シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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庵野「シン」シリーズも3つ目になると…
「シンゴジラ」「シンウルトラマン」と、巨大生物を扱っていたため、映像スケールも大きかったが、さすがに等身大の仮面ライダーではそういうわけにもいかず、前2作と比べるとどうしてもしょぼくなってしまう。
それは差し引いても、戦いながらよくしゃべる怪人たちだ。しゃべりすぎだ。とくにサソリ女はまるでノータリンのぱっぱらぱーだ。ライダーの相手方の女の子も、独り言を言い過ぎだ。
松阪桃李君(「梅ちゃん先生」で「のぶのばか~」を演じた)や、カムカムの市子さんが出てきたのは嬉しいが、ちむどんのとーちゃんや、仲村トオルも出ていたらしいが、わからなかった。
懐古世代の中高年をガッカリさせてしまった!
口コミが両極端なので、気になって観てきた。そうそうたるキャスト陣。今時のVFXの映像。なのに映画のモチーフが掴めない、世界観がよくわからないうちにラスボス出てきて強制終了。仮面ライダーの家族愛?恋バナ?友情?がテーマ?子門真人さんの懐かしい、あの歌声と森山未來さんの美しい舞いの数シーンだけが記憶に残った。石ノ森章太郎先生の原作世界観はサイボーグと化した島村ジョウやフランソワーズの嘆きに始まり、昆虫人間に成った本郷猛の苦悩と葛藤に終わると言っても過言ではないと思う。そこをもっと描いて欲しかった。例の変身ポーズやライダーキックを見せるなら、現在地上波で放映中の仮面ライダーギーツの方がよほどカッコいい。懐かしさに誘われて観に来たであろう、かつての仮面ライダーごっこをしたおじさん、おじいさん達にため息をつかせる映画になってしまって残念至極。
今回は「信」とか「心」なんじゃないかと
まず思うのが浜辺美波が石ノ森章太郎の描く美少女の感じがすごく出ている点、いい配役だと思います。予告編をみたときはタキが女体化したものだと思っていたのですが、オープニングではアニメのキカイダーゼロワンのオマージュみたいで、しかも緑川ルリ子と名乗っているし。
そのルリ子の説明ではショッカー側のフィクサー的ポジションにはロボット刑事Kと石ノ森章太郎のスターシステムみたいな感じになってます。その他諸々、立花藤兵衛など原作の登場人物を同名のまま役割変えて使っています。(もしかして、原作の漫画は今回のような設定になってたりするのかな?)
音楽も昔の楽曲っぽいやつが使われており、庵野秀明にしては原作の匂い出し過ぎな気がしましたが、結局は人類補完計画なのかと・・・
戦闘員から吹き出る血しぶきが強調されてますが、サイボーグではなく人間ということになっているようです。恐らくバイオテクノロジーの産物ということなのでしょう。それを一撃で仕留める力を持っているという確かに人間離れした力をもっていますが、これまでのシン○○のような神の力という感じではなさそうです。
対するショッカー軍団もオーグメントと呼ばれる怪人をリーダーとした小隊で本郷猛に襲いかかるわけですが、一体倒されると次の怪人(オーグメント)がシルエットで登場という連続活劇感を感じさせる味付けは良かったと思います。
戦闘アクションシーンが若干しょっぱい感じで、ドラゴンボールのような空中戦はさすがに若さを感じました。アクションシーン全般を通してあまり殺陣を重視してないというかカット割りでぼやかすところが多かったように思います。
サバクトビバッタの相変異や昆虫の強弱順が逆順だったり(昆虫のダイヤグラムではバッタより蜂のほうが強いし蝶はバッタより弱いですよね。)結局はプラーナで決まるという、恐らくそれっぽいだけでいいというところでしょう。(蝙蝠は哺乳類ですし)
一番気になったところは、ルリ子が胸を借りるところ。
物凄くあざといところなのですが、このタイミングでそんなこと言わないでしょ。絶対、無理やり偉い人に言われて追加したのだとも思いましたが・・・
もしかして、あざとくないのでしょうか?
何だかんだ考察で楽しめたのですが、これまでのシン○○のようにばっちりキマッているわけではなく相当粗削りな感じでしたね。
だめだ…。「シン・○○」は合わない。
結論を先にいうとつまらない映画、その一言です。
序盤のショッカーの手下との戦闘シーン。いきなり血飛沫連発のスプラッター!
