先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
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こいつぁ、面白い!ネタバレ読まずに観るべし!
ひっさびさの映画鑑賞で観たかった一本を。
おもしろーい。
現実と妄想の入り乱れ演出とストーリーが
巧みすぎる一本でした。
漫画を媒体に、、、なるほどねー。素晴らしい。
いやいや、脚本が本当によい!
何が本当で何がうそ?
信じていいの?どーなの?
不倫を隠す夫婦間の騙し合い生活みたいな展開。
ひー!まさか、まさか夫婦の物語でこんなにも
サラリと感情が揺さぶられ、思考を何度もグルグル
回らせる作品だったとは!
見ている最中、どんな展開になっていくのか?
ワクワクし通しです。
いろんなストーリーラインが見えるんです。
結構裏切られましたから引き込まれていくん
ですなぁ。
本当、事前の情報を極力シャットアウトして
劇場鑑賞して欲しい一本です。
どこに連れて行かれるんだろう?って感じを
味わって欲しいです。
さらに演者さんたちが見事っす。柄本さん、
黒木さん、いいですー。作品にグルーブを
生んでくれます。特に黒木さんがキーです。
何色にも染まれて、どんな役柄もこなしちゃう
彼女だからこそ生まれる説得力。
これなくして現実と妄想の入り乱れは
表せなかっただろうと思います。
そして受けの柄本さん。見事。
そして、観る方によって本作のジャンル認定は
変わるのではないでしょうか?
サスペンス?ホラー?ヒューマンドラマ?
恋愛ドラマ?コメディ?
はてさて、皆さんはどう思われますかね?
僕としては大満足ではありますが、
もう一つ、二つの盛り上がりは欲しかったかな?
色合いが様々な点は良いですが、深堀して
欲しいところがあったのも確かです。
けど、堀江監督の次回作が楽しみで仕方なく
なる一本でした。
お見事な秀作です!
女って怖い
殆ど5名で話が展開しますが、その中の3名の女性が各々怖い。佐和子は描いている漫画に夫の裏切り→自分の不倫を堂々と描くし、編集者の千佳は自分の不倫を棚に上げて作品を面白がるし、佐和子の母親は娘が不倫相手を連れてきても知らん顔で食事させるし、男にはあんな度胸は無いですね。怖いモノです。でも、何故か終始、クスッと笑えるエッセンスが満載です。
書き物が現実に起きる系で1番揺さぶれ面白い
2021年劇場鑑賞20本目 優秀作 71点
劇場の上映前の予告で見かけたことがなく(月に4,5本観ていますが)、こちらのサイトの公開予定作品で拝見して、気になり鑑賞した作品。
とても当たりでした。今年はこういった何かで予告しそれ通りになるという作品が多いなか、1番色々な面で良いと思った作品でした。
まずは配役が素晴らしい。原作は未読ですが柄本佑と黒木華が実にちょうどいい。
演者の人数や規模、名前で配役していない様が良く、同じ系統のキャラクターや鳩の撃退法のような豪華なキャストで話題を産もうみたいな、日本の映画業界の悪いところというか、本当に作品に向き合っている観客への冒涜というか、そういったのは他2作品より感じないだけで個人的にはポイントが高い。
今年の個人的邦画ランキングを更新し7位にランクインしました。
是非。
隣に座るのは遠慮しておきます
机の上にあった佐和子先生の新しいネームを見て背筋が寒くなる夫である「俊夫さん」。そりゃそうだよね。自分の不倫現場がそのまま漫画にされているんだもんね。
奥さんの漫画で生活しているのに、よりによって妻の編集者と不倫なんて完全にアウト。
佐和子先生が現実をマンガにしているのか、マンガを描いてから実行に移しているのか、それとも夫を惑わすための妄想なのかが、見ている自分もだんだんとわからなくなる。黒木華の真骨頂だよね。最後の最後までわからなかった。
奈緒の小悪魔ぶりもいいよね。自分の不倫のことなんか全然気にしていない。いい作品ができれば、俊夫のことなんかいつでも切り捨てるつもりでいる。
終着点は、そっちの方なんだと思っていたら、見事に裏切られた。心の整理をしていたら竹内まりやのプラスティック・ラブが流れてきた。なんかピッタリ。
現実と妄想(ネーム)の境界線を曖昧にする脚本の妙
