明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
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エイリアンズの使い方が上手
キリンジさんの『エイリアンズ』が良い雰囲気の使い方なんですよ。
だけど、このシーンでこの曲を使っといて、そこで切るのってとこで曲が終わるの。
なんでって思ったんだけど続きが有った。
彼女の秘密が分かった後に聴くと、『エイリアンズ』の最後の方の歌詞と曲の雰囲気が、少し切なさも含んで感じるんですよね。
この映画のおかげで、今までと少し違う『エイリアンズ』を感じる事ができました。
松本監督、若いのに『エイリアンズ』の使い方が巧いなと思いましたよ。
キリンジさんの楽曲って、『アルカディア』のMVなんかを観ると映画向きなのかもしれませんね。
それから、ふられた後のカッコ悪い感じって、共感できる人も多いと思うの。
でも、時が経ってみると、そのカッコ悪さって、次に進むのに必要な物だったって感じられたんじゃないかな。
そもそも、そのカッコ悪さって、そんなにカッコ悪いものじゃないのかもね。
そんな感じの映画かな。
あと、北村さんはこういう自然な感じの役、しっくりきますね。
それと井上さんは、カッコいい役が合いますね。
最後に、私は配信を見る環境にないので見られないですけど、今度彼女の方からのスピンオフを配信するみたいです。
でも、私は内容を知りたくないかな。
だって、本当に夫が帰って来たのか、涙を見た彼女が終わらせる為に嘘をついたのか、真相は知りたくないもの。
私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?
素敵な出会いでしたね!北村さんと黒島さん
とても仲良し、いい関係(^o^)
初めて手をつないで、そのままお泊まり。
夫がアメリカいるなんて、ビックリ!
とてもいい元同僚との関係よかったです。
新年、1発目にはいい映画でした。
心地良さ
1本目。
ちょっと不快な始まり。
電通=一流企業、勝組。
否定はしないけど、何その決め付け、いや何故実名出す?
愚痴っぽいから、愚痴から始まりたくないと思ってたけど、嫌な予感。
去年も愚痴から始まった様なで。
幸せそうじゃん、でも山あり谷ありの展開だけど、谷が来ない。
来たと思ったら、まさかでした。
ちょっとした間だったり、儚げだったりだったのは、そのせいなのか。
でもちょっと羨ましかったりで、もう戻れないしね。
画の中の心の痛みは、この年になると心地良かったりも。
ひとつの恋の終わり
主人公を通して描いた恋愛、そして若者であることの将来への希望と現実との狭間での葛藤を数年の年月を掛けてじっくり描いてます。
ただ年月の画像を映像で流すんじゃなく時間の経過を別の映像表現で描いて欲しかった。
また人物の想いを後半に掛けて紐解き、主人公の感情の浮き沈み、それに寄り添う仲間との関係を丁寧に描き、これから彼らが歩き出す道を最後にやさしく太陽が照らし出そうとする雰囲気が良かったです。
ただ心をグッと掴まえられなかった気がします。
人生のマジックアワー
『あの頃。』、『ボクたちはみんな大人になれなかった』と比べるとさらに平均的というか等身大の若者たちの物語。
ほろ苦系の青春ストーリーだと思って見ていると、中盤でけっこう衝撃の事実(自分にとっては)が明らかになる。そこまで正直退屈していたが、この事実がわかってからは、退屈だと思っていた物語が興味深いものに変わってしまった。男女を設定を入れ替えると、こうも受けとり方が変わってしまうとは、自分でも驚く。
平凡であればあるほど、共感できるストーリーになっているが、なぜか前向きになれる不思議な作品でもある。
黒島結菜のアイドル映画としては観れる
なんかいろいろもったいないなーっていう感じ。
決定的なネタバレになるので核心になるようなことは避けますが、好みの問題として後半彼女の真相が分かったときにNot for meの作品だなと思った。男も悪いし女も悪い。これは映画の作りではなく好みの問題。
