シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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スプラッター自主制作ライダー
うーん。とりあえず賛否分かれるだろーなというのが第一の感想。
池松壮亮ってこんなに演技下手だったっけな?とかシン・ウルトラマン、シン・ゴジラ時空と世界つながってんのかな?
とか細かい事がどーでもよくなるような緊張感のない戦闘シーン。特にラスボスと肉弾戦、、と言っていいのかレスリングしてんじゃん的な展開に白けてしまった。
良かった点は入場者特典のカードと長澤まさみ嬢の怪演(雑な扱いに草w)です。
アマプラ会員特典で観るならありだと思います
スイカ割りだと思えばいける!
®️12だったのでドキドキしながら鑑賞。
あーーー、確かに。
流行らせてはいけない理念やスイカ割りかな?って位の血液とかは、好き好きかもしれないです。
仮面ライダー○マゾンが大丈夫な人はクリアできると思います。
映画館で、子門真人さんの歌声を浴びることができて幸せでした。
ショッカーてサステナブルなんだ…
とか、
エンドロールでえ?出てた?って驚いて、パンフレット購入してしまいました。
庵野監督の手癖を感じた
子供だましをしたかったのか、大人向けに再構築したかったのかよくわからない作品。大人向けとして観るにはダサいし間抜けが過ぎる。子供向けにしては話が煩雑な上に雰囲気が陰鬱過ぎる。
だから、子供が「難しいけどかっこいい」
を感じ、大人が「観れないことはない」と渋々最後まで観るような作品を狙ったのではないだろうか。一般的にはそれを子供だましと呼ぶのだけれど…。
ただ、自分としてはアクションがかっこよかったのは最初の怪力無双だけだったし、全編通して古臭い…いやむしろダサいのは観ていてキツかった。
面倒臭い意見になるが、カメラアングルがすごくウルトラマンだったりカットの切り取り方がダイコンフィルム版ウルトラマンだったりしたのがすごくうっとおしかった。ショッカーのやりたいことが人類補完計画だったことも相まって、庵野監督の存在を強く感じずにはいられなかった。
また、プラーナがどうとかいうちょっとしたSF要素を入れるのも庵野監督の悪い癖だ。率直に魂とか体内エネルギーとかふわっとさせておけばいいのに、なぜ扱い切るつもりのないSF要素を入れるのか。
ただ、本郷一文字の設定に忠実だったり、ニセライダーや瀧が出てきたりはファンとしてちょっと嬉しかったかな…
シン・仮面ライダーは闘う!
『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に続く、庵野秀明による往年の特撮作品を現代リブートする“シン・シリーズ”。
その第3弾は…
迫る地獄の軍団から我らや世界の平和を守る為、
ジャンプ!キック!
仮面ライダー!
庵野が自らメガホンを取るのは『シン・ゴジラ』以来。『シン・ウルトラマン』は『シン・エヴァ』を手掛けていたからもあるが、庵野が自身で監督したかった理由も分かる気がする。
『仮面ライダー』は正義のヒーロー対悪の秘密組織の勧善懲悪ではあるが、その根底には、改造人間の苦悩や葛藤もある。やりようによって深いドラマにもなり、何だかそれが『ウルトラマン』より庵野の作風に通じる。
勿論、庵野のオタク心も加味した上で。
さて私は、ゴジラやウルトラマンはそれで育ったくらい好き。
では仮面ライダーはと言うと…、実はあんまり見ていない。
世代的には『BLACK』『RX』で(『RX』の主題歌は超カッコいいんだよね~!)、見てたのはそれくらい。
再放送とかで『V3』『アマゾン』『ストロンガー』などをちらちら程度。初代に至っては見た事ナシ。
U‐NEXTで初代ライダーが配信されており、去年この『シン』に向けて見始めたんだけど…、2号一文字が登場して藤岡初代カムバック前で止まり、最後まで見てない。何と言うか途中で飽きてしまい、つくづく私はゴジラやウルトラマン派なんだなぁ、と。スミマセン、ライダーファンの皆様…m(_ _)m
ちょっとかじった程度。でもその分、ゴジラやウルトラマンと違ってまっさらな状態で見る事が出来た。
Wikipediaによると、『仮面ライダー』の売りは“特撮ヒーロー×怪奇ドラマ”。ショッカーの改造により人間と生物を合成したグロテスクな怪人が登場。
でも実際見てみると、造形やメイクやスーツや特撮もアクションも結構チープ…。東宝や円谷プロより予算が少なかったであろう事は見て明らか。加えて、演出や脚本や演技などもお粗末な点多々。
ヒーローとしての魅力や面白味は充分だけど、クオリティー面でゴジラやウルトラマンよりハマれなかったのが、自分の正直な意見。
今回の『シン』もそこら辺が不安要素だったけど、ある意味そこが充分にも活かされていた。
現代リブート。だから現代感覚に合わせて、幾らでもシリアスにハードにダークに出来た筈。
今は何でもリアル志向。例えば、バットマンが『ダークナイト』になったように。
でも…もしも、クリストファー・ノーランが『仮面ライダー』を手掛けて、超リアルでシリアスなのを見たいか…?
