明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
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持つべきものはやはり友
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
その言葉から始まった、彼女との沼のような5年間。
無事社会人になったものの、思い描いた理想のようには上手くいかない。
同期の親友と彼女の3人で共に過ごす時間が、何よりも救いだった。
しかし、彼女とは決して結ばれない、ある秘密があった。
くじら公園でハイボールから始まった2人の恋。
予想通り前半のイチャイチャな多幸空間は大いなるフリで、これもまたヒロインが可愛ければ可愛いほど、現実に引き戻された瞬間の反動で苦しくなる。
明大前スタートということで『花束みたいな恋をした』と、名曲を使った1人の男の話ということで『ボクたちはみんな大人になれなかった』と比較されがちだけど、これはより一層喪失感が強かった。
仕事中も孤独だし、彼女の喪失からの時間も長い(長く描かれている)。
2人が犯した罪の報いによって2人は引き裂かれる。
ただ、側から見れば正真正銘の〇〇なのに、寧ろこの〇〇は報われて欲しかった。
彼女の寂しさを含んだ目は、彼女がただのあざとく安い女というだけじゃないことを予感させる。
朝ドラヒロインにも抜擢され、今年ますます飛躍しそうな黒島結菜の新たな魅力が見れてとても良かった。
井上祐貴もあまり見たことなかったが、ポスト伊藤健太郎といった感じで、今後に期待。
そして北村匠海は本当にちょうど良い。
しっかりカッコいいのにしっかり溶け込む。
社会の中での“僕”のポジションは私その物だった。
切断された指に興奮してしまう。
分からんでもないけど。
KIRINJIにきのこ帝国、そしてマカロニえんぴつ。
エンディングの『ハッピーエンドへの期待は』は映画を観てからだとしっくりくる。
帰途の暮れ泥んだ空が、色は違えど明け方の彼らと重なってエモかった。
花恋に足りないところがあり、劣る映画
予告を見た感じ、好きそうな恋愛映画だったので結構期待していた作品。本当は2021年内に見たかったが、2022年の映画館での映画初めにこの作品を選ぶことに。結論言えば、期待以上とはいかなかったもののなかなか面白い作品でした。
あまり他の作品の比較するのはよくないと思うが、ベースも年齢も話の作りも「花束みたいな恋をした」に酷似しているので、わかりやすさという意味でも比べながらレビューしていきたいと思います。
前半は愛おしく微笑ましいシーンが続く。
別に退屈という訳でもないし、なんならこの2人の恋愛模様をずっと見ていたいと思うくらいなのだが、まぁ平凡っちゃ平凡。花束みたいな恋をしたでは、ここが非常に上手かった。恋に落ち、距離を縮め、告白をし、付き合う。恋と愛の始まりを描くのが坂元裕二の得意分野。この作品は、2人の出来事をしっかりと描いているものの、なんかインパクトが薄く見応えが無かった。
よく描いている。だが、描き方に問題があるように思える。第三者目線でしか2人の恋愛が映し出されていないのだ。だから、どうも共感できないし感情移入できない。他人事としか思えず、引っかかる部分も多々。やっぱり名前はあった方がいいよ。
それでも、キャスティングは素晴らしいと思う。
北村匠海って基本的に同じ表情をするのだけど、自分自身に何かが起こった時に大胆に表さず、なんとも言えない絶妙な表情の変化をする。これが、リアルでグッとくるのだ。終電を逃してしまうかもシーンでの北村匠海はとても良かった。セリフといい、言い方といい、表情といい。歌手としても役者としても満点ですね。
黒島結菜はこれまでで1番ハマっている気がする。魅力的で距離は近いけど届くことがない存在。こりゃ彼女を抜擢して大正解。ヴィレバンのシーン良かったなぁ。これでより注目を浴びて、もっともっと映画に出演して欲しいものです。上手い!!
濱田マリも相変わらず最高です笑笑
後半からの伸びには驚いた。
前半の平凡なストーリー展開から一転、痛いところを突いてくるようなセリフや描写、恋愛の終結は綺麗事ではないよと残酷に伝える数々のシーン。花束みたいな恋をしたにはない良さだった。なかなか恋愛の終わりを描くのって難しいのだけど、本作はよく出来ていた。本作と花束みたいな恋をしたが合わせれば完璧な恋愛映画になると思うんだけどなぁ〜笑 ツッコミどころがあったり、2時間に満たないのに結構長く感じたけれども、もう一度見たいと思える作品でした。多分この映画は、映画館で見るというよりも家でお酒飲みながら見た方が面白い作品だと思うな。
最近、大人な恋愛映画を作るのにハマっている日本映画界。非常にいい事だと思います。
次は2月に公開される「ちょっと思い出しただけ」に注目です。だって、クリープハイプですからね!?
