うみべの女の子のレビュー・感想・評価
全82件中、41~60件目を表示
中学が舞台とは^_^、でも出演者の皆さんお見事です
最初は高校舞台かなと思いましたが中学生と言うのに驚きました。しかし見慣れると自然に感じられてきます。
性描写も多いし内容も問題作ですが、真面目に真正面から描いている印象です。
出演者の皆さんも頑張っていますが、特に主役2人の体当たり演技は賞賛いたします。
年齢問わず男と女の本音がわかるシーンに共感。
誰にでもオススメできる作品ではないですが大人になりたい人にはオススメします。
思春期の繊細かつ起伏ある感情、素直になれないが故にその心のナイフは鋭い。
傷つけ、悩み、それでも時は経過し、大人になる。
そう。大人になるが、小梅は磯辺を心のどこかでずっと引きずっている、磯辺が暗示したように。
兄の自殺、追い込んだもの達への復讐。磯辺はひたすら負い目を背負い、恋や愛を捨て、性欲だけをぶつける。
小梅の告白を袖にしながらも海岸線を歩く磯辺の涙。警察に任意同行を求められ、刹那遠くの夕陽と宙を舞う鳥に目をやる磯辺。
映画の設定をなぞるような人生を経験することはないとは思うものの、大なり小なり思春期の歯痒さを思い出さし、生、あるいは性とは何かを考えさせられます。
そういえば原作にお父さん出て来なかったような…はっぴーえんどの「風をあつめて」も目と耳に残る…最後のうみべの女の子は美人さんでした。メモリーカードの写真の子なのだろうか…
かぐや様~とかの後に観たい
主演2人と原作者が舞台挨拶で「若い方に是非観て欲しい。」と語っているのを見て、若くないのに観に行ってきました。(こういう卑屈な人間にぴったりな映画だった気がします。)
小梅が三崎先輩達と海に行くくだりはとても辛く、怖くてしばらく目をつむってしまい、なぜこんなの若い人達に観て欲しいと語っていたのか考えました。以下主観。
・小梅はセックスしても劇的に垢抜けることはなかった。
・ちゃんとコンドーム出てきた。
・セックスするのに同意を得ていた。
というところだろうか?
セックスは美しいもんではない。「かぐや様~」とか観てウキウキした後、観るとガツンと来るだろう。(雨天だともっといい。)
「小梅、なんであんなクズ三崎と!?なんで磯辺に執着!?」と思う方もいると思いますが、小梅は両方とも好きじゃなく、自分をただの穴だと思いたくなかっただけ。後は自分がかわいいから二人に性的興味の対象にされたと思いたかっただけ…だと思います。あっさり「うみべの女の子」に磯辺の心持ってかれて、あ~。やっぱりってなるわけですが…。(橋本環奈ちゃんにはわかるまい。)
「もっと早くお父さんと話し合ってれば。」
「もっと早くうみべの女の子に出会っていれば。」
のんきな高校生として楽しいハッピーエンドだったんだろうけど、そうならなかったところが良かったのかな。
浜のアホウの嘘つきどもと
この監督の映画は初見。原作はコミックで未読。主役の石川瑠華と中田青渚ちゃん目当てで観賞。神奈川県三浦半島の久里浜が舞台。昔、よく釣りに行った。網屋丸とか平作丸に乗った。冒頭のあまだいの船はあまさけや丸だと思います。撮影の多くは大洗みたい。
それにしても、瑠華ちゃんは中学生からヤりまん。猿楽町で会いましょうでもかたちの良いおっぱいを堂々とみせておりましたが、今回も。中田青渚ちゃんは丸いメガネがキュートでしたが、やっぱり関西弁がいい。南紀白浜あたりが舞台だったらよかったなぁ。R15+の中学生日記でした。いくらなんでも、中学生設定はつらかった感じ。
しかし、浜辺にSDカードそんなに落ちてるかねぇ。ハメドりあったか?だって。中学生怖いわ。
題名がフォルダ📂名とは⤵️
学校のトイレでしちゃうし。それも磯辺にラインで呼び出されて、具合が悪いから保健室で休みますって、しゃーしゃーと嘘こいて。「浜のアホウの嘘つきどもと」に題名変えて欲しいわ。
磯辺は小梅に振り回されてって、ヒステリックになるが、あんなに都合のいい娘にようゆうわ。小梅優しいほうだよなぁ。振り回すタイプ?わからんなぁ。猿楽町のほうがよっぽど振り回してたよね。
原作があるから微妙ですが、脚本自体は響くものはなかったです。
はっぴいえんどの「風をあつめて」は若い監督もテレビドラマやバラエティーのBGMでよく聴くんで、お気に入りなんでしょうね。
制服姿のJKも二人連れで観に来ていましたが、「磯辺キモい」って言ってましたね。小梅には共感できたんでしょうかね。聞きたかったけど、たぶん露骨にキモがられてしまうので、勇気がありませんでした😰