『仮面ライダー』は(ゴジラもウルトラマンもだけど)、大前提は特撮番組。アナログ感やチープさの残り香があってこそ。
その辺、本作は絶妙。庵野ならではのシリアスさやダークさがある一方、オリジナルのようなチープさやCG感丸出しだけどアニメーションのような画作りもある。
ハリウッドのような全て本物に見えるリアルさとは違うのだ。日本の特撮は、特撮の醍醐味あってこその特撮なのだ。
無論オリジナルよりかは遥かにアップデート。
スピーディーな演出、カット割り、アングルもさることながら、小難しい用語や台詞が飛び交うお馴染みの庵野スタイル。
サイクロンやガジェット類もスマートに。
CGを使ってより改造人間バトルをユニークに表現したアクション。
やはり、ライダーキック炸裂やサイクロンに乗っての疾走は興奮。
伊福部ゴジラ、宮内ウルトラマンと同じく、菊池俊輔の音楽をアレンジバージョンや原曲のまま使用。BGMだけではなく、SEも所々使用。EDのメドレーは激アツ!
もうこれらは“シン・シリーズ”の定番と言っていい。
オリジナルは“○○男”の呼び名だったけど、今回は“○○オーグ”。
クモにコウモリにサソリにハチ…オリジナルの怪人たちが“シン・姿”で登場して、ファンには歓喜モノだろう。
勿論オマージュシーンも。私が分かったのは、対クモオーグ。ダムでの闘いは第1話と同じ。再現したシーンもあった。
かじった程度の私以上に、詳しい方ならもっともっと…いや、全てが見所だろう。『仮面ライダー』に浅いのがちと悔しかった。
尚このオーグたち、公表されてる西野七瀬や手塚とおる以外にもシークレットで超豪華な面々が演じ声も当てており、これは是非ご自身の目で!
やはり大きく様変わりしたのは、作風やドラマ面。
明朗なヒーロー活劇だったオリジナルとは違い、先述した通り改造人間となった故の苦悩、葛藤。
開幕シーン。ショッカー基地から逃走。追う戦闘員と闘う。
その際、超人並みの力で相手を瞬殺。たった一発で相手の顔や身体を潰す。
パワー強化された改造人間なのだからそれくらい出来て当然ではあるが、オリジナルでは描かれなかったバイオレンス血描写は衝撃的…!
自らの力に戦慄する本郷。この力は悪の組織による恐ろしい産物なのか…? それとも…?
自分が緑川博士によってショッカーと対する為に改造された事を知る。
この力は闘う為、守る為。
しかしそれでも本郷は苦悩する。
何故自分が闘うのか…? 何の為に闘うのか…?