とはいえ、核心が分かった後半のほうが作品の進度が明確に停滞してしまう。前半は逆にもうワンテンポ早いほうが良いのに…と思わされるセリフ回しや演出が多かったです。距離を縮めていく過程がぎこちなさを演出しようと作り手側の意識が強すぎたのかなと。
松本監督は、21世紀の女の子でかなり好きな短編を撮っていたのでハードルを上げすぎるくらい上げていたのもあるのでしょうが、風俗の件とか、女性に背負わせるものとか、女性監督がこの問題意識でこの捉え方をしてくるのかと思ったりもした。
北村匠海さんの演技と自分の相性が悪いのもあるかも。最後の泣き笑いのシーンも、もっとうまい演者がいるだろ…と思ってしまいました。
とはいえ、黒島結菜さんを否応無しにも好きになってしまうシーンの連続で、アイドル映画としては合格点以上だったと思います。
【”こんな筈じゃなかった・・”学生の頃、何物でもなかった”僕”達が就職し、現実の厳しさに直面した”僕”と”彼女”の姿をシャープな視点で描いた作品。大人になる事の厳しさを描いた作品でもある。】
ー 冒頭の、僕たちの飲み屋のシーン。
内定を取った”勝ち組”として燥ぐ若者達の中で、静に酒を飲む美しい横顔の女性を”僕”は見つけた・・。
そして、彼女は携帯を無くしたと言い、”僕”に電話を掛けさせ、”私と飲んだ方が、楽しいかもよ・・”とメールを送って来た・・。-
◆感想
・印象的なイントロダクションである。
そして、美しき”彼女”(黒島結菜:最初、ナカナカ名前が出て来ず、”えーっと、「カツベン」に出演していた女優さんだよなあ、綺麗な人だなあ・・、”と”僕”と同じようにヤラレタ私である。)と”僕”のクジラ公園での二人飲み会。
- このシーンが、中盤同じシチュエーションで繰り返される。
但し、”彼女”が言った”ある言葉”を入れて・・。
巧い作品構成である。”僕”が”彼女”とセックスした後に流した涙の理由が氷解する。-
・楽しく、自由で、翌日の事を考えず夜明けまで飲んでも大丈夫だった日々は終わり、”僕”は出版社に、親友の尚人(井上祐貴)も同じ出版社に就職する。
そして、”彼女”はアパレルの道へ進む。
- ”僕”達が夢を語るシーンと、”僕”が総務に配属され、地味な制服を着て判を押したような毎日を過ごすシーンの対比。
尚人も、営業の旧弊的な体質に不満たらたらである。ー
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だが、配属が希望通りに行われることは稀である。
そして、総務部が、劇中でも”僕”の先輩(山中崇:日本映画の名バイプレイヤー)が”僕”に言う通り、”総てを務める”重要な部署であることは、書き添えたい。
象徴的に描かれた、作業員が指を落とすシーンで、先輩が冷静に”僕”に落とした指を氷で冷やす事を指示する姿。
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・”僕”と”彼女”の夢の様な旅行のシーン。
ー 上記に記したように”僕”が”彼女”とセックスした後に流した涙の理由が、この時点では良く分からず・・。で、後半ヤラレル・・。ー
・冒頭の飲み会で矢鱈と”勝ち組”を強調していた男と数年振りに会った”僕”。”勝ち組”であった筈の男は、いつの間にか、ネズミ講に嵌っていた。
だらしのない格好で、“一緒に事業を・・”と誘う男の姿。
- 年月は、その人の生き方次第で、最初は”勝ち組”(嫌な言葉である。)でありながら、知らないうちに”負け組”になるという事を、辛辣に描いたシーンである。-
・”僕”のところに”彼女”からラインが来なくなり、仕事も休み勝ちの”僕”の部屋は荒れ放題・・。
面白くない仕事をする中で、唯一の愉しみだと思っていた彼女とのデート。だが、彼女には”ある事情”が起きていた・・。喫茶店で戸惑いながら、説明する”彼女”。そして、このシーン以降、”彼女”はフェイドアウトしていく・・。
- 何とも遣る瀬無い気持ちになり掛けたら、親友の尚人が来ていて、部屋を片付け、甘すぎる飲み物を淹れてくれる。とてもとても、良い奴である。
優しき人間性の発露。辛い状態の”僕”にとっては、尚人の存在は、非常に大きい。持つべきものは、善性溢れる友人であるよなあ・・。-
<会社に辞表を提出した尚人。(大丈夫か!と40路のおぢさんは、思ってしまったぞ!)
