ラブ&モンスターズのレビュー・感想・評価
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ありがちだけれどありがちじゃない
小惑星によって生物が巨大化した地球では、運よく巨大生物に食べられないで生き残った人間たちが、各々コロニーに隠れ、暮らしている。よくある設定だ。そして、主人公は小心者の青年、 ジョエルで、彼は他のコロニーに住まう恋人のエイミーに会うため、危険がいっぱいの外に飛び出してサバイバルに挑戦する。それもまたありがちだし、旅の過程で同じく孤独な日々を送っていた犬のボーイとバディになる設定も想定内だ。だが、ボーイがことのほか上手に調教されていて人間並みの演技を披露したり(ここポイントです)、ジョエルが遭遇する巨大ヒキガエル、巨大ムカデ、巨大アリたちのビジュアルが、確信犯的に古臭く懐かしかったり、やがて、苦難の果てにエイミーと再会したジョエルを待ち受けていた"大人の洗礼"が妙に痛々しかったり、人との出会いと別れを繰り返していくジョエルを介して、人生という旅の切なさと尊さが胸を締め付けたり、等々。要は、見た目よりも奥深いSFサバイバル&ラブ&アドベンチャーなのだった。コロナがなければ去年の春に劇場公開されるはずだった本作。映画ファンの目に触れるのに時間がかかったけれど、面白い映画はそんな不運も跳ね返す。そんなことを感じて妙に楽しい気分になっている。
こういうストーリー
ワクワクして大好き。
ただ、地上の生物、特に昆虫が変異したのなら、もっと沢山のグロい昆虫を出して欲しかった。
地上が言うほど危険な世界に感じられなかったのが唯一残念だった。
もし、続きがあれば是非観てみたい!
タイトルがミスリードしているような
人類の95%が死滅した世界を7日間、(正確には14日間)生き延びられないでしょ。さながらドラクエシリーズのバトルみたいなら感じで、モンスターとどこで遭遇するか分からないという展開。
もっといっぱいだったり巨大なやつが出てこないのはおかしい。実際、両親がやられたのは巨大なやつだったっぽいし。
まあ、そうはいっても軽い気持ちで見れる本作。
モンスターも何気に愛嬌あるし愛すべき作品だわな。
意外にも面白かったよ!
もっとガキンチョ作品かとおもいきや!
少年から大人への成長ストーリーだ。
地球は、巨大化した昆虫類に餌となってしまい。
地下で暮らす。
しかし、ジョエルは、やっと7年かかって地上へ
恋人を探す旅へ
人や、ワンちゃんとの出会いで成長していく。
やはり、希望を捨てると言う
強いアメリカだな。
僕は好きだ。
ワタリガニのでかいのは美味そうだと思う。でも、人間食べちゃったからね。
化学物質で哺乳類以外の生物が変化した。とされているが、大気が何かの物資で汚染されている訳だから、哺乳類にも何らかの害はあるはずだ。
人間を頂点とする食物連鎖は壊れたのだが、生物の中で頂点に立っていた昆虫が巨大化したと言う事は、即刻、破滅する世界だと思う。
さしあたり、人間は何を出来るだろうか?
少女終末旅行と比べて、こちらの方が現実に近い終末期なのだと思う。対策方法を考えておくべきだ。
ワタリガニのでかいのは美味そうだと思う。でも、人間食べちゃったからね。
『地球上で一番は人間』と鑑賞者は思う事なかれ。
昆虫が一番多くの種を抱えている。つまり、人間が頂点と言う考えは間違い。そして、頂点に君臨する昆虫が巨大化した訳だから、如何なる理由があっても地球は滅ぶ事になる。人間が生きのびる方法は昆虫を捕食する事以外ないと思う。
但し、冬季をどう乗り越えるかが課題となる。同時に計画的に狩猟しないと、絶滅する可能性や、毒を持つ可能性があるので、呑気に容易とも言えない。
いずれにしても、生命は利他的なので、この映画の状況ならば、さしあたり、恐れる事もないのかもしれない。がしかし、ゆっくり、人類は滅ぶだろう。この状況では、地球の終末期で有ることは否めない。
勿論、何も起こらない今の状況(つまり、現実)でも、ゆっくり地球は『滅びの宴』に向かっている。理由は言うまでもない。
暗くない青春ディストピア物
『メイズ・ランナー』のディラン・オブライエン主演。
巨大生物による崩壊後の世界で生きるジョエルの恋と成長をポジティブに描いていて暗さや凄惨さもなく鑑賞後感もスッキリしてる。
登場人物も犬あり子供ありと全年齢層が楽しめる内容。
共演はマイケル・ルーカーと『アイアン・フィスト』のコリーン役ジェシカ・ヘンウィック。
ジェシカ・ヘンウィックはコリーンの力強い印象があるので、バトルシーンは「コリーン相手に勝てないだろ」と思って観てた。
あとマイケル・ルーカーが崩壊した世界で日本刀使ってて『ウォーキング・デッド』好き的には、ちょっと笑える。
最後の巨大生物とのオチも良い。
愛は何よりも強い?
