明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
全165件中、41~60件目を表示
メインキャスト2人の演技が素晴らしい
内定祝いの飲み会で、偶然にも主人公とヒロインが出会い、恋に落ちていく物語。前半一時間は二人の濃密な恋模様が描かれ、私個人的には非常に感情移入できるシーンだった。特に、ヒロイン役の黒澤の演技は色っぽく、オーラを纏っているように感じられた。また、主人公役の北村の含みを持たせた返事や表情は、後半の驚きにつながってくるので良い演出だと思う。
後半では、二人の恋愛のその後と、主人公たちの社会に対する不満、焦りなどが描かれている。個人的には、後半は社会描写が足りなかったと感じる。「こんなはずじゃなかった」という思いの根拠となる描写が弱く、あまり共感できなかった。
「魔法みたいな時間」を描いた作品
高円寺でのおまえ
彼女の放つ言葉に真実が詰まっていた
見始めた時はごく普通の男女が出会って恋に落ち愛を深めていくありふれたラブストーリーだと思ってました。
それがまさか彼女(黒島結菜)は僕(北村匠海)と出会った時から既婚者であり、その事実を僕は彼女と出会った日の夜既に聞かされていて、期間限定の恋であることを承知の上で付き合っていたと。
鑑賞側である私はそれが分かった時、旅行から帰る日の朝彼女が放った「魔法みたいな時間だったね」という言葉に、僕と彼女が過ごした幸せなひとときの全てが詰まっているような気がしました。
劇中の彼女の言葉に「何だっていつかは終わるよ」という言葉があります。
無邪気に花火を楽しみながらそんな言葉を放つ傍で僕が見せた切なそうな、悲しそうな、どう返していいか分からないといったような表情。
いずれ来る彼女との別れを覚悟しながらも、彼女とずっと一緒にいたいという僕の一途で純粋な気持ちが伝わってきました。
残酷だったのかな?
大学卒業間近、ひょんな事から知り合った2人の男女の恋愛と、社会人の「つまらなさ」みたいなものをありありと描いている本作。
黒島結菜さんって、雰囲気があって素晴らしい役者さんだなぁ
自分も現在同じ年齢だし、共感する事もあるけれど、
そもそもさっさと就職出来てる時点でそれこそ「勝ち組」なんだろうし、大学時代もさぞ楽しく謳歌したんだろうなぁという描写の連続、既婚者とはいえあんなに可愛くていい子に目をつけられて付き合えて幸せな日々を送り、結果辛い別れはしたものの、あんなに素晴らしい親友に支えられて、終始幸せにしか見えなかった。
この映画のテーマとして、「幸せはいつまでも続かない」みたいなものを感じたけれど、大学を卒業しても、彼女と別れても、つまらない仕事を辞めようとしてるラストでさえ、ずーっと最後の最後まで幸せにしか見えなかった。
まぁ映画の構成上、不幸な様子ばっかり見せるのもよくないという判断なのかはわからないけど、泣ける映画というポージングを取るなら、せめてもっとこっち側を辛くさせて欲しかったかな。
ひとつだけどうしても気持ち悪くて気になってしまったのが、彼女と行為をしているところをわざわざ窓の外から見せる必要あるの?
覗き見目線で何か気持ち悪かった。
オールドボーイじゃないんだから。
音楽はどれも素晴らしい。
ただ、エンディングはマカロニえんぴつの曲よりエイリアンズの方が良かったのでは?とちょっと思ったりもした。
まぁでもあれは挿入歌だからグッとくるものがあったのかも。
「残酷だったーな、人生はー」って流れてこの映画は幕を閉じるけれども、よくよく考えたらそんなにこの映画は残酷ではないような気がしてしまった。
ああいう雰囲気っていいよね。
こういう映画を1人で見に行って、ほろりと泣いて帰るのが良かったりもする。
今マジックアワーかもしれない
伏線回収ダイジェストがエグいです。
明大前で飲み会、学生から社会人への恋愛、など、
「花束みたいな恋をした」を連想させたけど、
何者にもなれないな、、、みたいなセリフと
過去の日付が出てきて、音楽がきっかけで仲良くなる二人を見てると「ボクたちはみんな大人になれなかった」を連想させたけど、
…
大どんでん返しー!!!!!にあいたくちがふさがらない…。
彼女の秘密(ではないか…)はとってもヘビーだった。
彼女と連絡がつかなくなって、友達の発言で秘密が明らかになってからの伏線回収ダイジェスト!!!