マンガを描く最初の段階でコマ割り、ページ構成、キャラの動きやセリフといったものを大まかに書いた下書きをネームという。なんでネームというのか気になったから調べてみたらnameの指定するという意味からとった言葉で、セリフの級数とかフォントを指定するところから始まったんだとか。なるほど。
本作で出てくるネームは一般的な大ざっぱでラフなものではなく、結構描き込まれているもの。もはや下書き。これで編集さんと話して修正することになったら大変だななんてことを考えてしまった。映画として観やすくするためのフィクションだから仕方ないんだけど。ま、それに編集さんに見せるつもりなのかも曖昧。
さて、マンガ家夫婦の不倫を描いた本作。妻が描き始めたネームを夫が見てしまったところから盛り上がってくる。妻が体験していること(事実)と、マンガのネーム(妄想)との境界線がうまくごまかされた面白い脚本だった。柄本佑の抑えた感じでいながら笑いの起こせる演技と、黒木華が徐々にキレイになっていく変化・何を考えているのかわからないミステリアスな演技はやはりすごかった。
終わり方もなかなかいい。タイトルはどの先生に向けたものなのかって考えていたが、それもいい落とし方だった。
パートナーの浮気はどこまでを許せて、どこから許せないのか。人によって異なるのだが、その繊細なラインをうまく描いていた脚本だったと思う。そして、普通の形とは違うが妻の愛も描かれていたように感じる。こんな感想は男だからなのかな。目立つ作品ではないが面白かった。
やっぱり 女はミステリー。
邦画の当たり年も当たり年の2021年。これも来ましたもん。面白かったですもん。変わり種、っちゃー変わり種ですが、近年公開作の何物にも似てないところとか最高です。
主役の2人には拍手もんです。特に黒木華さんなんて、久しぶりに黒木華らしさ全開の抑制の効いた演じっぷりに脱帽。と言うか「シテヤラレタ!」
「テンポ悪いよなぁ」と焦ったさを感じる幕開けは狙い通りでしょうか。真綿でジワジワ締め付けられる様な緊張感by黒木華、と同時に、ジワジワ湧いてくる滑稽ぶりby柄本佑、の並行進行が楽しいから。
最近連投の金子大地も、「らしい役」の奈緒も、ちょい老けの母親役が板に付いた風吹ジュンも、全員が持ち味発揮しまくりで芝居が締まります。
なんと言っても、オチが堪らんですもん。ホッコリのダブルミーニングオチから、捻りが入って「えっ。やっぱり、そう来るんかい?」
笑えるコミカル・ミステリー。
これはスマッシュ・ヒットです。甘っちょろく無くて、洒落が効いてて、毒もあるのに脱力して笑えるお話なんて、初めてかも知れない。
まだジワってますw
良かった。面白かった。とっても。
柄本佑の表情が匠
ちょっと最後は怖っ。
夫(柄本)妻(黒木華)二人は漫画家で妻が夫の浮気を目撃。そこから妻が漫画のネームを使い夫を徐々に追い込んでいく…… 柄本佑の顔の表情、声の出し方など見ていてオモシロイ 黒木華は余計なことは一切言わないので顔の表情や話し方でどうでるのか本当のことを言っているのかが分からない。漫画家らしい復讐
黒木華の少し微笑む顔が怖い
でも。騙されすぎてる?
ドライブ・ユア・カー
もしくは she drives me crazy
絵コンテ(漫画原稿)と実写が奏でる虚々実々の不倫狂騒曲
嫌な汗をかき続ける柄本佑、イノセント且つミ
ステリアス黒木華 両者の名演が光る
ラストまで持続するサスペンスとコンゲームの爽快感
匂いまでしそうな嫁の実家描写も生々しくてゾワゾワする
役者さんがだれもうまいから面白い。
リアルと妄想を漫画で描くドラマ
怖さとユーモアが両立したシュール過ぎる復讐劇
黒木華の怖さと柄本佑のマヌケ感が絶妙!
今見ている映像は漫画の一コマなのか?
「面白い映画は冒頭10分で決まる」なんて乱暴な意見もありますが。
気持ちの良いカットでしっかり心理劇の面白さに引き込まれました!
二転三転するストーリーが面白いのはもちろんなのですが、黒木華さん演じる佐和子の心理を読むのが非常に楽しく
「本当はこう思っているのよね。」
「たぶん、こう思っているに違いない…」
「え〜っ!いったいどう思っているの〜〜??」と、
夫の俊夫と一緒に、彼女に翻弄されていきました。
黒木華さんって、“純朴”や“清楚”といったイメージをまといながら、匂い立つエロスや底知れない情念を秘めている素晴らしい女優さんですよね〜。
最小限に抑えた演技から目が離せません!
