シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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マニア向け、ライト層は注意
結論からいって面白くない、この映画の面白さがよく分からない
ショッカーとの戦いも全くといっていいほど歯応えがないし、アクションも冒頭以外はクソ
おそらく昔の仮面ライダーが好きな人、庵野秀明を愛してやまない人たちは面白いと感じるのかもしれないが、ライト層には???
友達、あるいは恋人と見る場合はお気をつけて
一般的な娯楽映画ではありません、もしそのように作ったのなら大失敗です
新であり、進であり、真の仮面ライダー
前提としてシン・シリーズは全て視聴済み、また仮面ライダーは平成ライダーを齧った程度で昭和ライダーは全く知りません。
・悪い点
粗探ししないと出てこない程度にはない。
強いて言えばCGのクオリティだが、あれは予算の都合やあえて"あの程度"にしている可能性があるので酷評する点にはならないと考えている。チープだとの批判も度々見受けられるが、日曜の仮面ライダーを見たことがあるのかと問いたい。間違いなく、テレビ版よりは良いし、マーベルやアバターのようなレベルのCGを期待したのだろうが、予算がまるで違う。ここを指摘するのはお門違いだと思う。
まず、悪い点はないと思う。
・良い点
【テンポの良さ】
まず、テンポが良い。前半もショッカーからの逃走の最中から描かれており、一息つくまもなく次の刺客がどんどん出てくる。作品を通して無駄と思うシーンはない、あっという間の2時間だと思う。
【庵野監督らしい設定】
作中、プラーナという概念が出てくるがこれが監督らしい。エヴァシリーズでも精神世界の概念は度々出てくるし、ある意味鬱的な要素もそこに盛り込まれている。製作中の段階で大人の仮面ライダーが想定されていると思うので、これくらいダークな設定は必要。昨今の仮面ライダーと違い変身して戦うことでのデメリットがあるのがコンプライアンスの低かった時代の昭和ライダーのようで、原作リスペクトを感じることができる。
【バトルシーンの演出】
これは上述したCGの話に被ってくるが、限られたCGの中で十分に迫力を感じる演出がされていると思う。特にハチオーグとの戦闘シーンは暗闇で虫が動いた時が容易に想像できるような演出だし、後半の量産型ライダーとの戦闘シーンも暗闇で戦っている割にはかなり見やすく、状況が理解しやすい。
総合してかなりの良作。私としてはシンゴジラと並ぶレベルで良かった。次回作があれば是非観に行きたいと思う。
また観たいと思うので星5。
俺はあと何人殺せばいい!教えてくれゼロ!
仮面ライダーのヘルメットにはゼロシステム(のようなもの)が仕込まれてますよ!(笑)
そしたらラスボスが…ゼロだのVス…(笑)
シン・ウルトラマン以上の急展開の連続てのもあって内容としては正直普通でした。しかしながら、各シーンの1つ1つは良いところがたくさんあってアマプラとかで数話に分けて掘り下げてくれたら凄い良かったのかな?と思います。
ブラックサンがションボリだったので、この雰囲気でアマプラで作ってほしかった…
星は3ですけど、良いところもたくさんあって何て評価してら良いか難しい映画でした。
仮面ライダーの歌が流れる時、観客の心がひとつになった・・・気がした(´△`)
そもそもショッカーの目標は意味のあるものなのか?
なぜ仮面ライダーが生まれたのか。
その後に続く戦いの行方とは
など、荒唐無稽さを突っ込んではいけない訳だが、庵野監督はその部分になんとしてでも理屈をくっつけたいんだなあと思った。
人類の行く末を按じるあまり、人間を管理することの必要性を思い立ち、高性能なAIを作ったら「じゃあ世界征服ってか人類みな奴隷」が良いんでね?となったというのがショッカーの創設らしい。つまりはターミネーターと同じか。
仮面ライダーはショッカーによって作られたが、緑川博士の計画で「良心回路」(これはキカイダーか)のようなものを仕込まれたんだよね。でも、原作通り強いだけでは無いキャラクターだ。悩みを抱え強さを誇示できない。
ライダー2号も自分の感情の行方を意識して行動している
さて、大ボスは森山未來(緑川一郎)演じる🦋.*˚オーグ
戦いの初めに白いマフラーをして「仮面ライダーゼロ」を名乗る!
