劇場公開日 2021年12月31日

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「固有名詞が多くて、伝わる人には伝わる映画」明け方の若者たち ともさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5固有名詞が多くて、伝わる人には伝わる映画

2022年4月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最近公開してる邦画は似たような雰囲気の恋愛映画が多いけど、どれも等身大ではたからみると少し変わっている2人の関係性の形を描いていて、結構好きだなぁと思う。

まずは前半の部分!「初期のラッド」とか当時の少しサブカルな固有名詞が多くて、かなりターゲットを絞ってるなぁと。私は20代前半なのでその当時はもう少し若かったけど、ラッドのトレモロとか有心論とか当時は「知る人ぞ知る」だったよなぁと。
「今の」20代後半にしか響かないだろってことが多いなと思った。
大学生から社会人になったときの理想と現実のジレンマとか、朝まで仲間と飲むとか、うまくいかない恋愛とか、人生のマジックアワーが共感できた人には、ぐっと感情移入できる映画だと思う。

後半部に入り、2人の関係性に関する秘密が明かされる。あの宝物のような日々や2人の関係は「不倫」なんて言葉では言い表せない・言い表さられてたまるか、という気持ちになった。
元々私は不倫や浮気の関係や心情を肯定してるのであれだけど、この愛の形については否定したくなる人も多いと思う。前半部分で「不倫」ということを隠したまま2人の宝物のような日々を見せることで、より多くの人が2人に感情移入できたのだと思う

とも