「ライフステージの変化を静かに描く」明け方の若者たち masaさんの映画レビュー(感想・評価)
ライフステージの変化を静かに描く
20代前半から後半に差し掛かった若者たちを描いています。恋人同士のライフステージの変化を静かに描く面と、スタートが明大前という設定では『花束みたいな恋をした』に近い印象を受けました。
明大前、下北沢、高円寺という降り立つだけでエネルギーが必要そうな場所が使われていました。映像としては綺麗で、マカロニえんぴつ等の劇中曲も合ってます。制作側は20代がターゲットなのでしょう。
若い時代を振り返ると、目を覆いたくなることは誰しも少なからずありますが、やはり若さにはそれだけで輝きがあり、この作品では若者の純粋さや真っ直ぐさが美しく描かれているように思いました。
また、主演の北村匠海さんは、元気がない普通の若者を演じさせると神がかってると思います。その中での感情表現の振り幅の大きさも素晴らしかったですし、アドリブなのかと思うようなところも多かったです。
そして同期役の言葉や行動が他の人なら鼻につくと思いますが、井上祐貴さんがやると驚くほどにマイルドですごくかっこいいと思わせる演技でした。
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