闘うのは一人じゃない。取っ付き難いが、常に寄り添い、サポートしてくれる人がいる。緑川博士が息を引き取る前、託された。娘を守ってくれ、と。
闘うべき理由、守る相手。
共に立ち向かいながら、答えを見出だしていく。
池松壮亮の本郷猛は賛否分かれるだろう。
やはり本郷猛と言ったら、藤岡弘、が演じた真っ直ぐな正義感と熱血漢。
“シンジくんタイプ”の本郷なんて本郷じゃない。私も本郷を池松が演じると聞いた時、驚いたもんだ。
しかし主人公像も庵野カラーになった時、熱血漢じゃ合わない。
庵野が常に描くのは、悩み苦しみながら闘いに身を投じ、己の宿命を切り開いていく若者。
複雑な内面で、優し過ぎる新たな本郷を、池松が体現。
その分、周りが彩る。
真面目な本郷に対し、ラフな一文字。この性格付けはオリジナル通り。
当初は敵同士。同じ能力を持ったライダーバトルは見もの。
やがて共に闘う。相棒であり同志であり、友。
そして1号から2号へ。“継承”の物語でもある。
柄本佑が助力。
対するラスボスは、チョウオーグ。正体はルリ子の兄、イチロー。彼もまた改造強化され、変身。仮面ライダー0号。何だか『BLACK』『RX』のシャドームーンを彷彿させた。森山未來が怪演。
竹野内豊と斎藤工が意味深な“○○関係者”役であちらからマルチバース出演!?…と思いきや、そこそこ話に絡み、最後に名前が判明。そう来たか~!
キャストのVIPは浜辺美波だろう。
いつものキュート系じゃなく、クールで出来る“用意周到な女”。
終始彼女の魅力にメロメロ。だから(ネタバレだけど)途中退場した時はがっかり!
だけど、あのビデオメッセージにはまたヤられた。
庵野も狙って撮ったのであろう。彼女のPVと言って過言ナシ。
それは冗談だとしても、彼女こそ真の主役なのは間違いない。
『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の例を挙げるまでもなく、賛否両論は必至。
本郷もルリ子もまるで別人。
ショッカーも違う。戦闘員は「イー!」と言わないし、死神博士や地獄大使も出ない。
何より作風。こんな暗い『仮面ライダー』なんて見たくない!
…でも、昔のまんまやったって意味はない。
今新たに『仮面ライダー』を“改造”する。何が出来るか、何を描けるか、何を伝えられるか。
賛否の声が出るのは仕方ない。人それぞれの仮面ライダー像があるからだ。
明朗なヒーローとしての仮面ライダーも仮面ライダー。庵野が描く複雑な仮面ライダーも仮面ライダー。
一つのヒーロー/キャラ像から様々な受け止め方があるという事は、それほど魅力に満ちた存在。
庵野は自分の色を出しつつも、娯楽やヒーロー活劇、ファンなら喜ばずにはいられないネタを織り込み、“用意周到”。
仮面ライダーは世界の平和を守る為、人間の自由の為、闘う。
シン・仮面ライダーもそれらと我々の興奮と感動の為、マスクの中に思いを秘め、風を受け、闘う!
キャスト4人による2日間で全国の映画館を回る行脚。
我が福島には、柄本佑が。北海道から南下し、再び東京で合流するというハードスケジュールの中、貴重な話を聞かせて頂きありがとうございました。ご苦労様でした。
トーク終わって、記念撮影。
私は真ん中の通路席に座っており、ちょうどそこに佑氏が!
距離的に2mくらいの至近距離で、ワォ!
ひょっとしたら写真を上げた公式Twitterに写ってるかも?…と思ったら、前の席の人の手に被ってギリ写ってなかった。
ちょっと恥ずかしかったもんね…(^^;
ただただ、面白い!
監督、面白かったです。本当に。
庵野監督本人がドキュメントだかでおっしゃってました、「お客さんに、面白い、と思ってもらえる映画を作りたい」。本作パンフにもそのメッセージはあふれています。
好きすぎるマニアだからこそ、趣味作品だと批判されるのも分かった上で、それでもなお面白い映画を作りたいという情熱が結晶してました。
手に汗握るという表現がありますが、戦闘シーンが終わって気がつけば、拳を握ってて文字通り手汗でした。
最高です。
これから見に行かれる方は、ヤングジャンプで連載中のスピンオフコミックを多少読んでおくと、難しいと言われるストーリーがすんなり入ってきます。
CGはひどいが、面白い
評価が、真っ二つになってるが、シンのなかではシンゴジに次ぐ面白さ。
庵野節全開演出堪能しました。
悪かったのは、相変わらずの地上波ライダー並みのCGとラストバトル!