ここは、オリジナル通りなのかは分からない。
ライダー同士の戦いの最中にルリ子はKKオーグに刺されて命落とすが、誰だろうと思ったらクレジットに本郷奏多の名を見つけて、この人しかないと思ったよ。多分正解。キモさがピッタリ。
でもなんだね。シンウルトラマンと同時に撮っていたのかな?役者のダブリやロケ地のダブリが多いと思ったね。
竹野内豊と斎藤工はゴジラとウルトラマンだし、サソリオーグは長澤まさみ、緑川博士の奥さんは市川実日子、どちらも科特隊(禍特隊)
工場での戦いはメフィラス星人とウルトラマンの戦いの場所だし。
やはり、一連の「シン」シリーズは同世代の人には嬉しい仕掛けが多い。
客層は平日ということもありおっちゃん達がわんさか(笑)湧いてて草
ライダー1号が左足を怪我する事実も踏まえ、2号に引き継ぐ流れも納得。こうなればシン・V3までが本来の流れだろうね。
最後に「悪いやつほどよく笑う!」ね(՞˶・֊・˶՞)ドヤッ.ᐟ.ᐟ
想いを紡いでいく
驚いた。ここまでエモーショナルに響いたのは作品を見る前は想像できなかった。本郷猛というキャラはやはりテレビ版の藤岡弘、さんの顔がまず浮かび、とても濃い顔立ちだ、ということは認識している。だからそのイメージのままで映画を鑑賞したのだが池松版はとても優しいキャラ作りとなっている。いや、優しすぎるというべきか。それは作中にも十二分に説明がある。しかしその『やさしさ』が彼の強みでありその優しさがあるからこそ作中最強の敵に勝てたのだとも思う。やさしさが人を結び付け、やさしさが人を強くし、絆を強固なものとし、人の思いをまた人へ伝える。それはまるでリレーのバトンのように手から手へと渡り歩く。
主要なキャラが亡くなっていく熾烈さを見せているのと同時に誰かが亡くなったとしても、メットの中にメモリが入っていて映像で亡くなった人の思いが感じ取れるシーンは持っているものに魂が宿っているというメッセージと解釈できる。それは古くから日本にあったアニミズム的なエッセンスでもあるし庵野作品でいうところの「新世紀エヴァンゲリオン」でエヴァそのものに亡くなった人の魂が宿っているのと同じように思えた。本作ではそれは時にマフラーであったり、メットであったりと身近なものばかりだ。人は死んだらいなくなるが、存在自体はちゃんと残っている。ものにもちゃんとぬくもりがあり、死んでも記憶が宿っているのだ。本郷は残念なことに亡くなってしまうがその彼が持っていたマフラーとメットにはルリ子の思いも詰まっているし本郷の意思も刻まれている。そしてそんな彼らを間近で見ていた一文字にそのすべてが継承される。それが背中に宿りバイクを走らせるというラストは爽快感もあり、そんな彼の成長も感じ、見ている俺も前を向いて生きようというように思えて本当にすっきりとした読後感だった。
一文字は群れるのが嫌いだと最初は言っていたがそんな彼にも仲間ができて気を許していく姿はなんだか今までの庵野監督の過去から現在までの心境を表しているのかなと勝手に推測した。
SHOKERは絶望で構成され相手の怪人たちは絶望を感じ、その絶望を憎しみに変えて強くなった。あるものは愛するものを殺され、裏切られ、力に頼らざるを得ない人たちだ。それは昨今でいう無差別殺傷事件や恨みで人を刺したりする事件があるから人ごとではない。SHOKERの構成員である緑川イチローは人が悲しみを感じさせないように自らの考える幸福を追求した計画を進める。愛する人間を殺されたのも本作の主人公である本郷も同じ心境だ。しかしそんな彼らと本郷は紙一重でありながらも決定的に違うところがあって、それは最後まで相手に手を差し伸べようとする姿勢だと思う。イチローは絶対的な強さを誇り、正攻法ではとてもかなう相手ではない。しかしその戦いの最後はルリ子のメッセージをイチローに伝えることだった。それはやさしさを持っていないとできないことだし、絶望の淵にいる人に唯一できることは手を差し伸べることだ、と感じ取れた。それができる本郷は誰よりも強い。
人は絶望したり悲しみを背負ったり、それは本当につらいことでもその絶望から逃げると生きることへの拒否になる。感情委があるから生きているのであって、人の生き死にを見るから人は強くなるのだと思う。それを最後まで描き切った本作は庵野作品で一番好きな作品だと思った。
オタクの、オタクによる、オタクの為の映画を超えて、本来普通の社会派と言われる映画が取り組むべき映画です
PG12の指定は妥当でした
小学生以下の子供には見せたくない映像が多くあります
公開日が一度延期されて春休み直前になったのは、東映の興行の目論見としては仮面ライダーで育った親が子供の手を引いてというものを狙っていたのだろうと思います
でもPG12指定でその構図は崩れました
庵野監督がやり過ぎた?
