Ribbonのレビュー・感想・評価
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お母さん、粗大ゴミは連絡してから捨てないと回収されませんよ!
一時期SNSで入学したての美大生がコロナの影響で授業は全てオンライン、せっかく上京したのに大学の友達もできず、高い学費を出してまで入学したのに何をしているんだろうという投稿が話題になったが、本作は卒業間近の美大生が卒業制作の完成間際でコロナの流行により校内立ち入り禁止、卒業制作展も中止になってしまうというお話。
さすが女優ののんさん、自分の見せ方を分かっていらっしゃる!と感心するくらい場面場面の画の力がすごい。と思うと同時に、こういう画が撮りたかったんだろうな、こういう画にするためにここで必要以上にこの要素を強調したんだろうなという無理矢理感が何となく伝わってきてしまうのが観ていて心地が悪いなと感じる原因になってしまっている気がする…
特に本作はコロナの流行の影響で人と今まで通りに関わることができないということが強調されており、ソーシャルディスタンスやアルコール消毒等が“過度“に強調されているが、外で手を洗わないでメロンパンを食べたり、外着のままベッドに横たわったり等、潔癖気味の人間からしたらゾッとするようなことを平気でやってのけてしまう。
卒業制作も大きなキャンパスだから持って帰れないというのはコロナ関係なく最初から分かっていたであろうし、4年間色々な創作活動をしてきたのであろうから、卒業制作展が中止になったから4年間全て無駄だというのはちょっと無理矢理過ぎかなと感じてしまう…
でも、やはりメインの女優2人のパワーがとにかくすごい!2人ともビジュアルが強いというのもあるが、人を惹きつける魅力がとにかくある。ストーリー的にイライラさせられる場面もあるが、最終的にはいいもの観せてもらったなと思える。
特撮のリボンの動きも「空気人形」という映画をふと思い出してしまうくらい雰囲気があって良かった。しかし、主人公のリボンに対する思い入れ等が描かれていないので、自画像にリボンを組み合わせることについての意味合いがあまり伝わってこず、リボンをリボン結びのまま貼り付けるというのは、お母様の言う通り美大生にしては幼稚な作品に観えてしまうので、そこら辺はもっと掘り下げて欲しかったかなぁ。
のんの切り出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。
【コロナ禍に直面した芸術、及び多くの職種の人々の危機に対し、のんさんが”再生(Reborn)"の願いを込めて描いた作品。コロナ禍を真正面から捉えた真摯な作品でもある。】
ー コロナ禍を今作程、真正面から捉えた作品は、記憶にない。
資料によると、のんさん(本当は能年玲奈さんと書きたい・・。)がこの作品の脚本作りを始めたきっかけはご自身が主催する音楽フェスが開催直前に中止になってしまった事だそうである。
思い返せば、2年前、正体不明のウイルスが一気に蔓延し、映画館は閉鎖。映画製作も中断。芸術活動(音楽、演劇・・)も全て中断。
飲食業も、閉店を余儀なくされ、閉塞感が世界を覆った。
だが、のんさんは”卒業制作展が無くなり、集大成がごみのように感じる”・・、という美大生の記事をネットで読み、衝撃を受けつつも、
”悔しくてモヤモヤする負の感情をリボンで結び、包めばまた形を作れる”
と前向きに捉え、タイトルにし、今作を制作した。
素直に立派な方だと思う。
◆感想<Caution! 少し内容に触れています。>
・美大生のいつか(のん)の両親と妹(菅原大吉さん、春木みさよさん、小野花梨さん)の明るいキャラクターが、重いテーマを取り扱ったこの物語に、笑いと軽みを与えている。
ー ソーシャルディスタンスを保つために刺股を持ったお父さんが現れたり、謎の黒装束の妹の姿。クスクス笑える。-
・そんな日々の中、いつかにも内定取り消しの電話が来たり・・。
- 当時は、厳しい事が今以上に多かった。-
・けれど、彼女が絵に夢中になったきっかけとなった中学生時代の田中君(渡辺大知)との公園での出会いや、その後のやり取りなど、何だか良いのだなあ。
- プリンを上げるも、スプーンが無かったり・・。ちょっとしたことなのだが、のんさんの脚本は良い。-
・親友の平井(山下リオ:あまちゃんで一緒だったなあ・・。)との遣り取りも、どこかおかしくて、切ない。
- ”絵を描くために学校に入るのが、何で悪いの!”ごもっともである。で、二人で実行した事。-
<重いテーマ(で、現在も続いている・・。)を正面から扱った、のんさんが”再生(Reborn)"の願いを込めて描いた作品。
どこか、ほんわりとしていて、透明感ある映像が綺麗で、素敵だなあと思いながらも、
”コロナなんかには負けない!”
