明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
全157件中、41~60件目を表示
あんまり面白くなかった
それほど浮かれた性格でもないのに「渋谷ジャックしようぜ」など言葉が登場人物とマッチせず空々しい。それだけでなく全体的に行動と会話と役者さんがマッチしてない感じがする。物語は登場人物の行動を延々とスケッチするもので、先が気にならなくて退屈する。彼女と別れた後何らかの行動が始まるのかと思うと全然なく、彼女が人妻であったことが明らかになるだけだ。
原作小説を途中まで読み進めているのだけど、一人称で描かれているため、映画のような空々しさがない。映画化に際して一人称を排したのがよくなかったのではないだろうか。一人称で内面を延々語り続けるようなものなら退屈しなかったと思うのだけど、そうすると映画表現としてダサいと言われそうだ。
フジロックの日程で豪華なホテルに宿泊して、なんだこいつらと思う場面であったのだけど、原作では事故的な出来事で仕方なく豪華ホテルに宿泊する流れとなり、腑に落ちる。また、原作では「渋谷ジャックしようぜ」などのセリフはない。もう少し地に足のついた人物だ。
いくら好きでも相手が結婚していたら、ハッピーエンドは望めない
この映画は学生から社会人になる不安と希望。そして恋愛が入り交じる。
若さと馬鹿さで暴走する気持ちで婚姻関係にある人に恋に落ちる。
婚姻の何たるかも無視して恋に没頭する気持ちは誰しもあるものだと思う。だから、人間は愚かなのである。
その愚かさを愛おしく愛せる年齢にもなると、羨ましくも思える。
ただその事を若さの至りだとは正直思えない。幾つになっても恋心はあるもので、恋愛に対して悟りを開くなんて事が滑稽と感じた。
結婚はゴールではなく、スタートでしかなく、互いに育むものと気付くまでの葛藤を描く。
人にもよるが、年齢を重ねてもこういう気持ちはずっとあると思うし、思っていたい。
明け方前
大学生から社会人になる間に起きた恋愛をベースにしたモラトリアム的映画。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」でもそう感じたけれど、青年から大人への成長過程で経験する恋愛と青春の物語に関しては、「モテキ」が圧倒的最強過ぎて個人的には見劣ってします。
特にこの映画に関しては、原作の方がより楽しめる。センチメンタリズムを映像で表現するのは難しい。
夜の黒から少しずつ明るくなっていくグラデーションが主人公らの人生に於ける立ち位置で、朝になってしまえば(大人になってしまえば)曖昧な態度や言動がすべて白日のもとに晒されてしまう。
夜明け前のブルーアワーまで遊んだ時の懐かしさはきっと多くの人が共感すると思います。
ただ、これに関しては「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が秀逸に感じてしまうのです・・・。
でも、あるいは共感するポイントは年代によって異なるのかもしれません。
現代の20代後半くらいの人はドンズバで刺さるのかもしれません。
逆に上記作品なども観た人たちに感想を伺いたいものです。
頑張れって応援したくなる
大手企業から内定を貰い、将来に夢と希望を持つ若者たちだが、社会に出ると、抗えない仕組み、意味のないルールが、ゆっくりと積み重なり、徐々に身動きが取れなくなる。まだ、明け方だ。頑張れって言いたくなる。
伏線の張り方がとっても好きです。
若者達には生き抜いて欲しい
私が働き始めたのは30年ほど前で個人的には給料を貰えるのが有り難くて、むちゃくちゃ忙しくて覚えることも多くて毎日クタクタでした。
思い返せば多くの人から多くの事を学び、迷惑も相当掛けていましたが、見捨てずに見守ってくれた誰かのお陰で今があると感謝してます。
人生はほとんど思い通りには進まないからこそ面白いのかも知れません。
どんなに落ちこんでも、どんな辛いことがあっても明け方には光が差し込み明るい未来を感じさせてくれるから前を向いて真摯に生き抜いてやりましょう!
大学1年生の自分には早かったかな
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
北村匠さん出演とのことで鑑賞しました。
なんと小難しい映画なのでしょう。というよりはまだ就職、恋、仕事をわかっていない若造の自分には早かったですかね。10年後の自分に見てほしい映画です。今の自分には「よくわからない」という言葉が一番当てはまります。
ベッドシーンが残念
就活をいち早く終えて、勝ち組と言われる仲間の飲み会で出会った『彼女』
社会の中で大人になる事への希望と失望に打ちのめされながら
彼女と過ごす時間が、かけがえもなくなっていく。
そして後半。
ある事情が明かされてから
彼女へのイメージが変わる、、、
風俗嬢に語るシーンは良かった
残念なのはやはり
ベッドシーンですね
あの旅行先のシーン
あんな最悪のベッドシーン撮るってことは
性の不一致で彼女は音信不通になったの??