映画キャシャーンかと思た。
シン・シリーズの中では4番目に面白い
仮面ライダーはおおまかな話の流れくらいしか知らない状態で見に行きましたが、仮面ライダーってこういう話なんだろうなぁというのが最初から最後まで続く映画でした。
他のシン・シリーズのように「!?...そう来たか...」といった驚きはないですが、仮面ライダーが好きな人が楽しくリメイクしたんだねぇ😃という愛着は感じられると思います。
私は仮面ライダーにまったく愛着がなかったので「けっこうおもしろくないな...」と感じましたが、敵の幹部に用事があるときはかなりフランクに、実家からみかんたくさん届いたんでどうぞーくらいのフランクさですぐ会いに行ける幹部だったのが面白かったです。
あと主人公に爽やかさが乏しく、清潔感がないのでコートとか何か臭そうな感じがするのが気になりました😩
わかるんだかわからないんだか…
仮面ライダー世代ではないので、そもそも「あの仮面ライダーが帰ってきた!」かどうかはわからない。
正直、仮面ノリダーの方が幼心に記憶がある。
と、いう状態で見てみましたが、うーん、良い点と悪い点が交互に襲い掛かってくる。
【好きだった点】
・冒頭、正義のヒーロー的な「殺陣」ではなく、暴力シーンとして描写。すごくリアル。
・孤独相と群生相。バッタだしね。
・さそりオーグが「人間の重火器」で対応可能とした点。
・蜂オーグの二人がかりの剣術。「あらら」が最後はクセになる。
【何を見せられているんだ…、となった点】
・蝶オーグとルリルリの精神世界(?)
・せっかくの群生相とのバトルなのに画面が暗すぎて何しているかわからん。
・二号さん。飄々キャラなんだろうけど 逆に知性が足りなく見える。
・セリフの棒読み具合、演技の棒具合、全体的にヒドくね?
【総評】
庵野監督が「大人になって、カネもチカラも手にいれたから私の好きな仮面ライダーごっこをホンキでやったよ!」みたいな映画。悪くない。むしろ好き。
庵野監督の映画はテンポが良いので見ていて飽きない。
それはそれとして(たぶん、庵野監督が)心の対話的なものが好きなんだと思うけど、見ている方はダレてくる。なぜここにテンポの良さを持ってこられないのか。
仮面ライダーが好きなら見るのも一興。
考察するもよし活劇を楽しむもよし
舞台挨拶のテンションが低めでした。
冒頭から迫力のバイクシーン。
やっぱりライダーはこうでなくちゃ。
ライダージャンプからの宙返り。空中での動きの美しさは当時のまま。
回転数多め。
ライダー愛溢れる映画でした。
心が躍る主題歌の凄さを再認識。
大勢のライダー達との戦いの場面はちょっと解りにくかった。
最後の体がぶつかり合う戦闘シーンは良かった。
全てに感謝したい気分。
言葉を選んで「エモい作品」です。
この作品は庵野秀明のやりたい放題。大人の本気の「ヒーロ-ごっこ」。脳内再生、妄想、想像が出来たらクセになると思います。細かすぎる小ネタが満載です。庵野秀明ワールドは相変わらず一回観ただけでは分かりません。正直仮面ライダー THE FIRST、THE NEXTの方が面白いし格好良いと思います。ヒーロ-ごっこだからこれ位で良いのです。
演劇見せられている感じ
演劇的と言うか、2.5次元演劇と言うか…
とにかくセリフでの説明が多い。
エンタメ的な映画では無いよね。
庵野監督はたぶん好きすぎるんだと思うな。
ただ、エンドロールの選曲にはグッとくる。
映像作品として再現性が高い故に寒々しい
昭和仮面ライダーを旧1号からZXまで繰り返し鑑賞してきた者の一意見として、とにかく原点の再現やオマージュが悪目立ちし、良くも悪くも「昭和特撮マニアが予測する初代仮面ライダー」の範疇を越えられない作品であると言わざるをえない。