思春期ってやつは…
猿のように交わる中学生。そこに愛はなく、その瞬間にだけは相手に求められているという生身の欲求を感じ、自分の存在感を確かめるかのような性欲の発散行為である。
普通の女の子だった主人公、悪い先輩に憧れてしまったが為に嫌なことをされ、その記憶の上書きをするかのように前に自分を好きだと言った男の子と深い仲になっていく。お互いの体だけを求め合う関係性も初めは居心地が良かったが、感情は思うようにコントロール出来ず、嫉妬からすれ違いを生じ疎遠になってしまうが、自分の気持ちに気がついてしまった彼女の想いはもう止められなくなっていた。一方、相手の男の子も過去の呪いの決着をつける時が近づいていた。
と、記憶を整理しつつクライマックス前まであらすじを書いてみたが、このストーリーはあって無いようなものだと思う。特別な夢を描くことも許され無い田舎の中学生が思春期に何か生きている証を残そうともがきながら多感なこの時期を乗り越える成長の記録である。多くの人が経験し、通過してきた、この世にいくつもあるストーリーのひとつである。
結局、友達と同じ高校に進学した女の子と多分ある場所に行っているであろう男の子も、その後は日常の景色の一部となって人生を送るのであろう。
特別なような普通なような、今時の田舎の中学生の記録映画でした。
そうそう、死のうと思っていた男の子、ある出会いをきっかけにコロッと考えを改める訳だが、男などそんなもんである。
今一押しの女優お二人の共演だから
想定外で劇場が混んでた。
猿楽町であいましょうや街の上でを見た人はみんな来てるのかな。
原作未読なのでなんで問題もない円満な家庭の中1女子がしたいしたいなのか口でするとかそっちじゃないとか詳しすぎるし最後まで解決出来なかった。
心の空虚を埋めるため?
初潮の描写かと思えば破瓜らしいしなんで自分の身体を大切にしない?
男は男でクズしかいないし。兄がイジメで自殺したから自堕落で許されるのか?
個人的には原作飛び出して小梅(+中田青渚さん)の20代になった青春群像描いた続編が見たい。
演じてる俳優たちがいいので観ることはできたが…
浅野いにおのマンガは最初の頃は好きだった。おやすみプンプンとかうみべの女の子あたりから読まなくなった記憶がある。本作はそんな読まなくなった浅野いにおマンガが原作。冒頭だけは読んだかもしれない。
ということでやっぱりあんまり得意じゃない感じの話だった。磯部くんの苦悩は伝わってくるんだけど、小梅の言動がいろいろと謎。いや、中学生の女の子が何考えてるのかなんて男にはハードルが高いもの。最終的にはわけわからない感じで終わっていくし。青春の恋愛や苦悩や鬱屈した思いを描いていたとは言えるんだけど。
それでも石川瑠華の中学生役がうまいことはまっていた。彼女は「猿楽町で会いましょう」でも体当たりの演技だったし、裸仕事が増えていってしまうのか…。でも、いい感じにイヤな女の子を演じさせたら群を抜いているので、他の映画でも会うことを期待している。
乗れなかった。
浅野いにおの漫画は大学生の時によく読んでたので劇場へ。セリフもほとんど原作通り。単純に漫画のダイジェスト映像化だなと思った。なんか、この映画の売りはセックスシーンなんだろうけど、各キャラの掘り下げがイマイチな中でセックスシーンばかりが繰り返されるので、なんか、必然性とか必要感とかがたまり感じられなかった。磯部はもっと野暮ったいキャラのイメージだったし、ただのイケメンやんって思ってしまったのも乗れなかった要因かな。漫画と映像はやっぱり別物で、映像実写化すると、見るに堪えない感が出てしまいますね。そんな怒り方普通しねーだろ。とか、漫画セリフをそのまんま喋らせるとやっぱりくどいなとか。単純に個人の好みの問題だとは思いますが、イマイチでした。
中学生ってSEXと好きを分けられる?
中学生の気持ちの未熟さがを良く表している作品。
あの頃の、大人と子供の間の感じを思い出す。
しかし、
あの年齢でSEXしてしまうと、好きになってしまうのではないだろうか?
直ぐに相手に合わせて性格を変えるだけの力があるのではないだろうか?
人を好きになる素晴らしさを学ぶ過程もあるのでは?
などと思ってしまいました。
そんなこと言ったら、この映画の伝えたいことと変わってしまうのだが。
難しかった
浅野作品いくつか読んだ記憶はありますが、この原作未読だったからか私には難しく感じました!
主人公の女の子の性格というか、行動に全然共感できなさすぎて話も消化不良というかいまいち楽しめませんでした...