とまで考えてしまうなぞの演出でした。。。
内容が
『ぼくたちはみな、大人になれなかった』とかぶるかなぁ
フジロック
フジロックの代わりに行った豪華ホテル(MALIB HOTEL)泊まるシーンで「これフジロック何回分!?」てセリフがあったけど、フジロック行くのって結構お金かかるんだよ…ってなって思わず計算しちゃった
•フジロック👉チケットと宿代で1人およそ77,000円
※3日通し券が49,000円+自分がいつも泊まってる民宿は4泊で28,000円(キャンプなら4,000円で済むけど
•MALIB HOTEL👉宿泊料1人84,000円
※おそらく劇中と同じ部屋、かつフジロック期間中の7/29土から1泊で検索
※まぁフジロックと同じ3,4泊とかだったら「何回分!?」てなるか
【なんか懐かしい。淡々としていて起伏がなくても最後まで観てしまう映画】
・2021年公開の日本の恋愛青春映画。
・北村匠海さん演じる「僕」と黒島結菜さん演じる「彼女」の恋愛模様と、就職した「僕」のモヤモヤが淡々と描かれていく という大枠ストーリー。
・カツセマサヒコさんの原作小説(2020年刊行)を映画化したもののようです。
[お薦めのポイント]
・大学生活をサークルなどで没頭した人は「懐かしさ」を感じると思います
・「それいる?!」くらいのびっくりの展開
・「僕」の同期の尚人君が清々しいほどに爽やかイケメンで観ていて気持ちよい
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・就活~就職後の「僕」と「彼女」と仕事が淡々と描かれる物語で起伏はないのですが、どこか気になって続きを見てしまう世界観。観終わった後の達成感などはないのですが、不思議な懐かしさを覚えました。学生や社会人になって間もない方にはどう見えるのでしょうか?飲みに行ったり、夜更かししたり、直コミュニケーションを取りづらい現状のコロナ禍では、共感できる人は少ないかもしれません。しかし、コロナ前に卒業したり、社会人経験を少しやられている方は、割と共感できるのではないかと推察します。
[演出]
・ラストシーン、早朝の闇に若干の青がかかった空とテロップ。淡い思い出がよみがえり懐かしさを感じずにはいられませんでした。
[映像]
・際立って感じたことはありません。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・北村匠海さんの演技がリアルすぎて、自主制作映画のような「本当のリアル」さを感じました。一つ間違えば、三文芝居のようにも感じたり、一つ間違えば学生の作った映画のようにも感じてしまう。でも、そうはならない。絶妙なラインで演技されていたような気がします。
・黒島結菜さんの大人っぽさと子供っぽさが入り混じった演技も素敵でした。
・「僕」の同僚役の井上祐貴さんの演技・役柄、かなり好きでした。最初は、嫌味な同僚、になるのかな、と思いきや、滅茶苦茶良い奴。清々しいほど爽やかで良い奴。こんな友達が欲しくなります。笑
[全体]
・演技の部分で書きましたが、一つ間違えば「学生の作った自主制作映画」のように思えてしまうほど「本当のリアル」を感じました。でもそうはならない。その微妙なラインを保ちつつ、淡々と物語を魅せてくれます。その流れが気になって、最後まで観てしまう。決して、大きな盛り上がりはないのですが(驚きの展開は1か所あります笑)、それでも観てしまう。これがこの映画の素敵な点かと。
・今回は、ながら観したこもとあり、詳細な台詞などまでは覚えていませんが、要所要所に哲学的なワードも盛り込まれていた気がします。もう一度、腰を据えて鑑賞したら、青春時代にモヤモヤしていた過去の自分に対して刺さる思考を与えてもらえるかもしれない!とちょっとワクワクします。そんな簡単には何とも言い難い映画。楽しませていただきました。ありがとうございました。
#映画 #明け方の若者たち #2021年 #邦画 #青春 #恋愛 #原作映画 #カツセマサヒコ #松本花奈 #北村匠海 #黒木結菜 #井上祐貴 #なんか懐かしい
#全体3.4 #物語3.5 #演出3.4 #演技3.6 #配役3.4 #映像3.3 #音楽3.4
明大卒としては刺さりすぎる。「恋愛」と「学生からの社会人の葛藤」のどちらも深い。
最初のシーンは明大前の居酒屋から始まる。設定は明大の4年生。本当に明大生がよく行く居酒屋であり、ここで自分と重ねてしまった明大卒は少なくないはず…。
黒島結菜さん演じる「彼女」はいい意味であざとく、天真爛漫で、まっすぐに見つめてくる、本当に魅力的な人物で、見る人誰もが一目惚れしてしまうことに共感してしまうだろう。
あんなあざとい誘い方ありますか…?お酒のチョイスがハイボールというところもまたGOOD。私も缶のハイボール飲める女になろう。
2回目のデートは下北沢。これもまたビレバンからの演劇からの餃子の王将という大学生らしい、重ねたくなるデート…。目覚ましのエイリアンもよかったですね…。
黒島さんの服装も古着っぽくて、とってもかわいい。時系列ずれますが、超ネタバレですが、お別れをするときの服装、清楚系でしたね、本当は古着が好きだったりするのかな…?
