先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
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真綿でやさしく包んだ騙し合い物語
演者の雰囲気もあってやさしくほのぼのとした雰囲気が包む。
しかしどこか居心地の悪さが漂う。
不倫する夫。
知らない振りをする妻。
自分たちを投影したように見える漫画は果たしてフィクションなのか…?
どこまでが妄想なのか?
愛はまだ生きているのか?
新しい騙し合いの物語で面白かったです。
妄想と現実のラインが曖昧
不倫ものなんだけど、物語の進行が漫画に描かれたものと現実が同時進行で進んでいくので
妄想なのか現実なのかのラインが曖昧になっていくのが面白い
色んな意味でだらしない夫役の柄本佑をなんとかしようとする黒木華のラストの切れ味も良かった。
先生とは?
見事な心理戦
オンライン試写会で鑑賞しました。どちらの立場で観るかで受け取りかたが変わる映画だと思いました。マンガがフィクションかノンフィクションなのか、観客も悩ませるストーリーでした。俊夫さんの立場だったら佐和子さん、とても怖すぎでした。女性の立場だったら見事な復讐でした。(でも自分も不倫しちゃうのはどうかと思います)
ユニーク!
キャスティングが最高!
黒木華さんの演技と主人公の何を考えているか分からない不思議キャラがピッタリで、キャスティングが最高でした。不倫相手の奈緒さんのキャラも最高!
それにしても不倫を漫画にされちゃうなんて、アーティストをパートナーにするのは大変そう。。Web漫画など実録不倫モノに少し嫌悪感があるものの、ついついそういう作品を興味本位で読んでしまう。。そんな気持ちになります。「夫婦の数だけ、事件がある」というコピーに、納得しました!
一貫して進む脚本とキャストのバランス、邦画にあまりないタイプの復讐劇
監督の発掘と豪華な布陣で作品を送り出すツタヤクリエイターズプログラムから、また独創的なエンタメ作品が生み出された。いやー、最後まで踊らされちゃいました。笑
監督のインタビューも交えながらレビューしていく。
不倫に対しての復讐に選んだのは、漫画というペンの武器。不倫をテーマにするのでなく、不倫漫画をテーマにすることに決めたのは週刊誌を読んだことだという。漫画が主体なので、彼女が作り出すネームは真か偽かわからなくなる。それは俊夫よりもわたしたちの方なのかもしれないが。笑 教習車ひとつ考えてみても確かに二人だけの空間であり、漫画に落とされたモノだけで判断せざるを得ない恐怖感が追体験される。また、黒木華と柄本佑のコンビが凄くいい塩梅を感じさせる。どこか互いを尊重していながら進むので、決して暗くなりすぎない、寧ろ観ててフフフと出てしまうような展開がシリアスで面白い。
他にも、奈緒と金子大地、それぞれ不倫相手となるわけだが、一層その迷宮に陥るに相応しい温度感がいい。特に奈緒の表情はかなりくっきり出るので、かなり温度差を上手く出してくれているなと思った。また、金子大地に対して監督は、漫画っぽくならないような意識を持ってもらったという。それが返ってキラキラとした漫画を引き立てている。キャストが少ない分、個々のキャストがバランスよく機能し回しているのが印象的だった。また、対同性の構図を必要としないのもいい点。方向性がはっきりしていて、気持ちよかった。
蜃気楼のように掴めない佐和子の華麗なる復讐。主観的に見せながら糸口を小出しにする。そして最後まで油断を許さない展開。脚本とキャストの噛み合わせも絶妙な加減がかなり引き立っていた。満を持して勧めたい1本。
タイトルなし
演出力と演者の魅力が合致した意欲作
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