この瞬間、だめだ。子供向けのあの仮面ライダーではないと思った。
主役の台詞読みは演技でそうしているのか、棒読みなのか、どっちなんだと終始謎でした。柄本佑は妙に軽い言い回しだし。
人間ドラマにしたかったのかもしれないけど、葛藤など全く感じられず、ストーリー性は全くなくつまらない展開がずーーっと続いて退屈でした。
怪人が弱すぎなのも残念過ぎです。
蜂女のアジトへ行く途中の商店街のBGM。
自分の好きな曲(歌詞ないBGMが好き)がジェッディン・デデン(Ceddin Deden:オスマントルコの軍楽隊の曲)だったとこだけテンションあがったが、選曲には???です。
終盤の量産ライダーとの戦闘シーン、暗すぎて台無しです。
カメラワークも手ぶれ?感だしているのか見づらすぎです。
イチロー兄さんとの対峙シーン。白い配線がついているのを見た瞬間あのアニメが脳裏によぎりました!!
不思議の海のナディアのネオ皇帝!!
ネモ船長=緑川博士、ルリ子=ナディア、本郷猛=ジャン
という構図が浮かんでしまったのは自分だけだろうか…
イチロー兄さん、最後急に弱くなりすぎですよ。戦闘シーンというよりじゃれあって絡み合っているようにしか見えなかった。
締め方も残念過ぎでした。
エンディングの昔の主題歌は良かった!!
シン・ゴジラもイマイチで、シン・ウルトラマンは敢えて見ず、そして今回。再放送で昔の作品を知っているだけに、シン・○○は自分には合わないなということがよくわかりました。
浜辺美波はキミスイの頃が一番良かったなぁ。
春のタイムマシーン
映像がグロテスクだとか、CGが陳腐だとか、ストーリーが暗いとかといった批判が多いですね。でも、それこそが監督が作りたかったものなのです。
つまりこの映画はテレビ特撮としての仮面ライダーの再現、さらには仮面ライダー1号、2号の時代、オイルショックのあの時代を再現する映画なのです。
グロテスクで、陳腐で、暗い世相、それが昭和仮面ライダーの登場した時代そのものなのです。
この作品はタイムマシーンだと思います。50代後半の私は、小学生時代の土曜日7時半に戻ることができました。まだ生まれていなかった人は、令和という離れたところから昭和を眺めるのではなく、ぜひこの時代を体感してください。体感というのは、映画というメディアだからこそできる経験です。
庵野監督作品には変な用語が沢山でてきて、話が理解できない、という方も多いようですね。大丈夫です。無視してください。
庵野監督の繰り出す変な用語は、雰囲気作りのためのブラフなのです。エヴァは難解なストーリーが話題になったので、何か背後にしっかりとしたストーリーや思想の様なものがあるのではないか、と詮索している人が多いですよね。でも本当は何もありません。何も無いからこそ、ただ難解な用語を感覚でばら撒いたからこそ、エヴァが難解な作品であると当初誤解されていたのです。
庵野監督は感性の巨人なのです。理性的なことはほぼ無視しているからこそ、素晴らしい作品が生み出せるのです。庵野ワールドは考えるものではなく、感じるものなのです。
だからこの作品は、映画史に残るタイムマシーン映画となることができたのです。
かっこいい日本のヒーロー
もっと大人向けにならんかな
大人向けというがまだまだ子供っぽい、中途半端な出来と感じた。ウルトラマンもそうだったけど難しい用語を使い現実感を強引にはめているよう。まだまだファンタジー要素が強く、これではどうしてもアメリカのマーベル作品と比べてしまう、比べたらいかん!という意見もあるが比べてしまうのだからしょうがない。あんな妖怪みたいな敵ではなくてせめて増強クローン人間とかサイボーグだとか、ひょっとしたら近未来にこんな悪いヤツ出てくるんじゃない?くらいのリアル感で勝負しないと負けてしまう。プラスアルファでヒューマニズムで補いたい。日本映画のCGや特撮の限界を痛感させられた作品。
原作をどこまで崩せるかが課題になるが思いきったアレンジを期待したい。
ただ、遠い昔仮面ライダーを見ていたオジサンからしたら、バイクのシーンや乗りながら変身する所などカッコ良かったし、2号やラストはV3を彷彿させる演出、エンドロールに子門真人など嬉しい場面はあったので見て良かったとは思える。一つ欲をいうなら本郷が改造手術を受けるシーンからスタートして欲しかったかな。
追記
すみません、ラストの緑の仮面はテレビシリーズの1号のでしたね、緑色だったのでこれから新たにV3として戦うのかなと思ってしまいました。でもここは思いきってV3の仮面で演出しちゃっても良かったのかなと思います。(仮面ライダーの往年のファンの諸先輩方に叱られるかな?)
