鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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昔観ていた鬼太郎の感じではない
どちらかと言えば、横溝正史?的な田舎の旧家に起こる事件。
どうしょうもないゲスな一族のお話。
昭和の時代設定だからだろうが、タバコ吸い過ぎ。列車の中で子供が
咳き込んでいるのにお構いなし。
鬼太郎の父と奥さんのお話でもある。
ネズミ男は登場する。
水木ワールドではないが、話としては面白かった。
どなたかも書いていたが、ゲゲゲのエピソード0って感じです。
犬神家と目玉おやじの意外な関係
題名通り、鬼太郎誕生秘話でした。驚くことに舞台となった哭倉村の雰囲気や、騒動の中心にあった龍賀一族は、横溝正史の傑作を市川崑監督が映画化した「犬神家の一族」の丸写しでした。哭倉村にはちゃんと湖もあって、物語の重要な舞台となるところも同じだったし、冒頭の部分で龍賀家の当主・龍賀時貞の遺言書が読み上げられるシーンも、序盤で犬神佐兵衛翁の遺言書が読み上げられる犬神家と同様。屋敷の中の大きな広間に一族が集まり、上座の壁に当主の写真が掲げられていた構図や、遺言書に不満を持った一族が騒ぎ出すのも寸分違わず一緒でした。さらに物語の一番の鍵となる龍賀家の富の源泉が、日清、日露、大東亜戦争などの戦役で使われた「M」という血液製剤であるらしいという部分も、犬神製薬が戦争中に軍部に麻薬を納品して財を成したことと完全に重なっていました。
勿論本作は鬼太郎物、妖怪物であり、中盤以降ちゃんと妖怪たちが大活躍する訳ですが、横溝正史のおどろおどろしい世界観は、妖怪物一歩手前の世界を描いていたとも言えるので、金田一耕助ファンとしてもこの世界観は中々楽しめました。
内容については、鬼太郎誕生までの物語ということで、鬼太郎は主人公ではなく、後の目玉おやじである鬼太郎の父・ゲゲ郎と、水木しげるの分身である水木の2人が主人公でした。本作の水木は、水木先生のように片腕こそ失っていないものの、南方戦線で散々な目に遭って復員した経歴を持っていました。この辺りは水木先生の「総員玉砕せよ!」からの挿話であり(「総員玉砕せよ!」では水木先生の分身たる丸山は戦死してしまいましたが)、水木が鬼太郎の父と出会い、ともに戦い、そして生まれたばかりの鬼太郎を助けるという流れは、現実と虚構の融合そのもので、かなり胸アツな展開でした。
映像的には犬神家路線を踏襲してか(?)、かなりおどろおどろしいハードボイルドなタッチで描かれており、怪奇物の王道を行っていた感じでした。ただホンワカした感じの鬼太郎に慣れ親しんでいた者としては、意外な感じもしたものの、犬神家のアニメ化みたいな面白さもあってあまり気になりませんでした。
一方音楽としては、「ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~」が殆ど流れず、これはチト残念でした。まあこの曲を全面に出してしまうと、ハードボイルド路線じゃなくなってしまうので、世界観を統一するためには仕方なかったのでしょうかね。
そんな訳で、鬼太郎ファンとしても犬神家ファンとしても楽しめたので、評価は★4とします。
こちらのテイストを…
ゲゲゲの鬼太郎といえば、お馴染みの妖怪達が登場しての痛快な妖怪バトルをイメージしがちだけど、この作品はドロドロとした人間の醜さだったり妖怪映画が放つ怖いもの見たさな部分もあり、個人的にはこちらのテイストを待っていた感じかな。展開も間延びすることなくテンポよく進んだこともあって自分としては高評価!
狂骨の夢は、癒されるか?
