鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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面白くて怖かった。
もちろん昔アニメは観てたし、「目玉親父が主役」と聞いて、是非観なくちゃ!と思ってましたがようやく観れました!
映像がキレイで面白くて、、、思ったより本当に怖かったです。
殺人描写と人間の業の深さが思ったよりエグい。
昔のアニメのイメージとはまったく違いました。このエグさは完全に大人向け。子どもは観ない方がいいと思う。でも、もしかしてこれが原作に近いのかな~。
あのエグさはやはり戦争を体験した水木先生ならではのものなんでしょう。
昔観ていたアニメではわからなかった、水木作品の核心に触れた気がしました。(でもそこが怖かった)
感心したのは時代の空気が伝わってきたこと。
横溝正史や京極夏彦もそうだけど、あの戦後すぐの混沌とした感じとか、変な村や家の風習とか、人々の荒んだ心とか。。
そして、エンドロールまで手の抜かない作り。ゲゲ郎と相棒だった水木先生ならぬ水木が、鬼太郎を墓場から取り上げ、育てるというのがすごく感動しました。ほんとに鬼太郎誕生!の瞬間ですよね。
見事でした。
水木しげる作品はまだまだ永遠ですね。
ムネアツ展開
序盤はこれぞ昭和な雰囲気たっぷりに時代背景を含めた説明をたっぷりと。少しくどいくらいではあるが、話が進むにつれて、徐々にスピード感が増してくる感覚は見ていて面白い。
最終的にあの名作の第一話にしっかりとつながっていく。
そうか、水木が彼らに合うのは初めてではなかったのか。
まぁ、原作ではあんなに感動的に抱きしめなかったけどね。
ちょっと記憶改竄された気分だけど、それはそれでいいかなって思った。
生い立ち暴きたいかな?
絵本や図鑑で見た妖怪が入り組む鬼太郎の世界観は、子供心にはワクワクドキドキして大好きだった。何年ぶりの鬼太郎だろう。もはや妖怪にワクドキする歳ではないのが、大人向けっぽく見えたのでどこまであの感覚が呼び戻されるのか、はたまた全く違う切り口なのかが楽しみだった。
どちらでもあり、どちらでも無かった。妖怪ものとしても、田舎のドロドロものとか八つ墓村的なものとしてもやや中途半端。もっと田舎に振り切っても良かったように思ったのと、もうひとつ、鬼太郎やらその仲間たちって何者かよく分からないところも魅力な気がした。生い立ちとかって要らなくないか?
水木しげる生誕100周年
鬼太郎が産まれる前のストーリー。
舞台は昭和31年の閉ざされた村。
まさに昭和のミステリーな設定だけど、アニメらしい見せ場としてアクションも散りばめられている。
ただ、特別驚くような展開もなく、ふーんそーなんだって感じです(^_^;)
クリームソーダ
この作品はアニメ6期のゲゲゲの鬼太郎で現れたまさかのイケメン目玉の登場の人気の高さから作られたのだなぁと穿った見方でなんとなく違和感を覚えた。
まぁ、そもそもアニメのゲゲゲの鬼太郎は全て激しく改変された大衆向けオリジナルなのだが。
八つ墓村を連想するような閉鎖された村。
そこで起きる謎の事件。
なんとなく展開は予想できるが水木とゲゲ郎のタッグは良かった。
きっと水木しげる先生体験のラバウル戦争の記憶も新しくも発展していく世の中。
高い棟も立ちクリームソーダが新しいトレンドとなる世界感はとても好き。
反発しながらもお互いを信じ、守り合い敵と戦う。
全面赤い背景の中美しくも激しい能力バトルの中、ただの人間である水木の一撃。
親父ではなく人間というところが良かった。
全編を観て、あれ?親父って意外と強くなくない?と思った。
美しかった岩子の変貌、親父が鬼太郎を水木に託すのは少し原作に寄せてきたな。
6期の鬼太郎とねこ娘は完全にサービス出演。
個人的にはあまり刺さらなかったが、リピート数も多くロングヒットとなったのは嬉しいが私は1度の入村で満足。
あまり刺さることなく終了。
劇場版アニメとしては成功だと思う。
「水木」の発音が個人と違うのでムズムズした。
設定を変えながらも時代に合わせて変わり続けアニメ化し続けるゲゲゲの鬼太郎。7期もいつの日かきっと帰ってくると思っている。その時の時代背景がとても楽しみだ。
世代では3期を観ていたので1番の推しは戸田恵子版鬼太郎。
切なさが残るいいお話
いいお話でした
切ない...