ヒントになるのは、ちょっとした目線だったり、仕草だったり…。
それに、構図やカットのタイミングも彼女の心理を読み解くヒントになるので気が抜けません!
ワンシーン、ワンカットの隅々にまで、ちゃんと意図が張り巡らされていて、行き届いた演出。監督のこだわりがすごそうで
「全てのカットが絵になる構図だなぁ。」
「一瞬挿入されるだけの短すぎるアップは、面白いリズムだなぁ。」
なんて見ていたのですが…ある瞬間ハッと気づきました。
これって、この映像自体が漫画のコマを表しているのでは?!
これに気づいた瞬間の私の興奮たるや!
堀江監督すげ〜
いや、そもそもリアルと虚構(漫画)を行き来する映画なので、漫画を再現しているシーンがあるのは当たり前だと言われれば、当たり前なのかもしれませんが(^◇^;)
絵になる構図は、そのまま漫画のコマの構図だから。
焦る心理を表す“短すぎるアップのカット”は、面白いリズムではなくて、
漫画のコマでいうところの「ハッ」とか「ギクッ」で挿入される顔の小さめの一コマなんだわ。
そうなってくると…いったい何重構造??
ますますどこまでが現実で、どこからがフィクションなのかが謎になってきて、あまりの興奮に鼻血が出そうですww
全部全部漫画だったりして。
映画なんだから全部全部フィクションなんですけどね(^^;)
それにしても、楽しい妄想が頭の中をぐるぐる回り出して止まらない。完全にハマりました。
俊夫を演じた柄本佑さんの、ちょっとバタバタしたコミカルな演技が、全体のトーンを重くしすぎない良いバランスを保っています。
内面に燻っている焦りや、情けない感じが憎めなくて可愛かったり。
そして、場面転換に刺激を与える奈緒さん、良いです!!
面白い漫画を読む為には何だってやる感じが、たまらなく好き。
風吹ジュンさんの女親の鋭さも良いです。
登場シーンで絵を描いているのも印象的で、「わからない娘なのよ」と言いつつ、実は思考パターンや行動パターンが一番近いんだろうなと思える演技。さすがです。
劇中に出てくる漫画の原稿が綺麗でうっとりします。
手書きの工程が良くて、一コマの絵にどれだけの情熱を注いでいるかが感じられて好き。
ファーストシーンも紙に線を引く音から入ってましたね。
無から生み出す“ものづくり”への熱量を感じられる映画であると同時に、じつは表現者の映画でもあると思います。
全てを貪欲に取り込んで表現する者
表現でしか自分の思いを吐き出せない者
表現が出来なくなってしまった者
お気に入りは、車が出発するシーンで、二重アーチに見えるショット。
教習所のシーンの音楽も面白くて好きです。
この映画も、無から生み出されている。
オリジナルなこだわりが詰まっている。
今後もTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMには注目ですね!
作り手へのリスペクトを込めて丁寧に見たいです。
このタイトルは奥深い
表情で感情を伝える映画
タイトルの意味、納得です
この作品、もっと不倫のドロドロとしたものを描いているのかと思ったら、意外にとてもさわやかで、したたかで、最後の最後まで楽しめました。
柄本佑さん演じる夫、俊夫が翻弄される姿は実に楽しかったし、黒木華さん演じる漫画家佐和子は、本当に表情が読み取りづらく、なんでも思ってることを話すタイプではないため、なおさら、怖いなぁ、この人、頭の中では何を考えてるんだろって、必死に言葉から、表情から真意を読み取ろうとしましたが、できませんでした。
最近、よく見かける金子大地さん、彼も爽やかないい感じの若者なんですけど、教習中になかなかのやり手ですね。
その先生に出会って、恋に落ち、佐和子がどんどん綺麗になってくので、その変化も楽しいですね。
俊夫の不倫相手・奈緒さんも相変わらず、二面性を持ったイヤな女、上手いです。
そして、もう1人の先生、俊夫にちゃんと仕事を与えて、最後の最後までこれは漫画の中のフィクションなんだと思わせての…さよなら。
そして、そうなることをちゃんとわかっていた母。
復讐を果たした、とても清々しいお2人の後ろ姿でした。
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