1たす1は、2ですよね。
では、闇に光をたすと、どうなります?。
風に大地をたすと、何になります?。
悔しさに哀しみをたすと、何が現れます?。
水木サンが遺したもの
水木サンが遺そうとしたもの
水木サンの想いを宿したもの
総てが愛おしく思えるのは、何故かしら。水木サンは、ヒトが見えないものを、形にしました。何となく感じるものを映像化しました。元々、鳥山石燕が描いた物の怪を、今に伝える掛橋になってくれました。
水木サンは、南方で玉砕要員になりました。
生還した水木サンを、上層部は歓迎しません。
水木サンを迎え入れたのは、現地の森の人。
水木サン、彼らを土人と言いました。今なら一発退場、NGワードですが、大地の精霊と共に暮らすヒト達への、畏敬と憧憬の想いを込めて土人と言いました。この言葉に、侮蔑の念を抱くヒトのほうが、よっぽど野蛮なのでは?。
水木サン、色んなヒトに傷つけられたから、ヒトを傷つけることは、嫌いだったようです。
幽霊族が狂骨になったように、私達もまた、狂骨になるのかな。恨みを以て恨みを晴らすのが、今の世界。何も龍賀一族や、犬神家の一族だけの話ではない。それがヒトの原罪だとすれば、私達の未来は、小さな丸い玉の中かもね。
ヒトに興味はあれど、同情しない、墓場鬼太郎が好きな私ですが、そんな鬼太郎に、クールな父さんと、優しい母さんがいたとしたら、それは癒されるお話ですよね。
この映画観たら、取り急ぎ、アニメ版「墓場鬼太郎」と、水木サンの大作マンガ「劇画 昭和史」も、ご覧下さい。世界が360度変わります。え?、一周してる?。いいんです。見えないものが、見えるようになりますよ。(何が見えるかは、個人差があります。)
リアルと超自然のギャップ
ここ最近のテレビシーリーズを見ていなかったせいなのか、冒頭の猫娘のビジュアルにびっくりしました。
本作は鬼太郎誕生の物語ということで、ゲゲゲの鬼太郎単行本第1巻に至るストーリー。しっかりと水木先生の描いた設定を踏襲して作られています。
それに加えて本作では水木先生の生々しい戦争体験が描かれており、理不尽な戦争を嫌悪するその心情が読み取れます。ただ妖怪が好きで描かれた漫画といったものではなく、そうしたメッセージが水木作品の中にはしっかり流れていると感じさせる作品です。
ただ、本作が面白いかどうかでいうと非常に難しいところです。冒頭は何だか金田一シリーズの作品を見ているような展開。そこに妖怪の要素が加わりますから、ある意味なんでもありなストーリーで、そんなスーパーナチュラルな内容は、主人公である水木のリアルな戦争体験とのあいだにギャップがありどうしても違和感があるようです。
とはいえ、丁寧に作られたアニメーションというのはわかりますし、鬼太郎が主人公ではない鬼太郎映画ということで、新鮮さもあります。少し童心に帰って楽しめると良いのかなと思います。
100周年に相応しい、練りに練った作品。
水木しげるブランドの名を汚さない完成度極めて高いアニメーション作品。
大人は勿論楽しめるだろうし、子供に夢や希望だけではない。教訓や道徳心とは何かを届けたい想いの詰まった、愛のある作品。
商業度外視で作っても、本気であれば、興行収入は自ずと上がるはず。日本人は人間はそんなに馬鹿じゃない。媚びてない作りがいい。
都合のいいものだけをみるんじゃなく、目を逸らさない。を、学べる。
大人向け鬼太郎。
まさか子どもの頃からテレビで見てきた鬼太郎にこんなに泣かされるとは思わなんだ😭
完全大人向け。
先に見た息子と奥さんからのオススメにて鑑賞。
戦争を経験した水木先生だからこその強烈⁈痛烈⁈なメッセージ。
大々的に宣伝しているゴジラや翔んで埼玉の陰に隠れた名作かと。
水木しげる生誕100周年の水木しげるリスペクト作品!
妖怪大好き!水木しげる先生大好き!
水木しげる先生生誕100周年記念、盛り上がってるね!最高!!!
ということで、観てきました✨✨
入場者特典もパンフも完売!!!
人気すぎ〜〜!!
パンフは読みたかったなぁ〜🥹
確かにこれは、ある層にどハマりしそうな内容ですな…🌹
6期軸で、今までの鬼太郎シリーズの良いところ詰めして「水木しげる」というキャラクターを登場させた感じかな?
犬神家の一族を彷彿とさせるような、不可思議で奇妙な昭和な感じがとっても良い!
この映画の「水木しげる」というキャラクターは、本当の水木しげる先生ではないよ!というのが随所で分かるようになってるのもファン的にはポイント高い!