もっとよく理解を深めたいので、何度か見返したり、他の方の考察なども読んでみたいと思います
おどろおどろしく、惨殺など怖いシーンもあります
後半の展開が良かったです
本筋ではないけれど、最近よく作者水木さんの戦争体験を動画で見たりする事が多く、随所にその体験の場面が描かれていて、そちらの方も印象に残りました
親父がかっこいい
ゲゲゲの鬼太郎はキャラを知ってる程度。
それでも問題なく見れました。
最初の不穏な雰囲気がすごいホラー感あって良かったです。まあ親父のアクションとともに、ホラー感なくなったけど。
親父がかっこよすぎて、活躍の場をもっと観てたかったです。身体残して水木と友達する世界線見たかったなぁ。どうにか身体を取り戻す方法ないですかね。気に入って、エンドロール終わった後にもう1回観ちゃいました。
いつか目玉親父を関さんの声で聞いてみたいです。
アマプラ配信ではまりました。
評判が良かったので昨年の12月に観賞しましたが、昭和の田舎の風景や音楽は良いと思いましたが、話の内容が理解できず、どこが面白いのかとその時は感動もしませんでした。なのでパンフレットも購入しませんでした。
アマプラ配信が始まったので、一度見直そうかと思い何気なく視聴したら、劇場鑑賞の時より話の内容がだんだん理解できる様になり、今では毎日1回視聴する程にはまってしまい、YouTubeで小ネタ検索までする様になってしまいました。
なかなかダークなストーリーで奥が深いんですね。
反面美しいシーンも多く「墓場で考え事とは趣味が良い」の天狗酒を呑み交わすシーンは、バックに流れる音楽と重なり、何とも言えない哀愁漂う良いシーンですね。
ホタルの舞う小川での会話も良いです。
残念なのはエンドロールですが、スタッフの表示と感動的な静止画が一緒の画面にされている事です。
ここは静止画だけにして、スタッフのエンドロールは一番最後にした方が、余韻に浸れる時間があって良かったのではと感じます。
話によると泣く泣く20分カットしたとありますが、非常に興味深いのでディレクターカット版としてぜひ公開して欲しいですね。
妖怪より人間怖い
哭倉村が日本社会の、龍架一族が日本の支配層のメタファーとなっており、日本人である私には気づきが多かったです。龍架一族が幽霊族の生き血を使ってクスリを作り、人間を働きマシーンに変えるのは、資本主義の集金システムそのものでした。戦中日本軍は兵隊にヒロポンを使わせていましたが、戦後企業は抗うつ剤を使ってでも無理な労働をさせているので、日本の本質は変わっていないのです。
少女に対する爺さんの性暴力も、いまだにありますし、ロリコン文化だし、考えがアップデートされていない恥ずかしい国だと思いました。
日本人のもつ良心を鬼太郎の父親(目玉のおやじ)で表していたところは、私達が良心を取り戻すようにとの、水木先生(制作側)から観客へのメッセージでしょうか。
妖怪が人間が迫害してきた全てのものの象徴だとしたら、妖怪からのメッセージは実に正しいと思います。
《戦争》《差別》《貧困》《格差》闇堕ちした人間社会とその闇を利用する人間と闇に扇動される人間が一番怖いという結論になりました。だから、闇堕ちしない社会を作らないといけませんよね。
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