テンポ良く捲し立てるようなモノローグは決して真新しいものではないが、作品によっては変な話だが生き急いでいるような印象を抱かせる。
やはり今の時代は何でもテンポアップしないと視聴者がついていかないのだろうか。
地球上の生物が軒並み巨大化し、食物連鎖の底辺に追いやられた人間が地下でひっそりと暮らしているという設定はとてもワクワクさせられた。
コロニーの中でも戦闘はからっきしのジョエルは、別れてしまったエイミーという恋人に会うために単身で外の世界へと繰り出す。
命の危険と隣り合わせの環境にも関わらず、そんなに呑気で大丈夫なのかとハラハラするぐらいジョエルの行動は危うい。
しかし彼はピンチになりながらも、飼い主を失った犬や、途中で出会った中年男と小さな娘に助けられながら目的地へと向かっていく。
そして彼はついにエイミーとの再会を果たすのだが…。
いたってシンプルでストレートなストーリー。
登場するモンスターの造形も面白く、それだけで十分楽しめる作品ではあるが、とりたてて何か心に残る作品ではなかった。
映画ではなく連続ドラマにすればもっと世界観が拡がったのではないかと思った。
ジョエルが出会ったモンスターを後の世のためにスケッチにするのだが、その絵があまりにも巧みすぎて、命のやり取りをしているのに一体どこにそんな余裕があったのかと疑問に思ってしまった。
ジョエルはとても非力な存在だが、いつもギリギリのところで助けられる。
そういう巡り合わせがあるのもその人間の強さである。
彼はエイミーへの愛のために突き進む。
愛の力は偉大だが、それは諸刃の剣でもある。
愛に裏切られると人は豹変する。
そして愛を失った人間は平気で人を陥れる。
この映画でもやはり一番醜いのはモンスターではなく人間だった。
モンスターの中にも人間に友好的な者も存在するというのは面白かった。
まだまだ世界観は拡げられそうなので、続編が作られてもいいのではないかと思った。
理想的なサバイバル系モンスター映画!
予告見て、実際見て、めちゃめちゃ満足しました!
続編早く見たいです!理想的な映画です!
やっぱこう言う映画作る人や好きな人ってスタンドバイミー好きなんだよなーって国を超えても繋がれる気がして嬉しかった笑
スピンオフ的なのでアジア版とか作れたらって考えるとめっちゃ妄想広がる!
面白い。
低予算だと思うけどアイデアが素晴らしく
最後まで楽しく観れた。
続編があるならお金かけてやってほしい。
世も末で地下に籠って、自分から何かしようとするような
タイプじゃない少年が、
外に出て新しいものに触れて新しい物に出会って、
自由を得る。
と言う少年の成長譚でもあり、
テーマもあってとても良かったと思う。
低予算でモンスターはあまり出て来ないけど、
主人公と犬、主人公と親子のやり取りは
微笑ましく見飽きなかった。
何も出来なかった主人公が
ドンドン一人で生き抜いて行く様は勇気さえ貰えた。
物書きと言う設定もラストに行きて気持ち良いラストでした。
思ったより良かった
B級品なのかなと思っていたけど
モンスターもそれほどひどくなく、
出てくる犬がむっちゃ可愛いし、
観て、損した気分にはならず、
割と爽快感が残りました。
主人公の変化の度合いが楽しいですね。
おかねがあるひとがかんがえてつくっている
冒頭に映画内の世界設定──なぜ、そうなったかの説明がある。ジョークを交えながら、矢継ぎ早に説明するのだが、解りやすく、説得力がある。
わたしはかつてSteamで日本語サポートのない、小難しいリアルタイムストラテジーゲームを買ってしまったことがある。ゲームにはたいていtutorialというものが付いてくる。事典によると「家庭教師の、個別指導の」などと訳されるらしい。スタークラフトが好きだったわたし(古いにんげんです)は、だいたいリアルタイムストラテジーなんて同じでしょみたいな軽い気持ちで英語のみのゲームに手をつけてしまったのだが、このゲームのtutorialの出来がよくなかった。(これは主観であって、わたしの英語力があれば、よかっただけ──なのかもしれない。)
ご存知のとおりtutorialは、解りやすくなければならない──のだが、細かい解説ばかりで退屈だと、飛ばしてしまう。やってるうちに解る、と思ってしまうので。
それゆえtutorialは、あっさりと簡素化された前置きで、細かい部分については、じっさいステージ1をやりながら、説明をしていきます──みたいな構造が望ましい。
