劇場公開日 2022年6月17日

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「ミステリーの世界に浸るのも楽しい」バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 papatyanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ミステリーの世界に浸るのも楽しい

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

不気味な離島の異様な洋館、黒犬のたたり、次々に起こる新たな事件を、誉獅子雄と若宮潤一が真相を究明していく。
名探偵バディ、獅子雄と潤一の関係はテレビドラマ同様抜群で、テレビで承知とばかりに、映画版は二人の関係のくどい説明も無くスッキリしている。
テレビシリーズでお馴染み、難事件に獅子雄を巻き込む、憎めない捜査第一課警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)も登場する。
原作の「バスカヴィル家の犬」は、日本での映像化は初めてのようで、一見、複雑なストーリー展開に見えるが、良く練られた脚本(東山狭)で“なるほど、そうだったのか”と判り易い。
監督はテレビ版「シャーロック」や、東野圭吾原作のガリレオシリーズ「容疑者Xの献身」を撮った西谷弘で、ツボを得た演出である。地震により運命が翻弄されるラストの結末は、観客からの賛否があるかも知れない。
約2時間、和製シャーロック・ミステリーの世界に浸るのも楽しい。

papatyan