就職前の大学生が明大前で恋をスタートさせ、社会人となって世間に揉ま...
若者たちの”たち”は自分も含まれていた
多くの人が経験をする、キラキラの夢を描いて入社するが、その後のギャップを感じながらも生きていく。というストーリー。
この作品に似たような経験は大学を卒業し、社会人になった人に誰しも経験しているのではと思い、多くの人が共感ができる作品であると思う。
そして、当時思い描いていた理想や夢と現実に対して折り合いをつけた多くの人にこそ観て欲しい作品だと思った。
青春の1ページのような分かりやすいシーンのカメラワークがストレートにそれを描きすぎている点が少し残念で気持ちが醒めてしまう部分もあった。
しかし、エイリアンズが流れるシーンがあるが
そのシーンは観ている自分も至高の時間を感じることができた名シーンだと思った。
明け方と夜明けの狭間で。
もうすぐ社会人になる僕と、飲み会で知り合った少し年上の彼女。公園のベンチから始まる恋の行方を数年に渡って追ってゆきます。
決して特別ではない名もなき2人を北村匠海と黒島結菜が好演。ただ2人の間に時折流れるふとした違和感。中盤でその正体が明らかになります。正直この展開は予想だにしませんでした。完全に不意打ちです。もう1回観て色々確認したくなります。
監督の好みなのか挿入歌のチョイスが最高でした。バンドがお好きなんですね。ちなみにあえてあげるならRADは2枚目です。
自分は勝ち組だと高々と豪語してたやつが数年経ったらあやしい商売の勧誘に忙しい。人生って思うようにいかないことばかり。それでも明け方の空。薄暗がりからそっと夜が明ける。たまに感傷的なったりするけど、僕にこの先素敵な出会いがありますように。そう思えるラストシーン。ジーンとしました。
特にダメでも無いし、特に良くも無いのに、こぢんまりして低いところで完成しちゃってるのでもう伸びしろが無い、ベテラン選手みたいな駄作
花束みたいな恋をした、との類似性は色んな人が言及していると思うので、もうどうでもいいです
パクりでも、パクられでも、偶然の一致でも、2匹目のドジョウ狙いでも、何でも好きにしてください
ただ、花束~という定規、分かりやすい比較対象があるせいで、今作は明確に駄作だと分かってしまうのが頂けないなと思いました
花束~がそもそも個人的には決して傑作だと思ってないんですが、これと比較すると脚本や構成やセリフやキャラクターや演技や美術や衣装や演出やアングルやカット割りや劇伴などなど、すべての項目で数段優れているのが明確に分かって逆にそれが面白かったです
今作は中でも脚本が酷いんですが、特に餃子の王将シーンは面白くも無くてその後の伏線にも成っていないダラダラした会話がずっと続いて酷かったです
あと後半の喫茶店で黒島結菜のセリフ「いきなり出張から帰ってきたんだよね」のあと
北村匠海のセリフ「確認だけど旦那さんのことだよね?」
まぁ酷いセリフです
分かりきっているから主語を飛ばしたのかと思いきや、改めて主役に主語を説明させるという……
何の必要性があってこんな冗長で酷いセリフを書くんだろう?
脚本家はちゃんと脚本の勉強しました?
原作そのまま?