この構造は、ゲームをする人の「はやる気持ち」に由来する。と思う。はやくゲームをしたいので、前置きが冗長だと、飛ばしたくなる。かといって導入部(tutorial)の出来がよくないと、ゲームにのめり込めない。
これは映画も同じ。ではなかろうか。フィクショナルな世界設定を前置きで叙説するばあい、それが下手くそだと、興醒めする。
日本を代表する天才監督のひそひそ星という映画がある。SF仕立ての映画で、その世界設定は、冒頭にどんと出てくる文章で説明される。わたしはかつてそのレビューを書いたことがあり文字起こししたことがある。
『人類はあれから何度となく大きな災害と大きな失敗を繰り返した。その度に人は減っていった。宇宙は今、静かな平和に包まれている。機械が宇宙を支配し、人工知能を持ったロボットが全体の8割、人間は2割になっている。すでに宇宙全体で人間は、滅びていく絶滅種と認定されている。科学のほとんどは完結しているが、人間は昔と同様、百年生きるのがせいぜいだ。人間の人口は、宇宙の中でしだいに消え入るローソクの火のようだ。』(『ひそひそ星本編より)
あなたはこの「tutorial」ではじまるゲームをやりたいですか。
ラブ&モンスターズの導入は、巧い。サクっと世界に入りこんだ。入りこんだことさえ解らなかった。このtutorialで、既に観衆には、プロダクトの格も、資本力も、携わっている人々のプロフェッショナルな手腕も、解ってしまった。ゲームで言うなら、セガとかコナミとか、そういった超大手メーカーのゲームという感じ。さすがだった。
因みにわたしたちはインディなゲームが嫌いなわけじゃない。ただそのインディメーカーが日本映画の「天才」監督たちのように「おれのつくったゲームすげぇだろ」感を出してたら、やりますか──という話である。(映画を(強引に)対比するとき、多くの日本の天才監督を、悪例として引き合いにさせていただいております。)
それはともかく、わりと絶望的な状況に置かれているのだが、全編を通じ、ジョエルくん(Dylan O'Brien)が、軽佻に話しかけるので、気分が沈殿しない。悲壮感もある映画内世界に、コミカルなノリ。適度に緊張しながら入り込めた。
ストーリーは、特異だと思う。かつての恋仲だったひとのところへ旅し、さらにそこからも旅立つ。
その道中およびモンスター造形が本筋だが、真意は青年の成長であろうと思う。おそらく、ヒルに吸われるシーンや、スタンドバイミーの挿入は、珍道中をつうじて成長するスタンドバイミーに出典がある──ような気がした。
シェルターのひとたちは、みんな勇敢で、協調性があって、朗らかなひとたちだった。現実的に考えても、末期的状況のシェルター内なら人間関係が総てだと思う。
「食料を盗んだのか?」の件が再三でてくるのは、ジョークでもあるが、要するに、集団生活のなかでは主我(エゴ)を出したら、共同生活は崩壊する──だから食料を盗んだらシェルターから追い出される。とても解りやすいアポカリプス時の規範だと思う。
どんな状況に陥っても、それを扶けるのは、にんげんの良い性惰だと、映画は言いたかったのだと思う。それは、明るさであり、親切心であり、勇敢さでもあるが、とりわけ禍の今(2021/04)、扶け合おうという気概や、明るい面を見なさいと訴求しているこの映画は、タイムリーだと思う。良識ある、いい映画だった。
これは拾い物!
劇場公開されるはずがコロナ禍でNETFLIXでの公開。
ガツンと来る作品ではないが、ちょっと懐かしいモンスターたちの雰囲気や、主人公が旅の途中で出会う親子、犬、ロボットともエピソードはどれも印象的で、最後まで気持ちよく鑑賞できる。
続編を作れそうなエンディングなので、仲間たちとの新たな冒険を見てみたいと思った。
目的地に着いてからはまあまあでした!!
評判が良いので期待しましたが特に面白くは無かったです。特に道中は、ずっと主人公の顔を見続けるだけで、表情や台詞もずっと同じ調子なので、よほど彼が好みじゃないと単調過ぎてキツいと思います。目的地に着いてからの展開はまあまあでした。
モンスターはキモいけど面白い
ディラン君、メイズランナーのようにスイスイ上手くいかないですね〜っw。こういう状況で活躍する武器はやっぱりクロスボウ!笑えるシーン多めで面白い作品でした!マイケルルーカーさん、ガーディアンズやTWDに続き良い役でしたね。
面白かった!
