「黒島さん、やったね! 監督、ありがとう」明け方の若者たち CBさんの映画レビュー(感想・評価)
黒島さん、やったね! 監督、ありがとう
黒島さん、カツベン!で日本アカデミー賞の新人賞をとったとはいうものの、代表作がもっとあってもいいよなあと思っていたので、うれしい限りです。
こんな役もできるんだとみなが知ってくれて、もっともっと出演作が増えたら嬉しいな。あいかわらず演技というほどの演技がない、ほぼそのまんまの黒島さん。でもそこがよいところと、自分は思っています。
大学を卒業して就職した若者たちの、喜び、恋愛、失望といった数年間を描いた映画。
明大前を中心に、下北沢、高円寺、経堂、新宿三丁目と、学生らしき街を映しながら、主人公と彼女の生活を追う。学生時代に出会ったふたり、恋に落ちた幸せな日々、思わぬ暗転。
実は正直、この映画をどう観たらよいのか、いまでもわかっていない。もちろんストーリーはわかる。わかるけれど、どこをどう観たらよいのか。主眼はどこにあったのか、観終わったいまでもわからない。もしかしたら、卒業し就職した若者の心は、こんな風にさまざまなことが入り混じっているってことを示しているものなのだろうか... 「時間とお金は同時に両方は手に入らないって言うじゃん。でも就職した最初は、お金もあるし徹夜もいくらでもできたし。その後、「こんなはずじゃなかったって、高円寺で呑んでた時こそマジックアワーだったんじゃないかな」という言葉に象徴されているように。
それとも、映画終盤でようやく気づいたのだが、この映画は雨の映画。やりようのない悲しさ。それがこの映画の中心なのだろうか。今までつい女性の面からばかりみていた事柄、それが男性の面から描かれたこと。好きなのに、誰にも認められない。そういうことだろうか。
ーー ここだけネタバレ、注意してね ーー
ずっと幸せでいてほしかっただけ。二番めでいい。会っている時だけ、僕を見てくれればいいと。
ーー ここまでネタバレ、注意してね ーー
まあ、ここまで読んでいただければ、自分がどのくらいこの映画を未消化だかわかってもらえると思います。
みなさん、映画をみてみて、俺に教えてください。お願いします。いまの段階で俺に言えることは、「黒島さん、おめでとう」だけです。
おまけ
明大前の「宮古」て実在する店なんだね。
あ〜、俺も黒島さんに「もう少し押されたら、いいよって言うかも」って言われてみたい!
「しあわせの隠れ場所」にコメントありがとうございます。
黒島結菜さんは、NHKドラマ「アシガール」が最初の出会いです。
一生懸命で、すごいかわいかった。
朝ドラも楽しみです。