辛かったー。
最初の最初から知らされていたなんて…。
横顔が似てるからって、、、
そもそも友達はいつから知ってたんだ?
だから旅行で泣いてたのね。
だから彼が「好き」って言ってもいつも反応薄かったのね…。
だから花火のときあんなこと言ったの?
(私はチョロいので、余命後わずか、とかなのかと予想していた(笑))
彼の立場からしたら、最初から真実を知ってたから
こうなることも分かってたし、もう好きだし、別れないよな。
途中別れたほうがいいと思ったりしたのかな?
彼女の本心はどこにあるのかな?
「せっかくだから自由を謳歌するって決めた!」って言っててもいつか必ず来るとわかってる別れをどう受け止めるつもりだったのかな。
でも最後に喫茶店で再会して「ちゃんと好きだった」って言った言葉はホントだから、余計辛い。
ふたりの時間が楽しくてキラキラしてて、良かったー。
ヘビー級ではなくても、私含め大人になった人から見たら、懐かしいような切ない気持ちに浸れてオススメです。
あんまり面白くなかった
それほど浮かれた性格でもないのに「渋谷ジャックしようぜ」など言葉が登場人物とマッチせず空々しい。それだけでなく全体的に行動と会話と役者さんがマッチしてない感じがする。物語は登場人物の行動を延々とスケッチするもので、先が気にならなくて退屈する。彼女と別れた後何らかの行動が始まるのかと思うと全然なく、彼女が人妻であったことが明らかになるだけだ。
原作小説を途中まで読み進めているのだけど、一人称で描かれているため、映画のような空々しさがない。映画化に際して一人称を排したのがよくなかったのではないだろうか。一人称で内面を延々語り続けるようなものなら退屈しなかったと思うのだけど、そうすると映画表現としてダサいと言われそうだ。
フジロックの日程で豪華なホテルに宿泊して、なんだこいつらと思う場面であったのだけど、原作では事故的な出来事で仕方なく豪華ホテルに宿泊する流れとなり、腑に落ちる。また、原作では「渋谷ジャックしようぜ」などのセリフはない。もう少し地に足のついた人物だ。
いくら好きでも相手が結婚していたら、ハッピーエンドは望めない
明け方前
大学生から社会人になる間に起きた恋愛をベースにしたモラトリアム的映画。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」でもそう感じたけれど、青年から大人への成長過程で経験する恋愛と青春の物語に関しては、「モテキ」が圧倒的最強過ぎて個人的には見劣ってします。
特にこの映画に関しては、原作の方がより楽しめる。センチメンタリズムを映像で表現するのは難しい。
夜の黒から少しずつ明るくなっていくグラデーションが主人公らの人生に於ける立ち位置で、朝になってしまえば(大人になってしまえば)曖昧な態度や言動がすべて白日のもとに晒されてしまう。
夜明け前のブルーアワーまで遊んだ時の懐かしさはきっと多くの人が共感すると思います。
ただ、これに関しては「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が秀逸に感じてしまうのです・・・。
でも、あるいは共感するポイントは年代によって異なるのかもしれません。
現代の20代後半くらいの人はドンズバで刺さるのかもしれません。
逆に上記作品なども観た人たちに感想を伺いたいものです。
頑張れって応援したくなる
若者達には生き抜いて欲しい
大学1年生の自分には早かったかな
ベッドシーンが残念
フジロック
全165件中、41~60件目を表示