遊んでる系の先輩と繋がってる感出したり、ばれそうな感じで学校でやったり、こんな自称隠れビッチ系のちょい地味子ってカースト上位の女子にいじめられて性格粉々にされるか、友達に引かれて孤立してるのでは?と思うの私だけかな?私の思ってたひりひりした中学生ではなくてぞわぞわ
特に、フェラしたことある先輩に自分から連絡とりに行って遊んだのにヤらないのとか、新手のメンヘラ詐欺よ。ぞわぞわ通り越してもうホラー(先輩ともやってそこからビッチの道に行って「してもしても足りない」とか言うのかと個人的に思ってました)
主人公以外では磯辺君の中二演技すごかったり、こんな奴おったな~、野球部の男子感出まくりだな~とか話はともかくでクラスメイトの役者さん達への好感で何とか最後まで見ることができました
個人的に最後の方、一瞬しかでないですが台風後、高校生の女の子が雨に濡れた制服をしぼるみたいなシーンはちょっと好きです。ブスのAVより脱いでない乃木坂の写真集のほうが何かえろかったりするあの現象。前半の主人公のどんなセックスシーンよりも、めちゃくちゃ可愛い女の子の濡れた制服からでる足の神々しさよ。
新しい切り口はどこ?
こういう青春映画は過去の邦画に腐るほどあって、新しく作るなとは言えませんが、作るからには新しい切り口を提示して欲しいと思います
が、この作品は特に新しい切り口がなかったです
演じてる役者が違うだけで、どこを切り取っても既視感しかない
編集も下手くそです
シーンが変わる度に必ずといっていいほど景色とか物のカットを挟んできますが、人物の気持ちを追いたい観客としてはテンポよく次にいけなくて強制的に立ち止まらされる形になります
時間経過でもインサート多様するし、ド素人かと思う編集です
無くても良いカットやインサートは切ってください
省略の美学がなさ過ぎる
キレイな景色を見せたくて映画作られてる人たちならこっちが諦めるしかないですが、そうじゃないならキレイな景色撮ってもバッサリ捨ててください
沸点低ッ!
この手のミニシアターで上映する作品は隠れた名作が多いと思っています。「サマーフィルムにのって」「街の上で」などが最近では大当たりの映画でした。
そんな中、期待して観に行った今作。石川瑠華さんや、中田青渚さんが出ているということもあり、どんな作品になるんだろうとワクワクしながら劇場に足を踏み入れました。
開始20分くらいで帰りたくなりました。かなり早い段階で体が危険信号を発信しました。正直良いところが演技力と、元の音楽くらいだけです。全体通してみても、間延び感は否めませんでした。
まず1番気になったのは登場人物の沸点の低さです。特に磯辺。なんかやたらキレるし(キレる理由が分かるっちゃ分かるんですが)、すぐ手を出したり、煽りまくったり、侮蔑的発言ばかりするしで、小梅が何故こんなに執着するか全く分かりませんでした。ひたすらに喚き散らす姿は見ててとにかく不快でした。
ただ小梅の方にも大変なくらい問題があって、石川さんは超メンヘラを演じるのがとっても上手いと思うのですが、今回はそれが裏目に出てしまい、マジでめんどくさい阿婆擦れにしか見えませんでした。磯辺に執着するあまり自宅に不法侵入したり、嫉妬から勝手に磯辺のパソコンのデータを消したり、むっちゃキレたりで、不快さは磯辺に負けず劣らずです。やたらすぐ脱ぐので、性行為もあまり興奮しません。他にも先輩がいるのですが、こいつに執着する小梅の気持ちもよく分かりません。チャラい男に惚れるっていうのはよくある話ですが、 大麻吸い態度クソ悪男なので、自分は全く感情移入ができませんでした。
登場人物全員が設定上中学生なのですが、全くそうには見えませんでした。高校生なら納得はいったのですが、あの様子で15歳と言われても疑問しかありません。そもそもあの年代は性について知り始めたばかりで、あんなにお盛んではないと思うのですが、今の中学生ってあんな感じなんですかね…ちょっと理解が追いついていないです。
音楽の使い方も下手くそで、「風をあつめて」単独ではとても良い曲なのに、シリアスな場面にかけてしまったせいで、超ミスマッチしていました。
波だったり、風だったりにも焦点を当ててましたが、それが活きた感じはあまりしませんでした。
なんだかしっかりと酷い作品を見たなと思いました。世間的には高評価も多いみたいなので、あくまで個人の感想だと思ってください。終始何かが喉の奥に引っかかっていました。
鑑賞日 8/31
鑑賞時間 19:05〜21:00
座席 F-4
理解の及ばぬ他者へ、あの時、気持ちを伝えていたら