とにかく、この程度のセリフは切れる、脚本を作る能力を有するプロデューサーすらスタッフにいないようです
あと、開始15分ぐらいで帰る客がいました
クジラの公園シーンです
恋愛物でオープニングからすぐなのに期待感もないダラッとしたシーンで、黒島結菜の顔も逆光で見えんし、帰りたくなる気持ちも分かりますが、マジで途中で帰る客を久しぶりに見ましたよ
まぁ酷い箇所は数多いんですけど、とはいえリテラシーの低い客にも分かるような明らかな欠点は無いし、その一方で明らかなストロングポイントも無いという
監督や脚本家は若手っぽいのに、すでにこじんまりと完成しているんですよね
もう伸びしろが無いベテランスポーツ選手みたいな人たちだな、と思ったら泣けてきました
若手なのにね……
一カ所だけ、主人公が知ってる情報を観客には編集で強引に伏せる、って手法は欠点なんですけど、反則レベルに卑怯で小賢しい技なので二度としないほうがいいと思います
リテラシー低い客はこれも何にも思わないかもしれないですけどね
上映前に他の映画の予告編と一緒にパルコのCMが流れていたんですが、後で気付いたんですがこの監督さんご本人が出演されていたんですよね
まぁ、若くてお綺麗な女性でしてきっと女優さんだろうと勘違いしていたら監督でしかも元女優さんなんですね
「人より喜怒哀楽の感度は高いと思ってます」
この監督さんが、なんかすごく恥ずかしい自分語りをしてるから笑いましたが
自己評価が高いわりに監督としてはすごく低いところで無難にまとまっていて、若手なのにもう伸びしろないが無いなんてすごい事だと思いました
でも、若くて綺麗な女性だから監督業のオファーはこれからもひっきりなしに来るんでしょうね
原作をおすすめしちゃう
書籍が発売された時に、尾崎世界観の書評を見て読んだ時の興奮があったので、なかなかそれを超えては来ないと思っての視聴。
大好きだったエイリアンズが流れるシーンは、ゾクゾクっときた。
この映画、濡場のシーンが多いのですが(ラブストーリーだから当たり前だけど)、劇中を通しての「表現でセックスから逃げません」感がしんどかった。色んな意味で。
逃げないなら、逃げない方向に張り切って欲しかった。特に風俗のシーン。いろんな制約があって踏み込めないのなら、踏み込まなくていいのに。
あと、オフナレが全くない構成なのだけど、
尺的に難しいのはわかるけど、「僕」の心理描写が巧みな原作なだけに、勿体ないなあと。
ラストシーンのまとめ方とか、原作だとテンポよく、気持ちよさがあったので、オフナレなしの映像だけの映画ラストは締まらないな〜と思ってしまいました。
同期の直人とのシーンも、映像にすると稚拙に見えちゃうんだよなー。退職するシーンとか、自分で退職届を見せるんじゃなくてさ、原作の表現で見たかったよ。。
とはいえ、2時間の尺でまとめ上げるのはとても大変なことだと思いますし、仕方ない部分が多いんですよね、好き勝手言ってすみません。
映画だけをご覧になった方は、ぜひ原作にも手を伸ばしてみてはいかがかと思います!
多くの人が経験するであろう“人生のマジックアワー”に共感しかない
今回めちゃくちゃ長いレビューです。なが〜い余韻に浸っています。
2012年から2017年まで、名大前、下北、高円寺、渋谷、新宿三丁目などを舞台に20代の若者たちの恋や仕事や人生を描いた作品
本作、中盤まではほぼ『花束みたいな恋をした』だと私は思った。名大前、大学生、サブカル(エイリアンズとかキノコ帝国の東京)とか、ありとあらゆるシーンで「花束みたいな恋をした」時々「街の上で」が脳裏をよぎるが花束はほぼ恋愛に特化したストーリーに対し本作は大学生から社会人になる変化や恋愛友情仕事などを含め幅広く“生きること”を描いている。
殆どの人たちが経験したであろう、就職、恋、友情、失恋、学生時代に描いていた夢と現実とのギャップ。だけど過ぎ去ってわかる“人生のマジックアワー”。
この時代を生きたリアルな1990年生まれより少し年上ではあるがほぼ同世代の私もめちゃくちゃ共感しまくったのだから、この年代をリアルに生きた1990年生まれはビシバシささるのではないだろうか。そして、これから20代を迎える10代、今の20代がどんな感想を持つのか気になるところ。
※以下ネタバレ※
「既婚者との恋」について。もちろん不倫に対して色んな意見があるけど、私は劇中の“僕”が言っていたように、浮気や不倫とか関係なく、本気で誰かを好きになるって素晴らしいことだと思う。
そして本気で好きになって傷つく経験も“人生のマジックアワー”だからこそできること。