違うと思います
確信犯だと思うのです
そもそも初代仮面ライダー世代はもはや60代、再放送世代でも50代のはず
親が子供の手を引いて連れてくるコンテンツなら平成ライダーでなければならないことは庵野監督なら百も承知のはず
最初から本作は子供は観に来ないという構想だったのだと思います
オタクの、オタクによる、オタクの為の映画そのものになっています
オタクが、子供の頃にオリジナルをみて、子供向けの内容で残念であった部分を脳内で、子供なりに高度で大人向けの内容に補完していたものにアップグレードする
それがシン・シリーズなのだと思います
その定義によるなら本作はシン・仮面ライダーそのものです
ではオタクの中だけで閉じてしまった同人的製作物に過ぎない?
そのようなものでも巨額の資金を集め投入できる名声と実績を庵野監督は確かに獲得しています
では何故、庵野監督はそれ程の成功を収め支持を受けて来たのでしょうか?
オタクが一般化して市場が大きくなった?
それも多少はあるかも知れません
しかし今までのシン・シリーズは社会現象になる程の注目と支持をオタクでもない一般大衆から受けていたからです
そうでなければ、あれほどの成功は説明がつかないのです
オタクの、オタクによる、オタクの為の映画であることは、今までのシン・シリーズも間違いなくそうです
しかしオタクとは言い切れないライトな層や、普通の一般大衆が押しかけるような大ヒットになったのは、彼らの心に刺さるものが密かに仕込まれていたからだと思うのです
シン・ゴジラは怪獣映画のようで、日本人とは何かがテーマであったと思います
シン・エヴァンゲリオンは、21世紀における人の生き方ではなかったでしょうか
シン・ウルトラマンでは日本人の安全保障観についての考察だったと思うのです
単なる特撮映画を観て来たといいながら実はこのようなメッセージが仕込まれていて、私達はそれを確かに受け取っていたからこそ、社会現象的な大ヒットにまでなったのだと思うのです
では本作では一体どんなメッセージが仕込まれていたのでしょうか?
自分にはシン・ウルトラマンのメッセージがさらに深化したものであったように思われてなりません
相手を一撃で殺傷してしまう力
その力を持つ事を恐れる
その力を行使することを恐れる
しかし力を持たなければ、自分も、愛するものも守ることは出来ないのです
力とは暴力そのものです
暴力で実力行使すれば、どうなるのか?
その現実を本作は映像で冒頭から観客に突きつけます
これが本作のテーマです
しかしこの恐ろしい暴力の力を私達が持たなければ、理不尽な暴力をふるう相手には対抗できず、ただ殺されるだけなのです
いくら口で平和的に説得を試みても通じない相手は現実にいる
その現実を見つめて生きていく
それが仮面ライダー本郷猛です
暴力に対抗しうる強力な力を手に入れた時、それをどう正しく制御して行使していくのか?