・予告編の時点で公開されていた「怪奇蜘蛛男」戦の再現。
・石ノ森特撮繋がりで登場する「キカイダー」「ロボット刑事」「イナズマン」のオマージュ。
・蝙蝠男、さそり男、蜂女を踏襲した怪人とその特性。
・バッタオーグ2号との闘いで“脚を負傷する”本郷猛。
・かまきり男とカメレオン男を掛け合わせた「合成怪人」。
・「死神グループ」と呼ばれる科学班。
・原作版「13人の仮面ライダー」の再現。
・本郷を喪った一文字にとっての最初の敵がコブラ男(藤岡弘負傷回)。
・ラスト前に明らかになる協力者の名前が“立花”と“滝”。
・エンドロールに流れる主題歌、副主題歌と最後大写しになる「終」の題字。
など、軽く思い起こすだけでも昭和ライダーを偏愛するマニアなら誰もが手を出しそうな“遊び”が目白押し。
映像ソフトや関連書籍で繰り返し何度も味わってきた身からすると予測が付きすぎて「仮面ライダーが大好きなアナタたちなら、この良さがわかりますよね」と、こちらの好物を過剰に押し売りされている感覚にニヤリとするより先に形容し難い溜め息が出てしまった。
シン・ウルトラマンでは各怪獣や宇宙人、ゼットンからゾフィーまで現代的な感覚にリファインされていて上手いなと感じたが、今作では「元ネタに忠実」が過ぎて却って薄ら寒く感じてしまった。
いちファンとして初代「仮面ライダー」が今もって名作であり続けることに異論は無いが、半世紀前の時代がゆえに名作足りえたこともまた事実だろうと思う。
原点に寄り添い尊重することも素晴らしくはある。ただ、令和の時代に再び本郷猛と一文字隼人、そしてショッカーを蘇らせるのなら、あれから五十年を経た今の世の中に初代仮面ライダーを問い直す“意義”を見せて欲しかった。
幼かった日に私達の心を奮い立たせ、勇気を与えてくれた仮面ライダーの魅力は、映像だけに依存したものだったのだろうか。
己の哀しみを仮面で覆い隠し、罪なき人々の平和を破壊するショッカーの魔の手から、己の身と心が傷付くことも顧みず、人間でなくなりながらそれでもなお人間を守る本郷猛、一文字隼人の精神性にこそ憧れを抱いたのではないか。
蘊蓄を重ねた特撮マニアが鑑賞して悦に浸る、バイアグラのような作品は要らない。
強欲なのかもしれないが、私がもういなくなっているであろう五十年先にも、この作品を観ていた誰かが新しい「初代仮面ライダー」を創り上げているような、そんな“進化”したダブルライダーを観てみたかった。
美波、クール! エンディング、子門さん♪
カッコよかった、面白かった、懐かしかった^^
浜辺美波さんのクール・ビューティーぶりが新鮮。
50代の自分、仮面ライダーと共に育ち、子供の頃の感動が甦った。
エンディングで、子門真人さんのあの歌が流れます。一緒に歌ってしまいました、小声で^^
舞台挨拶中継回を予約後に、浜辺さんのゲストビジットを知り、2日連続で鑑賞。大満足です(^^♪
CGのできなどは、ハリウッドじゃないんだから…ね。
あーこれは好き嫌い分かれるわー
リアルタイムで仮面ライダーを見ていたものとしては、仮面ライダー???って感じです。大人の仮面ライダー、大人ってつければなんでも許されますね。
安いCG、棒読みのセリフ、演出ですよね。偉そうに能書きを垂れておきながらあっさり捕まったり、攻撃されたり、倒れたりする緑川ルリ子にちょいいらっ、かと思えばツンデレかと思うシーンにイラつきとデレを覚える。まぁ、美波ちゃんが可愛いから許すけどwww
振り切って大人仕様の仮面ライダーとして見れば満足、仮面ライダーとして見るうとなんじゃこりゃ?!でしょう。
好き・嫌い・好き・嫌いの振り幅が大きく揺れる…とりあえず3.5にしとくか。
バトルシーンで飽きて眠くなるとか…もう少し評価下げるか?