30代、40代と年齢が上がっていくに連れて様々な打算や惰性が絡み合い感情にブレーキがかかって、本気の恋さえも若い頃よりも簡単には出来なくなってしまうから…。
全力で恋した後の辛い失恋さえも、10年も経てば懐かしく美しい。これこそ魔法の時間なんだよね。
これまでは、既婚者男性との恋に敗れた女性の失恋の描写が多かったけど、男女逆転しているところも面白い。というか、昔は男がそう言う姿見せるのカッコ悪いとされてたから描かれなかっただけで、性別関係なく、みんな失恋するとあんな風にズタボロになるよね。
失恋後、同僚たちに誘われて風俗に行って、風俗のお姉さんにうっすら涙を流しながら胸の内を話して慰めてもらうシーン、個人的に一番好きなシーン。
そして、僕の「好きだよ」に彼女の「ありがとう」の関係性が切ない。
脇を固める役者たちも素晴らしかった。特に同僚の尚人役の井上祐貴がかっこよすぎる(どタイプ)し、上司中山役の山中崇は相変わらずいい演技。
まだまだ書きたいことが山ほどあるけど、最後にマイナス点を一つ。出演者の事情もあるだろうけど、バスローブ着たままのベッドシーン撮るならいっそのことないほうが良かったかも。逆にシュールだったけどねw
追記:出会いの飲み会の“彼女”の財布の汚さに彼女のだらし無さというか、曖昧さ、全てが現れている
#02 年明けから切なさ100%
一見普通の若いカップルに見えるのに、いつかは別れが来るんだろうと最初から思ってはいたけど、まさかこんな理由だったとは。
多分世間の男は彼女のほうを責めると思うけど、恋愛は理屈じゃないのよ。
1度でも好きだった?って質問に、私も答えは絶対そうだと思った。
明け方は空のことじゃなくて主人公達の人生のことだったのね。
それにしても井上祐貴クンカッコ良い〜。なんでもっと露出増えないんだろう?
期待、大きすぎたかなーー
新年一本目。黒島さんファンなので!
さて、原作未読ですが、勝手な妄想で
「猿楽町で会いましょう」同様に
胸を掻きむしられるか?と思い期待大
だったのですが、うーむ、よく言えば
等身大、悪く言えばあるある映画、、、
だったかなー。
新入社員時代が遥か彼方の僕にすると
あー、こんなだったねぇ〜留まりでした。
なんだろなー、等身大に描こうとしてる
んだろうけど、リアリティ濃いめに
しようとしてる気がしますが、演出プラン
に振り切りを感じないのです。
(でも、名前の演出好きですよ。
何処かの誰かが自分かも?みたいな)
あと、後出しジャンケン演出が無駄かなー。
それに引っ張られちゃう。
それ前提の心情をちゃんと描いて欲しかったな。
だって、だからこその人間ドラマじゃん。
黒島さんも頑張ってたけど、いかんせん艶が少なめ。
まだまだ若く見えてしまう。残念。
バスローブのシーン、色んな都合あるのでしょうが
失笑してしまいました。
うーむ、居酒屋で誰かのあるある昔話を聞いた感じかな?残念。
身近に感じる映画でした。
「理想と現実」のレベルが高すぎて共感できない
とても良い雰囲気の映画でした。
年末に公開は嬉しい。映画公開少ないので。
絵も音楽もいいのに、何故か入り込めない。共感できない。高校生くらい青い恋愛なら、親目線で応援できるけど、ちょうど応援出来ないのかな?
青い部分とあざとい部分が見え隠れする感じもちょっと嫌。どっちかにふってほいし。
高学歴で有名企業に就職しておいて満たされない感じも贅沢いうなと言いたくなる。総務の仕事を見下す感じも。
ただ、後半の急展開する感じ。これは好き。
そういう事かと妙に納得。ネタバレになるので多くは語らないが、なるほど、更に共感できない。
どの登場人物も、社会的には恵まれてるのに、なにか満たされない感じ。「理想と現実」のレベルが高すぎて。
最後の方で、ようやくちょっと共感できてきたけど、泣くとか心が動く感じではない。「切ない」と思うほどまでいかない。
ようやく大人になって、スタートライン。頑張ってとちょっと思った。
かっこいい男になれる日も遠くないかもしれない
荒井由実作詞の「スカイレストラン」という歌がある。日本のコーラスグループのハイ・ファイ・セットが歌った。ソプラノの山本潤子の美しい歌声が記憶に残る。次の歌詞で結ばれている。
なつかしい電話の声に 出がけには髪を洗った
今だけは彼女を忘れて わたしを見つめて
北村匠海が演じる主人公にとって、来ないで欲しいけれども確実にやって来るその日がある。それまでは自分だけを見つめてほしい。男も女も同じだ。「かっこいい男になれ」と尚人は言う。その通りだ。それしか生きる道はないじゃないか。でも、かっこいい男って何だ?
