プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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生温く無い本気の甘辛映画
久しぶりにスカッとする映画。
キャリー・マリガンのビジュアルkeep力(笑)も去ることながら、映画として面白い。
個人的にはトレーラー使用曲をしっかり本編でも最高なシーンで使用している所に賛辞。
トレーラーから嘘がない、シリアスでポップなアメリカ映画。
"いまひとつカタルシスを感じない"映画
ポスタービジュアルからもっとポップなイメージ満載の作品かと思ってました…スーサイド・スクワッドのような…けど、違った。
あらすじからもっとスプラッターな猟奇的な作品かと思ってました…けど、違った。
男に復讐しまくりの凄惨な作品かと思ってました…けど、違った。
→この作品にこんなイメージをお持ちの貴方…スルーしても良いかと…笑
*ストーリーは意外にシリアス…けど、主人公にいまひとつ感情移入が出来ないのは、その復讐の理由が結構もったいぶらせる割には、よくありがちな物語で驚きがない…ちょこちょこ入るアメリカン・ジョークも、なんか今ひとつよく笑えない(アメリカでは爆笑してそう)。
*エンディングへ向けて、物語に色々と伏線を敷いてあるんだけど、別に感動もカタルシスも感じないラスト…。
*ロッテントマトの評価は高いので、気になる方はどうぞ!笑
これが脚本賞?わからんなー。
僕は満足できなかったな。王道の展開にもかかわらず、味付けがイマイチ。どっちつかず、ツッコミ切らないし、詰め甘いし、とにかく作品の色が最後まで見えなかったです。
脚本賞って、どのあたりが評価ポイントだったのかな?わからん。人間関係と途中で立つフラグで、結末の展開わかってしまいますし、一番大事なキャシーの心情の描き方と、問題の出来事の描写が弱いので、彼女の行動の結末にいまいち納得いかないんですね。
え?何したいの?
それでいいの?
は?許すの?
じゃ、それ、やる意味ある?って。
結局のところ、ラストありきの途中展開だったなーって、クライマックスでガッカリしてしまった僕がいたのです。
本作の題材って、架空ではなくキャンパスナントカって言葉を聞くくらいに、明らかに問題になっているモノだと思いますから、僕としてはあくまで個人的には、ファンタジーっぽい味付けよりは、肝を冷やすくらいに仕上げて欲しかったな。
螺旋のように絡み合う要素
たしかにすごい脚本。
ポスター等に「復讐エンターテインメント」とキャッチコピーがあるが、「復讐スリラー」とか「フェミニズム・サイコサスペンス」とかが適切かと。
前半は少々ダラダラ進むのですが。
中盤、将来を嘱望された元天才医学生が、何故大学中退して、チンケなコーヒーショップのバイトをしているのかが分かってからの、怒涛の展開に圧倒された。
ともすれば暗くなりがちなテーマなのに、軽妙。
単なる復讐ものでなく、社会的な問題を指摘し、さらに恋愛ものの要素が螺旋のように絡み合い、物語を重奏的に深めていた。
そして、シーンごとの効果的音楽の使い方。
主演のキャリー・マリガンのころころ変わる瞳にも魅了された。
憂いと悲しみと、恋の悦びと、烈火の怒りとが次々に入れ替わる。
ノミネートだけで終わったが、これがアカデミー賞作品賞だったと言われても不思議じゃない。
脚本賞なのは納得。
オチはネタバレ絶対禁止!
(ただ、自分には何作か似た終わり方の旧作から推測はついてしまったのですが、そのタイトルも挙げるのはやめておきます)
女優として以上に、監督・脚本家としてのエメラルド・フェネルに注目していきたい。
テーマは重いが展開が小気味よい復讐劇、で結局
「こういう落としドコロなわけね!」と舌を巻くラストに向けての展開でした。ある程度は予測がつくものの、やっぱり負け(?)ました。悲しみと悔しさと痛快の共存。
キャシーのヘアメイク、自宅のインテリア、ボーイフレンド候補の雰囲気、全て時が止まったかのような、というよりずっと時を遡ったかのようなオーラを放っていました。全ては、ある出来事に魂を奪われてしまったキャシーの心象風景のメタファーなのかな、と思いました。
ネタバレになるのでこれ以上書けませんが、小道具の使い方も色々スパイスが効いててよかったです!