正直、水木しげるファン的には「この物語を原点と言われるとちょっと違うかも!」っていうところはある。
水木しげる先生の作品ではなく、水木しげる先生の作品へのリスペクトを込めた生誕記念作品って感じ。
改めて水木しげる先生の作品を見たくなりました✨✨
評判が良かったので
今更鑑賞。評判も納得の出来。前半は横溝正史を思わせる連続殺人事件からのクライマックスのアクションまで一気に展開していて退屈しなかった。ゲゲ郎と水木のバディも良き。
社会や人間の理不尽さに水木はもっと怒ってもよかったかなぁとは思った。(水木しげるの持つ激しい怒りが反転しての創作エネルギーだと思っているので)でも怒りや少しの勇気もだせない鬱屈した感情を持つのが人間なんだけどね。クライマックスでは斧を振り下ろすかドキドキしたから充分に描かれていたのかも。
唯一の不満はパンフレットが完売していた事くらいです。あと墓場鬼太郎に寄せてPG15版にアップグレードしてくれたらなぁ。
作り込まれていて面白かった。
観終わってから人物相関図を見て、気づかなかったところや関係性がわからなかった所がいくつかありました。1度観ただけでは拾いきれなかったです。しかし、水木先生の戦争体験がきちんと織り込まれており、ストーリーもアニメーションも丁寧に作られていることが伝わってきました。鬼太郎父のビジュアルが良い。鬼太郎母、ストーリーとはゆえ悲しいね。
良い話
アニメを少し見たことある程度の知識。
最近のは全く見ていないです。
評判が良かったので見てみましたが、面白かったですね。
まぁ子供向けではないとは思いますが。
鬼太郎ってどういう存在か今まで知らなかったんですが、こういう設定だったんですね。
話の流れもよく出来ていて、十分に感動できるものでした。
アニメ映画として、良作。
鬼太郎誕生の裏に…父親達の決意に感動!
今作は戦時後の暗部であったり、閉鎖的な村で起こるどろどろ展開と吐き気を催すような悪習で大人向けにしつつ、戦闘シーンの迫力が凄まじく、終盤の父親達バディの決意と行動にはグッときて大満足!!
ゴジラ−1.0もだけど、戦後を舞台にすることで命を軽く扱う倫理観の狂いと必死に生きようとする力強さが伝わってくるからいい気がする。
鬼太郎誕生の裏にこんな激アツドラマがあったなんて…
そして鬼太郎の誕生が描かれるが、昔やってた墓場鬼太郎のシュールでホラーなテイストとは違う希望に満ちたラストでめっちゃ良かった!!
てか猫娘美少女すぎ!!
鬼太郎のドロドロした怖さが存分に発揮されていた
いや〜 小さい頃に鬼太郎見た時の怖さを思い出しました。
めっちゃタバコ吸うし、昭和感というと最近見た中で、近い時代背景のものとしてあるゴジラマイナスワンと比べると足りない描写が全て補完されてました。
田舎の閉塞感、人間の醜さや業、ただ人間との向き合い方や子を思う心など尺としてそこまで長いわけではないけど上手く織り込まれてて良かったです!
ただ、エンディングで流してた映像のあたりをもうちょっと肉付けして追加映像として見たかったですね〜
最強クラスのアイテムである霊毛ちゃんちゃんこの由来なども知ることができて嬉しかったです。
内容は大人向けだし、一族のしきたりなどR18の部分もあるので、テイストとしては墓場鬼太郎っぽさが強く、子供にはやや厳しい気もする。
まぁ、こういうのを見て色々知るのも社会勉強になるかもしれません。
エヴァとか進撃の巨人みたいな雰囲気のカットあったし、石田彰の声はいつ聴いてもいいっすね。
期待しすぎてしまった。
ふつうだった。
合わなかったって程でもなく、最後までふつうに観れたんだけど、原作漫画好きだし、ネコ娘が可愛くなってからはアニメ観てないけど、なんていうか個人的に盛り上がることなくふつうだった。
水木さんの情緒タフだね。さすが戦場帰り。妖怪なんか怖くない。そりゃそうか。
ドラマも設定も薄かったな。横溝正史を期待しちゃいけない。雰囲気だけでよい。
それにしてもあの黒幕の人、あれだけの仕掛け作ったり、素材集めたり、管理したり、研究したり、販売ルート作ったり、そうとう頑張ってたと思うんですよ。人間なのに、とんでもないシステムを構築してた。並大抵ではない苦労。執拗な努力。根性。すごい。すごすぎる。だからとても凄まじい恨みとか血統とか理由があるのかなと思ってたけど、ヒロポンだった。リゲインだった。24時間戦えますか、だった。発想すごい。
全体的にふつうだった。
あと、入場者特典欲しかった。
是非映画館で
陋習に囚われた村という舞台と雰囲気が没入できた。「総員玉砕せよ」のシーン拾ってるの良かった。鬼太郎の作者にとって、南方での戦争体験は原風景のひとつだろうし。終盤のアクションはやや退屈だったかな。
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