と言うのんさんの強いメッセージが伝わって来た作品でもある。>
これからの期待と応援をこめて
初の監督作品とのことで、粗削りな部分はあると思いますが、描きたいことを丁寧に作ろうという気持ちが伝わってきて良かったと思います。
価値観の相違から親心で何気なく作品を捨ててしまう母親とか、除菌しまくり&完全防備な妹とか、人によっては理解できないかもしれませんが、私的にはめちゃくちゃわかります。あるあるです。
ただなぜ数ある美術作品の中で『リボン』をテーマに選んだのか(根本の映画のテーマとの繋がりは何だったのか)はあまりよくわかりませんでした。(すみません)
最近は映画業界の闇について色々ニュースになったりもしていますが、のんさんにはこれからもご自分が伝えたいこと、撮りたいものを純粋に見つめて形にしていっていただきたいです。
のんちゃん流、社会と芸術の向き合い方
感染症が蔓延し、人々が自分のことで手一杯なときに芸術はどう扱われるのか。
感染症の初期にはクリエーターたちが社会に翻弄されていたのは記憶に新しい。
「芸術はゴミ」なのか?
感染せずに生命さえ維持できればそれでいいのか?
表現者の葛藤が、リボンの形を借りて、画面に表現されていると感じた。
監督も脚本も主演も編集もやっているのならば、これはすごいことと思う。
より沢山の作品を生み出していってほしい。
もうちょっと話題になって欲しい。
今後に期待で賞
教科書的な評価はいらない。このまま突っ走ってほしい!
高視聴率をあげたテレビドラマの映画化作品がヒットする傾向がずっと続いている。いつのまにか観客もそのような作品に慣らされ、いかにストーリー、展開に破綻がないかに目を凝らして、少しでも突っ込みどころがあると批判するという風潮が続いている。もちろん、脚本、演出のしっかりした映画は観ていて安心するし。満足感もあるだろう。
しかし、そのようなメインストリームからはずれた、作家性の強い作品を作り続けている作家も大勢いるのだ。
この作品は、商業性と、作家性がなんとも言えないバランスで両立している作品だ。監督の自分の表現したい映像と、観客にも楽しんでもらいたいという願望とが、ぎりぎり、うまく融合している作品だ。
導入部の主人公が彷徨するシーンや、全編を通してのribbonの映像は、この監督がなんとしても映像化したかったものであろう。中盤からの二人芝居の連続はなんとも言えない不思議な空間を作り出している。後半からは、監督の若さ溢れる疾走感がいやでも伝わってくる。
ほこりの被った映画の教科書を引っ張り出してきて、脚本が荒いとか、導入部のシーンはいらないとか、はては、ribbonの映像自体不要だどかつまらない感想が多い。教科書的評価からすればそうかもしれないが、そんなことはどうでもいいのだ。この監督には人をわくわくさせる不思議なエネルギーを感じる。つまらない評価など気にせず、このままの感性で突っ走っていってほしい。次回作が制作できる環境にあることを切望する。
映画人のん
2022年映画館鑑賞11作品目
3月27日(日)チネラヴィータ
1400円
のん長編映画初監督作品
脚本も主演ものん
ジャンルとしてはコロナ禍映画である
そんなジャンルはないのだろうがとにかく青春映画というよりコロナ禍映画である
美大生がコロナの影響で発表の場を失い自作の作品をアパートに持ち帰る話
ヒロインと家族と親友と旧友が主な登場人物
っていうかほとんどそれ
どちらかといえばコメディー
少しファンタジー
タイトルはリボンだが『ちびまる子ちゃん』『お父さんは心配性』『ねこねこ幻想曲』のりぼんとは関係ない
リボンは何を意味しているのかよくわからない
『包帯クラブ』の包帯みたいなものなのか
ヒロインとその身内とのやりとりを見るにつけ風刺というかコロナ禍で右往左往している一般大衆のことを小馬鹿にしているような気がした
ベタな効果音も手伝って
だが自分は別にカチンとは来なかった
若手女優が初めてメガホンをとったわりにはわりと良い
関西出身者ならではのどうせなら笑かそうという精神が反映してるのかもしれない
彼女は干されているらしいが実際はそうではあるまい
彼女の方からテレビの仕事を極力断っているのではなかろうか
映画のペースの方が彼女に合っているのかも知れない
作り手の伝えたいことがちゃんと分かる良作です