ネトフリ作品の中では今のところ1番です。
単純に面白い。2時間飽きることなく観ることができる娯楽作品です。
話が分かりやすいし、テンポもいい。物語の中で主人公の成長が感じられるし、なんといっても話がちゃんと終わるのが素晴らしい!他のネトフリ作品は、ラストが「え、これで終わり?」や「で、結局どういうことだったの?」みたいな消化不良で終わることが多い印象だったので、スッキリ。あと、主人公の相棒となる犬の演技がすごい。
ただ、大きい虫や爬虫類が出てくるので苦手な方は注意が必要かもしれません。直接的なグロシーンはなかったように思います。
「モンハン」より・・・・・・・・・
NETFLIXだけでの配信というのが残念なほど完成度の高い作品だ。本作の鑑賞後に「モンスターハンター」を鑑賞したが、本作のほうがしっかりとした「モンスター映画」だった。到底そこらの銃火器では通用しない程の怪物が大暴れするSF作品は別として、本作のように全て「ある程度」の作りがモンスターとの相性が良い。
基本はロードムービーであり、少々弱気な(たまにフリーズする)主人公が旅を通して成長していく様を描いている。笑いどころも押さえており、クスッとさせられる場面も散りばめられている。
だが、気味の悪いモンスターはしっかりした完成度で、それも両生類や昆虫類と言った苦手な人の多い系統のモンスターが登場する。かなりグロめなデザインだが、直接人体が飛び散るような残虐性は無く、ある程度の年齢であれば子供でも観て問題無いだろう。
個人的に気に入ったのが、もちろんモンスターと対峙する上で食うか食われるかの関係である事は間違いないのだが、人間を完全に食料としている連中と、特に攻撃をしてこない「いい子」がいる点である。(「キングコング 髑髏島の巨神」に登場したナナフシの様な存在)中盤に登場したカタツムリが愛嬌があって好きだ。
展開も読めてしまう単純な作りだが、エンタメ作品としては非常に良い評価のしたい作品だ。Blu-rayの発売を期待したい。
素晴らしいロードムービー
Netflixオリジナル映画は当たり外れが激しいけど、これは大当たり!気は小さいが真っ直ぐな主人公、トムクルーズじゃないけどカッコいいw
旅先での素敵な出会いは、どれもクラシカルなロードムービーの名作にも負けない良さがある。犬好きは必見!
王道からの外し方も繊細かつ秀逸。
コロナ禍の今、世界の行く末に不安で怯えてるたくさんの人たちに贈られた、暖かいメッセージ。人に薦めたくなる映画です。
両方あり!目を見れば分かること
両方なし?大あり!! まさしくタイトル通りロマンチックでキモくてNetflix版モンスターハンター的な終末モノなアクションアドベンチャーが行き着く先は、結局一番怖い・厄介なのは人間パターンあるある?確かにそういう部分は本作にもあるのだけど、そう単純でもない。そして驚くべき感情面の深さに、小粋なセリフ回しと絶妙なユーモアのセンスが光る豊かさと、最高の経験に成長する。
目を見れば分かる。全編を引っ張るディラン・オブライエンの魅力、チャーミングなスター性。にしても、カップルがいっぱいできている中で彼が独り身なんて!と思ったらそこにもちゃんと理由がある。他のコロニーに彼女がいるのだ。むしろそれこそが本作を突き動かし、外の世界に物語を広げる大きなキッカケで主人公の行動原理。なぜコロニーを出た?食べ物を盗んだ?なぜそうなる、愛のため。自由研究と彼女を見つけること。7年ぶりに7日の冒険!だけど……どこにも自分の居場所がない感覚。灯台下暗しじゃないけど元々あった幸せには新鮮な驚き。
ジョエル・ドーソン(24歳) --- 僕にできるなら誰にだってできる。犬は飼い主に似ると言うけど犬顔のディラン・オブライエンは道中出会う犬のボーイとそっくり!その掛け合い練習した?僕はたまにフリーズする、治す努力はしてる。最高の気分だ、行動を起こすときが来た。彼の顔を見ていると池松壮亮思い出したけど、もし日本でするなら多分また山崎賢人とかなんだろうな。我らがマイケル・ルーカーも大活躍で気取らぬメンター。大事なものを失ったからこその気取らぬメンターポジションが今回も格好良い。
旅で学んだこと。レッスン1、5つ数えろ。直感は失敗を繰り返して磨かれる。今まで見えてなかったものが見えてくる。外には新鮮な空気と美しく刺激に満ちた世界が広がっている。ずっと求めていたものは頭の上にあった。VOL.1からVOL.2へ。
"Not both."「Iの代わりに数字の1を使います」「食べ物を盗んだ?」ジョエルのガイドブック 'COME HOME SOON, JOEL' BOY SAYS NO 食糧泥棒
勝手に関連作『Sweet Home』
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