”僕”と尚人は、且つての”勝ち組”飲み会をやった居酒屋(おばちゃん役の濱田マリさんが絶妙に良い。)で、グラスを交わし、夜遅くまで飲み、尚人は、
”朝まで飲んでも大丈夫だった時は過ぎた・・”と語り、二人は別れる。
“僕”は”彼女”と最初に飲んだクジラ公園を独り、訪れる。
ベンチに置かれた、空になったハイボール缶が二つ。
そして”僕”は、明け方まで飲んでも良い時代は確かに終わったのだと、改めて気づくのである。
”彼女”の思い出と共に・・。
見事な脚本であり、カメラワークであり、北村匠海さん、黒島結菜さんを始めとした若手俳優たちの演技に魅了された作品である。
今やベテランの貫禄も出て来た濱田マリさん、山中崇さん、佐津川愛美さんが、脇をガッチリ固めている作品でもあります。>
66歳のおじいちゃんには、ちょっとしんどい映画
今年観る最後の映画。洋画ばかり見ていたので、最後に邦画が見たかった。
監督は23歳の女性監督でした。今風の若者達の気持ちをよく表現していると思います。
棺桶に片脚を掛けている私には、甘く感じられ正直しんどかった。おそらく、原作も人生や恋愛の苦悩に面と向かう作品ではないかと推測します。
でも、現代の若者がよく描かれていて、監督の才能を感じました。
50代の俺には沁みる…
俺たちの頃はバブル後半。みんなが企業に研修と言う名目で缶詰?状態で囲われそれをを楽しんだ。
ノリノリだった。当時の彼女ともこのまま上手く続くんじゃないかと夢を見ていた。
勝ち組?を信じて就職したって結局は企業の中の歯車として続けられるかって今も昔もたいして変わらないんだよね。
男女関係にしてもそう。
男は引きずる(笑)
いいSEXしている(って勝手に信じてる)って思っていたなら尚更。
2人の絡みシーン中途半端に引っ張りすぎだよね。
SEX見せるのならガウンなんて要らない。
短くていいからスパッと切り込んで欲しかったわ。
匠海くんだってもう大人なんだし。
若い頃やらかした事って歳とった時思い出しては『恥ずかしー』って笑ってしまう。
そんな事を思い出させてくれる作品。
2021年っぽい
途中までは『花束みたいな恋をした』+『ボクたちはみんな大人になれなかった』みたいやな〜、と思ってた。
後半のあるちょっとしたどんでん返しで様相が変わるのだけど、ちょっと作り込み過ぎでは?と思ってしまった…
それを踏まえて観ると、黒島結菜というのはなかなか仕組まれた配役だし、なぜ彼女があんなに××だったのかよく分かるなと…
女性監督の割りに男目線っぽい(特に褒めてない)なと思ったのは、原作が男性だからなのかな…
いろいろな意味で、2021年っぽいとは言える作品でした。
あまり共感や感動する事も無く。 でも作品で流れる音楽のセンスは良かった感じ。
北村匠海さん演じる「僕」を中心に大学4年から社会人になった日々の何気ない事を表現していた感じ。
出だしで僕と彼女が付き合う事になる展開。
恋愛映画と思ったけどそうでも無く。
見慣れた明大前や下北沢。
餃子の王将のオーダーのなぞなぞ。
出だしから親近感があって期待してしまったかど、盛り上がりもあまり無く。
本年度最後の映画を本作で締めくくってしまったのは少し残念( ´∀`)
お祭りするための渋谷ジャックが夢って、なんて世界は小さくなってるん...
お祭りするための渋谷ジャックが夢って、なんて世界は小さくなってるんだと思う。それでも、いきなりの恋の切断とかは、今風でクール。でも、彼女との思い出が海辺のコテージとか平凡。
総務の上司がフジロック好きなのはリアリティあり。山中崇さん、サイコー。
女優さんは良かった。
印鑑傾けるとか久々に聞いたw
2021年劇場観賞締め563本目。
2012年、就職が決まった大学生達が集まり開かれた飲み会で知り合った僕と彼女の恋愛と、社会に出てみえるギャップの話。
飲み会で退屈そうな彼女が早々に店を出て、同じく退屈そうな僕が浮かれた顔をして始まって行くストーリー。
半分恋愛話というのはわかって観賞したけれど、8割強が恋愛要素で、自分的にはめっちゃ長〜い前半。
お仕事の話ももちろんあるけれど、尺的にも仕事が始まるまでに4割ぐらい経過して、それからも恋愛は続くしね。
やっと話が動き始めてみたら、ある意味かなり意外な展開、というかぶっ壊しで、僕はいったい何を求めていたのか…。
仕事にしても大きい会社で学べることはめちゃくちゃ多いですよ。
恋愛にしても仕事にしても、思い描いていた未来と現実との差に直面し、そして何を感じ噛みしめるかという20代後半の方をピンポイントに狙った作品という感じかな。
黒島結菜が大人でびっくりしたw
誰もが経験した若き日々を観る
なんか若い時を思い出した!夢や希望あった時を(笑)
そして楽しかった恋愛物語。今の20代後半にはかなり響く内容なんじゃないかと思った。
結局ハッピーエンドでなかったなー
リアルのまんま終わった。
でも、なんか良い映画だった。
どこか響く、刺さる内容で。
少しほろ苦く切ない。
黒島さん可愛い!
