「過去作を最大活用した集大成作品」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
過去作を最大活用した集大成作品
これ程見応えのある作品だとは全く想像していなかった。本作は、第3シリーズの3作目であり、まるで、本作を作るために過去シリーズがあったような、過去シリーズを最大活用した予想外の展開で、非常に面白い作品に仕上がっている。特に終盤の展開は、スパイダーマンの生き様、信念が投影されて切ない。涙が溢れてくる。サムライミ監督の第1シリーズが抜群に面白かったので、第2、第3シリーズも観続けてきたが、ようやく観続けてきた甲斐のある作品に出逢うことができた。
本作の主人公ピーターパーカー(トム・ホランド)はスパイダーマンの正体が自分であることが分かってしまい、衆人環視の中、穏やかな私生活を過ごせなくなる。そこで、彼は、ドクター・ストレンジに助けを求め、世界から彼がスパイダーマンである記憶を消してもらう魔術を掛けてもらうが、魔術が暴走して、異世界のヴィラン達をこの世界に引き寄せてしまう・・・。
前半は、CG、アクションばかりが際立って、肝心のスパイダーマンの生き様、信念に迫るシーンがなく物足りなかった。しかし、異世界のヴィラン達=過去シリーズのヴィラン達の登場で、一気に作風が変わりシリアスな展開になっていった。ヴィラン達のパワーは圧倒的であり、特にグリーンコブリン役のウィレム・デフォーの狂気に満ちた悪党振りが出色だった。やはり悪役が強くなければヒーローアクションは面白くない。
ヴィラン達に挑むスパーダーマンには強力な武器はない。様々な苦悩を抱えながら懸命に知力を振り絞って満身創痍で戦っていく姿が他のヒーローにはないスパイダーマンの魅力である。トム・ホランドが3作目にしてようやく、そんなスパイダーマンに成り切っている。
ラストシーン。第1シリーズ第1作のラストシーンを彷彿とさせる青春の旅立ちを感じる切なく爽やかなものだった。原点回帰した感があり、次シリーズは作らず、本作で有終の美を飾っても良いのではと感じた。
みかずきさん、こんにちは。
悶です。
お久しぶりです。
遅ればせながら、本作品を動画配信で鑑賞し、レビューを掲載しました。
「共感」していただき、ありがとうございます。
自分のレビューの中で、本作品は、「これまでのスパイダーマン作品の集大成」と記載しました。
私は、いつもそうなのですが、作品鑑賞前には、フォローしている方のレビューもじっくり読みはせず、点数と、表題だけにしています。
それは、先入観を持ちたくないから。
そして、今回、レビュー執筆時「集大成」という言葉を使うとき、自分の言葉で表現したと思っていたのですが…。
もしかすると、みかずきさんの「過去作を最大活用した集大成作品」という表題が潜在意識としてあったのかもしれませんね。
いずれにせよ、みかずきさんが、過去のスパイダーマン作品をすべてご覧になっていて、それら過去作の集大成と感じたということで、共感作と言えると思いまして、ここにコメントさせていただきます。
なお、私は、本作品を、これまでのシリーズ作品の「一区切り」と表現しました。
でも、個人的には、みかずきさんと同様「有終の美」としたいという気持ちも持っています。
サムライミ監督の第1作から観続けてきて、本当に良かったと感じさせられる傑作でしたね。
そうですねぇ…。
常連さんだったらその方のマイページに入ってレビューを読む事は簡単ですが…、
自分は登録してない方からのレビューは、ひたすら作品のレビュー一覧から探し出しています。
中には、サイトに登録はしているものの、レビューは上げてない方も多いようで。
一発検索は自分の知る範囲では分からないです…。
今のどの方が共感やコメントを入れてくれたか分かるシステムも、確か4年くらい前からなので。
一発検索、あったらもっと便利になるでしょうね。
光陽さん。
みかずきです。
コメントありがとうございます。
確かに、あんな方法で、シリーズ全体を纏めるとは想像できませんでした。
全シリーズを鑑賞し続けた甲斐のある作品でした。
では、また、共感作で交流しましょう。