その責任の重さと辛さ、そして怖ろしさを知る時がきた
そのようなメッセージが本作のテーマだったと思うのです
だからあれほどの過激な暴力シーンが不可欠だったのです
絶対に必要な演出だったのです
ロシアのウクライナ侵略
中国の軍事的圧力
北朝鮮の弾道ミサイルの脅威
こういったことを受けて、日本も専主防衛の範囲を拡大して反撃能力を保有する事が政府で正式に決定的されました
本作の製作期間中のことです
明らかに連動していると思います
だから本作は賛否両極端に評価が別れるのだと思います
例えこの隠されたメッセージを大抵の観客が読み取れなくても、このメッセージは意識の下で確実に伝わっているのです
本作が突きつけるメッセージを肯定出来ない人は、低評価で斬って捨てる他ないのです
自分は根っからのオタクです
本作のディテール、くすぐられる様々な無数の要素には感激し通しでした
でもなんとかオーグの考察なんかしても何の意味もないと思います
ただのオタクの戯言です
一見もっともらしければそれでよいのです
この程度で十分だという庵野監督の割り切りすら感じました
シン・シリーズがこのように重いメッセージを発してきたことは一体なぜなのでしょうか?
それはオタクの、オタクによる、オタクの為の映画を超えて、本来普通の社会派と言われる映画が取り組むべき映画のはずです
本作は、日本人の、日本人による、日本人の為の映画そのものだったのです
シン・シリーズはそれを志向しているのです
その意味で本作はまさしく、シン・シリーズの本道にある作品であると思います
変わるモノ
変わらないモノ
そして、変えたくないモノ
このポスターのキャッチフレーズ
もう意味がお分かりだと思います
継承、孤高、信頼
特撮のこととは全く別のダブルミーイングだったのです
個人として、シンシリーズでは一番好きです。
庵野監督は他人の作った3つの娯楽空想特撮を好き勝手に作ることができとても羨ましい。
1)シンゴジラには納得がいっていません。中途半端で終わっていないからです。
2)シンウルトラマンは3つの中で最低です。CGがダサすぎて本家の良さにまるで勝てていないと思う。60年台の円谷に負けている結果。2度と観ないつもりです。
3)シン仮面ライダー
個人的な感想、ネタバレです。
はじまり方が良いです。前置きがないので逆によく思いました。
蜘蛛編。他に出来る人がいないぐらいのクオリティーでした。5星
蝙蝠編。特殊メイクはなかなかの物でしたが、TVの怖さが全く感じられなかった。ギャグに蝙蝠男を使わないでほしい。1星
蠍編。現行漫画の前置きはなく、タレントが血色が良過ぎて全く怖くない。出てくる理由がよく解りませんでした。0星
蜂編。コンセプトはやはりキルビルなのかな?西野さんが血色が良過ぎてオーグじたいが怖くない。TV版のフェンシングの方が好きだな。西野さんの演技が悪くないので3星。
第二号編。当初凸凹感があり配役に不満があったのですが、さすが役者です。4星。
カマキリカメレオン編。ある意味ショックなシナリオ。蜘蛛以来の感動がありました。4星。
黒バッタ編。これは手抜きか、技術不足か?CGじゃなければな、、総合高かったです。0星
チョウオーグ、0号編。ダブルタイフーン、V3のプロトの青いスーツ、中身はイナズマンのオマージュ。てんこ盛り。最初が強過ぎで後で弱過ぎかな、、2点。
本郷、味のある深い演技のできる役者。
一文字、役者とキャラが良かった。
ルリ子、浜辺は綺麗です。5星
この無機質感が他の女の怪人に欲しかった。
サイクロン号、4つ目にする必要があったかは別ですが、またCGが多いけどなかなか良かった。
サントラ、菊池さんの効果音が頭にあるので、何を聞いても全くレベルが低すぎる。
ラスト、庵野さんは原作と石ノ森さんが大好きなんだな!5星
辛いコメントっでしたが、人にお金を払わせて観せるということは評価されることです。
ワザとなのか?