もはや庵野さんを教祖とした新興宗教か。
シン・シリーズ、最高傑作
庵野監督作品の中でも、群を抜く作品と感じました。ショッカーの戦闘員を殴ると戦闘員から血がでる。
石ノ森先生の漫画を幼いころ少し読んだ事がありますが、こういう話だったと思いました。
望まずに改造人間にされた主人公が、悪の組織に立ち向かう。終盤、キルビルのように感じた場面もあり、昭和のクリエイター達の伝えたい事が、今の技術で、再現されたように思えました。
伝えたいことに、技術が追いついてきた、そんな感じを最近のリバイバル作品に感じました。
鑑賞後は、スッキリしました。こういう作品が、今後も増えて欲しいと思いますb
なんかもうひたすらカッコよかった
前提として
・「仮面ライダー」本編は未視聴。
・劇場版の「仮面ライダー」は2作ほど視聴済。
・「仮面ライダー The First」は視聴済。
・「シン〜」シリーズは全て視聴済。
なんかもうひたすらライダーがカッコよかった。
色々と気になる部分はあるんです。
合わない音楽に欲しいところにない主題歌とか、生身のアクションが持ち味なのに多用されまくる甘いCGとか、S.H.O.C.K.E.R.の色々やらなんやらがもう……
言い出したらキリなさそうなんだけど、ライダーのカッコ良さに全部持ってかれた。
特に変身シーン。クソカッコいい!本郷猛も一文字隼人もひたすらカッコいい!!緑川ルリ子はかわいい!!!けれどヒロインはバイクだ!!!!!
思ってたよりグロかったけど本来ならこうなるよな、とか、宙返りジャンプの描写とか、ひたすら笑顔のS.H.O.C.K.E.R.と常に泣いている仮面ライダーの対比とか、改造人間の設定とか、何をもってヒーローの象徴とするかの設定とか、色々好きな部分もあって楽しい。
誰かが言ってたけど、連ドラで見たい気持ちも分かる。
それだけ少し展開が焦燥な感じはあった。
けれど俳優陣の演技は素晴らしく、演技に持ってかれる瞬間が多かった。アクの強い演出から泣けなかったけど、素晴らしいものを観れたと思う。
本当に色々書きたいこと、考えたいことが沢山あるけど、ライダーのカッコよさに全部持ってかれてるので以上にする!
こだわり(アク)が強すぎるので本当に初代「仮面ライダー」が好きな人にはオススメ。
ごめん、俺にこの映画のレビューを書く権利はない
「シン・ウルトラマン」にはあれだけ入れ込んだ自分だが、実際、この映画のレビューを書く権利はないなあ、と思っている。いや、レビューなんだから、観た人がどう感じたか書くだけなので、権利も何もないのだが。
自分は仮面ライダーに思い入れがないのだ。俺は大きな怪獣が好きだった。もともとが恐竜好きから入ったからだろうか。だから、ウルトラマンとウルトラセブンを比べると、幼い頃はウルトラマンの方にやや思い入れがあった。今、お話の面ではセブンのが少し深いなと思っているのにも関わらず、小さい頃はそうだった。ごめん。だから仮面ライダーについて知っていることも少ない。1号は本郷猛。2号は一文字隼人。ショッカーは「イーッ!」 って叫ぶ。親玉は死神博士。ルリ子って誰だ。こんな感じ。なんでこんなに興味がないんだ。自分でもずっと不思議だった。たぶん、子供時代を過ごした、静岡県東部地方に、仮面ライダーを放映する電波が届かなかったことに端を発する。そう、純粋に観られなかったのだと思っていた。この件は末尾にて。
当時最新の「怪獣怪人大図鑑」を買った時も、同じ年に放送されていたい「帰ってきたウルトラマン」の怪獣や、Q〜セブンの怪獣たち、そして映画の怪獣たちのみが関心の的で、蜘蛛男やイカデビルといった仮面ライダーの怪人たちにはときめくことがなかった。俺は、円谷フリークだったんだなぁ、とつくづく思う。
言い訳みたいな思い出話が長くなってしまった。そんな俺が観た、「シン・仮面ライダー」のレビューだ。
庵野監督が 「浜辺さん(美波)をいちばんかっこよく撮れるのは俺だ」 と考えていることは、予告編からにじみ出ていた。その結果がどうだったか、観ないわけにはいかない。結果、たしかにかっこよく撮れていた。さすが庵野監督。でも 「図抜けて」 という感じでもなかった。ごめんね。