途中、「30歳にもなる娘がいつまでも実家に居続けるなんて(変)」、みたいな親のセリフがありました。が、一般的に日本のみならず、最近では家賃も高くて職にもつけずパラサイトしているアメリカの若者も多いと聞きます。(全くの余談ですみません)
漠然とした雰囲気は強く感じました
覚悟しておけよ
勝手にしやがれ
「(未来を)約束された若い女性」というタイトルは、どこか眉唾もののネーミングで、いかにもアメリカ流のハリウッドで作られた”me too"やジェンダーに対しての配慮を色濃く映し出した騙し絵のようだ。
例えばポップなファッションや音楽にのって、主役キャリー・マリガンが登場しても彼女の経歴やここからの復讐にいたる背景は勝手に想像してとでも言いたげな省略系で・・・
昔夜ごと男を漁るといえば「ミスター・グッバーを探して」という秀作(なぜかDVD化もされてない!?)で、ダイアン・キートンが細やかな心理描写で堕ちた教師をやっていた映画があった。
このシチュエーションで最後は、哀れさや悲しみをグッとくる位引き出していた。
それから較べるべくもないがこの映画は、私的には勝手にしやがれ・・って感じで。
アカデミーでは脚本賞らしいが、私には脚本の良さは分からなかった。新しい観客達には何か新しく感じとるものがあったのか?
とにかくリベンジポルノや何かコロナの中でのうっぷんのはけ口のような内容には辟易したことは確実でした。
最後に西部劇の主役が単身敵地に乗り込むように、復讐が行われそれがこの映画の醍醐味だといえば言えたかもしれない・・キャリー・マリガンは恰好良かったです。
今後、この監督を追ってみようと思う。
メチャ面白い、サスペンス‼️
復讐劇だが
あなたはあの時のことを覚えてる?
これは鋭い、アカデミー脚本賞も納得
なんかの出来事を覚えてるかどうかは人によって違う
日常に紛れて表に出てこなかった事件の加害者と被害者とかだったらなおさらどうしようもなく記憶の強度が違う
そしてそういう覚えてる覚えてないに関わらず、インターネット空間には事実が褪せない記録として刻まれてたりする
さて、あなたの今の幸せは、本当に与えられて然るべきものか
予告編のイメージは痛快な復讐劇だったけど、実際観てみると全くそうではなくって社会的メッセージが強烈な作品、逆にとてもよかった
ハラスメントなんかしたことない、と思ってる人こそ観るべき
レイプだけじゃない、暴力でも、イジメでもなんでも、そして見てみぬふりとかでも、絶対に他人を一線以上に傷つけたことはないか、と問われたとき、本当にあなたはクリーンか?っていう
悪くはないが1980年代ストーリー
キャリー・マリガンの一途な思いに宿る崇高さを見届けて欲しい
どんなに歪んでいたとしても、一途な使命感には崇高さがある。
なにしろキャリー・マリガンです。
くたびれたアル中の中年女性のようにすら見えたかと思えば、幼げで儚くて守ってあげたいと思わせる月見草の花のような可憐な美しさを湛えて微笑む。
プロローグと5章の本編から構成されています。
話の方向性が意外と曖昧なのですが、彼女は一体どこに向かっていくのだろう?という微妙なさじ加減が興味を掻き立て続けるので飽きることはありません。
その間のキャリー・マリガンの表情や出立ちもまた程よい味付けとなってるのです。
性犯罪における女性被害者側の救われなさと永遠とも思える終わらなさ。
それを被害者本人やその家族ではなく、彼女をリスペクトする友人の立場から描くことで、加害者男性の罪深さがより客観的に浮かび上がってきます。
過去に何度も描かれてきたテーマなのに、改めて重く突き付けてくるという意味では、『グリーンブック』に匹敵します。差別とレイプ犯罪というテーマの違いはありますが。
恨みや復讐は何も生まない。
前を向いて生きていくしかない。
それが正論だと思いますし、できればそうでありたいと私も思います。
それでも冒頭に書いたように、敬愛する友だちの無念を晴らしたいという純粋で一途な思いには、侵し難
い崇高さが宿るのも事実です。
「告発の行方」から30余年
表現の責任と可能性
"What are you doing?" エメラルド・フェンネル × キャリー・マリガンの本気!社会の闇に目を向ける強烈な一打にガツンと面食らい、何より改めて考えさせられる。大胆かつ挑発的に観客を刺激する。筋肉身体的にどうしても不利な女性が男性の愚かで残酷な行為によって、どれだけの消えない傷を負うか。下半身に脳が付いているようなナニで考える連中によって、被害者が被害者として身体的のみならず心の傷も世の中的(=SNS等ネット社会における風評被害、匿名性を利用した卑劣なイジメ)にも、その後の人生を滅茶苦茶にされてしまうか。時には命を絶ってしまうほどに。全男どもが見て悔い改めるべき。
将来を約束された若い女性に何があったのか?胃のキリキリするような居心地の悪さから生まれるサスペンスやスリラー的内容からの衝撃展開とほんの一握り少しのユーモア、コメディ側面。それらを支え引っ張るのは紛れもなくキャリー・マリガンのキャリアトップレベルであろう熱演。同様の事件などが報じられる度に言葉にならないような怒りを感じていたので正直、本作についてはあまり多くを語りたくない。ただ、それだけ脚本賞受賞も納得の攻めた内容で、最後まで捻りが効いていた。表現の責任と可能性として新たな視点、新鮮さに満ちていた。高校の授業などで見せられるべき。
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