仮面ライダーに思い入れ無しで、「シン」シリーズとして観ました。
庵野秀明監督の作風って、ワザとなのか、ガチでこれなのかって分かりづらい所あるんですよね。
いただけないと思ったのは、アクションですかね。カメラブレ過ぎですよ。
後、CGもワザとなのか、ガチでアレなのか、分からない(笑)演出は、まあ、庵野節?って言うのですかねー。
その為、役者の演技もヘタかワザと分からない(笑)感情抑える演技か、ただ棒演技なのか、特に本郷猛に感じて(笑)葛藤的な感じがしないんですよ。ただ、ルリ子に付き従ってる感じだけで。(苦笑)
ルリ子と心通わす感が余り感じられず、正義の心も親が警察官で殉職して云々と言われても主人公の行動に直結する感が無く。(2号もそうなんですが。)
ショッカー自体も緑川家の家庭の事情が、世界征服にーっていうのも「エヴァ」みたいなもんだし。まあ、良いんですけど。(笑)
個人的に良かったってのが、他の怪人達も仮面ライダーと同型で、仮面被って改造されてるという統一されている所でしょうか。(長澤まさみだけ「おやっ?」って感じでしたが(笑))
後、役者が他の「シン」シリーズと被ってるのは何なんですね。事務所?
血飛沫も最初が凄く、後はそこそこで、しかもアクションがカメラブレまくりなので、残虐感が弱く、その辺しっかり観せて欲しかったかなと。
映画そのものも面白いかと言われると正直「う〜ん」って悩む感じで、面白く無いとも言えないんですよね。まあ、人選ぶかな〜。
引っ掛かる人には良くて、そうじゃない人には、ダメダメでしょうね。
個人的には「シン・ウルトラマン」の方が、全体的に演出や演技の突き抜け方、映像的にも合致してた感があります。
今回の「シン・仮面ライダー」は、最初に書いた通り、「どっちなの?」って感じがあってモヤモヤ感がありました。
個人的に、ワザとどうか抜きにして、「駄目だ」って思ったのがアクションですね。ブレすぎ、分かりづらい。最後なんか、疲れきっての掴み合いでしたからね。(笑)
ライダーの佇まい"だけ"を観にいきました
冒頭ライダーの殴打で血飛沫がバシャバシャ飛ぶのは最高だったが、それが頂点という感じ。庵野作品を観に行ってこんなこと言うのは野暮かもしれないが、相変わらずのステージクリア型構成は食傷気味だし、何よりアクションが酷くて、動きのあるシーンはほぼすべてCGIで、しかも作りがお世辞にも良いとはいえず、暗過ぎて位置関係すらわからない。実写シーンも手ブレばかり。ライダーの造形は好みだったけど ほぼ立ち姿を観に行っただけという…
浜辺さんのビジュアルはまるで綾波のようです。
ウルトラマンの一件があったこともあり、長澤まさみが出てきたときポリコレ的に冷や冷やしてしまった… とにかくフラストレーションが溜まりました。
庵野ファンには勧めたい!
仮面ライダーシリーズをちゃんと観たことないから仮面ライダーファンにはどう写ったのか分からないけど、庵野作品を追ってきた人には嬉しい演出がたくさんあって楽しめた!
強いていうならエヴァ要素が強すぎたかな…
庵野作品群としてみれば面白いけど、これ単体で見た時に楽しめるかは人によるかも笑
映画の尺に納めるのがもったいない
エヴァンゲリオンやシンシリーズを観ていたからこそ、映画を肯定出来たと思うし、エヴァンゲリオンを思い出すシーンがあった
仮面ライダーの世界観、アクション、登場人物の心情を120分ではまとめきれていなくて、もっとじっくり観たいシーンばかりだった
駆け足だから、いつのまにか戦闘が終わっているし、いつのまにか相手への気持ちが変化している
映画を何部作か複数作るか、連続ドラマにしてもいい内容量だと思う
パンフレットを観て初めて誰が演じている敵なのかわかった敵が多かった
これはさすがに無理
率直に言って、今作は無理でした。
「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」等、昔からの人気コンテンツをリブート作品を庵野秀明が手掛ける仮面ライダー作品。
自分はどちらも好きでしたが、今回は微妙な要素が多いです。
自分は平成ライダーを観ており、「クウガ」や「アギト」を観ていた世代。
今回の初代の仮面ライダーは主人公の本郷猛と2号の一文字隼人、怪人がショッカーという事以外はそんなに知識が無いです。
