。
それとバイク集合マフラー、エキパイから出る煙。さすが。
ちょっと出番が多かったけど あの煙出しての疾走は笑えたよ。
※ただ、絵的に右から左にバイク流しすぎ。アングル変えなきゃ。
・どっかの工場敷地内? 2台のバイクが疾走するのを
空撮で撮ってる所ね。あれ、とっても良いよ とってもね。
あの前後 もうちょい 繋がる激しいカット入れて欲しいかな。
・昔 TVでやってたみたいに
セメント袋を爆破してV字に高-く粉塵巻き上げた所を
ライダ-バイクが 割って疾走するのが見たかったかな。
あれ 最高なんやがな。
あんな絵に、工場敷地の疾走を 繋ぐとイイねんけどな。
・緑川ルリ子はどうしても死なせないと駄目なのかな。
最後まで生きてて、1号を見送って欲しかった。
・サソリオーグ の 長澤まさみさん場面が もっと観たかったよ。
意外と行けてたと感じる。
・もっと バイクとショッカ-出して
道路で走りながらの 爆破アクションとか、
観て楽しめる カッコよさ、ヒヤヒヤ感を売りにした方が
成功したと思えるかな。
て言う訳で、
ちょっとハマれん人も多かったと思うけど。
心情描写の暗さが連続してて影響してるんやろなぁ。
長澤さんや、 ハチオーグ の 西野七瀬さん辺りで
もっとセクシ-場面入れて盛り上げたら
めっちゃ楽しめたかもですね。
ライダ-1号の海辺の夕日に重なるシ-ン。
メッチャ綺麗に撮れてたと思う。
監督は こう言うのが撮りたかったんだね。
そう思えた。
今作の変身ベルトって売ってるんかいな。
年甲斐も無く、それ付けて 仕事してみてぇ~。
ソレ付けて営業行ったら 顧客取れそうw
興味ある方は
劇場へ アクセル フヲォ-ン~。
TVシリーズと原作漫画へのリスペクトの両立
クモオーグのところまでは100点中100000000点くらいの出来で最高。
ショッカーがパンチで弾けるとことか超人感あって良い。
ライダーキック最高すぎる。ライダージャンプは手の角度が違った為、150回ほど飛んだ後に全て取り直したそう。特報のOP完全再現といい動きや角度にまでこだわりすぎてて目が飛び出る。
バイクで走るだけの変身がここまでカッコよくなるとは。タイフーン(プラーナ強制排出補助機構付初期型)いいね。言いたいだけ。
そこからはエヴァ味を増し難しめの設定が続き、しょぼめのCGでスーツを使ったアクションもほぼ無く、出だしが良かっただけに残念だった。
ただ2回目に観た時はこのあたりはこうゆうものと分かって観たので純粋に楽しめた。シンシリーズの期待値が高すぎたか。
2号の洗脳とか13人のライダーとかは漫画のオマージュらしい。(1号+2号+11人のショッカーライダーで「13人の仮面ライダー」編)
ショッカーライダーは途中で2号が来てダブルライダーになってから数が6人になってTVオマージュに。
大量発生型相変異バッタオーグのマスクの下が化け物なのは気持ち悪くて良い。
スズメバチはバッタの天敵とか、相変異した黒いバッタは群生相になり凶暴だとかの昆虫の性質を設定に入れてるの好き。
1号2号が大量発生型相変異バッタオーグを前に並んで決めポーズを取り目が光り、それに合わせてメインテーマが流れるのは鳥肌もの。
今回は怪人もマスクをしている為、ライダーがショッカーの改造人間であるという統一感もより感じられて良いデザインだった。
また、ショッカー怪人やショッカー戦闘員がちゃんと改造された"人間"と認識しやすかったのも良かった。(ライダーと装飾も似ていて素面があったりキックが背中にめり込んだりと)昭和のはどうしても人間に見えず化け物に見えるからな、。
2号誕生の経緯がちゃんと1号の左足骨折だったのは不謹慎ながら笑ってしまった。(当時1号役の藤岡弘さんが撮影中のバイク事故で左足を骨折した為、代打で2号が生まれた)
一文字隼人のキャラが良い。本郷に合わせて敵を労うため下を向くとことか。「お見せしよう」の台詞とか。
元祖変身ベルトのシャッターを「開閉式安全装置付初期改良型」として安全装置の役割にしてるの上手く設定に落とし込みすぎでは?
