「シンシリーズの限界と没落を見た」シン・仮面ライダー ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
シンシリーズの限界と没落を見た
シンシリーズを全て劇場で見てきた私ですが、見終わった直後の感想は「クソ映画」でした。邦画と庵野作品の苦手なとこを全部寄せ集めにしたような作品。見るに耐えないレベルの映像ばかりでほんとにしんどかった。
一本の映画としてはどうにも擁護しきれないくらいに出来の悪い作品でした。
ゴアに徹したアバンの戦闘シーンやバイクチェイス、2号の登場シーンは好きでした。
原作由来のダークヒーロー感も良い。
ただし、ワクワクした所はあくまでも原作由来のオマージュされたシーン。後半に進みオリジナル展開が進むにつれて魅力がみるみる薄れていきます。
けど、それにしたって擁護しようがないくらいショボいシーンが多すぎる。ほぼ全てのキャラクターに感情移入できないし、全くノれない。
カット割も不自然で繋がりが感じられないし、CGは目も当てられないくらいにチープ。説明台詞を用語連発で話すシーンも見てるのがしんどいレベル。
「おっここカッコいいじゃん!」って思えるシーンを1つ見る為に、「もう帰っていいですか?」って思えるくらいキツいシーンを9回くらい我慢して見なければいけない。我慢比べの繰り返し。
しかもアバンを超えるようなカタルシスはついに訪れないまま終演。
何だこの茶番は。
シンゴジラに感動し。
シンウルトラマンに絶望し。
監督脚本庵野秀明の次回作・シン仮面ライダーで挽回してくれるかと思いきや、まさかこんな形で大きく期待を裏切られる事になるとは。
残念以外の何物でもない。
庵野秀明という人間が自分には根本的に合わないという事だけはよく分かりました。
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