配属される前の夢を語る感じ、そして配属された後の現実はつまらないながらも同期同士でアイデア語り合うシーン、数年後に夢を語れるのもまた若さだねっていうのも、またリアル。「彼女」の方からそういえば仕事辛いって話出てこなかったな…。
原作も大好きな私からすると、2点。1点目、なんでラブホのスイートルームにしなかったの…?!あのシーンのはしゃぎっぷりが大好きだからあそこのシーンみたかったのになぁぁぁ。枕投げはしてくれてよかったけど…。
2点目、最後のミカさんに彼女のことお話しするシーン。あそこはどう表現するんだろうなぁと思ってたけど、まぁ原作通りではあったものの、もっと感情の強い揺れ、見たかったなぁ…。原作はあそこが本当に号泣したシーンだからこそ…。
でも総じて原作そのままの雰囲気で、曲もマカエンで最強にあっていた。ヤングアダルトはこの映画のためにできたのか?!ってくらい笑ハッピーエンドへの期待はは、曲としてとても好き。斬新だなぁと思いました。
原作また読みたいなという感想。映画もまた5年ごくらいに見たいな笑
固有名詞が多くて、伝わる人には伝わる映画
最近公開してる邦画は似たような雰囲気の恋愛映画が多いけど、どれも等身大ではたからみると少し変わっている2人の関係性の形を描いていて、結構好きだなぁと思う。
まずは前半の部分!「初期のラッド」とか当時の少しサブカルな固有名詞が多くて、かなりターゲットを絞ってるなぁと。私は20代前半なのでその当時はもう少し若かったけど、ラッドのトレモロとか有心論とか当時は「知る人ぞ知る」だったよなぁと。
「今の」20代後半にしか響かないだろってことが多いなと思った。
大学生から社会人になったときの理想と現実のジレンマとか、朝まで仲間と飲むとか、うまくいかない恋愛とか、人生のマジックアワーが共感できた人には、ぐっと感情移入できる映画だと思う。
後半部に入り、2人の関係性に関する秘密が明かされる。あの宝物のような日々や2人の関係は「不倫」なんて言葉では言い表せない・言い表さられてたまるか、という気持ちになった。
元々私は不倫や浮気の関係や心情を肯定してるのであれだけど、この愛の形については否定したくなる人も多いと思う。前半部分で「不倫」ということを隠したまま2人の宝物のような日々を見せることで、より多くの人が2人に感情移入できたのだと思う
20代後半が自分語りしたくなる映画
主人公ほどの野心はなかったけれど、社会はもう少し生きやすい世界だと思っていた新入社員の自分と重なって心にきます。やりたい道を選んだはずが会社に勝手に進路を変えられる。そして仕事を続けていくとやりがいと安定で悩み、結局勇気が持てず気付いたら20代後半になって何やってんだろうと思うのもあるあるなのかな、と。
肝心の恋愛は急展開でびっくり。どちらも本気で好きだったと信じたい。だけど彼女は本当に好きだったなら最後のお別れは突き放すくらいしてあげないと。あんな表情で「ごめん」だけではもしかしたら自分の元にいつか帰ってくるのではという邪念が拭いきれないのも無理はないかなと思ってしまいました。
最後にこの映画の肝はなんと言っても謎の同僚。めちゃくちゃ良い奴。大手勤務、イケメン、仕事できる。なのに結婚も彼女もいそうにないという不気味な存在。
彼は夢の話を主人公と一緒になって熱く語ってくれたり、数日会社を休んでいたら心配して家まで来てくれます。彼がいなかったら主人公は心身共に疲弊して社会からフェイドアウトしていたかもしれない。一度フェイドアウトを経験した私としてはとても羨ましい存在でした。いつか私も彼のようにそっと気遣える優しい存在になれるよう生きていこー。
期待はずれかな~
全体として深みのない作品
二人の恋愛にしても彼女が既婚者なのに
海外赴任中の夫のいない中での不倫
それも自分から誘って…
夫がいない三年間を自由に謳歌したいと
……罪深いね~
二人の男を悩ませて