マスクの下が化け物なのとか1号が死ぬのとか最後マスクの中に本郷の意識があってこれからは二人で行こうっていう演出も漫画の最終回ネタらしい。
そこにTVシリーズの新1号になる流れも組み込まれてて上手い。(第2号+1号表記なのエヴァ味)
その他の新キャラだと思ってたものは全部石ノ森章太郎作品のキャラみたいで
ケイはロボット刑事K
ジェイはキカイダー
チョウオーグはイナズマン+V3
と聞きなるほど言われてみれば。
庵野さんの愛が僕に伝わらず知識不足を実感しました。
クモオーグ先輩の「しまりました。空中では私の方が圧倒的に、不利ィー」てのドツボにハマってる。
「しまった」の敬語が「しまりました」なの面白すぎるので今後使っていきたい()
戦うだけがヒーローではない
本郷猛が消滅する展開は衝撃的だけれど、その思いを一文字隼人が引き継ぐラストは良かった。
戦闘シーンも印象深いけれど本郷猛の行動は世の中に対する絶望、そういう事に対する答えなのかなと思う
追記、いろんな人の考え(間違った思想、迷い)を変え正しい方向に導く、それがヒーローなのかなと思った。
藤岡弘さんの時の仮面ライダーが好きなら是非!
ストーリーが昭和の1号・2号ライダーに基づいている部分が多くてにやりとさせられた。
普通に4人の怪人と1人ずつ闘うところとか、やられた時の泡とか。
とても楽しめました!!
特撮女優浜辺美波
この映画は昭和40年代後半の石ノ森章太郎原作の特撮や萬画を知らないと分かりにくいだろう。ハチオーグの台詞が「人造人間キカイダー」のプロフェッサー・ギルのそれを下敷きにしているのに気がつかなかったのを除くと、このネタはここで使っていると観ていて楽しかった。
この映画の最大の見ものは「用意周到」な緑川ルリ子役の浜辺美波の仏頂面のようでいて豊かな表情と演技。浜辺美波は表情が豊かなのは分かっていたが死ぬシーン以外では感情の起伏を感じさせないのに。こんな演技を見るのは初めてだ。後で観た映画で1時間ほど嫌になるほど仏頂面で演技をしている朝ドラヒロインの先輩清原果耶を観ると余計にそう思う。
緑川ルリ子は藤岡弘の自動車事故による一時的な降板で一文字隼人に切り替わる時に役どころが煮詰まっていないまま終わりなので「仮面ライダーSPIRITS」でも色々と盛り込めるのだろう。まるで無から生まれた新キャラだ。もし藤岡弘の事故がなかったら継続して登場しただろうから無理だろう。
浜辺美波もチョイ役で出ていたNHKのドラマの主人公が池松壮亮なので蓄膿症の犬役のオダギリジョーも仮面ライダーとして出て来るのでは?と思ってしまったが「原作版」の本郷猛と一文字隼人の交代劇までを扱っていると気がつくとないな、と。
次に魅力的なのは西野七瀬が演じるハチオーグ。元々蜂女自体がショッカーお初の女性怪人であり低予算を逆手に取ったかのような着ぐるみで十分に蠱惑的なキャラだがハチオーグはその進化形だ。「仮面ライダー」では魅力的でも一話限りの「切られ役」なので、それほど深く人物像は設定されていないようだが、ここでは裏切り者のルリルリを「SHOCKERに生まれし者はSHOCKERに帰れ」と執拗に誘惑するシーンがすごい。
「原作版」では仲間の流れ弾で偶然、洗脳から解放される一文字隼人は緑川ルリ子のプログラムによって解放されるとは設定を時代の流れに合わせる意味を感じさせる。
緑川ルリ子が本郷猛と一文字隼人に赤いマフラーを巻くシーンが「らんまん」でバッタの顔のどアップに続いて槙野綾が幸吉に赤い襟巻きを巻くシーンの元ネタ?
浜辺美波がヒロインという点は共通している「ゴジラ-1.0」と「シン・仮面ライダー」は逆の順序で公開した方がよかっただろう。山田裕貴と西野七瀬の件は「シン・仮面ライダー」公開の時点では明るみにはなっていなかった。「ゴジラ-1.0」を観ながら本来は敵であるはずの一文字隼人とハチオーグが「用意周到」に大石典子の為に一時的に共闘したのか、と思ってしまったぐらいだ。
多分「原作版」の本郷猛が脳以外は機械化して「復活」するまでに当たる続編は制作されるだろうが「らんまん」は終わっても今度は「光る君へ」での出番の収録が終わるまで柄本佑のスケジュールに余裕がないだろう。それにしても「シン・仮面ライダー」では柄本佑、「らんまん」では奥田瑛二、「ゴジラ-1.0」では安藤サクラという具合に特定の家族と浜辺美波が1年を通して共演するものだ。
他のシン関連作とは違う
他のシン関連作と比べて独特な部分も多く、仮面ライダーって異質なんだなと改めて実感した作品。
良い点
①戦闘/変身が格好いい
CGを活用してアニメチックに動く
仮面ライダーはカッコ良かった
②バイクシーンが多い
シリーズが進むほど安全性の問題で少なくなる
バイクシーン、今作ではしっかりと見れます
③キャラクターが良い
シン関連作の特徴でもありますが、
癖の強いキャラクターの掛け合い、会話は
良い。
④音楽が良い
キャラクターと同じくらい音楽もクセ強。
劇場だと顕著だけどBGM大きめ。
いい意味で他シリーズと差別化できてる
エンディング以外は劇伴として最高だった。
悪い点
①暗いシーン問題
擁護できない。映画館で見て暗いって
どういう事。ホラー映画じゃないんだから
はっきりしっかり見せてほしい
②ヒロインの描き方
主人公との関係性の描き方が薄いせいか
中盤シーンでまったく感情移入できず。
好みかもしれないけど。
③エンディングテーマ
好きなのはわかるけど、シンゴジラの時と違い
浮きまくってて違和感しかなかった。
なんだかんだ個人的には最高だった。
確かに感情がかき乱される作品だったぜ…
メチャメチャ点数に悩む〜。面白かったところは超絶面白くて、テンションもブチ上がるし、6点つけても良いくらい!