シン・ゴジラで石原さん(さとみ)、シン・ウルトラマンで長澤さん(まさみ)、本作で浜辺さん(美波)(と西野さん(七瀬))とキャスティングしてきて、楽しいだろうな、庵野監督。次はどんな作品で誰なんだろう。楽しみだ。
そして今回観て、庵野監督はこういう話というか設定が好きなんだなあと感じた。人類改変、世界を救おうという気持ちに見えるが個人の深い絶望からくるエゴ、背景に流れる讃美歌。そう、これはエヴァンゲリオンと同質の世界。基本的に庵野監督はここに住んでいるのだろうな。ストーリーはおもしろかったと思います。
おまけ1
子門真人はこの頃主題歌を歌いまくっていた人なんだな(「およげ、たいやきくん」 だけの一発屋だと誤解してました。ごめん)
おまけ2
今回も庵野監督いろいろやってたけど少なめ? 脚本、タイトルロゴデザイン、プロモーション映像、ポスターデザイン、特撮准監督くらいだったかなあ
おまけ3
俳優陣、すごいね。そして最も頑張ってたのは、池松さん(壮亮)がいっしょうけんめい、ちゃんと棒読みし続けたことだと、俺は、思いました。
おまけ4 2023/4/8
へええ。漫画の仮面ライダー1号から2号へのバトンタッチは、全然異なる話だったんだね。今回の映画のエンディングはTV版をカバーしながら、テイストだけは漫画版なんだねー。(NHK「100分で石ノ森章太郎 仮面ライダー」を観た印象から)
<俺が仮面ライダーと縁遠かった背景:テレビ静岡と静岡県東部地方に関して>
まず、どのキー局の電波も箱根を越えることはできない。俺たちは、静岡にある地方局の電波でTV番組を観るのだ(それは今も同じ)。そして俺が子供の頃は、ウルトラマンを放送するTBS系列の地方局はSBS静岡放送として既にあったのだが、TBS以外の局の番組を主に流す地方局テレビ静岡は、1968年創立。① あれ? 仮面ライダーの放送開始は1971年だから観られたのではないか? ② あれ?テレビ静岡はフジテレビ系だけど、仮面ライダーはテレビ朝日系の番組だが・・・。
どうやら、テレビ静岡を見るためには、当初コンバーターが必要だったという事実が、我が家への仮面ライダー上陸を阻止していたのかと思う。コンバーターという言葉、たしかに子供の頃に聞いたことがある。なんか箱を買うといろんな番組が見られるらしいとも聞いていた。そして我が家にはそれはなかった。ひとつめのあれ?は「コンバーターを買えない我が家」 という悲しい話だったようだ。そしてふたつめのあれ?は、最初のテレビ静岡はTBS以外の各キー局の番組をまんべんあく扱っていたからだとわかった。テレビ静岡の番組がフジテレビ系だけになるのは、テレビ朝日系の静岡朝日テレビ(当時の静岡県民放送)日本テレビ系の静岡第一テレビの2局が開局する1978年まで待たなければならない。
「終」の入れ方も最高
庵野秀明監督による初代ライダーのリブート作品。
池松壮亮、浜辺美波、柄本佑といった面々が新鮮で、それぞれの立ち位置がどこかエヴァを思わせるのが面白い。
それろライダーのデザインも良いが、サイクロンがすっごい格好良いですね。あとベルトも。
音楽もオリジナルを感じるものから現代風のものまで、交差するように組み上げられているのも良かった。
それと何と言ってもSEが素晴らしいですね。最初の登場時はグッときましたよ。
カットも実に特撮ぽかったりと、オマージュに溢れていました。
アクションも中々で、特にライダーキックは最高な入り方でしたね。
反面、コウモリのムーブ等少し低予算的な荒さも見えました。が、そこまで気になる程ではないかな?
ただ1号対2号はもうドラゴンボールだった…。
後半からは柄本佑演ずる2号が色々格好良過ぎて、託されている感じがすごい出てました。
オリジナルを紡いだエンドロールからの「終」の入れ方も最高。
何だかんだと楽しめた作品でしたよ。
うーん。
シンシリーズ
乗れない…
主人公の葛藤はわかりやすいけれど、まったく共感できなくて…
過去作も予習したものの、思い入れはないので、オマージュしてるのはわかるけど、映画としておもしろいかと言われると微妙。
いいところはたくさんあった。浜辺美波もよい、ライダーアクションも見せ場はある。怪人も一癖ある。だけど全体が合わさるとつまらないのです。ざんねん…
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