のんは才能あるだろうな〜と思いつつも「まあ初作品だから黒歴史っぽいイタイ作品になるだろうな」とたかをくくっていましたが、予想外に良く出来ています。
卒業を迎える美大生。コロナ禍で卒業制作展が中止となり、自粛期間中の主人公のんのお話。思いのほか、ストーリーもしっかりしています。最後に親友の平井の作品とで、お部屋で卒展、という伏線回収の仕方なども見事ですね。
それよりも、これちゃんと「映画」になっている、という点に感心しました。何が「映画」か、っていうと、作り手であるのんが、伝えたいことが分かるな、と。モチーフはコロナですが、要は「観てもらえない、評価されない苦しさ」というクリエイターが持つ本源的なものがテーマになっている。
親友の平井は自粛中もコッソリ大学に忍び込んで作品を作っているが、観てもらえなければ意味がなく、最後はぶっ壊してでも持ち帰る。のんも自身の作品の最初の(多分、現時点では唯一の)ファンからの「カッコいい」の言葉があって、モチベーションがあがる。
平井がクリエイターの闇の部分。常に向上心を持ちつつも、一歩間違えればルールを犯してしまう。主人公は世間に折り合いを保ちながら創作するクリエイター、でもモチベの維持が難しい。田中のようなファンがほしいものの、距離感が掴めない。
主題のリボンは「想い」「感情」の象徴ですね。だから最初のシーンでリボンのお化けみたいな服を着て大学から出るのんが「重い〜、重い〜」って。卒制が出来ない美大生の想いが重いって、ダジャレですよね。それが色んな場面で効果的に登場する。
女優のんは、やっぱこの子はパッとした表情で場面を支配してしまう、根っから演者何でしょうね。普通のシーンやセリフ回しが上手いとは思えないけど、主役やるために役者になったような存在感を出せる子です。
もっともっと多くの人に観てほしい
3/22、テアトル新宿で観てきました。東京でもこの1館のみで、しかも午前中1回だけの上映です。みぞれ混じりの冷たい雨の降る平日の午前ということもあってか、観客は20人足らずでした。
あまちゃん以来ののんのファンであり、本欄の好意的なレビューである程度期待していたとはいえ、この圧倒的な熱量に心から揺さぶられました。単純なストーリーで2時間ですが、まったく退屈しませんでした。親友、両親、妹、中学生時代の同級生らとの交わりが、丁寧にまたコミカルに描かれていて、感情が伝わってきます。体当たりの演技だけでもアカデミー賞ものだと思うのに、脚本や監督までもこなしてしまうとは。怖ろしい才能の誕生だと思います。
あえて言えば、美大生の娘を持つ母親が、娘の作品をゴミだと思って勝手に捨ててしまうというのは、主題にも関わる重要なシーンですが、ちょっと無理な設定だと感じました。(のん以外の配役もとてもいいと思いますが、母親役が小泉今日子だったらなあと。)
もっともっと多くの人に観てもらいたい。本当にそう思って、初めてレビューを投稿します。願わくば、世界中の人に観てもらいたい。コロナ禍に真正面からぶつかった作品を他に知らないし、コロナ禍の世界中の人に共通するテーマだし、さらに言えば、コロナ禍でなくても、表現者の思いは理解されると思います。
舞台は武蔵美でしたが、最後のクレジットに奈良美智が出てきたのは、びっくりしました。主人公の作品の制作に奈良さんが協力したのでしょうか???
必要な描写の少なさ
のんが観れて満足
コロナ禍の2020年、美大生のいつかは大学卒業制作展が中止となり、1年かけて制作した作品を持ち帰ることになった。喪失感から何も手につかない彼女は、心配して来てくれた母や父とも衝突してしまった。妹のまいもコロナに過剰反応し、親友の平井も苛立ちを募らせた。そんな中、コロナ禍により決まっていた就職先の内定を取り消されてしまった。その後、絵を描くきっかけをくれた同級生の田中と再会や、平井が自分の描いた絵を持ち帰りたいと言った事をきっかけに、自分の未来を切り開くため途中だった作品の制作を再開する、という話。
色とりどりのリボンがいつかの心を表現しているようで斬新な演出だった。
今よりワクチンも打って無い2020年の方がコロナで怯えてたなぁ、って思う。大袈裟なようだが、何年か経って観たら、こんなかったよなぁ、って言えるようになれば良いなと思った。
のんは、キレ芸も観れたし、相変わらず可愛かったし、のんファンとしては満足だった。
成程と思ったり
のん 脚本・監督・主演・編集 新人賞のクオリティだ!凄い!