がッ!中盤くらいにものすご〜く眠くなっちゃったんだよね~。
見どころは沢山あり過ぎてダム決壊レベルなんだけど、話はつまんないんだよ。自分で書いてて「どーゆーこと?!」と思うけど、私にとってはそれが事実だからしゃーない。バランスの問題?
とりあえず、最初の15分くらいは「ヤバいくらい面白い!」と思ったね。まずさぁ、サイクロンがカッコイイんだよ。バイクがサイクロンに変形するギミック、めっちゃカッコイイ!
あと、ベルトぐるぐる回ってライダーになる時の音カッコイイ!目もビカっちゃってカッコイイ!
最初のクモオーグとの戦闘、シャキーンって両手上げてジャンプからのグルグル(語彙力消失中)、仮面ライダーだ!ってなって胸熱。燃える!
戦闘してる場所が「なんでそこ?」みたいな場所なのも良いよね。いつもそうだもん。
そもそもいきなり雑木林だからね。その後ダムだしね。ガスホルダーが並んでる工業地帯とか、港湾とか、遠くの山に沈む夕陽とか、「日本のどこかであまり人気のないところ」ロケーションを巧みに移動するライダームーブ。
あと敵のアジト、結構気軽に入れちゃうよね。「会いに行ける悪の組織」的な?幹部たちも「あら来たのね。いらっしゃい」みたいなノリだし。田舎の一軒家みたいな、開放感あふれるアジト。
一方で猛とルリ子のセーフハウスは、何もないと言いつつ洗濯ロープとかピンチハンガーとか、結構ガチ目に生活感ある。対比が良いよね。
でもやっぱりセーフハウスなのに知らん人が入り込んでてセキュリティゆるゆるなの。そういうリアリティの無さが仮面ライダーだよ。細けぇことは良いんだよ!
と、楽しく観ていたはずなのに、なんか話に集中できなくて、なんか眠くて、シリアスに話を展開していくシーンが続くと「ダルいなぁ」って思っちゃう。決して用語がわかんないとかではないのに、映画の推進力が弱いんだよね。
展開早すぎて、猛もルリ子も隼人も、ついさっき口にしたセリフと真逆のこと言ってたり。キャラが情緒不安定なのか、それとも手のひら返しがすごい性格なのか。
ショッカー幹部が超豪華で、出て来る度に「おおっ!」とテンションが上がるし、他にもあんな人やこんな人や、ライダー2号やらルリ子の兄やら、とにかく「お前も出てんのかい!」みたいな盛り上がりが、観ている私の気持ちを定期的にブチ上げてくるので「つまんねー」と「面白ぇ!」を行ったり来たり。
登場人物と同じくらい手のひら返し過ぎて、もう手首がグニャグニャですよ。
邪推なんだけど、ホントは3時間くらいあったんじゃないかと思う。それを切りに切って、ギリギリ意味がわかるくらい切りまくって、前後つなげるシーン入れて、なんとか121分にまとめたんじゃないだろうか。そんな気がする。
上映時間なんか気にすんなよ!3時間超えの超大作だって全然問題なし!
…と思っているのは私だけなんだろうか。
エンディング、本郷猛の遺志を継ぐ一文字隼人。考えてみれば、この物語は一貫して「継承」の物語を紡いでいたと思う。
辛いことから立ち上がるために、何かを変えようとして、間違いに気がついて。自分だけでは変えられなくても、より良い世界のために、過ちを正すために、次の世代へ思いを継承していきたい。
緑川弘からルリ子へ。ルリ子から猛へ。そして猛から隼人へ。
メタ的な視点で言えば、政府の男と神永新二も隼人へと物語を継承しているのではないだろうか。災厄に立ち向かう団結力を、互いを理解しようと歩み寄る姿勢を。
と、すると「シン・仮面ライダー2」って充分ありえるんじゃないかなぁ。
そうなったら、結局また楽しみにしちゃう自信がある。
シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンと見たので...
シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンと見たので、つきあい(?)で見てしまった。怪獣の出ないヒーローものにはあまり思い入れはなかったのだけれど。
仮面ライダーと言えば、毎回、ショッカーに作られた怪人が市井の人に悪さをする→仮面ライダーが戦って怪人をやっつける、という物語構成だったと記憶しているが、この映画には市井の人はほとんど出てこない(出てくるが、モブキャラだけ)。基本、仮面ライダーが次から次へと怪人を探し出しては戦うというのを繰り返すスタイルだった。そのせいか、密度は濃ゆいのだけど、まるで大人の仮面ライダーごっこを見ているようだった。
設定も今風に変わっていた。ショッカーの目的が世界征服ではなく、なんだかエヴァンゲリオンの人類補完計画とおんなじような「煮込んでしまえば 形もなくなるもうすぐ出来上り」みたいなものになっていたので、監督の引き出しの数は大丈夫なのかなとちょっと思った。
観客は30人ぐらいいた。予想通りというか、全員わたしと同世代のおっさんだった。しかも、エグゼクティブシートは10~20人ぐらいのおっさんの団体が座っていた。
子供だったら、あれはたしかに真似したくなるよなーというほど高いところから飛び降りるシーンが連発し、しかもサマになっていた。バイクのアクションも見応えがあった。しかし、子供の観客は一人もいなかった。仮面ライダーなのに。
予算不足なのか、CGが雑だったので、15インチぐらいの4:3の昭和のテレビの画面で見るぐらいがちょうどよかったのかもしれない。
予定調和な映画
ゴジラ、ウルトラマンときて、仮面ライダーをやった庵野さんの実写映画で、期待する部分もあったが、もっと脚本を練ってもいいのではというのが、正直な感想だった。
ルリ子が一文字の呪縛をとく設定はいいかもしれないが、正直一緒に戦う要因まで分からず、最後の本郷の意志を一文字が引き継ぐのも、よく分からなかった。
イチローがルリ子の遺書を見たことで、本郷と共鳴するのもよく分からず、なんでお兄ちゃん、懐柔されているの??だった💧
私の見方が悪かった部分もあるかもしれないが、なんとも予定調和な流れに感じて、うーんな感想を持ってしまった…。
ちなみに、始まって直ぐにエヴァの番外編(今の期間だけかな?)が、流れたのには、驚きました。
でも、そっちはエヴァらしい話を見られたので、満足。
良いと思う
この短時間の中で、仮面ライダーを全て表現して、さらに怪人までも数体具現化した。
いろいろ評価が別れているようだが、十分な内容だと思う。
オマージュも見事だと思う。
特に仮面他ライダー本体を
奇抜に変更していないのは、
嬉しいかぎり。
素直に良い作品だと感じる。
素材はいい
役者、背景美術、風景、小道具、特にマスクやスーツの質感は最高だった。
が、やはり監督の表現したいもの、構成、ストーリー、台詞が8割位映画の内容を決めてしまう。ルリ子ゲーと言われたのも納得ではあった。淡々としたシックな表現にしたかったのかもしれないが、どこか、内容が棒読みの羅列に感じられた。
ファンメイドやショートムービーだったら3.5くらいの印象を抱いた。子供だったら戦闘メインで、「なんかかっこいいかも」と思えたかもしれないが、無駄に血みどろなので、・・・という感じ。
ただ、最後の0号のスーツやマスクは正直かっこよかった。
マスク付けてボソボソ喋る日本のヒーロー
マスクを付けて喋っているので
会話パートは聞こえなすぎて面白い
『仮面ライダー』って感じのシーンは
ショッカーライダーとの戦闘だけだったのが残念
しかし、怪人のデザインは流石のカッコよさ
大人向きかなぁ
かつて少年だった人達へ、、、そんな大人に贈る仮面ライダーだったかな。
古臭さと最新の技術が相まって懐かしさもありつつという感じで、最新の仮面ライダーの方が正直見た目はかっこいいと思ったけど、でもそこが今の子供達ではなく、かつての子供達へという感じもあって、それならグロさも受け入れられる年齢だろうし、むしろ仮面ライダーのパンチの強さを思えば本来ああいう表現になってもおかしくないし。
腑に落ちる点も多かったけど、もっとバリバリのスタイリッシュな仮面ライダーも見たかったかなという気持ちもあり、あのクオリティで今の子供達に向けたテレビサイズの仮面ライダー作って欲しいなって感じでした。
全262件中、1~20件目を表示