アニメ映画の高校生の恋じゃない。大人の恋だ。エロティックな部分も当然描く必要がある。ならぬ恋の最初のセックスは、これでもかというほどいやらしく激しく盛り上がらなければならないのだ。監督のその思いを汲んで、黒島結菜はキスするときに一生懸命に舌を突き出していた。
しかし北村匠海がそれに応えたとは言い難い。そこは思い切りよくいってほしかった。ちなみに互いに舌を出して、舌先を舐め合ったり舌を絡ませたりするキスのことをピクニックキスと言うらしい。
松本花奈監督がラブホで二人にやらせたかったのはピクニックキスに違いないと直感した。しかし北村匠海にはまだ覚悟が足りなかった。そして若い松本監督は北村匠海に遠慮したのか、そこまでの演出ができなかったようだ。少し残念である。
社会人になって淡々と仕事をこなすだけの日常になると、馬鹿をやった学生時代のように時間を濃密に感じることができなくなる。性風俗に行ったり、ガールズバーでエロティックな会話をしたりする。
学生時代に「内定をもらった俺たちは勝ち組だ」と叫んでいた奴の末路が悲惨である。悲惨だが笑える。勝ち組だと喜べなかった自分は間違っていなかったのだ。少しだけホッとする。電通女は社員寮から飛び降りたりしていないかしら。
ガールズバーで「エロく聞こえるけど普通の言葉、山手線ゲーム」というのをやっていて、これが面白かった。そのシーンで聞いた言葉は「アナリスト」しか覚えていないので、少し足してみる。
パチ、パチ、アナリスト!
パチ、パチ、尺八!
パチ、パチ、水戸黄門!
パチ、パチ、オマンジュウ!
パチ、パチ、チンチンデンシャ!
パチ、パチ、アイナメ!
パチ、パチ、簿っ記!
パチ、パチ、フェラーリの千代ちゃん
ブブー。ひとつの言葉じゃねえし。
おあとがよろしいようで。
ガールズバーに行っても性風俗に行っても、主人公の心についた傷は一生消えることはないだろう。しかし誰もが傷ついて生きているのだ。
寄らば大樹の陰の大企業。生活は保証されるが人格はスポイルされる。自由を放棄すれば楽な暮らしができるが、自由を求めると生活に困窮するだろう。しかしどこかで勝負をかけなければならない。
やりたかったことを忘れるなと尚人が言う。そんなことは解っていると主人公は言う。主人公が「かっこいい男」になれる日も、そう遠くないかもしれない。
懐かしくて切ない
なんか惜しい、、、
なんだろう。
キャスティングも良く、どの役者もいい演技をしている。
濱田まりさん、山中崇さんが適当なレベルで入れるコメディリリーフも利いている。
脚本も悪くないし、構成としても途中にあるギミックを巧く活かせていて、よく編集されている。
(「暇そうな総務部」は置いておいて)リアリティラインも十分だし、不必要なレベルでの嫌な奴や、他人や時代を腐しておらず変に引っ掛かりもなく観られる。
なのに、なんだか惜しい気がする。上手に作られているんだけど、なんだか「規定演技」のようで。。
だからどうしても「5年間の歳月のダイジェスト」に見えてしまう。実に惜しい。
テレビの深夜ドラマなら上出来なんだけどな、、って感じ。
でも松本監督、過去作と比べるとだんだん良くなってると思います。もう少し気にかけて観ていこうかな、と思う監督さんかな。
明け方という素敵な時間のあるあの頃
オール
ライフステージの変化を静かに描く
20代前半から後半に差し掛かった若者たちを描いています。恋人同士のライフステージの変化を静かに描く面と、スタートが明大前という設定では『花束みたいな恋をした』に近い印象を受けました。
明大前、下北沢、高円寺という降り立つだけでエネルギーが必要そうな場所が使われていました。映像としては綺麗で、マカロニえんぴつ等の劇中曲も合ってます。制作側は20代がターゲットなのでしょう。
若い時代を振り返ると、目を覆いたくなることは誰しも少なからずありますが、やはり若さにはそれだけで輝きがあり、この作品では若者の純粋さや真っ直ぐさが美しく描かれているように思いました。
また、主演の北村匠海さんは、元気がない普通の若者を演じさせると神がかってると思います。その中での感情表現の振り幅の大きさも素晴らしかったですし、アドリブなのかと思うようなところも多かったです。
そして同期役の言葉や行動が他の人なら鼻につくと思いますが、井上祐貴さんがやると驚くほどにマイルドですごくかっこいいと思わせる演技でした。
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