のんが描く等身大の青春ファンタジー
正直言って、それほど期待していなかったのだけど、彼女の持つ不思議なバイタリティと、絶対的な存在感に惹かれて劇場に足を運んだ。作品はもちろん未熟なところがたくさんあったけれど、観て良かった。処女作でよくこれだけの映画が作れたものだと驚いてしまった。
のんは、コロナ禍という未知のパンデミックの中で、自分が感じていること、思っていること、興味があること、好きなこと、嫌いなことなど、まさに等身大で表現する。けれど、重々しい雰囲気は一切ない。中盤は思わず吹き出すようなコミカルなシーン満載で今を生きる若者たちの日常を描く。
でも、心の中では、アートへの探求が止まらない。それが苦しい。美しくも物悲しいファンタジックな映像は、タイトルである「リボン」を巧みに使いながら、ラストシーンへと我々を誘う。
オープニング、身体中にまとったリボンを引きずりながら「重い」というセリフ。それがどこに繋がっていくのか。僕はきっと内面との対峙なのだろうと思っていた。けれど主人公の気持ちは、外へと向かっていく。重さとなっていた全てのリボンが身体から抜け出し、作品へと昇華する。
「ゴミじゃない」というラストシーンのセリフは、コロナで全てを諦めざるを得なかった、同世代の若者たちへのエールだ。風に舞うリボンは、まさにその気持ちの表れだ。
「あなたは一人じゃない。あなたを見ている人が必ずいる。あなたの努力は無駄なんかじゃない。」伝えたいことがしっかり表現できているじゃないか。ああ、やはりのんは只者じゃなかった。次世代を担うアーティストなんだ。
このレビューは、これからの活躍に期待を込めた僕から監督へのエールにしたい。
監督するより、もっと演じてほしいな
画面では相変わらずの魅力爆発のんさん。(いつ能年玲奈さんと呼べるのだろうか?)瞳がいいんだよなぁ、良い演者さんだなぁ〜、カメラ映えするなぁ〜って見てました。
本作はのんさんの脚本・監督作品。素晴らしい才能ですね。映画を一本取り切るって・・・作品として発表できるって・・・素晴らしいですよ。岩井俊二さんや特撮の特撮の樋口さんまで参加されているなんて・・・なんとまぁ贅沢な一本です。そして、描かれるのはコロナ禍の若きアーティスト達。のんさん自身も創作活動されていますから、作り手側の心の叫びが詰まった今だからこそ作れる1本なのかなぁって思いました。
ただ・・・面白味に欠けちゃいました。残念。
もどかしさや鬱憤をコミカルに描くあたりは良いなぁとは思いましたが、すごく肝心なクライマックスで冷えてしまったんですよね。あの親友との夜の所業は、創作素人の僕から見ると「作品や作り手への冒涜」に見えちゃって。どうなんだろ?創作者達は共感できるのかなぁ?それと、のんさんの女優としての引き出しの少なさを感じてしまったんですよね。親友とのぶつかるシーンって、まんま「海女cafeでのアキとユイの衝突」だったし、ただの駄々っ子の甘えん坊にしか見えないし、そもそも主人公の葛藤が「ほんとに悩んでる?」って感じだったし・・・。
やっぱり、自身ではなく実力ある監督さんや脚本家さんに生かされる女優であってほしいと思いますし、きっとそうであろうと思います。いろんな芸能界のしがらみがあるんでしょうが、活躍の場を広げてほしいなぁ、切に願います。
のんの想いを全力で受け止めた!
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
この映画ですが上映館が少ない。製作がイオンなのに系列の映画館でやってない。まあ察しはつきますが、言いません。
もうすでに語っていますが・・・私は朝ドラの「あまちゃん」が大好きなんですね。岩手県には行けなかったんですが東京のロケ地、御徒町には何度も行きました。
アメ横センタービルです。
ここはGMT47の活動拠点です。(GMTとは地元の意味、47は都道府県の数です。勿論AKBグループのパロディです。AKBグループはのちにチーム8を立ち上げました。フィクションが【のん】フィクションになったんです。)
GMT47の出世頭は松岡茉優。次は山下リオです。
のんの映画は「私をくいとめて」以来です。その前は「星屑の町」散々語ってるんですが・・・
惚れた弱みと申しましょうか・・・
そのフレーズが多いよ‼️
わざわざ新宿まで行ったんですよ。劇場はテアトル新宿。お久しぶりでござんす。昭和の匂いの映画館。前に観たのは「ヒミズ」か「呪怨」か「冷たい熱帯魚」いずれにしても凄い前だよ。でも音響は良くなっています。
最近はテアトル系でもシネコンにかかるからね。そもそもこのご時世。映画を観に新宿にいっちゃあダメでしょうが!