庵野監督ファンですが、褒めようがない
初日に舞台挨拶映像付きでみましたが、役者たちの挨拶がどうにもつまらなくて暗雲漂ったのですが、始まってみると作品を褒めることができなかった訳がよくわかりました。
アイデアに新味がなく、過去作を超えてる部分がなく、展開がご都合主義で説明をただ口先で言うだけの展開が続き、救われるべき人が出てこないのでカタルシスがない。特撮がチャチCGは20年前のレベルで、そうでない映像もスマホレベルのところが多く酔いそう。良いカメラを使う予算もないのでしょう、美しい映像もなく…主役陣の演技が褒めるの値しない。ただただただただ残念でした。初日の挨拶付きなのに客の入りも6割程度でなんとも言えない気持ちになりました。願わくば…皆さんがもっといい映画を見に行きますように。
完成してない
う~ん…、う~ん、これは…。という感じ。
仮面ライダーは好きだし、昭和のライダーを大人の鑑賞に堪える映画にするってのもかなり無理筋だと思うので、多少の粗には目をつぶって好意的に鑑賞するつもりではいたけど、どうしても”完成度が低い!”と思わざるを得なかった。
クモオーグとの戦いあたりまでは、「おおっ!これはいいかも…」と思って観れていた。
戦いも迫力があるし、ライダーの変身後の姿をヘルメットと強化服という設定にしたのも良い。
ショッカーの設定も斬新。人類の幸福の実現を目的として設定されたAIが、「最大多数による最大幸福」ではなく、「最も絶望している人間の希望をかなえる」ということのためにどうこう、みたいな話だったと思う。
で、ロボット刑事のKとか出てくるし、こいつが終盤で重要な役回りになるんだろうなー、という期待感も抱かせてくる。
でも徐々に映画の粗が目立ち始めて、そうすると「この映画は低い完成度のまま公開されてしまったのだ」という気持ちで観るようになってしまい、はじめはあまり気にならなかった本郷の演技もすごく棒読みチックに感じてくるし、ベテラン俳優のはずの一文字の演技だって下手くそに感じてくるから不思議だ。
全体的にすごくエヴァっぽい。ただ、これは庵野さんの作品だからそのことに文句があるわけじゃない。この世界観で完成度を高めていたら、面白くなった可能性はある。でもやっぱり"完成度が低い"。
まず一番言いたいのが設定がブレブレである(少なくともそう見えた)。本郷は風を受けないと変身できない設定のはずなのに、風を受けてないときにも変身している(ように見える)ときがある。変身中は本郷たちもオーグも素顔が異形の顔になっているはずなのに、明らかにそうなっていないときがある。緑川ルリ子と本郷との関係性もなんかブレてる。オーグたちが泡になって消滅する設定はいいんだけど、服とかも泡になるのはどういう原理なのか。泡になる無機物とならない無機物は何が違うのか。チョウオーグとの戦いのあと、本郷のヘルメットは泡になって普通のヘルメットにもどったように見えたけど、立花と滝がもってきた本郷のヘルメットっぽいやつは何なのか。本郷は改造される前の記憶がない設定だと思っていたら、中盤で家族のこと話しはじめて、???となった。
ショッカーライダーとの戦いもちょっと意味が分からなかった。彼らは本郷や一文字よりも高い攻撃力、少なくとも同等という設定のはずだと思うのだが、じゃあなんで彼らに勝てたのか? 作中でそれを説明してないのでは。この戦いはショッカーライダーたちの編隊走行とか迫力あって良かったんだけど、とにかく見にくくて、何が起こっているのかほとんど分からなかった。バッタの群体相という設定だから、見た目をBlackに似せてるんじゃないかと思って一所懸命見たんだけどよく判別できなかった。
CGがひどい。「これCGだよね」って明らかに思わせてしまうとそれは失敗してる。「ギャグなのか」と思えるほどCGが粗いシーンが多数。空中や高速で戦っているときの超人的な動きのCGシーンと、CGではなく普通の人間の力でペチペチ、えいえい戦っているときのシーンにあまりに差がありすぎて、滑稽。敵が死んだときに泡になって、泡が消滅するシーンが何度も出てきたけど、出てくるたびに「Oh! TVクオリティ…」と泣きたくなった。サイクロン号が変形するシーンも同じ。