好きだったのは、
優しい性格の本郷猛がショッカーを倒す時に殺人を行う行為の葛藤が良かったし、暴力を振るう時に流血が出る事で命を奪う残酷さが表現出来ていて良かったし、自分が好きだった「仮面ライダークウガ」の要素が観れて良かったです。
また、実写撮影のロケーションが非常に美しいです。
工業地帯の背景や線路、電柱を背景に固定カメラで映す背景が美しく、しばしばエヴァンゲリオンらしさを彷彿とさせられました。
あと現在発表されているキャストに関しては、ヒロインの浜辺美波や怪人役の西野七瀬のビジュアルが様になっていました。
何故ダメだったか。
一番はアクションシーンです。
あまりにもCGに頼り過ぎている気がします。
仮面ライダーのアクションは実写でやるからこそ凄く格好良く見えるのに、安っぽいCGばっかりでやってしまったが故にかなり滑稽に感じてシリアスな場面で笑いそうになってしまいました。
あと本郷猛についてですが、確かに殺しに対しての葛藤は良かったものの、テーマに沿った概念のように見えてしまっていて人間味を感じない所に引っ掛かりを覚えます。
「シン・ウルトラマン」でも主人公は人間ぽくない所が多々見受けましたが、ウルトラマンという人間ではない生命体だったために受け入れられました。
しかし、今作の主人公は人間です。だからこそ人間らしさを出した方が良かったと思います。
あと、怪人を多く出しすぎたからかテーマや内容も詰め込み過ぎです。
一つのテーマに絞ればそこをもっと深く描けてたと思うのですが、いかんせん2時間に纏めるとごちゃごちゃしてしまいます。
庵野秀明は個人的に好き嫌いが分かれますが、残念ながら嫌いな方の庵野秀明作品でした。
生命の食物連鎖
人は自分に責任をあまり感じず、他人のせいにしたくなる。しかし、事の深刻さになるまではそれに気づかない。変わるべきは自分にあり、自分の命を絶つまで他者に尽くす覚悟がある人は本当にすごいと思いました。人のキャラクターは昆虫と同じで食物連鎖のように、様々なキャラクターの人がいるようにできている。新しいものが生まれれば、いつか滅びるか変異をする。常に永遠の支配はできない。どんな政権でも結局チャンピョンや新しいキングが現れます。
シン・シリーズはより多くの人にその作品を知ってもらうための1つの手段。今まであんまり仮面ライダーを知らなかったが、見たいと思えるようになりました。ファンには懐かしさがあります。ダメなところがあまり感じない映画でした。
リスペクトかチープか?
もはや290レビュー。
流石です。
TV版ブラックは未見。
原作、オリジナルライダーリスペクトの庵野氏ならでわの出来だと思います。ある意味当時のライダーの呪いにかかった監督が、そこから抜け出られなかった様を観にきたとも言える。
今ライダーに「新」をつけてやる以上新しい技術や解釈は当然必要で熟考されたと思うが、やはらオリジナルに執着する故に妙なレトロ感やチープさも付き纏う感じがしました。マーベルと戦う気は無いと思うけど等身大ヒーローだと比較は避けられないわけで映画館に来る人の目が肥えてしまっている事も考慮が必要かと思います。なんかレトロを楽しみつつも、世界の特撮レベルとのズレに悶々としながら見てしまった。
これがリスペクト!これがチャレンジ!とも言えるけど、、それが予算の無さの言い訳だとしたら悲しい。
特殊造形は(蠍オーグ以外)素晴らしかったが美術セットがかなり割りを食った様に見えてしまった、、、アニメだとゼーレな感じすぐ描けるんだけど、セットでやるとたとえただの暗黒でも日本のスタジオはどこも狭すぎる。あ、、いや、これもオリジナルリスペクトなのかもしれない、、。
今回一番得したのは間違いなく浜辺美波だろう。全てのカットが美しかった。撮影部の入れ込み具合が伝わる。
皆んな被り物があるんでよくわからないけどKは桃李君かな?色んな石森キャラがチラチラ出て来て昔のOVAジャイアントロボ的に楽しい。
なんだかんだ言ってかなり楽しんだし、気分が良かったので二駅手前で降りて歩く。
ライダーカードはメインの2人でした。
もう一回行くかな。
※結局3回みた。
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