いやね都内はここだけなんだよ。しょうがないでしょ。渋谷はちょっと苦手。新宿はもっと苦手。だってね1日の乗降客数が350万人って!なんですか!世界一なんですか!なんですか、こっちは迷子の迷子の子猫ちゃんだよ。
こちとら限界集落の住人なんじゃ!我が区内は全部無人駅じゃ!
そんなわけは無いですね。
映画はガッチリコロナ禍の映画です。主人公のいつか(のん)は美大生です。親友は平井(山下リオ)
嗚呼・・・GMT47かよ!盟友ですよ。もうね丁々発止のやりとりが楽しい。
そして、いつかのアパートのピンポンがなる。まあ家族なんですが・・・お母さん、お父さん、妹。もう笑いの刺客。笑ってはいけない・・・的なね。
まずはお母さん(春木みさよ) 重装備でやってきました。原発作業員か!でも料理好き、掃除好き、いいお母さんです。しかし余計な事を言ってしまう。そしていつかの大事な絵を捨ててしまうんですね。勿論・・・
はい。出ました。のんの十八番、キレ芸! ゴミじゃねえんだよ‼️
お父さんが来ました。お母さんよりは軽装備。でもなんか持ってます。なんと!さすまた!ソーシャルディスタンスだと。大体ね。さすまた持って歩いてる奴っていますか? 職務質問されたって、当たり前田のクラッカー。
暫し脱線。私もごく最近職務質問されたんですよ。大通りの信号に従い左手のレーンに。すぐ後ろに交番。ボーっと、立っているおまわりさん。はい。私に職質。
防犯登録を確認させてもらいますか?
なんじゃ!それ!暇つぶしか!ある言葉が頭にうかんだ。
行き掛けの駄賃って知ってますか?
知りません・・・
まじか?やや先輩も来た。同じ質問。
知りません・・・
なんじゃあそれ!私は10代から知ってるよ。けっして難しい言葉じゃない。
小難しい事、言いやがって・・・顔にそう書いてた。
落語の一眼国か!私がおかしいのか?知識がある方が間違いなのか?
検索しておけって言ったけど多分しない。私がおかしい人だからね。
閑話休題、その後妹のまい(小野花梨)も来ます。いや、お姉さんに負けてない。喋る喋る。
この映画はのんの企画、製作、監督、主演。いわばのんそのもの。公開が伸びて今時になったけど、もっけの幸いじゃね。(難しい言葉じゃないですよね)
エンディングの桜を観てて、そう思いました。
春よこい。早くこい。日本にも、ウクライナにも。
読んで頂きありがとうございました。
初期のコロナ禍と今の違いに気づく
コロナ禍における物語ってでき始めているが、まだその渦中ということもあってまだまだ作り方が難しそうだ。
本作もコロナ禍真っ最中の物語。しかもテレビで報道されている新規感染者数を見るとコロナ禍の序盤だ。こんなに少ない感染者数なのに今以上にいろいろと制限されていたなとか、どれくらい予防すればいいのかわからないから極端な人もいたなとか、すでに懐かしくなってしまう。
自営業の人や会社経営の人ももちろん大変だが、コロナ禍で苦労している人は高校生や学生のような気がする。何しろ学生たちの一年間はその年しかないのだから。部活動や学んできたことを発揮する場がなくなってしまうのは本当にかわいそう。
卒業作品展が中止になった美大生の物語だから、自分には共感できない気もしたが、そんな心配は不要だった。いろいろとその後がハッキリしないところがあるのはスッキリしないが、それもあまり目くじらを立てるほとではない。それなりに楽しめる映画だった。
モラトリアム期って大切だね
新型コロナウィルス感染拡大による社会活動の自粛の影響は、さまざまなところで発生しています。
学生、生徒、児童、といった学校生活でもその影響は少なからずあるようです。
学生期って、社会人になるためのモラトリアム期だと思うんです。このコロナ禍での社会活動の自粛は、学生たちからこの期間をすっぽりと奪い取ってしまいました。
この映画ではそんな中で、いつかや平井たちがどうやって奪い取られたモラトリアム期を埋めていくのか?といった心情を描いていきます。
その試みは成功しているとおもいました。
未完成の卒業作品を「壊して」持ち帰ってくるくだりは、とても良かったです(このシーンはこの映画の肝だと思ってます)。
リボンが何のメタファなのかはよくわかりませんでした。
全89件中、21~40件目を表示