けっこう複雑な設定や背景を、登場人物たちが早口で台詞だけで説明しちゃってるシーンばかりなのも良くないと思う。戦いの理由とか、それぞれの行動の動機とかよく分からないまま観てると、登場人物たちに感情移入できない。ルリ子や本郷が死んでしまうのってストーリー的にはすごく重くて悲しい出来事のはずなのに、全然悲しい気持ちになれなかった。結局プラーナってなんなん?生命エネルギーとか魂みたいなものか。ルリ子や本郷はヘルメットの中で生きてるってどういうことなのか。この世界観の最重要な概念だと思うので、もっとこれの説明するべきだったのでは。
チョウオーグは、完全変態だとか名前が一郎だとか、イナズマンやキカイダーとのつながりを匂わせておいて、実際は全然関係ないし、仮面ライダーゼロ号とか名乗ったり、ベルトがダブルタイフーンみたいなのが「無意味に意味深」でイライラする。「立花と滝」も、「この名前出しときゃファンは喜ぶだろ」っていう安易なファンサービスみたい。
この映画で一番の欠点は、話が途中なところ。「ここで終わるの!?」ってびっくりした。序盤でルリ子が4人のオーグがいる、みたいなこと言ってたから、「ああ、なるほど。それなら1本の映画でショッカーの壊滅まで描けるな」と思いながら観てたので、まさか続きになってしまうとは思わなかった。
全体的に、大学生の自主製作映画みたいな感じがある。話が分かりにくくて、ちょっと哲学的で高尚な思想が背景にありそうな雰囲気を出してて、映像の芸術性を重視してて、お金のかからない会話シーン多めで、手振れカメラで臨場感を演出してて。そういう感じは嫌いではないのだけど、今回はそれが悪い方に作用してしまったかなと思う。
くそみそに言いまくってしまったけど、この映画への期待値が高すぎてしまったからかも。平成仮面ライダー(特に第一期)は、石ノ森作品を研究しまくって、ほんとうに深いレベルで面白い作品になったものが多かったから、「庵野さんならそれを超えてくるはず!」という願望をもってしまった。
はじめにも言ったけど、この映画のショッカーの設定は良いものだと思う。怪人たちの「絶望の内容」にフォーカスして、1つの1つの戦いを丁寧に展開すれば、非常に面白くなったんではないか(原作漫画の「仮面ライダーBlack」はそういう感じだったかも)。
庵野節炸裂です
初っ端から、「こう来るか~」でした。PG12納得です。また、サーバーを壊す場面は想像の斜め上をいっており、若干笑ってしまいました。
あと、庵野監督といえばの演者のアップシーン。浜辺美波ファンはこれだけでも楽しめます。
原作知ってるともっと楽しめたかもしれないです。
ヒーロー像を改めて問いかける作品
かつて憧れたヒーローは明朗快活で他人を救うため何処へでも駆けつけ戦う、身体のみならず精神的タフネスも超人的、そんな存在であった。仮面ライダーもその中の1人であった。この作品では、仮面ライダーと周囲の人々の裏側を描写することでヒーローも人間なのだ、ということに気付かされた。
冒頭に本郷がオーグメントの強大な力に戸惑いながら、ショッカーを殺める罪悪感に苛まれるシーンは特に印象的だ。
また、本作では一般人のために仮面ライダーが戦うことがない(ショッカーを殲滅することが広く言えば一般人のためだが)。1号とパートナーのルリ子、2号も己のエゴのために戦っているところが人間臭さを感じた。
飄々として自由人であった2号が、終盤に人間的な成長を遂げていたことも人間味を感じるところであった。
完璧超人だと思っていた仮面ライダーの裏側を描くことで、その精神的な揺らぎや成長が光って表現されていた。仮面ライダーに庵野さんの世界観を組み合わせることで新たな作品に生まれ変わっていた。一部CGや言い回しに癖があるところが気になったが、総合的には面白かった。
全886件中、601~620件目を表示