主役は北村匠海で結婚している人と出会い
何年も気持ちが断ち切れない男
周りの脇役の人たちに助けられている感じ
特に同期だった井上裕貴くんの印象がすこぶるよくて
好感度は主人公を抜いていた
黒島結菜は体型が中学または高校生な感じで
女性らしさが~ちょっと足らない感じかな
……花束みたいな恋をした
と比べちゃうと遥かに花恋の方がセリフも
良かったし有村架純の方が断然魅力が。。
この男女二人の会話に全く惹き込まれず
この作品に魅力は感じなかった
男二人の物語とすれば普通なのかもしれない
時を渡る若者たち
原作は未読です。
私鉄沿線の駅とその周辺の夾雑な一帯が舞台。青インクが染み出したような朝の空に、薔薇色の陽光が射す。恋に傷つきながらも、人生の時間を、自分なりに愉しむ若者。
◉いずれにしても、私の恋と私の人生
「僕は最初からわかっていた。いつか、この時間に終わりがくることを……。」とキャッチは呟き、三人の男女は飲んだくれた夜明けに、今こそマジックアワーと叫びました。しかし彼らは過ぎ去った時間のみを哀惜していた訳ではないと感じました。恋人のいた過去と、恋人が去った今も、かけがえのない時間。
彼らが愛するものは、過去、現在、未来をゆったり流れゆく時の全て。それが自分の時間であると分かれば、落ち込んだ時も、また落ち着いて歩き出す。
◉素敵な暗い青年
主人公の青年はやる気はあるが、あまり無理はしないし、周囲や常識も気にするから、自分としての実りは少ない。人妻の遊びにフッと乗ってしまい、最後は相手のペースに合わせて別れる。優しい。
鬱屈と傷つきやすさも抱えて、晴れた日はあまり似合わない青年。しかし不貞腐れていると見えて、生真面目さや意欲はキチンと保っている。そのような青年を、北村匠海さんは好演していたと思います。
こんな若者に微笑んだところから、また新しい物語が始まったりする。
黒島結菜に濡れ場を経験させたかった作品
黒島結菜の『院生のお姉さん』感がすごいのね。こんな人に誘われたら一発で落ちるわっていう。
「こんな風に誘ってもらえるとはさすが北村匠海」と思って観てたけど、女性からすると「こんな風に誘えるなんてさすが黒島結菜」になるのかな。
大学生もしくは院生までって、自分の生活に自分で責任もってないから、けっこうカッコいいこと言えるよね。北村匠海と黒島結菜の二人もそう。就職しちゃうと途端に現実がのしかかってきて、キラキラ感がなくなるね。
デキる同期役の井上裕貴が良かった。たしかにデキそう。しかし会社内でのし上がるのではなく転職を選んでるから、意外とデキないのかも知れない。
三人が高円寺で朝まで飲んだシーンで「もうここでエンディングでいいよ」と思ったな。どうせここからウダウダした展開になるだけだから。
「どうも二人はここで別れるんだな」っていう旅行で、バスローブを着たままセックスするんだよね。これは「この二人は変態だ」と思ったね。バスローブを着たままやるなんて変態だよ。そして、最後の夜で、そんなことやってる二人は別れるね。黒島結菜が脱げないからなんだけど。
そして別れた理由は、なんと、黒島結菜は人妻だったのでした!
「えー! びっくり!」とはならなくて、シラけたな。しかもそのこと登場人物は全員知ってるんだよ。観客もしくは読者に隠す意味はなんなの。とにかく意表を付けば良いっていうジャパニメーション展開かな。
「話はヒドイな」っていう感想なんだけど、観終わってそんなに悪印象はないの。黒島結菜の綺麗さが心に残るね。この人を手放すことになったら、たとえ人妻と分かっていたとしてもシンドそう。
それと最後に話をするシーンの「好きだったよ」がいいね。北村匠海は精神的なものを求めていたのに、黒島結菜は肉体的なものを求めていたと解釈したよ。これを演技でやらせきった松本花奈監督は偉い。観終わって悪印象が少ないのも監督の手腕かも。
全157件中、41~60件目を表示