井上君超良い役でイケメンでした!
北村君、やはり上手いなー
これにて2021年映画館視聴180本終了です。
明大前で始まるラブストーリー第2弾
映画「花束みたいな恋をした」が好きだ。楽しくて嬉しくて切なくて悲しい、そんな誰にでも経験ありそうな恋愛体験を思い出させてくれる良作だった。
本作の始まりのシーンが明大前で、サブカルっぽい会話が少し登場する。キリンジの「エイリアンズ」が流れるシーンなんてとってもいい。意図的に「花束〜」に寄せたわけではないだろうが、どうしてもあの映画を連想してしまう。付き合ってからの2人が楽しそうだから勝手にその先を予想してしまい、不思議とめちゃくちゃ切ない気持ちになった。
でも、その展開は予想していたものとはまったく違っていた。なるほど、うまくミスリードしてくれたな。この事実が明らかになるだけで今までのいろんなことが切なくなっていくという演出がいい。
しかも、あのラストシーン。「花束〜」よりも「ボクたちはみんな大人になれなかった」を連想する最後だった。道徳とか倫理とかどうでもいいんだよ。人を好きになった体験を美化していい。そんなことを彼には伝えてあげたくなる。彼も彼女も名前が出てこなかった(気がする)のも意図的なものだろう。皆、自分の体験に引き寄せて鑑賞させようとしたのかもしれない。
メインの2人(北村匠海と黒島結菜)が好きで観たのだが意外と当たりだった。ただし、万人受けするとも思えない。「花束〜」と「ボクたちは〜」が好きな人には自信を持ってオススメできるけど。
あらら、最初から花束じゃなかったのね。
主役の北村匠海君はそれほど興味ないんだけど、大好きなアシガールの黒島結菜ちゃんが出てるので観ようと思ってた。作品情報は殆ど入れず着席。
大学卒業間近に出会って、付き合い始めた2人。社会人になっても幸せな関係は続く。とにかくハッピー。楽しくてニヤニヤ。このまま幸せな2人の話で終わる訳ないと心配してしてたら、え〜っ!?まさかの展開。
この映画、あるある青春白書って感じ。思うようにいかない恋愛、仕事の辛さ、友人関係の大切さなど、観ていて共感しっぱなし。若者より年配にウケると思う。ロケ場所も、明大前、下北沢、高円寺、新宿、渋谷など、見覚えのある場所だらけ。俺も元カノとの思い出の聖地巡礼したくなったわ。
結果的に何がどうと言うことはない話だけど、若い頃思い出して楽しかったです。
匠海君もなかなか良かったよ。
若き感性で作られたエモ×苦甘ラブストーリー
この1年の締めに相応しいエモさと若々しい感性。あの頃を思い出すラブストーリーが溢れた2021年の終わりと2022年の明け方を予感させる作品。
結論から言うと、少し粗はある。綺麗事で突き通すには難しいチャプターだし、ややベタではある。プロローグが長く、エモさだけで乗りこなしてしまうのでちょっと物足りない。しかし、その瑞々しさは今年の中でも屈指で、次第に作品のカラーが強くなっていくことで、若さが作品に透過される。動きが大きい訳ではないし、かなりターゲットは絞られるような作品にはなっているが、若い人には大いに刺さると思う。
ヤングアダルトにエイリアンズ、ヴィレヴァンに公園…。下北沢や高円寺、渋谷といった街並みに青春が裾を引っ張る。だからその沼があまりにも深く、抜けられないような感覚がする。その鋭利さと無垢な表情が主人公を包み込むような感覚がして胸が痛い。しかし、こうして1つの物語を駆けた後は、不思議な清涼感が体をまとい、少し歩いてみたくなる。ハイボールを片手にして。
今最も若者を体現する主人公、北村匠海の物憂げな表情はいつ見ても刺さる。臭み1つ感じないし、エモさの体現には申し分ない。また、黒島結菜は新たな1面を感じさせてくれるので、凄く作品の持つ衝撃に尖りを加える。彼女でなくてはいけなかったのだと思わせる。朝ドラのヒロイン前に1つ新境地を見せてくれたこと、ただ今は余韻と共に噛み締めている。
アマプラでは、彼女の視点が描かれるアナザーストーリーが配信されることも決まっている。たぶん定期的に観たくなる気がする。若者であるうちは、きっと。
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