中学生の男女が、苦悩や鬱積を抱えながらも日々をやり過ごし、何も解決せず、救われないままそれぞれの道を生きていく話。良くある話だが、本作は万人受けではない。「ちんこ」「セックス」などのセンシティブなワードに拒絶反応をしていると物語はあっという間に過ぎてしまう。また、「自身の中学時代とは乖離している」「中学生の頃はこんなに性の知識はなかった」などと思っていると、作品が伝えたいことがなかなか入っていかない。
真夏になってもあまり賑わうことのない小さな浜辺のある街(つまり楽しみのない閉塞された田舎町)で、3つ上の死んだ兄のちょっとオトナなTwitterを引き継いでいる磯辺と、先輩とは埋められない心の溝を磯辺で埋めようとする小梅(小梅は先輩にも、心が弾むような何かを期待しているが、その何かは大麻ではなかった)。尽くす磯辺に対して、「(ピザまんじゃなくても)なんでも良かった」くらいの軽率さで、2人が致してしまうのは理解が出来る。(念のため、小梅の下着に着いていたのは経血ではない。処女だったことを意味する。)
原作漫画を読んでいない大半の人は整理が追い付かずに「最後は良かったけど、うーん?」となっていると思う。一度観ただけで言いたいことがわかる人は決して多くはないだろう。私もその一人だった。原作を読んでから、長い年月が経っていた。読み返していなかったので、イベントの時系列と各人の心情(視線の先にあるもの・伝えたいこと・伝えられなかったこと)を整理するのが大変だった。浅野いにおは読み手に楽をさせないのも分かっているので、素直に2回目を観た。すると、1回目では気付かなかった描写や伏線があり、終盤に向かうにつれ感情移入をしていた。状況を逐一整理しながら頑張って観ていないと理解できないようになっている。
磯辺は、1年前に兄が死んだ日と同じ9/15を自殺希望日としている。先輩が大麻を所持しているという小梅の証言やTwitterによる先輩の所在地情報を利用して、どうせ9/15には死ぬんだ、と兄の仇を打つ。(大麻を回されちゃってたかもという小梅の表現に自慢か?と言うのは本人の言う通り確かに中二病っぽい。磯辺の父親は磯辺の自白を聞かなかったため、磯辺はすぐに逮捕されることはなかった。)
終盤、いつものように小梅を追うように歩く描写から一転、初めて磯辺が追い越すシーン。明るく小梅から離れようとする磯辺。キスをしたって全部忘れられる訳はないし、事件を起こしてしまった以上、あの頃にはもう戻れない。今さら両思いにはなれないということが磯辺には分かっていた。泣きそうになるシーンが解りづらかったけど、「嫌いじゃない」がその時の彼の最大限の「好き」だったのかなと思う。
負けず嫌いの小梅が「磯辺に会いに来たんだよ」と言えたとき、磯辺の好きな「優しい人」になりたいと言えたとき、もっと素直に好きと言えたらこうなっていたと、見知らぬ中学生のキスを見て思ったのかな。新しい彼との会話から、磯辺にはずっと自分を好きでいて欲しかったという意図が伝わった。(彼は音楽の趣味が合うことが重要だと言っているが、小梅の音楽の趣味は磯辺(兄)から影響を受けている。)順番を間違えないようにキスをした小梅は、彼女なりの成長をしていたと思う。
若手俳優がみんなすごく良かった。
特に磯辺は替えが効かない。フェンスで小梅を怒鳴り付けるシーンが台詞ありきで演じる余裕が無い感じがしたけど、全体的に磯辺が憑依しているとしか思えなかった。
小梅の「意地の張り合いじゃ誰も幸せになれないんだから。」という台詞が聞きたかった。
不思議と印象に残る稀有な昨日
ほとんどの時間をう〜ん…となってしまっていたけど最後の最後になってぴょこんといいところが浮き出る稀有な作品だった。
帰りのエスカレーターで女の子たちが「だいたい原作通りだった」と言ってたのでそうだとすると、う〜んというのはやはりほとんど感情移入できない若い男女(設定上は中学生)の傷つけ合いがキツいのと、輪をかけて演出はどうなんだ撮影がどうなんだいって、え? 風をあつめて? ってところだったのが、台風の瞬間反転する。台風の魔力たるや。傘のひっくり返り、実景の波しぶき、で、ここで再び流れる風をあつめてがいい。1回目はなんだか部屋のどこにカメラ置いてるんだよって感じでピントもこないものがここで威力を発揮する。
ネクストジェネレーション的な配役もよかった。というかかなり浅野いにおの漫画顔なキャスティング。不思議と印象に残る。
石川瑠華って、、、
所謂男ったらしっぽい女の子演じさせたらうまいっすね。これは真似できるものじゃなくて、持って生まれたものなのかなぁ、と。猿楽町で会いましょうもそうだったけど、本作の方がらしさが爆発してました。
全82件中、41~60件目を表示