フォトギャラリー
映画レビュー
波に花束
23分の短編。冒頭は、砂浜に寄せる波。2011年の4月から約一年間にわたる、瀬尾夏美の知人のおばあさんKさんの記録。震災から1月後ぐらいの生々しい映像が記録されている。瀬尾が進行役として、ずっと映っており、また、彼女の絵とテキストが随所で挿入される。テキストは風景等の画面にオーバーラップしたかたちで映る。
おばあさんは、震災約1カ月後の自宅の庭を見て、ちゃんと花が咲くのがエライ、と云う。ブルーベリーをいっぱいもらい、南瓜とサツマイモをごちそうになる。震災前の写真(自治体のパンフ?)を見ながら、在りし日の町を語り、震災後の何もない風景が、対比される。流された人も、流されなかった人もそれぞれに難しい、という言葉。
ものすごい瓦礫の山の間の道を、竹ぼうきで掃く人のカットに震える。ロングショットから、ポン寄りで、少し寄ったカットに繋ぐセンスも映画的なのだ。最後は、波に花束。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
震災の映像を残す意義
2011年4月、東日本大震災の大津波から間もない陸前高田市で出会ったおばさんと、それから約1年間、彼女の周りの風景と会話を記録したもの。
ドキュメンタリーなので、当時の映像や当時の心境が残された貴重な記録だと思う。
それと、なぜKさんなんだろう?